(最終回)遺産争族 #9【最終回!“争族”の果ての“家族”】 2015.12.17


(消防車のサイレン)風向きやばいわよ。
中から人の叫び声がしたの!えっ!?放火?殺人?殺人。
放火!?殺人よ!放火…!?
自らの悪い行いによって苦しめられる事を火に焼かれるのに例えて業火という
地獄で罪人たちが焼かれる様を指している
(河村陽子)楓…。
(河村楓)無理!無理!出られない!
(一同)えっ!?
(陽子)だから仏壇のろうそくには気をつけてって言ったのに…!
(金沢利子)遅いですね。
消防車は平均5分程度で到着するはずですが…。
(河村凜子)このまま間に合わなかったら煙に巻かれて…。
(矢幡月子)二酸化炭素中毒で死ぬの!?一酸化炭素。
(陽子)パパ揚げ足取ってる場合!?いや落ち着けと言ってるんだ。
(河村育生)逃げましょう!すぐそこまで火がきてます。
楓水持ってきて。
えっ?いいから!水?水…?
(せき)
(月子)ああっ!
(凜子)うわっ!濡れた布で煙が肺に入るのを防げば大丈夫です。
ああ…オーケー。
(凜子)お姉ちゃん!お姉ちゃんはい!お父さんほら口当てて…。
(凜子)お姉ちゃん頭じゃない!口だよ口!お義父さん楓とお義母さんたちをお願いします。
僕はおじいちゃんをおぶっていきます。
水火を辞せず。
(月子)何?それ。
(恒三)みんないいね?先生も早く!行くよ!あっ待って!財布!
(月子)あっ私もバッグ。
バッグ…どこいった?
(凜子)待って!私もパスポートとカードカード…!
(利子)パスポートもキャッシュカードも再発行出来ます!
(陽子)だって…!時は金なり!急ぎなさい!
(陽子)それは意味が違うわよ。
(月子)あ〜…。
(凜子)熱い!育生!すぐ行く。
気をつけて。
おじいちゃんしっかり口を押さえてつかまってください。
おじいちゃん?どこ行くんですか!?こっちです!金庫だ…。
金庫に大切なものが…!しっかりしてください!金庫ならきっと耐火です。
あとで取り出せます!私の80年が…。
私の人生が入ってるんだ!
(消防車のサイレン)放水準備!急げ!大丈夫ですか?
(隊員)おい急げ!
(月子)危ない!危ない!早く!苦しい…。
お姉ちゃん鼻真っ黒だよ。
財布…財布…。
(隊員)放水準備完了しました。
河村さんのご家族ですね。
火元は?ご迷惑をおかけします。
奥の離れです。
これから放水開始します。
中には誰もいませんか?夫と祖父が…。
すぐに出てきます。
遅いですね。
育生!あーっ!
(恒三)楓!行ってはいけません!
(恒三)楓!駄目です!やめなさい!
(陽子)楓!育生!育生…!
(せき)あっ!ああ…。
待ってろよ…。
助けるぞ!アチッ!
(せき)おじいちゃん危ない!うるさい!
(せき)よいしょ…。
危ない!下がって!どけ!痛っ…。
駄目だ!開けたら中の酸素に引火する!酸素がなんだって?うわあっ…!なんであんなお金…。
(龍太郎)おいお金…お金…お金…!あっあっ…。
ああっ!あっあっ…。
ああ…わしの80年…。
わしの80年…!わしの80年…。
あっ…!あっああ…。
楓…!
罪深きは金か?それとも人間か?
育生!
(月子・凜子)お父さーん!離して!育生!
(月子)お父さーん!育生…!育生!
(恒三)楓!
家族は今その答えを受け止める
(せき)いいんですか?おじいちゃん。
我々は死んだんだ。
ここは天国。
金はいらないんだよ!ワーッハッハッハッ!アッハッハッハッ!ん…?通行料は1人1億円です。
えっお金はいらないんじゃ…?
(利子)それはガセ。
ここは地上よりはるかにお金がかかります。
持ってない人は地獄行き。
そんな…!聞いてません!何を言うか。
お前のせいだぞ。
あっ…。
(せき)育生大丈夫?ああ…。
だいぶ煙吸ってたみたいだけど…。
苦しい?大丈夫。
よかった…。
あのまま育生が帰ってこなかったらどうしようかと思った。
みんなは?無事だよ。
育生のおかげでおじいちゃんも無傷。
ショック受けてるだろうな…。
灰になっちゃったからね。
(龍太郎)わしの80年…。
わしの80年…!お父さんどういう事なの!?これ…お金よねえ。
(凜子)しかもさ結構な額よねえ。
(利子)失礼します。
先生…。
ただ今罹災届を出して参りました。
金庫にはこの家および別荘の不動産登記済証ゴルフリゾートの会員権各種保険証券と現金2億円が入っておりました。
(3人)2億円!?
(凜子)ええっ!?えっ?えっ!?銀行に預けてたんじゃないの!?
(利子)会長はご自身が亡くなった時の口座凍結を避けるため現金資産の大半を金庫に入れておられました。
バカじゃないの!?どうして内緒でそんな事を…!やめないか。
責めても戻らない。
そうよね…。
まあ現金はなくなっちゃったけど家はほらね全部燃えたわけじゃないしね。
でもこれじゃ建て替えざるを得ないわ。
相当お金かかるわよ。
別荘売るしかないんじゃないの?私たち誰も行ったりしてないんだからさ。
会長にはすでにお伝えしてありますがご自宅以外の不動産は購入時の5分の1以下の価値になっております。
(凜子)5分…?え?え?じゃあ何?何?遺産はさ10億っていうのはハリボテだったって事!?
(利子)資産価値というものは日々変動します。
会長の場合不動産の値下がりに加え会員権等も古いタイプのため現在のニーズに合わず売却は難しいと考えられますので…。
…ので?
(陽子)なんですか?相続税を考えると遺産は負債のほうが多くなる可能性もございます。
負債…?借金って事よ!笑っちゃうわ…。
(月子)ちょ…ちょっと待ってよ!負債なわけないじゃないの。
火災保険はどうなってるのよ!?残念ながら30年前にかけた火災保険は見直しが行われていなかったため全焼でなければ満足な額がもらえないと思われます。
じゃあ…燃え残ったお金はどうなんですか?これとか…ここ…これ!これ!これ!
(利子)紙幣は5分の2が残れば半額に交換出来ますが…。
じゃああれは?あれ!育生さんが決死で持ってきた缶!
(凜子)お父さん大事に持ってるけどさそれ何が入ってるの?ねえ?ちょっと…ねえ?ねえねえねえ…!
(月子)宝箱も〜らい!
(月子)あれ?あれ?
(凜子)開けてよ!
(凜子)うわっ!ああっ!
(月子)ああっ!
(凜子)何?これ…。
(月子)ガラクタじゃない…。
(チャイム)「河村さん!」なんだ?
(陽子)何かしら?「表にあるゴミなんとかしてくださいよ!」
(佐藤華子)ごめんくださーい!あっどうも。
ごあいさつはあとにしますよ。
ご近所の人が集まってますよ。
ボヤの後片付け早くしろって。
まずは謝罪に回られたほうがよろしいんじゃないでしょうか?私たち今それどころじゃないんです…。
財産が全部パーになっちゃったんですよ。
(チャイム)
(華子)はーい!ちょっと…ちょっと…。
はいはい!どうだった?気道熱傷は心配ない。
やけども数日で腫れが引くから月曜には退院していいって。
ハア…よかった…。
みんなも待ってるよ。

(恒三の声)育生くんはジョーカーを演じてこの家のみんなを改心させようとしたんだよ。
しかしながら結局君は河村家に諍いを起こしている。
(華子の声)あんたが壊れてそのせいで河村さんたちが壊れちゃったの見たらお母ちゃんせつなくてさ…。
(恒三の声)これで思いどおりか?茶番だね。
フッ…。
(せき)育生!ありがとう。
俺…戻っていいのかな…。
いいに決まってるじゃない。
火事は育生が起こしたわけじゃないでしょ。
っていうかおじいちゃんを助けてくれたんじゃない。
でも…俺が下手な芝居なんか打たなきゃ火事なんか起こらなかったかもしれない。
やめてよ。
育生らしくないよ!助かったからよかったけどおじいちゃんにもしもの事があったら俺…。
医者なのに…。
育生はお金でおかしくなってるみんなの目を覚まそうとしてくれたんじゃない。
だから私だって一緒にやったんだよ?おかげでみんな少しは自分の事振り返れたじゃない。
でも肝心の金は燃えてしまった…。
ハア…俺何やってるんだろう?みんなの目を覚ます?いや…思い上がって高みの見物してたんだよな。
その結果が…これだよ。
お義父さんが会社で死神って呼ばれてるなら俺は疫病神だよ。
もう!うじうじ言わないでよ。
何を言ったって燃えちゃったお金は帰ってこないんだよ?絶対に。
いや…。
頑張ればいいじゃん一緒に。
頑張ればいいなんてよく言えるな。
おじいちゃんが80年かけて必死で貯めてきたお金だぞ。
じゃあ…泣けばいいわけ!?そうじゃないけど…。
けど?何よ?はっきりしろ〜!コラコラコラコラコラコラ!らしくないぞ!痛いんだよさっきから…。
冗談でしょ…。
冗談になんか出来ないよ。
一人の人間の人生が燃えてしまったようなもんなんだ。
責任感じて当然だろ。
楓にはわからないよ。
何?それ…私の事バカだと思ってるの?ああ。
苦労知らずのバカだよ。
感覚が全く違うね。
へえ〜。
ああそうですか!だから別れたいんだ。
バカ女となんか一緒に生きていけないもんね。
わかりました。
さようなら!楓。
さよなら。
重い…!ここへ立てかけて。
よっ…。
(女性)ねえ!はい!
(女性)においなんとかなりません?臭いんだけど!すいませんね本当に。
みんなショックで寝込んでまして。
金持ちっつうのは案外弱いんですよ。
代わりに私が片付けますからお許しください。
すいません。
あなたも大変ねえ。
こんな家に婿に出して。
はい。
シーッシーッ!すいません。
とにかくこのにおいをなんとかしてほしいんですよ。
本当よもう…。
河村です。
ご迷惑をおかけしました。
申し訳ありません。
ちょっと遅いんじゃないですか?今すぐ片付けますので…。
すいません。
(女性)すごいにおいなんだから!ごあいさつが遅くなり申し訳ございませんです。
仏壇のろうそくなんでしょう?おじいさん大丈夫なんですか?不安だわあ。
まあごめんなさい!父は毎日亡くなった母に手を合わせております。
母への愛なんですよ。
ごめんなさい。
父に代わって私たちが謝ります。
今後はこのような事がないように致しますので。
(陽子・月子)申し訳ございません。
すいませんごめんなさい。
すいませんすいません。
(男性)しょうがねえな本当にもう…。
家までにおってくるんだよね本当にもう…。
すまなかった…。
(陽子)もういいわよお父さん。
いい事ないけどもう責める元気ないし。
そもそもお父さんのお金なんだしさ責める権利ないよ。
本当に申し訳ない。
ごめんなさい。
おじいちゃんもうおしまい。
ねっ?実はあの燃えちまった金なんだが…。
みんなに分けるつもりだった。
フフフ…またもう…。
いいからそんな下手な嘘つかなくたって。
これは本当だ。
最初はもめるくらいなら使ってしまおうと思った。
だが汗水垂らして貯めた虎の子を無駄に使うなんて出来なかったよ。
やっぱりみんなに分けよう。
陽子月子凜子に恒三くん楓正春育生くん。
みんなに平等に譲ってやろう。
そう思った矢先だった…。
間違ってたよ。
死んだ母さんやみんながいたから築けた金だ。
それを自分のものだと思い上がってパーにしちまった。
情けない…。
罰が当たるんなら私も一緒にあの時灰になってればよかったんだ。
私は信じますよ今の話。
助かったのが罰なんじゃないですか?生き永らえるのは苦行ですからね。
しっかりしなきゃな…。
育生くんに助けてもらった命だからな。
おじいちゃん…もう遅いよ。
パパもママもおばちゃんたちも遅すぎる。
どうしたのよ?楓。
育生はもう帰ってこない。
(凜子)帰ってこないって…?やけど大した事ないでしょ?責任感じてるの。
自分がこの家に来たからみんながもめてこの家が無茶苦茶になったって思ってるの。
また殊勝な事言っちゃって。
本気にするだけ損よ。
さよならって言われた。
私とも別れるつもりなんだよ。
(陽子)きっと帰りづらいだけよ。
迎えに行きましょう。
じいちゃんも行こう。
2度の命の恩人だ。
よしてくださいお義父さん。
戻りたくないなら引きずって連れてきてもうまくいきません。
(陽子)育生さんはお父さんを助けてくれたのよ。
彼は河村家の婿だ。
楓といたいなら自分から帰ってくるべきだ。
私はなし崩しに迎えに行く気はない。
おはようございます。
(大野壮太)おはよう。
えっ!?お前今日退院じゃないのか?はい。
休み頂いてすいませんでした。
バカ!病室から直行で勤務はないだろ。
今週いっぱい休め。
大丈夫ですよ。
(御浜高次)いやいや駄目駄目駄目!なんかあったら俺らの責任になる。
責任になんかしませんって。
火事の後始末大変なんじゃないのかよ?お前が海外行くのやめるって言った時からなんか変だなと思ってたんだ。
とにかくちゃんと回復してから出てこい。
(恒三)我が家の火災におきましてはご心配をおかけしました。
(月子)おかげさまで会長も無事でございます。
心機一転また仕事に打ち込んで参りますのでどうぞ皆さんよろしくお願い致します。
(吉沢貴志)社長よろしいですか?どうぞ。
「今回の火災によって我々は背筋が寒くなりました」「カワムラメモリアルの将来に不安を覚えたからです」「会長社長に万一の事があった時後継者は誰が立つのでしょう?」「我々には皆目見えません」「なぜなら社長は離婚問題を抱え相続争いにも決着がついていないからです」「会長が所有株の譲渡先を二転三転決められないのはなぜでしょう?」「社長が会長の経営方針を踏みにじってきたからではないでしょうか?」ここに社長解任の緊急動議を提案します!緊急動議!?
(田川寿)賛成します!新社長については取締役会で合議し血族か否かに関わりなくカワムラメモリアルの将来を委ねられる人材に決定します!
(吉沢)過半数の賛成があれば社長解任となり引き続き新しい代表取締役選任となります。
賛成の方ご起立願います。
(田川)賛成5名反対5名。
常務は?
(吉沢)常務はどちらでしょうか?
(月子)あっ…。
あ…。
んんっ…!
(月子)個人的には社長は嫌いよ。
大嫌い!だけど現在のカワムラメモリアルがあるのはひとえに社長の手腕によるものだと思います!
(携帯電話)育生さん出ないの?やっぱり本気で別れる気なんだよ。
もういい。
簡単にもういいなんて言わないの。
夫婦はね我慢だよ。
離婚するって言ってたママが何言ってるの?言ってしまったのを後悔してるからよ。
パパの横暴さをずーっと我慢してきた。
でも別れるって決めたらわかったの。
(陽子)パパはママに心を許してたから横暴に出来たのよ。
だからママは我慢出来た。
ママにとって我慢は愛情だったのかもしれないね。
私自信ないよ。
私がいい歳してこの家に甘えてるから育生に無理させちゃったんだと思う。
前の結婚がうまくいかなかったから育生の事全部信じるの…怖かった。
もしまた駄目になったらもう立ち直れないから。
帰るところが欲しかった。
私が幼稚だった…。
だったら信じてみたら?それが大人になるって事なんじゃないの?
(亀山まるみ)意外ね。
一番社長を憎んでいた妹さんが味方するとは…。
フフッ。
だがいずれにせよ社長を降りる準備は始めようと思ってる。
いつまでも居座ってはいけないからね。
へえ〜。
(矢幡正春)お邪魔します。
いらっしゃい。
あら!もう死んだかと思ったのに…。
どうせ亡霊ですよ。
よく来てくれたな。
まあまあ…。
カナコちゃんサキちゃんお願いします。
(カナコ・サキ)はい。
失礼します。
失礼します。
母の電話は無視ですがおじさんの電話は無視出来ません。
この度の火事お見舞い申し上げます。
変わったじゃないか。
家を出れば見えるものもあります。
戻ってこないか?君を後継者として育てたいと思ってる。
相当時間がかかりそうだがな。
(まるみ)な…何!?
(正春)ああごめんなさい。
僕調理師学校に行ってるんです。
そこの寮に住んでます。
会社には戻りません。
調理師…。
ずっとやりたかった事なんです。
どうしてもか?育生くんが戻ってこないって本当ですか?まあな。
まあなって…それでいいんですか?責任を感じてるようだ。
なら仕方ないだろ。
僕が口出しする事じゃないですけど少なくとも僕が母に反抗して家を出られたのは彼に会ったからです。
それを言いたくて来ました。
彼は魔術師だものね。
ん?
(まるみ)まあ私じゃなくてカードが言ってるんだけどね。
フッ。
ビールもう一杯。
あとから揚げ。
(渡辺美香)大丈夫なの?火事で死にかけた人がそんな飲んで…。
いいの。
(渡辺達哉)心配するだろ楓ちゃんが。
さあ?もう関係ないから。
マジでケンカしたんだ。
(達哉)やっと一人前じゃん。
お前昔から誰ともケンカしなかったもんな。
ケンカじゃない。
別離。
別れ。
ジ・エンド。
ふ〜ん。
じゃあ…私と結婚する?汚えお前!
(ノック)パパ…。
育生の事今も認められない?別れたほうがいいって思ってる?愚問だな。
娘をとった男を認められる父親なんかいない。
そういう理不尽な壁を乗り越えて男は成長する。
だから迎えに行くなと言ってるんだ。
私…育生のところに行く。
家を出ても別れたくないの。
一緒に乗り越えたほうがきっと気持ちいいから。
勝手にしろ。
いっそ海外にでも行ってしまえ。
パパ…それって…。
ただし一度はここへ戻って婿としてあいさつをしていきなさい。
筋は通せ。
出来るかな…。
手はあるわよ。
ママ…!協力してあげてもいいわよ。

(美香)あっおばちゃん…!ここここ。
育生何してんの?フフフ…。
ああ…もうお母ちゃんか。
酔っ払ってていいの?こんな時に。
こんな時ってどんな時?えっ!?あんた知らないの?河村さんち引っ越しするんだってよ。
(華子)火事を起こした事でご近所のクレームがすごくていられなくなったからあの家売りに出すんだってよ。
はあ?どこ行くんだよ?もうみんなバラバラだって。
おじい様は老人ホーム。
お父様とお母様は離婚。
(華子)凜子さんは外国へ帰る。
楓は?一人暮らしするんだってよ!
(華子)もろいもんねえ家族なんて。
さっきね一応あいさつに行ってきたらもう誰が悪いのなんだのってもうつかみ合いのケンカしてたよ。
まだやってんのかよ…。
ごめん水。
ヘイ命の水。
はい。
ありがとう。
フフフ…。
おばちゃんもしかして…。
はあ…。
あっ育生いいとこ来たじゃん。
自分の荷物持ってって。
ザ・河村家解散!せいせいするわ。
情けない。
こんな家族なかったも同じよ。
日本にいた時間無駄だった〜。
もう二度と帰ってこない。
(月子)よかった。
これでお父さんのお葬式まで顔を合わせなくても済むもんね〜。
お前らに葬式は出してもらいたくないぞ!何言ってんですかみんな…。
金がなくなったらまたこのざまですか!金の切れ目が縁の切れ目だ。
信じらんない…。
まだそんな事言ってるんですか。
あなただって楓と別れるんでしょ?
(凜子)誰だっけ?楓の事幸せにします!って言ってたの。
まあそんなもんだって。
違う!別れない。
僕は楓とは別れません。
だから早まらないでください。
家を売ってバラバラにならなくても何か方法があるはずです。
一緒に考えましょう。
やだ。
(陽子)嫌。
(月子)嫌〜よ〜。
(凜子)やだ。
やだ!嫌だ。
(一同の笑い声)まさか…。
私たちが仲悪いとあんたが帰ってくると思ったの。
芝居…?茶番だな。
パパは反対してたんだけど。
引っ掛かったね。
案外人がいいんだねえ。
ごめんね。
みんな育生の事待ってたんだよ。
ふざけるな!人の気持ちもてあそびやがって!君も同じ事をやったじゃないか。
お返しだよ。
そんな権利あんたらにあるか!金の事しか考えてなかったくせに!それが人間なんだなあ。
そうそう。
聖人君子なんかいないわよねえ。
うん。
いても惚れないけど。
何開き直ってんだ。
あんたら欲ばっかだから息子に捨てられ男にいいようにだまされるんだよ。
(月子)上からものを言わないでよ。
欲があって何が悪いの?え?欲望こそ人生の証しよ!まあ悔しかったらさ金が欲しいー!って吠えてみたら?本音を言わない人は信じられないわよねえ。
はあ?あんただって陰険にためこんで爆発したんじゃないか!夫婦の事に口出さないでくださる?
(たたく音)私パパに執行猶予あげる事にしたから。
散々人騒がせしといてそんな簡単でいいのかよ!?いいじゃない!離婚は延期するって言ってんだから。
お前もな軽いんだよ!俺がどんな気持ちで婿に来たと思ってるんだ!海外行くよりなお前を選んだつもりだったんだぞ。
だったら今からでも行けばいいじゃない。
恩着せがましい。
女のために諦める程度の夢じゃん。
言うだけ番長?今時海外?バッカじゃないの?日本が大変な時に。
そもそも簡単に婿に来るなんてあきれたねえ。
はあ?闘わない男かなんか知らないが下手な芝居を打って浅はかにもほどがある。
僕のせいだから帰れない?落ち込むくらいなら最初からやるな!堂々と帰ってこいと言いたいね。
そうそう。
わしの爪の垢でも煎じて飲ませてやろうか?僕の爪もお願いしたいですねえまったく。
(一同の笑い声)パパ…。
何がおかしいんだ!この最低女!最低の父!最低の母!最低の老人!
(泣き声)育生…?
(泣き声)俺…欲しかったんだ。
俺がみんなをだましてまで欲しかったのは…こんな最低な家族だった!
(恒三)君こそ最低だな。
君は金に翻弄される我々を批判してきたが今の世の中家族の絆を求めるという事は一番の贅沢だよ。
(恒三)君はここにいる誰よりも欲張りなんだよ。
(すすり泣き)
(すすり泣き)パエリアでーす!
(正春)お待たせ致しました。
マーくんすごい!
(月子)マーくんにこんな才能があったなんてマミーもううれしい…。
(凜子)婿に欲しい。
(正春)勘弁してくださいよ。
(恒三)あっ…そろそろ始めようか。
でどこに座ったらいい?いつもの席へどうぞ。
(龍太郎)ああ…はい。
(凜子)はいお父さんどうぞ!
(龍太郎)みんなありがとう。
こうやって元気な姿をお見せ出来るのもひとえに皆さんのおかげです。
そして育生くん海外勤務決定おめでとう!いただきます。
(一同)いただきます。
うーん!いただきます。
(正春)さあどうぞ。
(凜子)いただきます!失礼致します。
ここ段あるから気をつけて。
本日は会長の快気祝いという事で馳せ参じました。
(南リエ)全快のお祝いを申し上げます。
(吉沢)おめでとうございます。
(月子)よくもぬけぬけと!
(リエ)常務お許しください!吉沢さんはずっとずっと会社の事を思っておられました。
何?これ。
なんかあなたたち仲がいいじゃない随分。
(吉沢)社長!先日は申し訳ありませんでした。
(恒三)もういい。
冷たい事をおっしゃらないでください。
社長に捨てられたら僕はもうホームレスになるしかございません。
(恒三)座れば?席があればだが。
あった。
失礼します。
ああおいしそう…。
ちょっと!あっ…。
ちょっと〜!育生さんこれから大変ですね。
この家と縁を切らなかった事後悔するかもしれませんよ。
もうしてます。
(正春)ああちょっと…。
もう〜!
(利子)河村家のお祝いに呼ばれてたんでしょ?行かなくてよろしいんですか?
(華子)そっちも呼ばれてたんじゃないの?
(利子)私はお花だけお届けしました。
相続争いも一段落したようですしね。
でも…ちょっと寂しい感じもします。
(華子)まあね。
あそこまで愚かさをさらす家族にはなかなか会えないもんね。
(利子)あなたは親族だから行けばいいじゃないですか。
(華子)いいの。
育生は本当に家を出て河村さんと家族になった。
私が出る幕はもうないわ。
ええ〜っ!?なんです?死んでもお酌なんかしない人だと思ってた。
死んだら出来ませんよ。
遺産は残るけどね。
フフッ…。
おじいちゃん疲れたでしょ?
(龍太郎)ん?ええ。
少し休んでください。
いやいや大丈夫だ。
実はね火事がきっかけで元気が湧いてきてね会社に復帰しようかな…なんて思ってたところ。
ええ〜っ!?
(恒三)すぐに解任要求を出させてもらいます。
相変わらずだね。
ハハハハ…!はいはい…はい。
ああ…よいしょ。
はい。
(龍太郎)はいありがとう。
すっごいバイタリティーだよね。
私が80になった時こうしていられるかわからない。
遺産ってさお金の事だけじゃないんだな。
諦めないとか頑張るとかそういう生きざまこそが遺産なんだ。
たまにはいい事言うな。
あら珍しい。
パパが人を褒めるなんて。
私だって褒める時はある。
そうですか。
失礼しました。
ねえでもさ相続争いがなかったらこんなになんでも言い合える家族にはなれなかったよね?遺産がなくなっても残ったものがあってよかったわね。
遺産がなくなったからわかったのかもね。
遺産があった上でわかればもっとよかったのにね。
遺産ならあるじゃん。
この家だってあるし…ほら!
(凜子)ああ〜あれね。
もうさこれにはがっかりしたよね〜。
(陽子)こんなガラクタなんでわざわざ?
(月子)ねえ…これさどこの鍵?
(凜子)家じゃないの?
(凜子)…違うね。
倉庫でもないし…。
金庫の中にあったから金庫じゃないよね?
(月子)うん。
もう1個金庫があったりしてね。
ええっ!?でもあるかもしれませんよ。
おじいちゃんとにかく必死で抱えてましたから。
いや…これは家庭用金庫の鍵の形状じゃないな。
どこかに埋蔵金があるんじゃないか?
(月子)やだ〜!
欲望は無限大
失ってもなお求め続けるのが人の悲しい性
おじいちゃんこの鍵どこの?お父さんしらばっくれないで教えてよ!
(恒三)寝ちゃったんじゃないか?休ませてあげなさい。
(凜子・月子)12345…。
風邪ひくよ。
育生!おじいちゃんが…!ん?
遺産とは個人の生きざまを子孫に伝えるもの…
そう美しくおさまるものかしら?
さあ始まり始まり
2015/12/17(木) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
[終]遺産争族 #9【最終回!“争族”の果ての“家族”】[字]

火事に襲われる河村家。責任を感じた育生(向井理)は、楓(榮倉奈々)に別れを告げるが…。遺産を巡る“争族”の果てに、彼らがたどりついた「本当の家族」とは?

詳細情報
◇番組内容
“ムコ入り”した研修医、育生(向井理)。そこには“遺産”を巡っていがみ合い、欲望にまみれた一族がいた!—育生と楓(榮倉奈々)の幸せな結婚が引き金となり、家長である龍太郎(伊東四朗)のにぎる約10億円の資産を巡り、「家族」は「争族」へと変貌していく。金を巡る骨肉の争いが、「家族」の本当の姿をあぶりだす!果たして遺産は誰の手に?愛憎にまみれた新しいホームドラマ!
◇出演者
向井理、榮倉奈々、余貴美子、室井滋、板谷由夏、鈴木浩介、堀内敬子、真飛聖、渡辺いっけい、岸本加世子、岸部一徳、伊東四朗
◇脚本
井上由美子
◇演出
松田秀知
◇音楽
沢田完
◇主題歌
いきものがかり『ラブとピース!』(EPICレコードジャパン)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】服部宣之(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、池田禎子(ザ・ワークス)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/isansouzoku/
☆Twitter
 https://twitter.com/isan_sozoku
☆Instagram
 https://instagram.com/isan_sozoku/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
サンプリングレート : 48kHz

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