韓国統一部(省に相当)が18日に発行した「北朝鮮主要機関・団体人名録(2015年)」は、この一年における北朝鮮指導部の人物の浮沈を如実に示している。
北朝鮮軍序列第1位の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)人民軍総政治局長の躍進が際立った。黄炳瑞氏は今年、政治局常務委員と中央軍事委員会副委員長、国防委員会副委員長としてリストに新たに名を載せた。一方で崔竜海(チェ・リョンへ)氏と玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)氏は、既に粛正されたか、もしくは「革命化教育」を受けている。崔竜海氏は政治局常務委員と中央軍事委副委員長、国防委副委員長のポストから軒並み名前が削除された。
さらに、北朝鮮軍序列第2位の朴映式(パク・ヨンシク)人民武力部長(国防相に相当)が、新たに中央軍事委の委員として登場した。
名前が消えた人物の中は、崔竜海氏と玄永哲氏のほかにも、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記のおばで、処刑された張成沢(チャン・ソンテク)氏の夫人だった金敬姫(キム・ギョンヒ)氏(69)がいる。