2015-12-19
「国立競技場オカルト騒動」は絶好の機会!皆も「マンションポエム」という概念を覚えて持ち帰ってください。これこそ、路上観察学会の魂を受け継ぎしもの…
新国立競技場の提案書がスピリチュアルすぎてざわつく人々「あかんやつや」「中二心くすぐられる」 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/913683
新国立競技場の提案書がスピリチュアルすぎて驚いている。「宇宙を構成する諸要素」によって「縄文的な力強い祝祭の場」「結界」を生み出すらしい。 pic.twitter.com/SoYwEH84dF
— 古市憲寿 (@poe1985) 2015, 12月 16
まったく、すごいものを見つけるものであることよ。
見つけて話題にしたのは…古市憲寿氏 @poe1985 か。氏の評価にはとかくの議論もあるが(デビューの新書はえらく面白かったけど)、この発見(といってもだれでも判るところにある資料。それを切り取って、意味をつけて提示したのがすごい)とtwitterへの投入だけで、”学問的功績”としていいんじゃないか(笑)
そこから先、おもちゃになるのは理の当然として、非常に嬉しいのは、たぶんこれをきっかけにして
「マンションポエム」
という概念を知る人も出てくるであろう、ということです。
これが、すごいんだわ…
自分も、この概念を知ったのはつい最近です。「たまむすび」でその提唱者が紹介され、その時ぐうぜん車に乗っていて、カーラジオで聞くことが出来たんですよね。
大山顕さん
このときに、国立競技場でクローズアップされるのは何の因縁か。
あとは「マンションポエム」で検索し、おもしろいのを紹介する簡単なおしごと。
http://www.tbsradio.jp/tama954/2014/12/post-917.html
IMGP4848.JPG
最近は「クルマの色」が気になっていたり、
あっ、うれしい、音声があった!
13分15秒から聞いてください。
文字起こし
http://miyearnzzlabo.com/archives/21761
(赤江珠緒)さあ、続いてですね、大山さんが2014年。これにも熱を入れていらっしゃる、マンションポエム。
(大山顕)マンションポエムって、新聞の折込チラシとか、駅のポスターとかで、高級分譲マンションの売り文句。
(赤江珠緒)ああー!はいはいはい。キャッチコピーみたいなね。
(大山顕)そう。『あなただけの夢を思い描く』。
(ピエール瀧)『杜の都に○○』って。『もり』っていう字が・・・
〜(略)〜
(大山顕)あれ、ポエムじゃないですか。どう考えても。なにを言ってるんだ?みたいな。あれが面白いなと思って。膨大な数を集めて。僕、全部ね、分析してるんです。この1年、分析しまくって。
(赤江珠緒)へー!
(大山顕)もうね、僕、マンションポエム評論家ですよ。日本に1人しかいないと思いますけど。
〜(略)〜
赤江珠緒)じゃあ、これいってみましょうか。『FROM 神楽坂 東京を掌るすべての時は、ここからはじまる。』
(大山顕)いいねー!僕、プロのアナウンサーさんにこれ、しっとりと読んでもらうのが夢だったんです。
〜(略)〜
(大山顕)『時を刻む』。そう。でね、マンションポエムで頻繁に言われる表現、言い回しが、さっきおっしゃったみたいに『もり』は『森』じゃなくて『杜』。『とき』はね、『刻』っていう方で。『家』っていう字は絶対に使わなくて、『邸』で『いえ』って読ませる。
〜(略)〜
(大山顕)なんでか、『。』をつけたがるんですよね。あとね、歴史と緑が織りなしがち。
(赤江・瀧)(笑)
(大山顕)心地よい風が吹きがち。
(ピエール瀧)悠久の、みたいな。
(大山顕)そうそう!
(ピエール瀧)悠久の時を刻む、とか。
もう、すべて紹介したくなっちゃって話が進まない。
http://miyearnzzlabo.com/archives/21761
(安住紳一郎)これは、広告代理店のコピーライターがやっぱり書くんでしょうかね?
(大山顕)おそらく、これ、かなり高額商品なので。結構レベルの高いコピーライターさんに任されていると思うんですけども。
(安住紳一郎)結構じゃあコピーライターさんの本領発揮なんですね。ああ、でもたしかに地域によってね、書き方、変わってきますよね。ただ、なんかそこはかとなく、笑っちゃう感じっていうのがありますね。
(大山顕)そうなんですよね。じっくり誰も読まないので。まあ、そんなもんかな?っていう。目を通りすぎていくみたいな。じっくり読むと、なにを言ってるんだろう?っていう(笑)。
紹介はふたつでいいだろう。「マンションポエム」で検索して、皆さんも面白い記事をいろいろ探してください。
才人、「ひとり路上観察学会」大山顕
で、この人、大山顕さんが、ちょっと残念ながらウィキペディアが充実しておらず、こっちを見てもおもしろくない。
公式サイトのほうが充実している
ラジオで語られた中で面白いのは
という話。(上記youtubeの6分ごろから)世界的傾向だそうだ(笑)。
また、別のところで語られていたのが、「ともぐいキャラ」の話。これは本になっている。
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とんかつ屋さんの看板でブタが笑って「おいしいよ」。おかしくも物悲しい「共食いキャラ」を大研究。日本ピクトさん学会会長(『ピクトさんの本』)との対談「ピクトさんVS共食いキャラ」も収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大山/顕
1972年生まれ。『工場萌え』『高架下建築』『ジャンクション』『団地の見究』など、“ドボク系”著作物や関連ウェブサイト運営、イベント開催などを行ってきたが、「共食いキャラ研究家」としてデビュー。ニフティの「デイリーポータルZ」での連載のほか、NHK‐BS『熱中時間』のレギュラーも勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
「ともぐいキャラ」に関しては先行して呉智英氏が「松沢大学の芦原教授」との対談において(笑)、芦原教授が高く評価していたことを紹介しているが、それを発展研究させたものだと考えていい。
自分も大好きだ。
田河水泡も、自分の作品世界に豚を擬人化して出しているのに、しょっちゅうとんかつネタや豚饅頭(ぶたまんぢう)ネタを書いているあるな。
「新概念」「新語」を考える人は偉い!!路上観察学会の精神は消えず!!
アマチュア…とはいえないな、この人はもはやプロだ。しかしなんのプロやらわからないからやっぱりアマだ(笑)
いや、これは以前から言っているけど、数学や物理学で素人が、一般の人が社会に残るような功績を挙げるのはむつかしい。
だが、社会を観察して、そこに発生している現象に「新語」「新概念」を与えるという試みは、実際に毎年のように発生しているし、ここでは一般の人が歴史に、社会に爪あとを残すチャンスが大いにあるのである。
大山顕氏の、天才というべき才能はまったく疑う余地はないが、それにしても、博士号とかなんとか、そういう専門的資格があるでもない。
それでもこれだけ、社会にインパクトを与えるのは、その才能を発揮する分野が「新語」「新概念」だからだ、という面もあるのです。たぶん
「工場萌え」なんて一大ジャンルになりあがったし。
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みなさんも、何か新語や新概念を思いついたらご一報ください。面白いものは不肖見えない道場本舗、全力で応援いたします。
「路上観察学会」の魂。
私は赤瀬川氏を「路上観察学会の人」という側面でしか知らないので、追悼の時もそれ一色だった。
[asin:B009DECWRI:detail]赤瀬川原平氏は「遊びの達人」だったと思う。「路上観察学会」成立話が面白かった(これも読売「時代の証言者」) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141028/p5
アート面では、いろんな前衛的な功績があるんだろうが、ごく一部の好事家の遊びだった、辞書の語釈へのツッコミを「新解さんの謎」としてはやらせたり、街で改造などにより残った意味の無い物体を「路上芸術トマソン」と称したり……、世界を見方一つで面白くする法を教えてくれた人だった。
posted at 03:31:02
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下は赤瀬川さんの本にも出てくる協力者の本
思えば「路上観察学会」は着眼点も面白いし、またさらにいえばそれを「擬似学問」の体裁をまとうことでさらに面白くなるし、またそこから本当の学問になっていくものもある…というようなことをさきがけでやっていたという気がする。
その前には「全日本冷やし中華」なんたらとかもあったり、そもそもシャーロキアンの長い伝統もあったりで、それが歴史的に元祖だと主張する気もないけど、非常に一般化するのには貢献したと思う。
そもそも夏目房之介氏やとり・みき氏など、路上観察の周縁?にいるような人から「こんな面白くもしょーもないことしてる人がいる」という紹介や、とり・みき氏の「オジギビト研究」から逆流して路上観察学会や「トマソン」を知ったのだった。
[asin:B009L1W24G:detail]で、読売新聞の「時代の証言者」では藤森照信氏が登場したこともあり、ここで「路上観察学会創世記」的な回、回想する記事があったはずだ。
この系譜が、受け継がれていることを喜びたい。
は学会という名称自体もお遊びだから、組織として続くも続かぬもないけど、その精神や形式が受け継がれていればいいのだ。大山氏はその存在自体が、ひとり路上観察学会なのだ。
発足当時の様子が、漫画として残されている。
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最後に、国立競技場オカルト問題を大山氏の過去の発言で総括してもらいましょう。
(大山顕)だからあれね、非常に我々が高度消費社会に生きてるなと思うのは、たぶん作る方も半笑いで作っていて。受け取る方も本気にしないっていう、誰も本気にしていないメッセージがこの世に流通してるっていうのはすごくいい話だなと思って。
(大山顕)いや、もうね、ものすごく会議に会議を重ねられてこれができていると思うと、大人の世界ってミラクルだなって思うんですよね。本当に。
「帝都物語」話は後日。
そっちにも話を広げたかったのだが、分量的に疲れた。それはまた、後日ということでよろしく。
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