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WTO 「ドーハ・ラウンド」続けるか両論併記
12月20日 3時19分

WTO 「ドーハ・ラウンド」続けるか両論併記
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ケニアのナイロビで開かれていたWTO=世界貿易機関の閣僚会合は19日、閉幕しました。焦点となっていた貿易の自由化交渉「ドーハ・ラウンド」を続けるかどうかについて、先進国と発展途上国の主張の溝は埋まらず、共同声明で両論を併記し、今後の方向を示さないまま終わりました。
WTOの閣僚会合は162の国と地域が参加し、今月15日からケニアのナイロビで開かれていました。
焦点となっていたのは、2001年から14年間にわたって行われてきた貿易自由化交渉「ドーハ・ラウンド」を続けるかどうかでした。
アメリカやEU、それに日本などの先進国は、すべての加盟国が参加して包括的に合意するこの交渉を続けるのは困難だとして事実上終結させるべきだと主張したのに対し、発展途上国は、すべての加盟国が参加できる枠組みを残すべきだと反発していました。
会合は当初の予定を延長して徹夜で交渉が続けられましたが、先進国と発展途上国の主張の溝は埋まりませんでした。
結局、19日、日本時間20日の午前1時ごろに採択された共同声明では、「多国間の交渉で具体的な成果を出すためには新たなアプローチが必要だ」とする一方、「多くの国と地域がドーハ・ラウンドを土台とした交渉を続けることを再確認した」とも記され、両論を併記し、今後の方向を示さないまま終わりました。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定が大筋合意するなど、利害が一致する国どうしが多国間で交渉を進める動きが加速するなか、WTOの役割が改めて問われることになりそうです。

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