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【プロ野球】

藤浪、年俸1億7000万円で契約更改 高卒4年目で大台は史上5人目

2015年12月20日 紙面から

1億円の「大台突破」を祝ったケーキを手にする藤浪=阪神球団事務所で(高部洋祐撮影)

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 阪神の藤浪晋太郎投手(21)が19日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、倍増の1億7000万円でサインした。今季は最多奪三振(221)のタイトルを獲得し、14勝を挙げる活躍。来季も14勝を最低ラインとし、自身初の開幕投手について「もちろん目指すし、投げるつもりで調整していく」と意気込んだ。

 自己最高の成績はきっちり金額に反映された。入団4年目としては球団史上最速タイの1億円突破。「いい評価をいただいたと思います。3年通してケガなく、ほぼローテーションを外れることなく、今季に関しては長いイニングをしっかり投げられたので。そのあたりをしっかりと評価してもらったのかなと思います」

 3年間で残した35勝21敗、防御率2・86の数字は申し分ない。次のターゲットは高卒5年目の史上最高額、日本ハム・ダルビッシュ有(現大リーグ・レンジャーズ)の2億7000万円だ。1億の大幅増も今季以上の活躍でチームを優勝、日本一に導けば不可能な数字ではない。本人も力強く言う。

 「自分の活躍次第でしょうし、何とも言えないですけど。最高年俸とか、そういうのあまり気にしていない。もちろん選手の評価なので『金額イコール選手の価値』ということになると思う。

 そんな藤浪の鋭い視線は来年3月25日のマウンドに向いていた。京セラドーム大阪での中日との開幕戦。これまで開幕投手の意欲を聞かれると「優勝に比べたら小さいこと」と控えめに話してきたが、この日は「もちろん目指しますし、これからの準備もキャンプ、オープン戦も開幕投手で投げるつもりで、調整していきますし、しっかり頑張りたいと思います」。きっぱりと大役奪取を宣言した。

 既に金本監督は藤浪かメッセンジャーに任せる方針を示しているが、やはり大本命は藤浪だろう。今季は勝率、勝利数でリーグ2位タイ。7完投、4完封は同1位でエースとして貫禄を示した。周囲の期待を受け止める右腕には、大黒柱の風格さえ漂う。念願の歓喜の美酒を浴び、来年もバラ色のオフを過ごすつもりだ。 (杉原史恭)

◆1億円超え

 高卒4年目の年俸が1億円を超えたのは西武・松坂大輔(1億4000万円)、日本ハム・ダルビッシュ有(2億円)、楽天・田中将大(1億8000万円)、日本ハム・大谷翔平(2億円)についで5人目。藤浪は、4日にダルビッシュに並ぶ最速ペースの2億円で更改した同学年の大谷には、及ばなかった。

※金額は推定

 

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