ローマ=山尾有紀恵
2015年12月19日01時03分
インドのコルカタ(カルカッタ)で貧しい人たちを救済する活動に尽くした故マザー・テレサが、ローマ・カトリック教会で最高位の崇敬の対象である「聖人」に認定される見通しとなった。フランシスコ法王が17日、承認した。
1979年にノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサは、97年に87歳で亡くなった後、2003年に「聖人」の前段階である「福者」に列せられた。
殉教者でない人が「聖人」に認定されるには、バチカン(ローマ法王庁)による審査で、死後に2度の「奇跡」を起こしたことが認定される必要がある。ANSA通信によると、08年に脳腫瘍(しゅよう)で危篤状態にあったブラジル人男性のために妻がマザー・テレサに祈った結果、回復したことが奇跡と認められた。列聖式は、マザー・テレサの命日に合わせて来年9月に行われるとの観測がある。(ローマ=山尾有紀恵)
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朝日新聞国際報道部
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