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中国 日本とインドの関係強化に警戒感
12月14日 22時21分

日本とインドの首脳会談で、中国が南シナ海などで海洋進出を強めていることを念頭に安全保障分野でのさらなる関係の強化を確認したことについて、中国外務省は「人為的に地域の緊張を作り出すべきではない」などと警戒感を示しました。
安倍総理大臣はインドを訪れて12日、モディ首相と首脳会談を行い、経済や安全保障分野での関係強化を盛り込んだ共同声明に署名しました。このうち安全保障分野では、南シナ海などで中国が海洋進出を強めていることを念頭に、インドとアメリカが行っている海軍の共同訓練に、日本の海上自衛隊が恒常的に参加することなどを確認しました。
これについて中国外務省の洪磊報道官は14日の記者会見で「われわれの態度は明確だ。一部の国が、対立を引き起こしたり、人為的に地域の緊張を作り出したりするべきではない」と述べて、警戒感を示しました。また、日本とインドが日本の原子力関連技術の輸出が可能となる、原子力協定の締結で原則合意したことについて洪報道官は「各国は国際的な核不拡散の義務を順守するという前提のもとで、核の平和利用の権利を有し、国際協力を進めることができる」と述べ、NPT=核拡散防止条約に加盟していないインドとの協力が、核不拡散のための国際的な取り組みを妨げることがないようくぎを刺しました。

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