橋下市長、市役所に最後の登庁

2015年12月18日14時52分  スポーツ報知
  • 任期満了の日を迎え、大阪市役所に登庁する橋下徹市長(右)

 橋下徹大阪市長が任期満了を迎えた18日、市役所に登庁し、退任記者会見に臨んだ。冒頭で「メディアに文句を言いたい」と切り出し、市政運営をめぐる報道の在り方に苦言を呈した。一方で今年5月の「大阪都構想」の住民投票に触れ「有権者に重要な判断をしていただいた。感謝している」と述べた。

 大阪府知事に就任して以来約8年にわたり、市長へのくら替えや国政政党結成など型破りな歩みを続けてきたが、今年5月に「大阪都構想」が住民投票で否決された際に宣言した通り、この日で政界を引退するとしている。

 正午前、黒のスーツに水色のネクタイを締めて市長室に入った。歩きながら、報道陣のカメラに向かって笑顔で「おはようございます」とあいさつした。

 今後は弁護士として活動、代表を退いた国政政党おおさか維新の会の法律政策顧問に就任する方向だ。ただ参院選を控え、既に早期の政界復帰を求める声が出ている。

 会見後、副市長や各局長を集めた会議に出席するほか、市議会で自身を支え続けた大阪維新の会の控室を訪問、夕方に職員らの見送りを受ける予定だ。

 盟友の松井一郎大阪府知事(おおさか維新代表)は府庁で記者団に、2010年に政治団体・大阪維新の会を結成したことを橋下氏との一番の思い出と振り返り「地方からものを変える集団をつくろうと一致した。あれがなかったら、何もないから」と語った。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
社会
今日のスポーツ報知(東京版)
V9時代の報知新聞を復刻