少しは何かが何とかなるかもと、早起きできた朝は一駅でも二駅でも歩いています。
そんな時に路麺店でおそばやうどんを食べたり、コーヒーショップでトーストを食べたりしたらダメなので、今日は幸楽苑平河町店@秋葉原(千代田区神田平河町)で朝ラーにしました。
24時間営業なので朝ラーってのはアレですけど、店先の立て看板を見ると朝4時から10時までの朝定食が5種類、用意されています。
その中でラーメン付の朝定食が「鮭納豆」と「鮭玉子」の二種類あったので、入ってみることにしました。
店内は1階がカウンター7席に2人掛けテーブルが3卓、2階は26席と書かれていますが詳細は不明です。
ノーゲスでしたのでテーブル席に座りましたが、次々とお客さんが入ってきてカウンターが満席になり、ちょっと居づらい雰囲気。
仕事帰りのお客さんが生ビールに餃子で一人お疲れ様会をされていて、どこの誰だか存じませんが、夜勤、お疲れ様でした。
卓上に用意されたメニューを眺めていると、朝らーめん・鮭玉子定食490円(税込529円)が運ばれてきました。
サンプル写真を見ても明らかなように、配膳の方向が逆ですが、朝だから(朝でなくても)寝ぼけていて、向きを直さないまま写真を撮ってしまってすみません。
ラーメンは麺もスープも半分で、豚ガラとか鶏ガラとか野菜とか、そういう味わいではない美味しいと思われるスープです。
メンマとチャーシュー、薬味ネギはトッピングされていましたが、板海苔は省かれているようです。
定食関係は吉野家のそれの漬物を沢庵に替えた感じで、チェーン店の朝定食に何かを望むのは間違っているような気もしますし、値段分は期待してもいいんじゃないかと思ったりもします。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
個人店もチェーン店も分け隔てなく食べ歩こうと、味噌屋せいべえ本店@上野御徒町(台東区上野)(ホームページ)へ。
今は本店を含め5店舗のみ展開、店先には大きく味噌と餃子の専門店とありますが、醤油もあるし、常連限定で違うのもあるらしい。
入り口近くにパウチされたメニューが吊り下げられているので、タイミングによっては店外待ちがあると思われます。
メニューは濃厚味噌、ぶたみそ、生姜味噌、豚骨醤油の温麺のみでつけ麺や油そばはありません。
入ってすぐ左手の券売機で食券を買って、右手の一段上がったカウンターへ、11席ですか。
2階はテーブル席が主体で30席ほど、想像するに低めのテーブルではないかと。
券売機のライスが売り切れになっていて、ライスは時間に依らずお代わり自由、食券を店員さんに渡す時にライスの有無を聞かれます。
卓上は餃子のタレ、白胡椒、ラー油、七味唐辛子、生ニンニク、ふりかけ、生ニンニクを恨めしそうに見ていると、意外に早く提供。
濃厚味噌750円、一杯、一杯、丁寧に調理された気持ちが伝わってくる麺相です。
スープのベースは豚ガラとゲンコツの清湯、味噌ダレは濃厚とは思えない薄めで、口当たりをとても軽く感じます。
甘めのスープに甘めの背脂が乗せられ、全体的にとても甘いけど嫌みな甘さではなく、やや高齢な上野の客層に合わせてあるのでしょうか。
黄色味が掛かった中細麺は程よい茹で加減、麺量は少なめでしたが、美味しかったので少なく感じたのかも知れません。
さっと茹で上げたモヤシとキャベツが多めにトッピングされ、細長いチャーシュー、味付けメンマ、板海苔。
麺を食べ終わったので半ライスを頂き、振り掛けを掛けて頂きました。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
大切な打ち合わせを銀座のお店にしたのはいいけど、銀座で飲むなんて思い出せないほど久しぶり。
食べログの住所表記を頼りにお店に向かいましたが、お店を見つけられなくて、辺りをぐるぐる2周ほど回ったところで、待ち合わせの友達に見つかって(見つけて)。
まかないきいち@新橋(中央区銀座)(ホームページ)、生きている間に訪問できるとは夢にも思っていませんでした。
ちばき屋@葛西の店主さんが、銀座で自身の調理技術すべてを出し切った(出し続ける)お店、ちなみ食べログ3.5点ですか。
飲みに行って結果的に壱萬円を超えるのはままありますが、初めから一人壱萬円を超えるお店に行くのは、たとえ銀座でも緊張します。
接待とか、会社や組織持ちの飲み会なら遠慮はしませんが、もちろん自腹ですから。
店内は満席で予約しておいてよかった、というか、予約なしで(たとえ八丁目でも)銀座の店に入れるはずがありません。
サラリーマンはほとんど見当たらず、いわゆる同伴の待ち合わせが殆ど、ですが料理は「待ち合わせ用」の味付けではありません。
用意されていたカウンター席に着くと、温めてあるけど温めすぎていないお手拭きを渡され、そのまま特に何も言われません。
最後までそうでしたが、「お飲み物はいかがですか」というお客さんを急かすような接客は一切ありませんが、目の前の職人さんか、振り向くと賄いさんが待っていてくださいます。
というか、何かをこちらから注文する、と言うが間違っているような気がします。
生ビールをお願いすると、持ったことも見たこともない薄手のコップ、ぶつけたら割れそう。
お店によっては湯飲みやマグカップで飲ませるお店もあるでしょうけど、そこは千葉さんのこだわりなのかなぁ。
先付けは京菜おひたし(メニュー名はうろ覚えですので間違っていたらすみません、以下、同様)、薄味なのは味付けが薄いのか、そもそも京菜自身が薄味なのか。
カメラを出す前に「写真を撮ってもいいですか?」と聞いたのは人生二回目かな、誰も写真なんか撮っていないから緊張しちゃったよ。
周りのお客さんは誰一人としてメニューは見ずに注文していましたが(または注文せずに飲み物や食べ物が運ばれてきていましたが)、一応メニューがあったので見てみると、値段、一切書かれていないじゃん。
ふん、別に値段を見て食べるものを決めたりしないから、、、いや、しますので、僅かでも大きな字のメニューを避けて、あんきもぽんず。
私が生きている世界では、ともかく濃厚、ともかく明解、ともかく大きく、ともかく新鮮、こそが「美味しい」とされています。
ほう、銀座以外ではそういう風になっているんですか、勉強になります、的な。
美味しいですねえ、あんきものこの味が美味しいとしたら、私が生きている世界のあんきもを美味しいとは言えなくなるかも。
普通の魚料理はとても頼めない雰囲気ですので、珍味三点盛り。
経験したことが無いほどすっきりした味わい、スーッと喉を通り過ぎてしまうのに、味だけがしっかり残っている。
これで熱燗があったら何本飲んでいるか分からないほど、値段が書かれていたら頼めなかったかも。
料理はカウンター台越しだったり、配膳だったりしますけど、男性店員さんからのはぶっきらぼうで。
食べても食材が分からないので、容姿端麗な女性店員さんに聞いてみたら、よどみなく「このわた、かにみそ、しおうに、です」と。
まかないきいちに行ったことのある友達に聞いたとき、「お酒は銀座価格だから飲み過ぎないように」とアドバイスしてもらったけど、やっぱり日本酒は飲みたい。
そもそも、銀座価格が分かっていないし、値段の書かれていないメニューに緊張しつつも、黒龍を。
金箔の飾りが付けられた徳利と猪口で用意され、部屋が暖かいのになぜか溶けない氷で冷されています。
味は黒龍そのものですが、温度管理や演出でこうも印象が変わるのかと、変わるんですよね。
メンチ、何の説明もありませんが、牛肉100%であることは間違いなく、後からソースを掛ける必要が無いように衣に味付けがされています。
店員さんのシェフスーツには全て名前が刺繍されています。
体型に合わせて一着ずつオーダーするんだから、名前が入っていても不思議じゃないとは思いますが。
それでも、女性店員さんのスーツには名前が縫い付けられていないのは、違う意味があるんじゃないかな。
カウンター台には様々な大皿料理が置かれていて、どれも食べて見たかったのですが、今夜のところは玉子焼き。
一人一切れかと思っていたら、もう少し量があって、あまりの美味しさに卓上に用意してあった醤油を使い忘れるという。
この辺りで、やっと、打ち合わせの本題に入り、お互い納得はできないけれども、目指す夢のために袂を分かつ程に強い表現はそぐわないけど、結果的にこの日がそうだったと思い返せるように。
鯛そば1800円(値段はメニューには書かれていないので、会計時に尋ねました)。
さて、このラーメンを食べたくてこの店を選んだわけですが、鯛そばは塩味のみ、支那そば、ワンタンそばは塩と醤油が用意されています。
味わったことのない鯛干しではない鯛出汁スープ、旨いとしか言葉が浮かばない。
もちろん無化調、最後まで味の濃度が変わらない(変わったことに気が付かない)、素晴らしい。
長尺の細麺は製麺所不明ながら、完全にスープの添え物、添え物ですが、麺が無ければラーメンにならない。
トッピングは鯛の刺身、青ネギ、白髪ネギ、生姜おろしと必要最小限で、チャーシューやメンマや海苔はありませんし、要りません。
食べ終わって店主さんとしばしお話しさせていただきました。
日本ラーメン協会の話しとか、葛西のお店の話しとか、ラーメンの今後とか、私のような「銀座なんて年に一度も来ない輩」の話し相手をして下さり、ありがとうございました。
お会計を済ませた辺りで挨拶して帰ろうとしたら見当たりません。
むーん、仕方ないとエレベーターに向かうと、エレベーターを呼んで開けて、頭を下げて待っていて下さいました。
ご馳走様でした、また、来たいけど、付き合って欲しい人が一人しか思い浮かばない。