存在を「知る」きっかけに変化 「初音ミク」にハマったきっかけをイマドキのボカロ大好きティーンエイジャーたちに聞いてみた【PR】
2007年にクリプトン・フューチャー・メディアから登場した「VOCALOID 初音ミク」。いまでは小中高生から大人まで、幅広い世代に知られ、海外においてもイベントを成功させるなど、その知名度は世界的に高まっています。
とはいえ誕生から8年も経てば、「やっぱり◯◯は最高やな!何度聴いても飽きへんわ!(初期の流行)」「えっ、なにそれ?しらない」「ファッ!? なんでや!」というような世代間の違いというのも生まれてくるもので、ニコニコ動画を中心に巻き起こったブームを初期からリアルタイムに体験してきた筆者としては、イマドキの若者たちがどのようにボカロに触れて、その楽しみを見出したのか。そういう「ボカロとの出会い」というのが気になっていました。
そこで、今回は“ボカロパン屋”として一部のファンたちから人気を集めている東京・荒川区にある「尾久三河屋製パン」を会場にして、ボカロが大好きだという中高大生に集まってもらい、ハマったきっかけやどういう風にボカロ曲に触れているのかをざっくばらんに聞かせてもらいました。
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■何がきっかけで「ボカロ」にハマったのか
haru(カルラボのおじさん):
みなさんは何をきっかけにボカロの歌を聴くようになりました?
naku(大学生):
完全にハマったのはライブかな。感謝祭だったと思います。きっかけは忘れちゃいましたけど、当時はまだパソコンを持っていなかったので、ケータイでよく聞いてました。当時のケータイってボタンを連打しなきゃ聞けない仕様だったので大変でしたねぇ……。
haru:
お、おう。大学生だとかろうじてその世代になるのか。
DJ.Takka(高校生):
ぼくはニコニコ動画で歌い手さんたちの「歌ってみた」を聞いてたんですけど、そこから興味を持ってボカロを聴き始めました。3〜4年くらい前かな。
ランキングに上がってた「私がボカロにハマった理由」っていう動画をみて、そこから鼻そうめんPの曲を試しに聞いてみたら、ハマりました。その影響でDJにも興味が出てきて、自分でもやるようになりましたね。いまはボカロPのライブにも行くようになりましたね。
ゆうり(専門生):
私は兄がPCゲームで遊んでるときに聞いてた「メルト」が気になって、Youtubeで検索したんですよ。そうしたらKAITOカバー替え歌の「アイスがメルト」が出てきて(笑)。それを聞いたのがきっかけですね。
haru:
まさかの替え歌から入るパターンか。それはちょっとめずらしいね。次は中学生コンビに。
ふたば(中学生):
私は小学4年生だったころにYoutubeでゆっくり実況をみていて、その流れで知りました。最近はニコニコ動画も見るようになりました。
ごんだー(中学生):
私が「初音ミク」を知ったのはCMでした。それから「TSUTAYA」に行ったときに「ミクの日感謝祭」のCDがレンタルされてて、興味本位で借りてみたらハマっちゃいました!
haru:
テレビのCMがきっかけで、TSUTAYAでCDをレンタルする。そういうのもあるのか。ちなみに私(27歳)はニコニコ動画でボカロ曲を知るパターンが多いけど、みなさんはどんな感じですか?
DJ.Takka:
ぼくは「サウンドクラウド」で聴くことが多いかなぁ。海外のボカロ曲も聴いたりしますよ。
ふたば:
私はYoutubeが多いですね。
haru:
あれ?もしかしてあまりニコニコ動画は使ってないのかな?
naku:
そんなことはないですけどね。ぼくはニコニコ派です。
ふたば:
う〜ん……なんというか、アカウント登録が正直めんどくさい。うん。
ゆうり:
そもそも!今は大丈夫ですけど、アカウントを取得するっていうことがよくわらからなかった。ケータイなんてもってなかったので、メールアドレスって何?って感じだったし。
haru:
昔は持ってるだけでクラスのヒーロー感あったもんなぁ。今じゃ中学生でもケータイ、むしろスマホが当たり前になってるけど。
ふたば:
ボカロを知った当時は周囲の反応はあんまり……というかそんなに良くなかった。でも中学生になってからは、ごんだーさんと知り合って、仲良くなって、ほかにも友達でボカロ好きは少しずつ増えていきました。
naku:
残念ながら私はボカロ仲間的なのは少ないですね。大学でもボカロ好きな人もそんなに……そういった話をできる人も少なくて。隠れてるんですかね。
haru:
いわゆるオフラインのファンコミュニティってたくさんありますけど、若い世代だとそういうのはまだまだ少ないのかなー。
ゆうり:
私はTwitterでボカロファンが集まって花見をしようという100人規模のオフ会「ボカ見」をみかけて、明らかに(参加者との)年齢層が違うのに中学生4人で突撃してきました(笑)。
haru:
100人規模の集団に突っ込んでいく勇気、すごいな。
■好きなボカロ曲を教えてもらう
haru:
ちなみに、今日はニンテンドー3DSのゲームソフト「初音ミク Project mirai」シリーズに収録されている楽曲を主にまとめたCD集「初音ミク Project mirai こんぷり〜と」があります。
ごんだー:
ミクさん!かわいいよ!!!!
ふたば:
レンきゅん!かわいいよ!!!!
haru:
パッケージを見ただけでテンション上がりすぎやろ。今回の集まりは「初音ミク Project mirai こんぷり〜と」を発売している「UMAA Inc.」の協力でお送りしています。この限定版には「ねんどろいどぷち ミクダヨー」やミクダヨーのミニ写真集も入ってるんですよ。知ってます?ミクダヨーさん。
naku:
知ってます。
ゆうり:
もちのろんで!
haru :
歴代のOP映像とかも収録されてて、すごくボリューミーなんですけど、これに収録されてる楽曲のなかで聞いたことのあるものってあります?
DJ.Takka:
かなり知ってる曲が多いですね。
ゆうり:
そりゃもうゲームに収録されているくらいですからね!良い曲そろってますよね!!
haru:
鼻息荒いな!もしよかったら、このなかからオススメの1曲を聞かせてほしいなーと思うんですけど。
ごんだー:
ひゃー!どれにしようかな!どれにしようかな!
■【中高大生が選んだオススメ曲】
なく:glow
DJ.Takka:アマツキツネ
ゆうり:ありふれたせかいせいふく
ごんだー:1/6
ふたば:ロミオとシンデレラ
haru:
なるほど、良いチョイスですね。どれも良い曲だ。
ごんだー:
きゃー!ミクさんかわいいー!(歌詞集を見てる)
ふたば:
れんきゅん!れんきゅん!(歌詞集を見てる)
haru:
なんでこの曲を選んだの?
ごんだー&ふたば:
キャー!キャー!みくさん!れんきゅん!キャー!
haru:
(ダメだこいつら。手遅れだ。)
■ボカロ好きとしての活動って何かしてる?
コトリ(ボカロパン屋の店長):
さー!ポトフできたよー!パンもあるよー!
haru:
ではせっかくなので食べながらいきますか。
一同:
おぉー!
haru:
ちなみにみなさんはライブとかも行ったことあるんですよね。どうでした?
ふたば:
ライブに行って、テンション上がりすぎてグッズを買いまくったら次の日にお金を使いすぎだと怒られたなぁ。
ごんだー:
2015年の「マジカルミライ」にも行きましたよ!次の日も部屋にふたばさんと集まって、スティックライト振ったりしてなんか盛り上がってました(笑)。
haru:
みなさんがボカロ好きなのは伝わってきてますが、ボカロ界隈って曲作りだけじゃなくて、いろいろと創作活動も盛んじゃないですか。そういうのって興味あります?
DJ.Takka:
ぼくはDJとしていろいろと。DJイベントって高校生は入れないことも多いので、自分で企画したりもしてますし。
▲高校生DJとして活動するTakkaさん
naku:
ぼくはこういうアクセサリーを作ってみたり。もっと何か……いろいろと作れたらボカロの同人イベントとか、「デザインフェスタ」とかにも参加してみたいなと思ってます。
▲VOCALOIDのキャラクターたちをイメージ
ゆうり:イラストは描きますね。缶バッチ作ったりも。
ごんだー:
私も描きますけど、あまり上手では……。
haru:
そういえば、最近はドールを育て始めたんだっけ。おめでとう。
▲ゆうり家のショートカットミクさん
DJ.Takka&なく:
おぉー!
ごんだー&ふたば:
かわいいー!!!!!
haru:
ようこそ、こっちの沼は楽しいぞ。ちなみに曲作りはどうですか。やってみたことありますか?
ごんだー:
やってみたいとは思いますけどね……。
DJ.Takka:
作ってみようと思ったことはあるんですけど、開いてみて……あぁ~……うん。って感じで。
naku:
必要な機材を揃えたりソフトそのものも高いですからね。ぼくたちからしたら。
ゆうり:
あぁでも、いつか私もミクさんを調教したい。
haru:
お、おう。そうかそうか。
いろいろと話を聞いてみると、ニコニコ動画を中心にしたブームを味わった筆者の世代とは違って、その出会い方は幅広いものになっていることが感じられました。
新しいボカロ曲に触れるきっかけも、ネットで検索したり動画サイトの新着をチェックするといった「探しに行く」というよりも、TwitterやFacebookなどのSNSで誰かがシェアしたものを聴くといった現代的なスタンスを取っている人が多いようですね。
とはいえ参加してくれた中高大生に「好きな曲」を尋ねてみると、彼ら彼女らが挙げる作品は新旧問わずといった感じで、筆者が個人的に初期のボカロシーンを語るに欠かせない存在だと思っている「ゆうゆP」「sasakure.UK」「cosMo@暴走P」などのボカロPの名前を挙げても、「あぁー!知ってます!」という反応が返ってくるほどで、そこに世代間の壁を感じることはありませんでした。
昔から「良いものは時代を超えて愛される」といいますが、それはボカロ曲についても言えるようで、古いからどうということは無いようですね。
■名曲いっぱい!初めてボカロに触れる人にもオススメな「初音ミク Project mirai こんぷり〜と」
今回の座談会にも使用したボカロ楽曲集「初音ミク Project mirai こんぷり〜と」はニンテンドー3DS用ゲーム「初音ミク Project mirai」シリーズの楽曲を一挙収録した、ベストオブベストな究極のボカロ“こんぷり~と”アルバムとなっており、豪華ボカロP陣によるルームBGMなど初出し音源も含まれ、Blu-rayディスクにはシリーズ各作品のオープニングムービーやテーマソングのミュージックビデオのほか、ゲームの設定資料を掲載したデジタルギャラリー、さらには”ミクダヨー”さんが大暴れする秘蔵映像まで収録されています。
限定盤のボックスに封入されている「ねんどろいどぷち ミクダヨー こんぷり~と Ver.」には、「世界のミクダヨー」の文字が誇らしく輝くタスキ付きとなっており、どのページを開いてもミクダヨーさんの撮りおろしグラビアが楽しめる小冊子「月刊ミクダヨー」も用意されています。
非常に豪華な仕様となっているコンプリートアルバム「初音ミク Project mirai こんぷり〜と」は2015年9月に発売され、現在もオフィシャルショップのほか、Amazon、CDショップなどで販売中。価格は8,315円(税別)。