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アキバに国立漫画館 エヴァの庵野監督「何十年も資料紛失や流出」 超党派議連が構想
漫画やアニメの振興を目指す超党派の議員連盟は18日、原稿や原画を保存、展示する国立施設を東京・秋葉原周辺など2カ所に建設する「MANGAナショナルセンター構想」をまとめた。東京五輪・パラリンピックに先立つ平成32年春の開館を政府に働き掛ける。
国際発信の拠点とするとともに、海外のコレクターに買い取られるなどして貴重な資料が流出するのを防ぐ狙いだ。
この日国会内で開かれた議連総会にはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野秀明監督が出席し「資料の流出、紛失が何十年も続いてきた。後の世代に伝えるためにも施設が必要だ」と訴えた。
構想では、2カ所を国立国会図書館の支部と位置付け、秋葉原周辺にシアターやイベントホールを備えた1万平方メートル程度の展示施設を建設。別の場所に数百万点の資料を保管する施設を設ける。漫画図書館の整備などを進めている明治大や京都精華大との連携も提案した。