2015年12月16日13時16分
関西電力が再稼働の準備を進めている高浜原発(福井県高浜町)をめぐり、滋賀県は16日、関電と原子力安全協定を締結することを県議会特別委員会で明らかにした。来年1月にも締結する。同県高島市の一部が高浜原発から30キロ圏にあり、県と市には避難計画策定が義務づけられているが、同原発に関する協定は未締結だった。
協定案は、これまで周辺自治体にも認められてきた燃料輸送計画の事前連絡、事故時の損害補償、異常時の連絡など11項目。事故で停止した原発が運転再開する際に事前協議できる項目などは盛り込まれず、福井県など立地自治体並みの権限は認められていない。京都府などと関電との協定のように関電への意見に対する回答義務の項目もない。
ただ協定とは別に、滋賀県に対して関電が事故後に運転再開する際に事前に説明することや、琵琶湖周辺で放射性物質の測定に協力することなどを約束する文書を交わすとしている。
残り:186文字/全文:580文字
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!