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 JR西日本が三江線(江津市―広島県三次市、108・1キロ)の廃止も検討している問題で、沿線6市町の首長らでつくる三江線改良利用促進期成同盟会は19日、臨時総会を開いた。首長らは島根、広島両県知事を25日に訪ね、白紙の状態で沿線市町と協議するようJR西に働きかけてほしいと要望することを決めた。

 首長らは11月27日、JR西本社で真鍋精志社長から、鉄道での存続はハードルが非常に高いとの考えを聞いた。美郷町で開いた今回の総会では、知事訪問にどう対応するかなどを話し合った。冒頭以外は非公開で、終了後に同盟会会長の景山良材美郷町長らが記者会見で内容を説明した。

 それによると、知事への要望に次の4点を決めた。①三江線存続に対する住民の切なる思いを受け止めてほしい②赤字路線の維持で、国への費用負担を求めることを県から要請してほしい③廃線ありきではなく、期限を定めず、白紙の状態で沿線市町と協議するようJR西に働きかけてほしい④同盟会の総会に県職員を派遣してほしい。

 また、JR側が出向く住民説明会は、市町の要請で同盟会側がJRと日程を調整する予定。また、国会議員への支援要請などもしていくという。(鈴木芳美)