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【大リーグ】

マリナーズと再契約の岩隈が記者会見 “破談”ドジャース見返す

2015年12月20日 紙面から

マリナーズと再契約し、笑顔で記者会見する岩隈=シアトルで(AP・共同)

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 ロサンゼルスの恨みは、シアトルで晴らす−。マリナーズと1年契約を結んだ岩隈久志投手(34)が18日、本拠地シアトルで会見。いったんはドジャースと3年総額4500万ドル(約54億4500万円)で契約に基本合意していたが、身体検査で異常が見つかったとして白紙撤回され、マ軍と年俸1000万ドル(約12億1000万円)で契約。2、3年目の17、18年は球団の選択権などが設定された。岩隈は「めちゃくちゃ元気。状態もすごくいい」と健康面の万全を強調した。

 憤まんやる方ない思いを、笑顔で押し隠した。岩隈は年俸12億1000万円で古巣マリナーズと再契約。身体検査で異常があったとして破談になったドジャースとは、いったんは3年総額54億4500万円で合意していたため、マ軍との契約金、17年契約破棄で手にする100万ドルを加えても“手取り”は大幅減となるが、約4分の1にまで激減した提示をのむしかなかった。

 「めちゃくちゃ元気。状態もすごくいい」。時事電などによれば、岩隈は健康そのものを強調。ドジャースから異常ありとの指摘については「びっくりというか、話し合いの中でそうなっただけ」と言いつつ、「いろいろな思いはある」と、あえて本音を伏せた。

 とはいえ、フル回転すればド軍の提示額さえ上回れる契約だ。来季から3年ともシーズン投球回数162イニングをクリアすると、3年総額4000万ドル(約48億4000万円)。さらに、各年で190イニングに達して満額の出来高をゲットすれば、3年総額4750万ドル(57億4800万円)になる。

 最後は古巣の熱意にほだされた。ド軍から契約の白紙撤回を通達されると、即座にマ軍は岩隈へ連絡。右腕は「一番必要とされるところでプレーしたいという思いがあったので、その熱意を一番に感じて決めた。ここで戦う使命があると感じた」と力強く語った。

 同級生の青木宣親外野手(33)とも、WBC以外では初めて同僚になる。青木はマ軍の入団会見時、「岩隈投手が来年もマリナーズでプレーすることが自分の契約にも入っているので、(彼がサインしたら)自分の契約も完了と思っている」とコメント。岩隈もこれを受け、「ノリ(青木)とプレーできるのはすごくうれしい。ノリが入団会見で言ったことが現実になった」と笑った。

 メジャー5年目の来季は、獅子奮迅の快投でド軍を歯ぎしりさせる。

 

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