こんばんは。
12月17日木曜日ニュースほっと関西です。
きょう最初は、こちらです。
東日本大震災が起きた4年前の3月11日に撮影された東京・新宿の超高層ビルの様子です。
建物が、ゆっくりと揺れています。
このように超高層ビルなどを大きくゆっくりと揺らす地震の動きは長周期地震動と呼ばれています。
南海トラフの巨大地震で大阪の超高層ビルが長周期地震動でどのくらい揺れるのか国の検討会が想定した結果最悪の場合、最上階の揺れ幅が6メートルに達するおそれがあることが分かりました。
倒れて吹き飛ぶ家具やテレビ。
壁に激突しています。
これは長周期地震動で大阪市の湾岸部の高さおよそ300メートルの最上階の室内がどうなるかシミュレーションして再現したものです。
こんなことが実際に起きたとしたら。
ビルが建ち並ぶ大阪・梅田で聞きました。
きょう公表された国の検討会による想定。
近畿の沿岸部を中心に超高層ビルの最上階の揺れ幅が2メートルから3メートルに達する結果となりました。
特に大阪・住之江区の埋め立て地では高さ200メートルから300メートルの建物で最悪の場合、最大でおよそ6メートルと、いずれも東日本大震災を上回りました。
日本一高いビル、あべのハルカス。
最新技術の長周期地震動対策が施されています。
地震の揺れのエネルギーを吸収するダンパーです。
建物が揺れるとこの装置が回転することでエネルギーを吸収し揺れの力を減らすということです。
ほかにも筋交いを増やし建物を支える基礎も強化するなどして震度7の揺れや長周期地震動に耐えるとしています。
検討会では実際には揺れが想定を上回るケースもあるとして今回の想定をもとに必要な対策を求めています。
ことし10月、大阪・住之江区で車道に置かれていたコンクリートの土台にオートバイが衝突し男性が死亡した事故で警察は路上に土台を置いたとして13歳の中学2年の男子生徒を補導しました。
男子生徒は現場近くで事故が起きるのを見ていたと話していることが警察への取材で分かりました。
警察が詳しいいきさつを調べています。
10月23日の未明、大阪・住之江区北島でオートバイが車道に置かれていたコンクリートの土台に衝突して転倒し近くに住む無職の中山貢治さんが頭を強く打って死亡しました。
コンクリートの土台は標識などを立てる際に使われるもので直径30センチ、高さ12センチで重さがおよそ16キロありました。
警察は周辺の防犯カメラの映像などから大阪府内に住む13歳の中学2年の男子生徒が土台を置いたとして補導しきょう傷害致死の非行内容で児童相談所に送りました。
警察によりますと男子生徒は大騒ぎになるのが見たかった、人が死ぬとは思わなかったと話しているということですがさらに現場で近くで事故が起きるのを見ていたと話していることが警察への取材で分かりました。
警察は男子生徒が事故が起きたあと現場から立ち去ったとみて詳しいいきさつを調べています。
きのう今シーズンかぎりでの現役引退を表明したサッカー女子の澤穂希選手。
。
先ほど都内で記者会見し引退を決意した理由を話しました。
澤選手、現役最後の大会となる皇后杯に向けて生きざまを見せたいと力強く話していました。
今後も澤選手らしい活躍を期待したいですね。
続いてシリーズでお伝えしている阪神・淡路大震災を教訓にした防災の取り組み。
きょうは学校を舞台にした防災学習についてです。
震災で神戸市長田区では住宅の倒壊と火災で多くの人が亡くなりました。
同じ被害を繰り返さないために区内の小学校では子どもたちの意識を高めるための防災学習を続けています。
学習を行うのは給食の時間です。
どんな取り組みを進めているのでしょうか。
神戸市長田区の真陽小学校です。
給食の時間、この日は大地震のあと話題になる現象をクイズで紹介。
次のうちどれが、その前触れにあたるでしょうか。
正解は1、2、3全部です。
動物が地震の前触れを教えてくれるのではないかと研究を続けている人もいます。
地震の謎をクイズにしたのは関西大学の学生です。
防災に関する放送は週に一度。
子どもたちに興味を持ってもらおうと放送の内容を工夫しています。
児童からアイデアもらって考えればいいと思うけど。
学生は災害情報論の研究室で校内放送を生かした防災学習を研究しています。
小学校と連携し1年以上、続けてきました。
今回、学生が考えたのは地元を舞台にしたラジオドラマ。
学校が津波の浸水区域にあるため大津波警報で避難するシナリオにしました。
この日は学生と先生、児童が一緒に収録をしました。
水笠通公園は広いからパパやママとの集合場所にしやすいんだ。
実際に津波警報が出たときの対応を知ってもらうため避難する公園の具体的な名前が入れられています。
大事な部分なので念入りに繰り返します。
いよいよ放送当日。
2か月かけて完成させた8分余りのラジオドラマです。
ドラマでは校舎の中で災害が起きたときにどうすればいいのか子どもたちにも覚えやすい合言葉で伝えています。
給食の時間を利用した週に一度の防災学習。
命を守る意識が少しずつ積み重ねられています。
防災への関心を調べるため校内放送の取り組みを始めてから1年後のことし9月大学生たちが4年生から6年生を対象にアンケートを取りました。
その結果、7割を超える児童が防災に対する関心が高まったと回答したということです。
一方、防災に関する会話の頻度を月1回以上と答えた児童は3割程度にとどまったということで大学生の皆さんは校内放送で親子の会話を促すためのアイデアを考えているということです。
シリーズでお伝えしている全国高校駅伝の関西の出場校。
きょうは滋賀です。
女子の代表は3年連続5回目の出場の比叡山高校。
これまで10人前後だった部員が大幅に増えチーム内で競い合いながら全国大会に挑みます。
比叡山高校では朝の清掃活動から練習がスタートします。
早い選手は朝5時に起きて登校。
校内を清掃することで1日が始まります。
おととし、去年と続けて全国高校駅伝に出場した比叡山。
ことしは1年生が6人入部するなどこれまでで最も多い部員14人で練習を続けています。
8の字、行きます。
人数が増えたことで選手たちには競争意識が生まれました。
学校周辺で行われる走り込みはまさにサバイバル。
坂道や石段など高低差のある1周およそ2キロのコースを集団で8周走ります。
集団についていけない選手からふるい落とされていきます。
選手たちの間には2周の差が出ることもあり自然とライバル意識が芽生えます。
練習が終わったあとも選手たちはライバルより速く走る方法を考えます。
1日の食事や練習メニュー気付いた課題を詳しく記録します。
部員数が増えたことで自己ベストが1分近く縮まった選手も出てきました。
部員14人の目標は都大路へと向けられています。
比叡山の目標は全国大会で滋賀県の記録を更新することだということです。
一方、滋賀の男子の代表は滋賀学園で2年連続10回目の出場です。
ここまでスポーツをお伝えしました。
こんばんは。
気象情報です。
日本海は寒気の吹き出しに伴う筋状の雲に広く覆われています。
そして、この時間も近畿北部では雪や雨の降っている所があります。
上空には強い寒気が流れ込んでいます。
そして近畿地方でも、あすにかけて雪の降る平地でも雪の降る目安となる寒気が広く覆われる見込みです。
そのため北部を中心に雪が降る見込みです。
多い所では20センチの降雪が予想されています。
また中部や南部でも、ちらつく所があるかもしれません。
2015/12/17(木) 18:10〜18:30
NHK総合1・神戸
ニュースほっと関西▽“校内放送”で学ぶわたしたちの防災[字]
阪神・淡路大震災で被害を受けた神戸市長田区にある小学校で、大学生が協力し、児童の防災意識を高めるためのユニークな取り組みを行っています。
詳細情報
番組内容
阪神・淡路大震災で被害を受けた神戸市長田区にある小学校で、児童の防災意識を高めるためのユニークな取り組みが始まっています。給食の時間に流れる「校内放送」。関西大学の学生が協力をして、子どもたちに楽しみながら学んでもらおうと、クイズやドラマを通じて防災の基礎知識や緊急時の心得を伝えます。震災から20年。防災への意識がうすれないよう学生と子どもが力を合わせる取り組みをお伝えします。
出演者
【出演】森田洋平,赤木野々花,中山奈奈恵,坂下恵理
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
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