JR東日本などが18日に発表した北海道新幹線(来年3月26日開業)の運行ダイヤで、東京-新函館北斗(北海道北斗市)などを結ぶ「はやぶさ」は全便が宇都宮駅を通過することになった。JRや国土交通省など関係機関に停車を働きかけてきた地元首長らは「誠に残念」などと悔しさをのぞかせた。【田内隆弘】
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宇都宮駅通過について、JR東日本大宮支社の三井倉昭夫課長は(1)宇都宮駅からの新幹線利用客の9割が首都圏方面へ向かう(2)停車駅が増えると東京-新函館北斗間の速達性に影響する--などの理由を挙げた。そのうえで、宇都宮から北東北・北海道方面へ向かう利用客については「仙台駅で、できるだけ同一ホームでスムーズにはやぶさに乗り換えられるようダイヤを組んだ」と理解を求めた。
こうしたJRの対応について、宇都宮市の佐藤栄一市長は「乗り換え利便性の向上について一定の配慮をいただいた。引き続きはやぶさの停車に向けて努力したい」、宇都宮商工会議所の北村光弘会頭は「通過は残念だが、利便性向上は一歩前進。各企業に新幹線利用を呼びかけるとともに、今後も市と連携して取り組んでいく」とコメントした。
福田富一知事も「宇都宮駅停車が実現するよう引き続き要望する」とコメントした。
市や商工会議所はこれまで、はやぶさが宇都宮駅に停車すれば北関東と北海道の交流が増えると期待。空路よりも便利に北海道に行き来することができるとしてJR北海道に要望していた。
佐藤市長、北村会頭は25日、要望活動を通じて関係を深めた北海道函館市の市長、商工会議所会頭らを宇都宮市に迎えて会談し、今後の交流促進について意見交換する予定。
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