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    基本的な使い方

    Mockito1の基本的な使い方は以下のようになります。

    1. Mock化する
    2. 振る舞いを記憶する
    3. 対象の処理を実施する(Mock化したメソッドを使用する処理を実施)
    4. 結果を検証する

    1,2,4についてはMockitoを用いて作業を実施します。
    各処理ごとに方法を見て行きたいと思います。
    今回はサンプルとしてListクラスをMock化しながら動作を確認していきます。
    (※ Mockito をスタティックインポートしておきます。)

    1.Mock化する

    まず最初に対象のクラスをMock化するための準備が必要になります。
    Mock化する方法は以下の2つの方法でMock化することができます

    (1)対象クラスをMock化し、インスタンスを作成する
     対象のクラスをすべてMock化する方法になります。
    対象のメソッドをmockメソッドの引数として渡す形になります。
    この方法でMock化したクラスは振る舞いを登録しないメソッドには何も処理が行われません
    List<String> mockList = mock(List.class);
    (2)対象インスタンスをMock化する
     対象のクラスのインスタンスをMock化する方法になります。
    対象のメソッドをspyメソッドの引数として渡す形になります。
    この方法でMock化したオブジェクトは振る舞いを記録しないメソッドは元のメソッドの振る舞いが行われるため一部をMock化するようなケースで使用します。
    List<String> mockList = new ArrayList<String>();  
    mockList = spy(mockList);

    これ以降の作業については1,2のどちらでMock対象化していても特に影響はありません。

    2.振る舞いを記憶する

     Mock化したインスタンスのメソッドに対して振る舞いを記憶させます。
    戻り値を設定するケース、例外が発生するように設定するケースなどがあります。
    また戻り値が無いメソッドの場合異なる方法で振る舞いを設定させます。

    (1)戻り値を設定するケース
     whenメソッド+thenReturnを組み合わせて振る舞いを記憶します。
    まずwhenメソッドの引数に振る舞いを記憶するメソッドを設定します。この際に設定する引数もそのまま設定します。 その後thenReturnメソッドの引数に戻り値を設定します。以下にサンプルを示します。
    // getメソッドに引数 0の場合 testValueという値を戻すように振る舞いを記憶させる
    when(mockList.get(0)).thenReturn("testValue");
    
    (2)例外を設定するケース
     whenメソッド+thenThrowを組み合わせて振る舞いを記憶します。
    whenメソッドの引数に振る舞いを記憶するメソッドを設定します。この際に設定する引数もそのまま設定します。 その後thenThrowメソッドに発生させる例外をを設定します。以下にサンプルを示します。
    // getメソッドに引数 0の場合 RuntimeExceptionがthrowされるように設定
    when(mockList.get(0)).thenThrow(new RuntimeException("ランタイムException"));
    
    (3)voidメソッドに振る舞いを設定するケース(通常)
     voidメソッドに振る舞いを設定する場合にはdoXXXメソッドを使用し、振る舞いを設定します。
    何も挙動を設定せず実際のメソッドを呼ばれないようにするにはdoNothingをメソッド+whenメソッド+対象のメソッドを組み合わせて振舞いを設定します。
    // clearメソッドに振る舞いを追加 doNothingメソッドは何もしない
    doNothing().when(mockList).clear();	
    
    (4)voidメソッドに振る舞いを設定するケース(例外)
    voidメソッドに振る舞いを設定する場合にはdoXXXメソッドを使用し、振る舞いを設定します。 例外を発生させるためにはdoThrowメソッド+whenメソッド+対象のメソッドを組み合わせて振舞いを設定します。
    // clearメソッドに振る舞いを追加 doThrowメソッドで例外を振る舞いに登録する
    doThrow(new RuntimeException("ランタイムException")).when(mockList).clear();	
    

    3.対象の処理を実施する

    対象の処理を実行するには通常通りにメソッドを呼び出すだけで使用することできます。

    mockList.get(0);
    

    や、

    mockList.clear();

    など通常通りのメソッド呼び出しで問題ありません。

    4.結果を検証する

     実際にMock化したメソッドが使用されているか確認します。利用シーンとしては対象のメソッドが呼び出されているかその際にどんな引数で呼び出されているかなどを使用するケースなどの場面で利用します。
    verifyメソッドでは引数に対象のインスタンスを設定します。オーバーロードで第二2引数に呼び出された回数または処理時間のtimeout時間を設定し確認することもできます。

    // 呼び出されているか確認する
    verify(mockList).get(0);
    // 1回 呼び出されているか確認する
    verify(mockList, times(1)).get(0);
    // 100msec中に呼び出されているか確認する
    verify(mockList, timeout(100)).get(0);
    

    上記のステップを踏むことで対象のメソッドをMock化し振る舞いを登録することができます。