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 米バージニア州で、生徒たちにアラビア語の文字を書き写す課題を出した高校が猛抗議を受け、18日には郡内に約20校ある公立学校がすべて休校する事態に発展した。教育委員会によると具体的な脅迫などはなかったが、「抗議の件数や内容」を考慮して決定したという。

 問題が起きたのは、バージニア州西部オーガスタ郡にある高校。AP通信によると、世界の宗教についての授業の中で「アラー以外に神はなく、ムハンマドはアラーの使徒である」という意味のアラビア語を書き写す課題が出たところ、保護者から苦情が殺到。地元メディアなどでも取り上げられた結果、メールやフェイスブックで「数万件の抗議」が郡内外から寄せられ、郡内の公立学校すべてを休校することにしたという。

 授業ではキリスト教に関する課題も出されていたという。教育委員会は「世界の宗教に関する授業は続けるが、今後はアラビア語の書写について宗教色のない文書を用いる」としている。米国では、パリやカリフォルニア州でテロが起きて以来、イスラム教徒らに対する脅迫の増加が問題になっている。(ニューヨーク=中井大助)