カンブリア宮殿【美味しすぎるツマミを続々開発!ユニーク珍味会社を生んだ父子鷹】 2015.12.17


今夜のテーマはデパ地下にある…
こちらに並んでいたのは…
クリスマスにはぴったりの華やかさだがこの商品じゃない
とその先で目にとまったのは黄金色に輝く今が旬の鯖。
でもこれも違う
その商品は競い合うようにおいしそうな商品が並ぶデパ地下のなかでひときわ客をくぎづけにしているこの店にある
でも売られているのは他とはちょっと違うおいしさだ
誰もが思わず笑顔になるこの店で扱う商品は…
こちらも…
ここは珍味の専門店…
商品の平均価格はおよそ500円。
こちらのじゃこ天なら800円とお世辞にも安いとは言えないが伍魚福は思わず食べてみたくなる魅惑のラインナップで客をがっちりつかんで離さない
このかわいい渦巻き模様の商品もワインとの相性バツグン
濃厚なゴーダチーズをじっくりと熟成させた生ハムで巻いたクセになる味わい
一方日本酒好きなら焼津産まぐろで作った酒盗。
1匹からわずかしかとれない胃袋を半年間熟成させたまろやかな味はまさに絶品
更にこちらには子供にも大人気。
年間100万袋を売る
伍魚福で扱うのはそんなさまざまなジャンルの珍味
今こちらの小袋シリーズで売れすぎて品薄なのが真っ黒い
絶妙の甘辛さとカリっとした食感にリピーター続出だとか
工場をのぞかせてもらうと備長炭の粉でコーティングしたナッツを大きな網の上でじっくりとあぶっていた
そして味付けは甘辛い醤油に一味唐辛子を隠し味にした秘伝のタレ
香ばしいやみつきの歯ごたえはこうして生まれる
そんな伍魚福の味わいに魅了されたのが小さな居酒屋を経営する
なんと自分が大好物だからと
こちらの常連も…
それがこのチーズのおつまみ
更にやみつきになるのがこんな食べ方
ひとたび口にすれば店主も客もとりこにする。
それが伍魚福の味
現在伍魚福は東京などの大都市から地方まで…
珍味ひと筋の総合ツマミメーカーだ
そのキーマンがこのサラリーマン風男性
更にもう1品
もちろん珍味大好き
伍魚福の本拠地は港町神戸長田区にある。
この小ぶりなビルが本社だ
この地で珍味メーカーとして60年前に創業した
この日社内で行われていたのは創業以来の伝統…
さすがに厚みは隠してほしいと言われた
その重みを示すこの笑顔
更に驚くべき事実が…
そんな昔かたぎの伍魚福。
ショールームに並ぶのは驚くべき数の珍味
それにしてもこの小さな会社でいったいどうやって400種類を超えるこだわりの珍味を作っているのか
その秘密をこの豆腐入りさつま揚げで見てみよう
その答えは…鹿児島に
伍魚福の商品開発リーダー大橋に同行した
やってきたのは小さな港町。
創業50年を超える日高水産という地元メーカー
実は伍魚福のさつま揚げこの工場に作ってもらっている
大橋は10年前この地域で親しまれてきた驚くほどの甘さの豆腐入りさつま揚げに感動
独特のふわふわの食感に仕上げる技術に目をつけ
そして工場と二人三脚で全国区の商品に育ててきたのだ
そんな大橋が取り引きを決めた最大の理由が珍しい
おいしいさつま揚げのためのこだわりだという
そんなこだわりのものづくりをする地方の工場とタッグを組む。
それが伍魚福流
伍魚福と手を組むこだわりの工場は全国にある
函館で作っているのは伍魚福のなかで最も売れている商品の一つ。
その原料は新鮮なイカだ
北海道産スルメの一夜干。
乾き物のスルメと違い甘みのあるジューシーなやわらかさがやみつきになる逸品
伍魚福の依頼でそれを実現したのがこの工場。
そこには他にないこだわりが。
通常多くのスルメは冷凍イカから作っているがここでは伍魚福向けの一夜干しを作るため
その鮮度へのこだわりが他にない絶妙のやわらかい食感を生むという
伍魚福は高い技術力を持っていたこの工場に手間のかかる生のイカを使った一夜干し作りを依頼。
そのタッグが他にない商品を生みウィンウィンの関係を作り上げた
伍魚福がタッグを組む工場はいまや全国に200社以上。
その高い技術力で今までにない珍味作りに挑んできた。
ここではソーセージに焼き目をつけていた
勝負するのは
その執念には協力工場も…
今宵は
伍魚福の秘密に迫る!
スタジオにはほんのほんのほんの一部ですね。
伍魚福さんの商品を持ってきていただきました。
400種類以上あるということなんですけどもどれからいったほうがいいとかありますかね?さつま揚げを出てきたから。
それくらいでもう。
これくらいでいいですか?それ備長炭の衣でコーティングしたカシューナッツです。
甘辛の味付けが。
ほんとだおいしい!すごいパリパリですね香りがあと…。
思いますね。
これはおいしいな。
お豆腐入りさつま揚げ。
食べたほうがいいよ早く。
あとでゆっくりいただきますから。
これは食べたほうがいいよひと口でいいからこれ…。
ありがとうございます。
濃厚でおいしいですお味噌の部分。
これでもあれですよね200社と提携でしたっけ?これそれぞれ違うんですよね作ってるところ。
ほとんど違うんですよね?食べたいですねほんと地方行ったとき思いますね。
こんなの見たことない東京でって絶対買って帰ろうっていうやっぱりそこならではのものっていうのが。
例えばあのさつま揚げですけどああいう工場はどうやって発見するんですか?そもそも珍味を作るメーカーというのは伍魚福さんのようにいろいろなものを品揃えするっていうのは少ないんですか?ないでしょうね。
今は技術力以外で一緒に協力工場っていうんですか選ぶ基準っていうのはどういうふうに考えられて?そりゃ作るほうもちょっとあんだけのもの作れる人たちですからこうなんていうのプライドもあるでしょうしそうすると少し高くてもいいからいいもの作りましょうと言うとモチベーションが上がりますよね。
と思いますねはい。
このあとはやみつきの味を生み出す伍魚福
一代で珍味のデパートを作り上げた感動と大逆転の物語
毎週月曜の朝伍魚福で恒例の会議が開かれる
その主役がこのおじさん。
始まったのは
すると…
社長を横に言いたい放題。
実はこの男が伍魚福の味を決めてきた
それは思うわ。
ところが別の試作品では…。
無言でただひたすら食べ続けた
何か手応えがあったのかと思いきや…
珍味の道に終わりなし
そりゃあそうや。
工場を持たずに膨大な数の珍味を売る。
そんなユニークなメーカーを作り上げた勉会長。
その原点といえる場所に案内してくれた
実は伍魚福もともとは小さな珍味工場だった
そんな小さな工場が総合珍味メーカーへと変貌を遂げる。
そのきっかけはある光景に
勉会長が生まれたのは1936年
兄と2人でその再建に奔走する
そして20代のある日東京への出張で立ち寄ったアメ横で驚きの光景を目にする
そこでは伍魚福が作っているような珍味を2倍以上の価格で売っていた
そこで勉会長が参考にしたのが当時話題になっていたコカ・コーラのビジネス本。
日本ではあたりまえだった卸業者。
そこを通さず直接小売店をまわり販売する手法が紹介されていた
勉会長は早速神戸に戻り町中の酒屋へ営業をかける。
当時立ち飲み屋を併設していた酒屋ではツマミは出していたがピーナッツなど簡単なものしかなかった
そして立ち飲み客を喜ばせるため品揃えを増やすべく自ら地方をまわりさまざまなメーカーから商品を買い付け売り始める
その後1980年代に大規模な酒の量販店が登場すると今度はそのニーズに応えるため更に品揃えを増やし取引工場を広げていった
そして伍魚福は自社生産から撤退。
全国の工場を駆使して膨大な数の珍味を売る
そんな伍魚福の営業部隊は今別名
依頼があれば全国どこへでも行き珍味売り場を作りたいという客の要望に応えあっという間に品揃え豊富な売り場を作り出す。
店が繁盛するようこんなものまで用意してくれる
こちら高速道路のサービスエリアでも最近伍魚福に珍味売り場をリニューアルしてもらった。
ずらりと並ぶのはおよそ30種類の伍魚福の珍味。
リニューアル前から売っていたこの神戸チャーシューをメーンで売り出すことにした。
その結果
さまざまなおいしい珍味を武器に店も客も喜ばせる。
伍魚福は今もその心意気を磨き続けている
ここからは山中さんのお父さま山中勉会長にも参加していただきますよろしくお願いします。
会長のおいしいこれはうまいなっていうのはめったに出てこないんですか?今VTRでは2つともう〜んそこまでやないな…。
昔会長がインタビューにおこたえになっておっしゃったんですけど伍魚福では万人がうまいと思うものよりも10人のうち9人が嫌いでも1人が熱烈なファンになるっていうようなものを売っていきたいんだとおっしゃってますけどそれもちょっと関係あるんですかね?それはまたちょっと話が違うみたいなことになりますよね。
そこんとこですわ。
個性があるってことですね。
なるほど。
でちょっとですね伍魚福の歴史的なことをお聞きしたいんですけどさっきのVTRにあったみたいにコカ・コーラのモデルっていうのを発見されて…。
「秘密」でしょこれでしょ。
勉会長はこの本で卸を通さず直接小売に販売するコカ・コーラのビジネスを知り衝撃を受けた
その頃ちょっと失礼な言い方になっちゃいますけど当時の伍魚福は今よりもっとちっちゃいですよね。
まだまだ全然幼い会社が小さなその当時からすでにすごかったコカ・コーラっていう巨人ですよね。
ほんまやね。
それを参考にするっていうかこれでコカ・コーラでいこうとそういうのってなかなか度胸が必要なんじゃないですかね。
コカ・コーラって巨人がやってるからやろうじゃなくてとにかくなんか光明を見いだすっていうかヒントになることはもうやったってことですよね。
それで少しずつ取引先が増えていったとき自社製造から手を引いて協力工場から買い付けるっていう決断をされたわけですよね。
要するに消費者主体ってことですよね。
もちろんそうですね。
勉会長は周囲の反対を押し切り得意先の酒屋にとってライバルとなるその強力なライバルであるチェーン店に商品を卸すっていうのは普通ためらうってことでですね社員も反対する人が多かったと。
だから会長は入ったばかりの新入社員と中途採用の3人で営業したと。
どのくらい上がったんですか?売り上げは。
これはびっくりしますよ。
100倍?300万?その安売りが…。
そうそう。
なんかそういう直感みたいなのあるんですかね会長には。
あっ山中勧さん…。
冗談ですけどね。
このあとは独創的商品開発の現場に潜入!
え!?いったい何が始まったのか!?
協力工場とのタッグが生み出した伍魚福のおいしい珍味の数々
しかもその多くは他では見ない
いったいこの自由な発想はどこから来るのか?
本社の一室で開かれていた年に2回の商品開発の集まりをのぞかせてもらった。
なんでも全社員がチームに分かれて新商品のアイディアを発表しあうという
トップバッターは…。
同じ神戸出身の企業としてピリ辛さきいか天ソース味というのが皆さんお手もとの企画書にあるかと思います。
ところが…
さすが関西企業。
どの発表もユニーク
ゆる〜い雰囲気ながらも各チーム売れるための戦略も考え抜いている
常識にとらわれないアイディアを生み出す。
それが伍魚福流の商品開発だ
例えば年間25万パックを売る大ヒット
これもチームワークが生み出した商品だ
最初の発案者は営業担当の下田。
どんなアイディアだったかというと…
その今までにない下田の発想をもとにチームや開発部員が商品化のアイディアを出し合い最終的に
そんなチーム力を生かした商品開発を進め父親の代のワンマン経営から脱却したのが社長の山中だ
それは会社全体を一つのチームと考える経営。
名付けて
その基本は従業員全員による今伍魚福では社員だけでなくパートの女性まで毎月新商品の提案を行っている
そしてそんななか大活躍するようになったのが直営店の
日々書きとめる客の声をもとに膨大な量の新商品を提案しているという
1人で?
この日商品開発プレゼンでトップを取ったチームが祝勝会を開いていた
ちなみにメンバー6人のチーム名は…
笑顔がすてきな田中
部門の垣根を越え従業員が一丸となる。
そこに今までにない強さが芽生え始めていた
会長の時代はやはり今VTRにあったようにワンマンだったなっていうふうに…。
思いますそう思います。
でもそうするしかなかった感じの…。
1人でいろんなことをしなきゃいけなかったっていうことなんですよね。
そうですそうです。
社長はチーム経営というものを大事にされているということで。
そうですね。
やっぱりさっきのVTRにも出てきましたけども社長のやられてるチーム経営について会長はその姿をご覧になってどういうふうにお感じになっていますか?あっプレゼン大会初めてじゃあ…。
なってるんじゃないですか?
このあとはチーム伍魚福
(ナレーター)かけがえのない暮らしを守るために。
パナソニックは水と太陽光といった自然エネルギーから生み出した水素を使い効率的に発電する技術の研究・開発を進めています。
自然の力を活かしたクリーンなエネルギーでつくる次の社会へもう動き始めています。
生のいかにこだわったやわらかい伍魚福の
それを作る函館の工場の青山さんが大事にしているものがある
これは
神戸と函館遠く離れた珍味作りを結ぶ熱いメッセージだ
協力工場も巻き込んだチーム伍魚福。
その強さの極意は思いを一つにすることにある
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2015/12/17(木) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【美味しすぎるツマミを続々開発!ユニーク珍味会社を生んだ父子鷹】[字]

400種類の酒の肴を、全国に4000以上ある専用の売り場で売る珍味ビジネスを展開する伍魚福。冷蔵商品では9割と圧倒的なシェアを誇る。父子で作り上げた経営の極意に迫る!

詳細情報
番組内容
全国のスーパーなどに4000以上の専用の売り場を持ち、400種類の酒の肴を売る…そんな他に類のない珍味ビジネスを展開する伍魚福。下請けスルメ工場から、ユニークな総合珍味メーカーを作り上げた父親と、そのワンマン会社をチーム経営に転換させた息子の、感動の父子鷹物語。
出演者
【ゲスト】
伍魚福 会長 山中勉、社長 山中勧
【メインインタビュアー】
村上龍
【サブインタビュアー】
小池栄子
関連情報
【ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
【公式Facebook】
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【公式Twitter】
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