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最終更新:2015年12月17日(木) 8時21分

北朝鮮、カナダ人牧師に終身刑

 今年2月、北朝鮮で拘束されたカナダ人牧師に対して、北朝鮮の最高裁は16日、国家転覆を企てたなどとして終身刑の判決を言い渡しました。

 16日、平壌(ピョンヤン)で行われた裁判で終身刑を言い渡されたのは、カナダ人牧師で今年2月から当局に身柄を拘束されていたリム・ヒョンス氏です。

 検察側は、リム氏に対して「最高権威の尊厳を損ね、北朝鮮の体制を破壊するために宗教を利用し、悪意あるプロパガンダをまき散らした」として、死刑を求刑していました。リム氏は7月に行われた会見で「国家転覆を企てた」ことを認めていますが、過去に北朝鮮当局に拘束されたことのある外国人らは「罪を認めることを当局に強制されていた」と証言していて、自白を強制された可能性もあります。

 リム氏の親戚などによれば、リム氏は、これまでにも人道支援の目的で何度も北朝鮮を訪れていたということです。北朝鮮は度々、訪問した外国人の身柄を拘束していますが、昨年にはアメリカ人3人を解放、ロイター通信によれば、欧米国籍で現在拘束されているのはリム氏のみだということです。(17日06:27)

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