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【プロ野球】黒田、現役最高の6億円 球団史上最高額2015年12月18日 紙面から
広島の黒田博樹投手(40)が17日、マツダスタジアムで2億円増の現役最高年俸となる6億円プラス出来高払いで契約を更改。オリックス・金子の5億円を上回った。歴代最高は2004、05年の佐々木(横浜=現DeNA)の6億5000万円。02年の松井秀喜外野手(巨人)の6億1000万円に次いで、14年の阿部慎之助捕手(巨人)と並ぶ歴代3位。来季はチーム25年ぶりの優勝とあと7勝に迫った日米通算200勝達成を目指す。 無数のフラッシュを浴び、黒田が表情を崩した。40歳で極めた頂点。現時点の日本選手で球界最高年俸にたどり着いた。「想像以上に評価していただいた」。再び目尻を下げ、白い歯をのぞかせた。 「1年間チームにとって、どうプラスになったかを評価してもらえた。(6億円は)カープだから意味がある。たくさんの人に応援してもらってマウンドに上がれた。帰って来て良かった」。26試合に先発し11勝8敗、防御率2・55。1球の重みを感じながら駆け抜けた復帰元年。球団史上最高年俸となる6億円。最大級の評価に笑顔がはじけた。 シーズン終了後、「燃え尽きた」と現役続行と引退の間で悩んだ。心の針が左右に振れる中、自分と対話を続けた。「モチベーションを探した。でも、探すということは、どこかでもう1年やりたいというか、やらないといけないと思った」。球団、ファン、若鯉からの現役続行を希望する声。それは日に日に大きくなった。「辞める決断はできなかった」。みんなの思いに応えたかった。 日米通算193勝。200勝まであと7勝。自らに勝ち星が付けば、チームは25年ぶりの悲願に近づく。「現役をやる以上、1つでも多く勝ちたいし、勝たないといけない。それがモチベーションになる」。エース・前田はメジャー移籍が濃厚。黒田への期待は今季以上に大きくなる。それでも「チームに貢献することが大事」とフル回転する決意は揺るがない。 プロ20年目、41歳で迎える2016年シーズン。「最高のパフォーマンスをしてチームに貢献したい。いつ壊れてもいい。その気持ちは変わらない」。ファンを魅了する姿は、たくさんの汗と涙を積み重ねた結果。倒れても、傷ついても決して変わらない。全身全霊をかけて戦う。若き日に勝るとも劣らない魂の熱さがある。それが黒田博樹なのだから。 (市尻達拡) ※金額は推定 PR情報
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