編集委員・細沢礼輝
2015年12月18日01時28分
JR東海が2027年の開業をめざすリニア中央新幹線で、南アルプスを貫くトンネル工事の起工式が18日、山梨県で開かれる。地表からの深さが最大1400メートルの工事は最難関とされ、工期は10年間を見込んでいる。
南アルプストンネルは山梨、静岡、長野3県にまたがる全長25キロ。山梨(7・7キロ)、静岡(8・9キロ)、長野(8・4キロ)の3工区に分かれる。山梨工区は大成建設など3社の共同企業体(JV)が施工。来年に長野工区の業者が決まり、静岡工区が続く。
リニア中央新幹線は品川―名古屋間285・6キロのうちトンネルが86%を占めるが、南アルプストンネルは地表からの深さを示す「土かぶり」が最大1400メートルに達する。トンネル内に強い「土圧」がかかり、高圧の地下水が噴きだす可能性がある。
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