NHKニュース おはよう日本 2015.12.17


おはようございます。
7時になりました。
世界経済に大きな影響を与えるアメリカ。
その金融政策が大きく転換することになりました。
アメリカの中央銀行に当たるFRB・連邦準備制度理事会は、リーマンショックのあと、7年間続けてきたゼロ金利政策を解除して、利上げを始めることを決定しました。
FRBは、ゼロ金利政策を解除し、利上げを始めることを全会一致で決めました。
これによって、現在、0から0.25%の幅の、極めて低い水準に抑えてきた政策金利は、17日から、0.25から0.5%の幅に引き上げられます。
FRBが利上げを行うのは、2006年6月以来、9年半ぶりです。
政策金利は、アメリカの金融機関どうしがお金を貸し借りする際の金利で、住宅ローンや企業への融資など、あらゆる金利に影響するため、今後、さまざまな金利が緩やかに上昇していくと見られます。
FRBは、2008年のいわゆるリーマンショックのあと、7年間にわたって、金利を事実上ゼロに抑え、景気を下支えしてきましたが、今回、危機への対応は終了し、金融政策を、いわば通常の状態に戻す段階に来たと判断しました。
ただFRBは、景気の回復の勢いを損なうことがないよう、当面、金利は低めに抑え、利上げは慎重にゆっくり進めることを強調しました。
これに関連してFRBが公表した今後の金利の見通しでは、来年末まで8回ある会合のうち、4回程度で利上げを行って、1.25から1.5%程度の幅まで利上げを進めることが、会合参加者の中心的なみかたになっていて、過去に行った利上げに比べると、ゆっくり進める考えが示されています。
16日のニューヨーク株式市場は、アメリカ経済は利上げができる状態まで回復しているという受け止めが広がったことに加えて、イエレン議長が、利上げをゆっくりと進めていく姿勢を強調したことから、幅広い銘柄に買い注文が集まりました。
ダウ平均株価は前日より224ドル18セント高い、1万7749ドル9セントで取り引きを終えました。
一方、16日の外国為替市場、FRBが利上げを決めたことを受けて、ドルを買って円を売る動きが出たため、円相場はいくぶん値下がりし、1ドル122円台前半で取り引きされています。
FRBが、7年間続けたゼロ金利政策の解除を決めた背景には、順調に回復するアメリカの景気の先行きへの自信があります。
クリスマス商戦でにぎわうアメリカ各地のショッピングモール。
景気の回復が続く中、売り上げは去年を3.7%上回ると予想されています。
アメリカ経済の復活を象徴する街が、ここ、ラスベガスです。
ラスベガスの経済を支えてきたカジノの売り上げ、リーマンショックのあと、落ち込んだんですけれども、最近は1兆円を超える規模に回復しています。
ギャンブルや買い物に惜しみなくお金を使う旅行客が戻ってきました。
旅行客は、年間4000万人を突破し、ことしは過去最高のにぎわいになる見通しです。
好景気に沸くラスベガスには、世界中から投資が集まり、あちこちで巨大な開発プロジェクトも動きだしています。
中心部では、最大手のカジノ運営会社が、2万人収容の巨大アリーナを建設中です。
コンサートや企業の展示会などで、さらに多くの旅行客を呼び込むのがねらいです。
この会社は不況で凍結していた投資を再開。
街のあちこちで新たな開発を始め、投資規模は総額750億円に膨らんでいます。
ラスベガスで進む開発は、建設現場やカジノなどで新たな雇用を生み出すことにもつながり、就職フェアも活気づいています。
一時、全米の平均をはるかに上回る14%台にまで跳ね上がったラスベガスの失業率は、6.3%まで改善しました。
全米有数の観光地、ラスベガスに続々と集まる人やお金の流れは、勢いづくアメリカ経済の現状を映し出しています。
では、ワシントン支局の布施谷記者に聞きます。
布施谷さん、7年間続けてきたゼロ金利政策の転換ですが、なぜこのタイミングだったんでしょうか?
FRBがようやく自信を持ったということです。
これまで何度かチャンスはありましたが、最後の最後でFRBは、利上げに踏み切ることができませんでした。
決断の決め手になったのは、雇用が10月、11月と順調に改善を続け、賃金の上昇をもたらすよい循環が見え始めたことでした。
これを見て、金融市場が今回はほぼ間違いなく利上げが行われると受け止めたことも、FRBの背中を押しました。
これでFRBの金融政策は、危機対応から通常の状態に向かって、大きくかじを切ったことになります。
アメリカ経済が好調とはいえ、先行きへの懸念は全くないんでしょうか。
利上げはアメリカ経済が不況から脱したことを象徴する決定と、まずは捉えるべきだと思います。
ただ、先行きは確かに手放しで楽観できるわけではありません。
FRBの利上げを見越して、ドルは12年半ぶりの水準まで高騰しています。
実際、ドル高がアメリカの輸出企業を直撃し、業績も悪化しています。
実はアメリカの製造業の景気判断は、この3年で最も低い水準まで下がっています。
だからこそ、FRBも、このあとの利上げは、過去に比べてもかなりゆっくり、景気の動きを確かめながら進める方針を示しているわけです。
日本やヨーロッパが金融緩和頼みの状況から、当面、抜け出せそうにない中、いち早く政策転換に踏み切ったアメリカが、かじ取りを誤って失速してしまえば、それでなくとも減速している世界経済には大打撃です。
FRBの司令塔、イエレン議長の手腕が問われるのは、むしろここからだといってもよさそうです。
一方、世界のマーケットについてです。
アメリカが利上げに踏み切るという観測が広がり、これまで新興国に向かっていた資金が、アメリカへと逆流し、各国の通貨のドルに対するレートが下落しています。
マレーシアとインドネシアでは、ドルに対してこの1年で通貨が20%近く下落しました。
堅調な経済発展を遂げ、東南アジアの優等生とも呼ばれてきたマレーシア。
マレーシアの市場に来ています。
通貨安は庶民の暮らしを直撃しています。
通貨安で輸入品の価格が高騰し、物価全体を押し上げています。
マレーシアの労働人口の4分の1を占める外国人労働者の生活も厳しさを増しています。
インド人のムハンマドさんです。
家族を養うため、3年前からマレーシアに出稼ぎに来ています。
通貨リンギットで受け取っている給与を母国の通過に換金し、家族に送金してきましたが、通貨安でその額は、この1年で30%も目減りしました。
マレーシアでの出稼ぎを敬遠する動きも始まっています。
こちらの人材派遣会社では、毎年1500人ほど、外国人労働者を採用してきましたが、ことしは希望者が減り、200人程度に落ち込む見通しです。
十分な収入を得られず、パスポートを預けたまま姿を消した外国人労働者も後を絶ちません。
一方、人口が2億5000万人。
ASEAN・東南アジア諸国連合最大の経済大国インドネシアは、国内でのドルの使用を禁止しました。
ドルに対するルピアの下落を抑えるためです。
また、海外での取り引きでは、ドルの代わりに中国の人民元を使う動きも。
インドネシア政府は、中国との貿易に限って、来年にも使用する通貨を、従来のドルから人民元に切り替えることを決めたのです。
ここからは国際部の小宮デスクに聞きます。
小宮さん、今回の利上げの決定ですが、やはり世界経済に影響はありそうですね。
新興国の経済への影響というのは、避けられないと思います。
VTRでも紹介したインドネシアでは、値上がりしたドルの代わりに、中国の人民元で穴埋めするというような動きも出ているわけですね。
IMF・国際通貨基金は今、後ろでご覧いただいているように、中国、韓国、メキシコ、ブラジル、トルコといった新興国を名指しして、借金が増えすぎているので、なんらかの対策を講じなさいと指摘しているんですね。
こうした国はアメリカの低金利を利用して、借金をこれまで膨らませてきたんです。
これらの国、2004年には480兆円ほどの借金だったんですけれども、昨年末にはその4倍を超える2000兆円にまで借金が膨らんでいるんです。
利上げをすると、ドル高になって、こうした国の借金はさらに膨らんでいくことになって、国の経済への影響が懸念されているんです。
一方で、日本への影響はどうなんでしょうか。
新興国と比べて、日本は経済基盤がしっかりしていますんで、この利上げによって大きな影響がすぐに出るということは考えにくいと思います。
実際、むしろ円安になって貿易に対する力が強くなったり、北米市場が復活することで利益も上げられるようになりますので、日本企業にとっては、プラスになるという意見のほうが多いんですね。
ただ、新興国の経済が減速しますと、そういった国々と取り引きをしている日本企業にとっては、マイナスになるということがいえると思います。
一方、海外の市場では、少し心配な動きも出ています。
日本企業が海外でドルを調達する際の金利が上昇しているんですね。
こうした動きが続くと、日本企業の海外進出にも悪影響が及びかねません。
しばらくはアメリカの金利の引き上げの動きを注意深く見守っていく必要があると思います。
小宮デスクでした。
ここまでアメリカのFRBが、利上げを始めることを決定したニュースについてお伝えしました。
では次です。
女性にだけ離婚後6か月間再婚を禁じた民法の規定について、きのう、最高裁判所が、100日を超える期間は憲法違反だとする判断を示しました。
これを受けて法務省は、違憲状態の解消に向け、早ければ来年の通常国会に民法の改正案を提出し、早期成立を目指すことにしています。
女性にだけ、離婚後6か月間再婚を禁止する民法の規定について、最高裁判所はきのう、100日が合理的で、それを超える部分は憲法違反だとする初めての判断を示しました。
これについて菅官房長官は、きのう、次のように述べました。
法務省は、違憲状態の解消に向け、早期に民法を改正する必要があるとして、早ければ来年の通常国会に民法の改正案を提出し、早期成立を目指すことにしています。
また法務省はきのう、離婚後100日たった女性については、婚姻届を受理するよう、全国の自治体に通知しました。
これによって再婚禁止期間の規定は、法律の改正を待たずに事実上、見直されたことになります。
きのうは、再婚禁止の規定とともに明治時代から続いている夫婦別姓を認めない規定についても判決が言い渡されましたが、最高裁判所は、憲法に違反しないという判断を示しました。
一方で、制度の在り方は、国会で論じられ、判断されるべきだと指摘しました。
法務省は、国民の間にあるさまざまな意見を踏まえ、世論調査などを参考にしながら、慎重に検討するとしていて、きのうの判決をきっかけに、議論が盛んになるかどうかが、今後の焦点です。
衆議院の選挙制度の見直しを検討している有識者の調査会は、定数を小選挙区で6、比例代表で4の、合わせて10削減するなどとした答申案を固めました。
自民党は、この案に沿って1票の格差を是正すると、小選挙区が7増13減されることになるとして、受け入れるかどうか慎重に検討する構えです。
衆議院議長の諮問機関として選挙制度の見直しを検討している有識者の調査会は、きのうの会合で、議員の定数を、今の475から小選挙区で6、比例代表で4の合わせて10減らす案をまとめました。
調査会はすでに、1票の格差是正に向けて、都道府県に小選挙区の数を割りふる計算式を変更することでも一致していて、この計算式に平成22年の国勢調査の結果を当てはめると、小選挙区は、東京や神奈川など5つの都県で合わせて7つ増える一方、広島や愛媛など、13の県で1つずつ減り、7増13減となります。
また比例代表も、東京ブロックで定数が1増える一方、東海や近畿など5つのブロックで、それぞれ定数が1減ることになります。
衆議院の選挙制度を巡って、安倍総理大臣は見直しを急ぐ考えを示していますが、小選挙区の7増13減について、自民党幹部は、そんなに簡単ではない。
いろいろ議論が出てくるだろうと述べました。
また、自民党内からは、地方の声を代弁する議員が減るのではないかという懸念や、都道府県ごとに小選挙区の区割りを見直せば、格差は2倍以内に抑えられるという指摘も出ています。
調査会はこの案をもとに、来月14日に大島衆議院議長に答申を提出することにしていますが、自民党は受け入れるかどうか慎重に検討する構えで、その対応が焦点となりそうです。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の大量放出を起こした2号機についてです。
東京電力の分析で、原子炉の圧力を下げる極めて重要な装置の部品が核燃料の熱で溶けたため、圧力をなかなか下げられず、核燃料が溶け落ちるメルトダウンが進むなど、事態を悪化させた可能性があることが、新たに分かりました。
福島第一原発2号機では、すべての電源を失った中、事故発生から4日目に非常用の冷却装置が止まり、建屋の外から消防車をつないで原子炉に水を注ぐしか、核燃料を冷やす手段がなくなりましたが、原子炉の圧力が高く、水が入らない状態でした。
このため、応急的にバッテリーをつないで原子炉の圧力を抜くための弁を開けようとしましたが、なかなか開かず、ほかのトラブルも重なって水の注入が遅れたほか、その後もたびたび注水が中断しました。
この弁は、逃がし安全弁と呼ばれ、別のタンクから送り込んだガスの圧力で開く構造になっています。
東京電力が原因を突き止めようと、当時のデータを分析した結果、ガスを送り込む装置の隙間を埋めていた部品が、200度までしか耐えられずに、核燃料が出す高熱で溶け、ここからガスが漏れていた可能性があることが分かりました。
弁が思うように開かず、水を安定してちゅうにゅうできなかった結果、2号機では、核燃料が溶け落ちるメルトダウンが進み、放射性物質の大量放出に繋がりました。
このため東京電力は、新潟県の柏崎刈羽原発で、問題の部品を高熱に耐えられるものに交換することにしていますが、逃がし安全弁は、福島第一原発と同じタイプのすべての原発に取り付けられている、極めて重要な装置であり、ほかの原発でも安全性の確認が急がれます。
政府は、経済制裁の解除に向けた手続きが進む、イランとの投資協定について、来月中に署名を終え、通常国会に提出する方向で最終調整しています。
世界屈指の資源国であるイラン市場への日本企業の進出を後押しするため、環境整備を急ぎたい考えです。
政府は、イランが欧米などとの間で核開発問題を巡って最終合意し、経済制裁の解除に道筋がついたことを受けて、ことし10月、イランで外相会談を行い、日本企業の投資環境を整備する協定を結ぶことで合意しました。
政府関係者によりますと、協定の内容に関する詰めの調整がこのほど終わり、両政府は来月、日本で協定の署名式を行ったうえで、通常国会に提出する方向で最終調整しているということです。
投資協定は国会の承認を経て、イラン側でも必要な手続きが終われば発効することになりますが、外交関係者からは、イランへの経済制裁の解除は、早ければ来月にも実施されるという見方も出ていて、政府は世界屈指の資源国であるイラン市場への日本企業の進出を後押しするため、環境整備を急ぎたい考えです。
次です。
今、企業には多様な人材の活用が求められています。
特に障害のある人を雇うことが重要な課題になっています。
発達障害や統合失調症など、精神障害がある人たちの雇用が急速に進んでいます。
しかし、国の調査では、1年未満の離職が6割近くに上ることが明らかになりました。
こうした人たちが長く働ける環境を、どう整えればいいのでしょうか。
企業に義務づけられている障害者の雇用。
従業員全体に占める障害者の割合、法定雇用率は、おととし、1.8%から2%に引き上げられました。
達成しないと、国に納付金を支払わなければなりませんが、ことし、その対象となる範囲がより規模が小さい企業まで拡大されました。
この雇用率に、国は9年前から、精神障害者を加えてもよいことにしています。
幻覚や妄想などの症状がある統合失調症や、コミュニケーションをうまく取ることができない発達障害などの人たちです。
こうした人たちの雇用は急増。
およそ3万5000人と、9年前の17倍にも上っています。
しかし、働く意欲がある精神障害者が仕事に就いたものの、短期間で離職する実態があります。
それはなぜなのか、そしてどんな対策があるのか、取材しました。
統合失調症の大江祥博さん。
広島市にある福祉関連の事業所で働いています。
もともとシステムエンジニアをしていた大江さん。
症状が悪化して、会社を退職したことが2度あります。
なぜ、大江さんは仕事を続けることできなくなったのか。
6年前にアルバイトとして勤め始め、2年足らずで退職したレンタカー会社が取材に応じました。
当時の上司、甲藤浩一さんです。
できるだけ、ほかの従業員と同じ仕事を大江さんに任せることにしました。
システムエンジニアをしていた能力を生かそうと、最初に任せたのは、顧客にメールマガジンを配信する業務でした。
期待以上の成果を上げる大江さん。
甲藤さんは次に、売り上げの分析をするより高度な仕事を任せます。
働き始めて半年が過ぎたころ、会社はさらにやりがいを引き出したいと、契約社員として働かないかという提案を示しました。
大江さんは提案を受け入れることにしました。
しかし、その後、しばらくして、甲藤さんは大江さんから思いがけない相談を受けます。
とても体調が悪い。
周囲が自分の悪口を言っているという内容でした。
実は任される仕事のレベルが上がるにつれて、大江さんは大きなプレッシャーを感じていたのです。
その後、激しいめまいや幻聴に襲われるようになり、結局、会社を辞めざるをえませんでした。
やりがいを引き出そうとした企業。
その期待に応えようとした大江さん。
皮肉にも、互いの間に溝が生まれ、広がってしまったのです。
企業と障害者の間で生まれる意識のすれ違い。
それをどう解消し、長く働ける環境を整えるのか。
国は障害者の雇用を支えるため、全国にさまざまな機関を設けています。
例えば、ハローワークでは障害者の就職をあっせんするほか、専門の知識を持った担当者が月に1回程度、企業に出向き、さまざまな相談に応じています。
しかし、急増する障害者の雇用に対し、支援体制はまだ十分でないと、専門家は指摘します。
多くの企業は、それぞれの努力で課題に対応しているのが現状です。
統合失調症の大江さんが勤めていたレンタカー会社です。
去年、臨床心理士の資格を持つ社員を人事部に採用しました。
障害がある人たちの体調管理や上司の相談に乗っています。
この社員を雇ったことで、会社は精神障害のある人の採用を、9人まで増やしました。
障害がある人を、職場の同僚が支える仕組みを作った会社もあります。
この介護関連の会社では、障害者一人一人に、仕事や悩みごとの相談に乗るメンターと呼ばれる社員をつけています。
この女性社員は、隣の席の発達障害がある男性社員のメンターです。
障害の特性を把握したうえで、その日の体調を見極め、割りふる業務を決めていきます。
この仕組みにより、会社では長く働き続ける障害者が増えました。
しかし、こうしたサポートは本来業務をしながら行うため、職場に大きな負担がかかっているのが実情です。
今後、ますます増加する精神障害者の雇用。
会社の中だけで解消できない課題に対応するため、支援体制の充実が求められます。
障害がある人には、一人一人の特性や体調に合わせたきめ細かな対応が必要ですが、リポートで紹介したメンターなど、職場での努力だけでは限界もあります。
一億総活躍社会を目指す国は、3年後には障害者の法定雇用率をさらに引き上げる見通しです。
障害がある人、そして職場の人たちを孤立させない取り組みが求められています。
スポーツ、森アナウンサーです。
おはようございます。
なでしこジャパンを世界の頂点に導いた澤穂希選手、きのう、引退を発表しましたね。
サッカー日本女子を長年、けん引してきた37歳。
その支えとなったのは、信じる力でした。
澤選手が注目を集めたのは、中学生時代。
高い技術と得点能力が評価され、15歳で代表デビュー。
瞬く間に日本の中心選手に成長しました。
夢は世界の頂点。
29歳で挑んだ、7年前の北京オリンピック。
またシュートが来る。
あー、2点目が入ってしまった。
しかし、結果は4位。
世界トップとの差を見せつけられました。
それでも世界一の夢は諦めない。
澤選手はみずからを信じ、30歳を超えてからも限界まで追い込みました。
迎えた4年前のワールドカップドイツ大会。
決勝の延長後半。
執念が夢を現実のものにしました。
ことし、ワールドカップに向けて、代表に呼ばれない時期が1年続いた澤選手。
そんな逆境の中でも抱き続けてきた信念がありました。
そしてたどりついた、6回目のワールドカップのピッチ。
夢を信じ、みずからを信じて走り続けた22年間でした。
澤選手の信じる力というのは、スポーツの世界はもちろんですが、私たちにもその大切さを教えてくれている気がしますね。
そうですね。
澤選手はきょう、記者会見を開いて、引退を決意した思いを語る予定です。
スポーツでした。
続いて世界が注目!ネット動画のコーナー、合原アナウンサーです。
おはようございます。
けさは動物たちのちょっと不思議な行動です。
コミカルなものから、ミステリアスなものまでご紹介します。
宮崎県に住むかねださんのお宅。
ある日、1人で家にいると、手提げ袋が勝手に動いてる。
え?ちょっと怖いですよ。
なんだろう?
勇気を出してそーっと袋に近づいてみると。
あっ、出てきた。
正体は、インコのここちゃんでした。
ロープからぶら下がっているあさぶくろ。
もぞもぞと動いています。
しばらくすると。
あっ、落ちた!
そう、そしてそのまま転がっていきます。
速い、速い。
何が入っているんですか?これは。
不思議な動きですね。
あら、出てきた!
顔を出したのは、5歳のオランウータン、ハヤトくんです。
円山動物園の人気者です。
まだ子どものハヤトくんは、とっても好奇心が旺盛。
この日は、麻袋を使った遊びをみずから考え、楽しんでいたようなんですね。
ズグロゴシキインコのトリーロくんは、変わった遊びが大好き。
極めつきがこちらです。
なんですか?靴下を、かぶっちゃうの?
そうなんです。
えっ、前が見えないですけど、ずっと跳ねてますね。
そうなんです。
一休みしてから、もう一度。
自分からいくもんね。
そうなんです。
トリーロくんは、毎日30分ぐらい、靴下をかぶったり脱いだりを繰り返しているそうで、この行動を飼い主さんは、靴下お化けと呼んで見守っているんだそうです。
最初に出てきたインコも、袋の中で遊んでたんでしょうか?
いえ、遊んでいたわけではないようなんですね。
ただ、飼い主さんによりますと、家の中で放し飼いにしているここちゃんが、しょっちゅう、袋の中に入っていたので、ためしにこちらの巣を袋に入れてみたところ、後日、このように卵を産んだということなんですね。
よほど居心地がよかったんですね。
安心するのかもしれないですね。
以上、世界が注目!ネット動画のコーナーでした。
続いて気象情報です。
けさは風が冷たいようですね。
渡辺さん。
そうなんです。
青空なんですが、木が、木の葉がかさかさと音を立てるほどに、風が冷たいですよね。
ようやく冬が来たという感じです。
マフラーは、私、ぐるぐる巻きにしてきましたが、手袋、してくればよかったなと思っています。
これまでおとなしかった冬将軍様、ようやく襲来です。
今回は土曜日ごろにかけて、およそ2泊3日のご滞在です。
さあ、雲の様子を見ますと、冬将軍、寒気に伴う筋状の雲が、西からびっしりと広がっていますね。
西日本の山沿い、北広島町の八幡でも20センチの雪が積もっています。
また、下関と金沢でも初雪が観測されて、特に金沢、平年より18日も遅い初雪でした。
では今後の雪や雨の見通し、見ていきましょう。
8時から動かします。
午前中、特に北海道の日本海側で雪の降り方、注意が必要です。
そして午後は、北陸から山陰の山沿いで、紫色の表示が出てきます。
こちらで雪が強まるでしょう。
太平洋側の関東地方もよく見ますと、夕方以降はにわか雨、にわか雪がありそうです。
では、きょうの天気です。
日本海側は冷たい雨や雪が降り、落雷、突風を伴うこともあるでしょう。
太平洋側は時々晴れますが、雲がやや多く、一時的に雨や雪の降る所もありそうです。
気象情報でした。
けさお伝えしているニュースです。
アメリカの中央銀行に当たるFRB・連邦準備制度理事会は、いわゆるリーマンショックのあと、7年間続けてきた異例のゼロ金利政策を解除して利上げを始めることを決定し、日本やヨーロッパに先んじて、大きな政策転換に踏み出すことになりました。
事態が悪化した理由が明らかになってきました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の大量放出を起こした2号機。
原子炉の圧力を下げる極めて重要な装置の部品が、核燃料の熱で溶けたため、圧力をなかなか下げられず、核燃料が溶け落ちるメルトダウンが進むなど、事態を悪化させた可能性があることが、東京電力の分析で新たに分かりました。
2015/12/17(木) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

米FRBは利上げに踏み切るか?イエレン議長注目の会見。世界経済への影響は?中継を交え詳しく。▼広がる精神障害者の雇用。しかし6割近くが1年以内に離職。背景に何が

詳細情報
番組内容
米FRBは利上げに踏み切るか?イエレン議長注目の会見。好調なアメリカ経済の行方は?通貨安に苦しむアジアなど世界への影響は?中継を交え詳しく。▼女性にだけ再婚を6か月間禁止する規定に違憲判決。100年以上続く民法規定は見直し迫られる。▼広がる精神障害者の雇用。ところが6割近くが1年以内に離職。働きたい人と受け入れたい企業との間にある「認識のずれ」が背景に。どうすれば長く働ける環境を整備できるのか。
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:27349(0x6AD5)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: