英スタンダードチャータードに買収提案も、回復なければ-CLSA
2015/12/18 17:43 JST
(ブルームバーグ):ここ2年間で株価が半分以下になっている英銀スタンダードチャータードは、状況を好転させるのに手間取っていれば買収提案を受ける可能性がある。CLSAのアシーファ・サランギ、レスター・リム両アナリストが指摘した。
両氏は17日のリポートで、スタンダードチャータードの買い手となる可能性が最も高いのはシンガポールのDBSグループ・ホールディングスだとの見方を示し、買収によってDBSは香港やシンガポールなどの都市で存在感を高めるとともに東南アジアのさまざまな市場への足掛かりを得られると説明した。
DBSの広報担当者は電子メールで、CLSAの「リポートには根拠がなく、買収は当行の議題に上がってはいない」とコメントした。スタンダードチャータードの広報担当者はコメントを控えた。
CLSAは、スタンダードチャータードの「回復の道のりは複数年に及ぶ厳しいものになる公算が大きい」と分析。状況が悪化すればするほど、「最終的に買い手候補が現れる可能性が高まる」と指摘した。
スタンダードチャータードの株価は17日までの2年間にロンドン市場で56%、香港では60%いずれも下げている。
原題:Standard Chartered’s Woes Could Lead to Takeover, CLSA Says (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Darren Boey dboey@bloomberg.net
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更新日時: 2015/12/18 17:43 JSTニュース一覧
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