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はやぶさ2が進路変更に成功 小惑星への軌道に12月14日 12時07分
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今月3日、地球に接近し、地球の重力を利用して進路の変更に挑んだ日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、無事進路の変更に成功し、小惑星に向かう軌道に乗ったことが確認されました。
生命の起源に迫る手がかりを探そうと、地球と火星の間にある小惑星「Ryugu(りゅうぐう)」を目指している日本の探査機「はやぶさ2」は、今月3日、地球の重力を利用して加速しながら進路を変える「スイングバイ」に挑みました。この際、「はやぶさ2」は、最も近いときで地球の上空およそ3100キロまで接近して地球を横切り、JAXAでは、その後の「はやぶさ2」の飛行コースを詳しく分析してきました。
その結果、「はやぶさ2」が、計画どおり小惑星に向かう軌道に正確に乗ったことが確認され、地球の影に入った際にいったん落ちていた電源もその後、予定どおりに回復し、機器の動作にも問題がないことが確認されたということです。
「はやぶさ2」は、3年後の2018年の6月から7月ごろ、小惑星「Ryugu」に到達する予定です。小惑星「Ryugu」には、生命につながる可能性がある水や有機物が存在すると考えられていて、「はやぶさ2」は、岩石の採取に挑んだうえで、地球への帰還は5年後の2020年と計画されています。
その結果、「はやぶさ2」が、計画どおり小惑星に向かう軌道に正確に乗ったことが確認され、地球の影に入った際にいったん落ちていた電源もその後、予定どおりに回復し、機器の動作にも問題がないことが確認されたということです。
「はやぶさ2」は、3年後の2018年の6月から7月ごろ、小惑星「Ryugu」に到達する予定です。小惑星「Ryugu」には、生命につながる可能性がある水や有機物が存在すると考えられていて、「はやぶさ2」は、岩石の採取に挑んだうえで、地球への帰還は5年後の2020年と計画されています。
責任者「慎重になり過ぎず探査は大胆に」
「はやぶさ2」が、地球の重力を利用して進路を変更する「スイングバイ」に成功し、小惑星に向かう軌道に乗ったことについて、責任者を務めるJAXAの津田雄一プロジェクトマネージャは、「『スイングバイ』は計算を1つでも間違えば成功しない非常に神経を使う慎重な運用だったので、それが首尾よくいき、ほっとしています」と述べました。
そのうえで、今後の飛行や小惑星探査に向けては「『スイングバイ』は任務全体の入り口の部分で、まだまだ高い山が待っているので、思いつく限りの不測の事態に対処できるよう慎重に準備を進めたい。一方で、これまで行ったことのないところへの探査・探検なので、慎重になりすぎず、わくわくしながら大胆に運用し、われわれを仰天させるような大きな発見につなげたい」と意気込みを語りました。
そのうえで、今後の飛行や小惑星探査に向けては「『スイングバイ』は任務全体の入り口の部分で、まだまだ高い山が待っているので、思いつく限りの不測の事態に対処できるよう慎重に準備を進めたい。一方で、これまで行ったことのないところへの探査・探検なので、慎重になりすぎず、わくわくしながら大胆に運用し、われわれを仰天させるような大きな発見につなげたい」と意気込みを語りました。
はやぶさ2が撮影した地球の映像 公開
「はやぶさ2」が、地球の上空に最接近した次の日の今月4日に撮影した地球の画像も、併せて公開されました。
「はやぶさ2」は、地球の北極側から南極側にかけて通過しました。画像は南極側から地球を見たもので、南極の氷の大陸が大きく映しだされています。
「はやぶさ2」は、地球の北極側から南極側にかけて通過しました。画像は南極側から地球を見たもので、南極の氷の大陸が大きく映しだされています。