歴史にドキリ「くらしと政治編(3)裁判のしくみ」 2015.12.17


わたしの好みにぴったりの車をつくってもらうよ。
お金はあるんですか?ミツキ君。
(ミツキ)えっ?アハハ。
出しませんよ。
えっ?ちょ…ちょっとなんとかなりませんでしょうかね。
これ。
ここは中村獅童歴史研究所。
日本の歩みの中でむねがドキリとするようなしくみを研究している。
今日のテーマは…。
「歴史にドキリ特別編」。
前回から国の政治のしくみを見てきました。
そして国の在り方を定めたもっとも重要な決まりである憲法には3つの大きな柱があることを学びましたね。
今回はその2つ目。
基本的人権の尊重について見てみます。
そして憲法によって保障されています。
まずはこれを見てもらいましょう。
基本的人権は国民が生まれながらにして持っている権利です。
例えば住む場所や職業を自由に選ぶことができる権利。
自分の意見を自由に述べることができる権利。
法のもとで平等にあつかわれる権利などです。
ではきいてください。
「基本的人権の歌」。
みんなは憲法で保障されたいろいろな権利を持っています。
わかりましたか?しかしこのたいせつな権利がもしおかされたらたいへんですよね。
また権利どうしがぶつかってトラブルになることもあるかもしれません。
そんな時にたよりになるのが裁判所なのです。
次は裁判所について見てみましょう。
わたしたちが生活する中でとつぜん交通事故にあったりお金をめぐるもめ事などさまざまなトラブルにまきこまれたりすることがあります。
解決しようとしてもうまくいかない場合どうすればいいのでしょうか。
そのために裁判所があります。
裁判所では法律にもとづいて争い事を解決したり罪のあるなしを判断したりして国民の権利を守ります。
裁判には大きく2つの種類があります。
刑事裁判は人をきずつける物をうばうなどの犯罪をあつかいます。
刑事裁判の法ていでは裁判官のほかに被告人弁護人検察官が出席します。
被告人は罪をおかしたとうたがわれ訴えられた人。
弁護人は被告人の言い分を聞きその立場を守ります。
検察官は裁判官に証こを示して被告人のしょばつを求めます。
もう一つの民事裁判はお金の貸し借りや家や土地をめぐる争い事などの解決を目ざします。
裁判官は刑事民事どちらの裁判でもことなる立場の人たちの言い分をしっかり聞き公正に判断しなければなりません。
2009年からは国民が刑事裁判に参加する裁判員制度がスタートしました。
それまでの裁判は法律のせん門家の裁判官弁護人検察官が行っていたため国民から「裁判はむずかしい」とか「あの判決はわかりにくい」といわれることがありました。
そのため国民の意見や感覚を裁判に取り入れようといっぱんの人たち6人が加わる裁判員制度が始まったのです。
「歴史にドキリ豆知識」。
大塩平八郎です。
江戸時代には町奉行という役職が置かれ奉行が訴えた人と訴えられた人を奉行所によび出してさばいていたんだ。
今の裁判制度とはちがうよね。
それでは。
裁判所の役割はわかりましたか?しかし裁判所の下した判決になっ得がいかなかったときはどうすればいいのでしょうか?でもだいじょうぶ。
ちょっとこれを見てもらいましょう。
このように裁判所は判決になっ得できないときはさらに上の裁判所に訴えることができるようになっています。
裁判をよりしんちょうに行いまちがいがないようにするしくみなのです。
さらに裁判所にはほかにも大きな仕事があります。
それはなんと国の政治をチェックするという重要な役割なのです。
都内に住む人たちが国や東京都などを訴えて裁判を起こしました。
訴えを起こしたのは…病気の原因となった…11年にわたる裁判の結果…話し合いによる解決を進めました。
長い間ぜんそくに苦しんでこられた方がたのことを思えば早期に解決をしなければならないと思います。
裁判所が国の政治をチェックすることでわたしたちのくらしや権利を守ることに大きな役割を果たしたのです。
裁判所は国が行う政治が憲法に違反していないかを審査する権限も持っています。
国会が作った法律について憲法に違反していないかを調べるのも裁判所の役割です。
これまで学んできたように国の政治は国会内閣裁判所の3つがそれぞれ立法行政司法の仕事を行っています。
3つの機関がおたがいをチェックしあいながら政治を行うことで1つの機関に権力が集中することを防ぐ。
このしくみを三権分立といいます。
日本の政治はこの三権分立によって成り立っているのです。
では今日のドキリ★ポイントをおさらいしてみましょう。
どうだい?みんな。
ドキリとしたかな?さてここまでは憲法の3つの柱について見てきました。
いよいよ最後は3つ目の平和主義ですがこれについてはまた次回見ていきましょう。
それではまた会おう!今日の主役はこれ。
シマウマ。
2015/12/17(木) 09:40〜09:50
NHKEテレ1大阪
歴史にドキリ「くらしと政治編(3)裁判のしくみ」[解][字]

今回は現代の社会について学ぶ“くらしと政治編”の第3回。裁判所のしごとや、近年始まった裁判員裁判の制度について調べ、人々の権利を守る裁判のしくみについて知る。

詳細情報
番組内容
今回は現代の社会について学ぶ“くらしと政治編”の第3回。私たちの権利が侵されたとき、誰でも訴え出ることができるのが、裁判所である。裁判所では、裁判官が法律に基づいて公正な判断を下す。さらに近年、一般の国民にも裁判にかかわってもらおうと裁判員裁判の制度が始まった。日本国憲法に記された“基本的人権”や、それらの権利を守るための裁判のしくみについて知る。
出演者
【出演】中村獅童,【語り】江崎史恵,垂木勉

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:27498(0x6B6A)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: