高浜原発再稼働に同意の決議案を賛成多数可決
福井県議会(定数37、欠員1)は17日の本会議で、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)について「総合的に勘案した結果、再稼働する必要があると判断する」との内容の決議案を賛成多数で可決した。これで再稼働に必要な地元同意手続きは、西川一誠・福井県知事の判断のみとなった。
決議は、原子力規制委員会による新規制基準の安全審査に合格したことや、立地自治体である高浜町長の再稼働同意を踏まえた。「立地地域住民の安全と安心を確保し、我が国のエネルギー安全保障、地球温暖化対策、経済の好循環等を確立していく必要がある」と明記。国や電力会社に対し、原発の重要性・必要性や核燃料サイクルの意義などを国民に丁寧に説明し、理解を得る努力をするよう求めている。
同県議会は16日の全員協議会で各会派が高浜3、4号機再稼働への意見を表明。これを受けて、最大会派の自民党県政会(26人)が決議案を本会議に提出した。
高浜3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定に対し関電が申し立てた異議は、24日に同地裁が決定を出す。仮処分決定が覆れば再稼働が可能になる。【村山豪】