[PR]

 大阪市は16日、マイナンバー(社会保障・税番号)を記した「通知カード」1977人分を作っていなかったと発表した。必要なデータが関係先に届いていなかった。送付を15日に終える予定だった市は「多大な迷惑をおかけし、深く反省する」としている。

 市によると通知カードは、世帯ごとの住民情報のデータづくりを市が業者に委託。データを「地方公共団体情報システム機構」に送り、印刷、作成する。

 住民基本台帳の世帯主が空欄となっている児童福祉施設の児童らの分は別に作業する手はずだが、委託業者のソフトは、こうした例が一定数を超えると作業全体が止まる設定だった。市も確認せず、天王寺区の施設内の児童10人を含む計1977人分が欠けたデータを、同機構に送っていた。

 11日以降、通知カードが届かないと苦情が集中していた。24日までに作り、年内に発送するという。