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北京 大気汚染「赤色警報」で規制始まる
12月19日 4時01分

中国の北京では、重度の大気汚染が続くとみられることから、今月上旬に続き、最も深刻な警報の「赤色警報」が出され、汚染を軽減するために、19日の朝から車の通行や工場の操業などが厳しく制限されます。
中国の北京や天津、それに山東省などでは19日から再び大気汚染が悪化するとみられ、北京市政府は18日、4段階ある警報のうち最も深刻な「赤色警報」を、今月7日に続いて出しました。
今回の警報では、19日午前7時(日本時間の午前8時)から22日の深夜まで4日間にわたって、汚染を軽減するためのさまざまな対策が実施されます。
具体的には、2000以上の工場の操業を停止または制限するほか、一般の車両の通行をナンバープレートの末尾の番号によって半分程度まで減らす措置が取られます。
また、小中学校などに対して授業を行わないよう勧告が出され、北京日本人学校は週明けの21日の休校を決め、22日も状況が改善しないかぎり休校にする方針です。
たび重なる大気汚染に対して、政府に実効性のある対策を求める声が強まる一方で、規制により生活に影響が出ることを心配する声も広がっています。
日本を含む各国政府も、北京とその周辺に住む自国民の健康被害への懸念を強めており、中国外務省の洪磊報道官は18日の記者会見で、「われわれは環境改善という挑戦に直面している。改善に向けて断固として努力していく」と述べて、政府として力を尽くしていく考えを強調しました。

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