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仏の幼稚園で教諭襲撃されけが IS支持者か
12月14日 19時28分

仏の幼稚園で教諭襲撃されけが IS支持者か
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同時テロ事件が起きてから1か月がすぎたフランス・パリの近郊で、幼稚園に覆面をかぶった男が押し入り、教諭の男性に刃物で切りつけてけがを負わせました。男が過激派組織IS=イスラミックステートの警告だと叫んだという目撃情報があり、警察は現場から逃走した男の行方を捜査しています。
フランスのメディアによりますと14日朝、パリ近郊のオーベルビリエにある幼稚園で教諭の男性が授業の準備をしていたところ、覆面をかぶった男が押し入り、室内にあったカッターで男性に切りつけました。男性はのどなど数か所にけがをして病院に運ばれ手当てを受けていますが、命に別状はないということです。
男は現場から逃走しましたが、教諭の男性を襲った際、「これはISの警告だ」と叫んでいたという目撃情報があり、警察はISの過激思想に感化されたテロ事件の可能性もあるとみて、男の行方を捜査しています。
フランスのメディアによりますと、今月はじめ、ISはウェブサイトで政教分離を原則とするフランスの学校の教諭を殺害するよう支持者に呼びかけていたということです。パリでは先月13日130人が犠牲となった同時テロ事件が発生し、政府は引き続きテロのおそれがあるとして全土に非常事態宣言を出して警戒を強めています。
事件を受けてフランスのバローベルカセム教育相は現場で記者団に対し、「とても過激な行為だ。学校は危険な状況にあり警備を強化していく」と述べて、学校など教育施設の警備を強化していく考えを示しました。

事件現場のオーベルビリエは

事件が起きたオーベルビリエは先月の同時テロ事件で、自爆テロがあったパリ近郊のサンドニにあるサッカースタジアムから数キロの場所にあります。サンドニは同時テロ事件の5日後、首謀者とされるアブデルアミド・アバウード容疑者が潜伏し、警察との銃撃戦で死亡した場所でもあり、この地域の住民はたびたびテロへの不安を感じています。
また、パリの北部に隣接するイスラム教徒など移民の多い地域で、失業率が高く、貧困層が多いことでも知られています。

保護者「早く犯人を逮捕して」

教諭が襲われたオーベルビリエの幼稚園の周囲では警察官が警備に当たり、人通りを厳しく制限していました。子どもを幼稚園に通わせている保護者たちの間からは、「こんなことが続けて起きるなんて普通ではない。怖いです」とか、「自分の子どもが通っているだけにストレスを感じる。不安です。早く犯人を逮捕してほしい」といった声が聞かれました。

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