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多くの人の注目を集めた、2つの裁判。
争われたのは、民法の、夫婦別姓を認めない規定と。
女性にだけ離婚後6か月間、再婚を禁止する規定です。
いずれも明治時代から続いています。
最高裁判所大法廷の判決は。
悲しいです。
つらいです。
ありがとうございました。
合憲か違憲か。
初めての判断が示されました。
こんばんは、ニュースウオッチ9です。
家族や夫婦の在り方に関わる民法の2つの規定について、最高裁判所大法廷が初めての判断を示しました。
1つはこちら。
夫婦が別々の名字にする、夫婦別姓を認めない規定です。
これについては、憲法に違反しないとしました。
もう1つは、女性にだけ離婚後6か月間、再婚を禁止する規定です。
これについては、100日を超える部分は憲法違反だとする判決を言い渡しました。
2つの判決はどういう意味を持つのでしょうか。
まずは、夫婦別姓について見ていきます。
原告の1人、フリーライターの加山恵美さんです。
夫婦別姓を認めない民法の規定は、婚姻の自由などを保障した憲法に違反するとして、国に賠償を求めてきました。
15年前に結婚した加山さん。
仕事は旧姓で続けようとしましたが、さまざまな不都合が生じました。
パスポートや銀行の口座などは、戸籍上の名字のため、仕事での本人確認で混乱が生じたり、クレジットカードの決済で、名字が違う理由を尋ねられたりしたといいます。
結婚から4年後、形式的に離婚届を出し、戸籍上も加山になりました。
いわゆる事実婚を選んだのです。
しかし、その後も。
法律上の夫婦ではないため、所得税や相続税の控除が適用されないほか、生命保険の受取人として認められないケースもあり、疑問を感じるようになったといいます。
夫婦別姓を認めてほしいと、名字を選ぶ欄に、夫と妻、それぞれのチェックを入れた婚姻届を3回提出しましたが、受理されませんでした。
女性の社会進出などに伴って、導入の是非が議論されてきた、夫婦別姓。
NHKが行った世論調査では、夫婦は同じ名字を名乗るべきだという答えが50%、同じ名字か、別の名字か、選べるようにするべきだが46%と、大きく2つに分かれています。
年代別では、20代から50代までは、選べるようにするべきだという回答がいずれも6割を超えていますが、70代以上になると、逆に、同じ名字を名乗るべきだという回答が、70%近くになり、世代によって答えが大きく異なっています。
迎えたきょうの判決。
最高裁判所大法廷は、夫婦別姓を認めない規定について、憲法に違反しないという、初めての判断を示しました。
判決で寺田逸郎裁判長は、夫婦が同じ名字にする制度は、わが国の社会に定着してきたものであり、社会の集団の単位である、家族の呼称を1つにするのは合理性がある。
現状では、妻となる女性が不利益を受ける場合が多いと思われるが、旧姓の通称使用で、不利益は一定程度、緩和されているなどとしました。
その上で、今の制度は、社会の受け止め方によるところが少なくなく、制度の在り方は、国会で論じられ、判断されるべきだと指摘しました。
一方、裁判官15人のうち、女性裁判官3人全員と、男性の裁判官2人の合わせて5人が、夫婦別姓を認めないのは憲法に違反するという意見を述べました。
判決のあと、会見した加山さんは、憲法違反という判断が少数の意見にとどまったことについて、こう話しました。
一方、街の人たちは。
菅官房長官は。
ここからは社会部の清永デスクとお伝えしていきます。
清永さん、今回、夫婦別姓を認めないという規定が合憲と判断されたわけですけれども、原告側の主張は、一切認められなかったということなんですか?
判決を読んでみるとですね、実はこれ、ある程度認められているんですね。
ちょっと抜粋したものをまとめましたので、こちらを見てください。
1つは、名字が変わると、やはり結婚前に築いた社会的な評価などが維持できなくなると。
それから、特に妻になる女性のほうがこういった不利益を受ける場合が多いというふうに指摘してるんですね。
ただ、その一方で、通称の使用は、企業などで、通称として旧姓を使うことは企業などで広がっていくことで、こういった不利益が一定程度緩和されるだろうと。
そして何より、明治以降、夫婦の名字が同じにするという、そういう仕組みが社会に定着してきていることを理由に、憲法には違反しないと判断したわけですね。
ある程度、主張は認められたけれども、やはり定着しているというところが、大きかったのかもしれませんが、でも夫婦別姓については、今もありました世論調査では、意見が本当に真っ二つに分かれていましたし、それから、裁判官の中にも、いろいろな意見があったんですね。
実はそうだったんですね。
最高裁の裁判官、15人いるんですが、言ってみれば10対5。
5人は反対意見だったわけです。
とりわけ今、最高裁判事、3人が女性で、その女性裁判官は、3人全員が反対意見で、憲法違反とすべきだというふうに判断していました。
つまり、これは世論だけではなくて、最高裁の中でも、大きく議論が分かれるテーマであったということがいえると思います。
それほど国民の間でも関心が高かった問題だと思うんですけど、この問題は、これで決着をしたと、司法の場での判断はこれで確定したということなんでしょうか?
最高裁の大法廷ですので、今後、当面、社会が大きく変化しないかぎりは、ひとまずこれで判断としては確定ということになります。
ただ、きょう、判決の最後に、こうした制度の在り方は、国会で論じて判断されるべきだというふうにも判決は指摘しているわけですね。
したがって今後は、国会などで、どういった議論が行われるかが注目になります。
清永デスクにはまた後ほど、聞きます。
そしてもう1つの判決。
再婚を禁止する期間の規定については、違憲だとする判断が示されました。
注目された判決は。
岡山県の女性が、離婚後の男女のうち、女性にだけ再婚を6か月間禁止する民法の規定は、男女の平等などを保障した憲法に違反するとして、国に賠償を求めた、この裁判。
最高裁判所大法廷の寺田裁判長は、原告の訴えは退けたものの、規定について、過剰な制約で、憲法違反だと、初めての判断を示しました。
この再婚禁止期間の規定。
離婚した男女のうち、女性にだけ、再婚を6か月間、禁止するというものです。
これは100年以上前、明治31年に定められた規定を引き継いでいます。
当時は、第3次伊藤博文内閣の時代でした。
では、なぜこのような規定が作られたのかですが、当時は科学的に親子関係を確かめる技術がなかったので、離婚後に生まれた子どもの父親が誰なのか分からずに、争いになるおそれがありました。
そこで、妊娠していることが見た目で分かるようになるまでの期間という趣旨で、離婚後、6か月間は再婚を禁じたというわけです。
この規定については、こちら、時代遅れですとか、再婚禁止の期間を短くすべきだという指摘もありました。
きょうの判決では、この規定の6か月間について、踏み込んだ判断がありました。
100日を超える部分は、過剰な制約で、憲法違反だと指摘したんです。
判決について、原告の女性は、弁護士を通じてコメントを出しました。
最高裁判所が私の思いを受け止めてくれたように感じ、とてもうれしいです。
きょうの判決を受けて、国会が一日も早く、法律を改正してくれることを希望しています。
では再び清永デスクに聞きますが、清永さん、再婚の禁止規定ですね、これ、女性だけに対するもので、それによってそもそも憲法違反じゃないかという意見があったわけですが、これについて裁判所の判断というのはあったんでしょうか。
こういった意見、とても根強いし、特に女性だけにそういう規定があるのはおかしいのではないかという主張もあったんですが、きょうの判決は、子どもの父親がどちらであるかを、速やかに判明するようにするためには、重要な規定だと判断して、この再婚禁止期間があること自体は合憲としたわけなんですね。
再婚禁止期間自体は、合憲だという判断ですか。
そして違憲判決となった部分は、100日を超える分が過剰ということですけれども、これ、100日で線引きをしたっていうのは、どういうことなんでしょうか?
これ、ちょっととっても難しいので、ちょっと図を使って説明をしたいと思います。
そもそも、決まりが2つあるんですね。
1つは、離婚してから300日以内に生まれた子どもは、前の夫の子ども。
逆に、再婚してから、200日たって生まれた子どもは今の夫の子ども。
こういうふうに考えられますので。
こういう規定がまずあると。
例えば、ここ、離婚してその日にすぐに仮に再婚した場合、この2つの要素が重なってしまうわけですね。
ここです。
この期間は、どちらも自分が父親だと主張することができることになってしまうわけです。
再婚を禁止する規定がなかった場合に、父親の権利が重なってしまう部分があると?
そうですね、ここ、重なる、この間ですね。
ではこの重ならないようにするには、どうすればいいか。
反対に言うと、ここをずらしていくわけなんですね。
ちょうど100日ありますね。
100日ありますね、つまり、こういうことです。
100日、再婚禁止にすれば、スタートラインが100日ずれる。
つまり2つが重ならなくなるという、そういう考え方だったんです。
今の規定は、ここが180日あったわけですね。
そうですね、6か月ですからね。
つまり、簡単に言えば、きょうの判決というのは、180日は長すぎると。
80日は余分であるという、そういう判断だったわけなんですね。
なるほどね。
そういう判断を受けて、今、再婚を考えてらっしゃる人っていらっしゃると思うんですが、そういう人たちになんらかの影響を及ぼすということはあるんでしょうか?
最高裁が国の法律を憲法違反だと判断したことで、この法律は、もう見直されるということになっていくと思います。
法務省は実際に法律がこれ、改正される前であっても、離婚から100日を超えていれば、婚姻届を受理するようにすでに自治体に通知したということです。
言ってみれば、制度はもう見直されているということになるんですね。
なるほど。
岩城法務大臣は記者団に対して、最高裁判所の判断を踏まえて、民法を改正することになるが、すでに離婚後100日を超えているような場合には、婚姻届は受理することになるというふうに話しています。
ここまで社会部の清永デスクと共にお伝えしました。
ありがとうございました。
1票の格差是正に向けた動きです。
衆議院の選挙制度の見直しを検討している有識者の調査会は、定数を、小選挙区で6、比例代表で4の合わせて10削減することで一致しました。
来月、衆議院議長に答申を提出することにしています。
衆議院議長への答申の取りまとめに向け、詰めの協議が行われたきょうの調査会。
焦点となっていた議員定数の削減について、国際的に比較しても、議員の数は決して多くはなく、削減する積極的な理由は見いだし難いとしながらも、多くの政党が選挙公約で掲げ、国民との約束になっているとして、今の475から10減らすことで一致しました。
その上で、小選挙区は、民意の偏りが起きやすいと指摘されていることも踏まえ、比例代表よりも小選挙区から多く減らすべきだという意見が相次ぎ、定数を小選挙区で6、比例代表で4、それぞれ減らすことになりました。
では、具体的にはどう変わることになるのか、三條リポーターです。
小選挙区は定数を6減らすとしていますが、どこが増えて、どこが減るのか。
それについては、調査会では、小選挙区の数を割りふる計算式を変更することで一致しています。
その計算式に当てはめますと、こちら、7増13減になります。
定数が増えるのはこちら、ピンク色で示しました、こちらの5県です。
東京で3つ、埼玉、千葉、神奈川、愛知。
それぞれ1つ、4県で1つずつ、合わせて7つ小選挙区が増える計算です。
一方、定数が削減されるのはこちらの青色の13の県です。
青森、岩手、宮城、新潟、三重、滋賀、奈良、広島、愛媛、鹿児島、熊本、長崎、沖縄では小選挙区がそれぞれ1つずつ減る計算です。
都道府県の間の1票の格差は、平成22年の国勢調査の結果で計算すれば、最大で1.621倍になります。
続いて比例代表です。
1増5減で、定数を4減らすとしています。
東京ブロックで定数を1増やす一方で、東北、北関東、東海、近畿、九州の5つのブロックで、それぞれ定数が1減る計算になります。
各党の反応です。
調査会の佐々木毅座長は、次のように述べました。
調査会は来月、大島衆議院議長に答申を提出することにしています。
去年の衆議院選挙で、選挙区ごとの1票の格差に、最大で2.13倍の1票の価値に、最大で2.13倍の格差があったことについて、最高裁判所は先月、違憲状態だったという判決を言い渡しています。
選挙制度そのものの在り方を巡って、各党の間には意見の隔たりがあります。
各党は責任を持って、有権者の間で不公平感のない結論を導き出してほしいところです。
来年のアメリカ大統領選挙まであと1年を切る中、野党・共和党は、誰を大統領候補に選ぶのか。
その重要な判断材料となるテレビ討論会が行われました。
注目されたのは、イスラム教徒の入国を禁止すべきだと先日発言したトランプ氏です。
どんな討論会になったのでしょうか。
全米の関心を集めた討論会。
会場の外で行われたのは。
共和党の大統領候補の1人、トランプ氏に抗議するデモです。
世論調査で支持率上位の9人が参加した討論会。
一番の注目は、この人。
テロ事件への不安を背景に、テロ対策や安全保障問題を中心に、議論が交わされました。
トランプ氏は、イスラム教徒の入国を禁止すべきだという持論を展開。
これに対し、ブッシュ元フロリダ州知事は。
2人の舌戦はさらに。
自信たっぷりのトランプ氏。
司会者も制して、意気込みを語りました。
そのトランプ氏、これまでも、歯にきぬ着せぬ発言を繰り返してきました。
そして飛び出したのが、先週の、この発言でした。
これには、各方面から批判が集中。
同じ共和党内からも。
厳しい批判にもかかわらず、勢いは変わらないままです。
最新の世論調査でのトランプ氏の支持率は、38%と依然、トップ。
2位のクルーズ上院議員を、20ポイント以上引き離しています。
討論会を終えたトランプ氏は。
討論を聞いた共和党支持者は。
イスラム教徒を巡る発言の影響が注目された、今回の討論会。
専門家は、ほかの候補が有効な打撃を与えられなかったと分析しています。
トランプ氏、過激な発言で批判を受けながらも、世論調査では、さらにリードを広げる状態と。
正直言って、でもどうしてこんなに支持を受けるのかな?と、驚きは隠せませんけどね。
なかなか分かりづらいところありますよね。
ただ、トランプ氏の発言、確かに過激なんですけど、これ、共和党の保守層、一部の人たちにとっては、よくぞ言ってくれたというふうなところがあるんですね。
ほかの政治家とか、メディアがね、なかなか口にはできないようなこと、それは宗教のこととか、民族に関することで、非常に微妙なことをずけずけと言ってしまうところが、かえって人気を呼んでいるというところがあって、ただ、その人気も、こうしたテレビ討論会で具体的な政策論争に入るとね、さすがに失速するだろうというふうに、常々言われていたんですけれども、どうやら今回も、そうはならなかったということになりますと、来年の2月初めから各州で予備選挙が始まっていくんですが、今の勢いを保ったまま、予備選挙に突入するという可能性は現実的になってきたように思います。
1人の偉大な選手が、ピッチを去ることになりました。
なでしこジャパンの大黒柱としてワールドカップで初優勝を果たすなど、女子サッカー界をけん引してきた澤穂希選手です。
今シーズンかぎりで現役を引退することを発表しました。
ことし5月、元日本代表で同い年の中村俊輔選手と対談した澤選手。
引退について、こう語っていました。
その澤選手がきょう、今シーズンかぎりでの現役引退を表明しました。
ワールドカップに世界最多の6回出場し、初優勝したドイツ大会では、得点王と最優秀選手に。
なでしこジャパンの一員として、国民栄誉賞が授与されました。
女子サッカー界のレジェンドが突然の引退表明。
澤選手の出身地、東京・府中市です。
澤さんが小学生時代に所属していたサッカークラブの後輩は。
スポーツ界からは、引退を惜しむ声が。
数々の偉業を成し遂げた澤選手。
貫いたのは、諦めない姿勢でした。
澤選手が日本代表にデビューしたのは15歳のとき。
女子サッカーの試合に、ほとんど客が入らない時代。
それでも、本気で世界一を目指して来ました。
そして迎えた4年前のワールドカップドイツ大会。
ついに初優勝という夢をかなえたのです。
ことし6月のワールドカップカナダ大会。
およそ1年ぶりに代表に復帰した澤選手は、ベンチでほかの選手を献身的にサポート。
ピッチでは、体を張ったプレーでチームを鼓舞し続けました。
女子サッカー界の低迷期から、なでしこが世界トップに上り詰めるまで、澤選手は、一時代を築き上げたのです。
次のなでしこを夢みる子どもたち。
憧れの澤選手の引退を知らされると。
現役のなでしこたちも。
サッカー選手という人生に、ピリオドを打つ澤選手。
引退したあとの夢を次のように語っていました。
日本代表として、20年以上、プレーし続けてきたということですよね。
20年以上、実力はもちろんですけど、そのカリスマ性とか、それからモチベーションを保っていくって、相当な覚悟と精神力が必要だろうなというふうに思いますね。
やっぱり本当に、シンプルにかっこいいなと思いますね。
澤選手が所属するチームは、今月19日に、皇后杯の準々決勝に出場するんですけれども、この大会が澤選手にとって、現役として最後の大会になります。
その雄姿をしっかりと目に焼きつけたいと思います。
続いてトゥデーズウオッチです。
消費税の軽減税率導入などを盛り込んだ、来年度の税制改正大綱を、自民、公明両党がきょう、決定しました。
政府・与党は大綱の内容を盛り込んだ税制関連法案を、年明けの通常国会に提出し、速やかな成立を目指すことにしています。
きょう、正式決定された来年度の税制改正大綱。
軽減税率を再来年4月に導入し、酒類と外食を除いた生鮮食品と加工食品の税率は、8%に据え置くとしています。
一方で、軽減税率の実施に必要と見込まれるおよそ1兆円の財源については、来年度末まで時間をかけて検討するとして、結論を先送りしました。
また、法人税の実効税率は、現在の32.11%から、来年度、29.97%に引き下げるのに続き、平成30年度には29.74%まで、段階的に引き下げるとしています。
在日アメリカ軍の駐留経費の日本側負担、いわゆる思いやり予算。
日米両政府は、来年度から5年間、今年度とほぼ同じ水準とすることで合意しました。
思いやり予算の根拠となる特別協定が、来年3月で期限が切れることから、協議を重ねてきた日米両政府。
新たな協定の期間を、来年度から5年間とし、日本側の負担は、1年当たり1893億円。
今年度の1899億円とほぼ同じ水準とすることで合意しました。
具体的には、基地で働く従業員の人件費を増やす一方、光熱費の負担割合を減らすとしています。
ポイントは安全保障環境もにらみです。
今回の協議で日本側は当初、厳しい財政事情も踏まえ、思いやり予算の数百億円規模の大幅減額を強く主張し、増額で譲らないアメリカとの交渉は、難航しました。
ただ中国が、海洋進出の動きを強めるなど、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しているとして、日本側は、アメリカ側との対立の深刻化を避け、妥協点を探る形となりました。
今後は今の協定が期限切れとなる来年3月までの国会での承認を目指すことになります。
東京の靖国神社のトイレで爆発音がして、火が出た事件。
逮捕された韓国人の男が、現場のトイレに入り、なんらかの装置を仕掛けたことを認める趣旨の供述を始めたことが分かりました。
この事件は先月、靖国神社のトイレで爆発音がして、火や煙が出て、鉄パイプ状のものなどの不審物が見つかったもので、警視庁は、韓国人のチョン・チャンハン容疑者を、建造物侵入の疑いで逮捕しました。
これまでの調べに対し、チョン容疑者が現場のトイレに入り、なんらかの装置を仕掛けたという趣旨の供述を始めたことが、警視庁への取材で分かりました。
警視庁は、チョン容疑者の供述が変遷していることから、慎重に調べを進めています。
連なった4台のロボット。
三菱重工業や東京電力などが新たに開発した、除染ロボットです。
東京電力福島第一原子力発電所では、建屋内の除染が進められていますが、これまでロボットがたどりつけていなかった建屋の奥深くでも、作業を行うことができるということです。
先頭のロボットが除染を、真ん中の2台が薬剤などの供給を、最後尾の1台が通信などをそれぞれ担います。
東京電力などは、来年度以降、このロボットを現場に投入したいとしています。
鈴木さん、きょうも冬にしてはあったかい一日でしたね。
東京でも日中、コートいらないくらいですよね。
そうでしたね。
関東から西の太平洋側では、多くの場所で最高気温が15度を超えました。
本来の寒さがやって来ていない所では、いつもの冬と様子が違うようです。
たわわに実っているのは、ポンカンです。
和歌山県串本町では、きょうから収穫が始まりました。
ただ、ことしは冷え込みが弱く、いつもの年と様子が違うといいます。
ことしも残すところ2週間ほど。
いつもだと暖房が恋しくなりますが。
太平洋側を中心に、比較的暖かい日が続いてきました。
大阪のガソリンスタンドでは、灯油の売れ行きが。
石油情報センターによりますと、関西の灯油の平均価格は、18リットル当たり、1337円。
去年の同じ時期に比べると、430円も値下がりしていますが、暖かさで売れ行きに影響が出ているようです。
12月に入っても、気温のあまり下がらない日が続いています。
こちらの商店街では、売り上げが伸び悩んでいるものもあるんです。
まず、衣料品店を訪ねました。
厚手のコートなど、冬物の売れ行きが伸び悩んでいるといいます。
ただ、こちらの花屋では。
庭などに植える花の売り上げが伸びているといいます。
一方、青果店では。
白菜などは、値段が安いにもかかわらず、売れ行きは例年の半分くらいに落ち込んでいるということです。
その白菜。
寒ければ寒いほど甘みが増すといいます。
農家からは、いつもの寒さの到来を待ち望む声が聞かれました。
その寒さ、あすは全国的に。
冬型の気圧配置が強まる見込みです。
予想最高気温は、きょうより大幅に低くなる所が多くなる見込みで、太平洋側にも本来の冬の寒さがやって来そうです。
確かにことしはまだほとんど、暖房使っていないんですけど、あしたからは本格的にお世話になりそうだなっていう感じですかね。
そうですね。
暖房もそうですけれども、気温の変化これだけ大きいとね、何を着たらいいのかね、服装に悩むというふうに思うんですけど、何よりも温かくして、体調管理にお気をつけください。
ニュースを続けます。
携帯電話の利用料金を引き下げる方策を検討してきた総務省の有識者会議は、幅広い利用者にとって値下げにつながる新たな料金体系を求める報告を取りまとめました。
これを受けて大手各社は、スマートフォンの端末を実質0円としたり、多額のキャッシュバックを行ったりする販売方法を見直す方針です。
一方、総務省は、法律に基づく販売方法のガイドラインを作り、実質0円や、キャッシュバックの販売方法が見直されない場合は、業務改善命令を出すことにしています。
おととし12月、南米のエクアドルを新婚旅行で訪れていた、人見哲生さんと妻がタクシーで移動中に銃撃され、人見さんが死亡、妻が大けがをした事件。
地元の裁判所は15日、強盗殺人の罪に問われたエクアドル人のカルロス・カンポサーノ被告に、検察の求刑どおり、禁錮35年の判決を言い渡しました。
検察によりますと、カンポサーノ被告は、これまでの裁判で、一貫して黙秘を続けていたということで、判決を不服として控訴するものと見られています。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
きょうも暖かいというニュース、ありましたけれども、これ、レンゲの花です。
春の花が咲いたんですか。
咲いたんですね。
松山市です。
春に咲くレンゲの花が、先月から咲き始めたそうです。
早いですね。
驚き。
12月の景色ではないですよね。
本当に早い。
1つ飛び越えちゃったみたい。
レンゲだけではないんですね。
ツバキの開花日も例年と比べてかなり早くなっています。
すごいですね、50日以上、早く咲いた所もあるっていうことですか?
仙台は14日に咲きまして、これ、もう86日。
2か月以上ですし、きょうは水戸でも開花しました。
北日本から西日本、沖縄にかけて、早くなっているんですね。
やはり、秋から冬の初めにかけて気温が高いということが影響しているようです。
ニュースでもお伝えしましたように、あすはいったん冬の寒さ。
寒くなる?
なってきます。
日本海側では西日本にかけて雪が降りそうです。
そして、太平洋側、晴れますけれども、空気は乾燥していきます。
冬型の気圧配置ですね。
全国的に風が冷たく吹きそうです。
雪の見通しですけれども、西日本ではあすにかけて、北日本、北陸では、土曜日にかけて続きそうです。
西日本でも山沿いを中心に本格的に積もる所もありそうですから、注意をしてください。
では雪や雨の予想を見ていきましょう。
このあと、北日本から西日本にかけて雪の所が多くなりそうです。
すでに雪に変わっている所もありますけれども、風が強く、太平洋側、近畿地方や四国にも流れ込んできそうですね。
日中はいったん、西日本の日本海側、雪のやむ所もありますが、夜は再び雪となって、強まる所もありそうです。
十分車の運転など、お気をつけてください。
では、その理由を天気図で見ていきましょう。
あすは北海道の北東の海上で低気圧が発達をします。
大陸からは1040ヘクトパスカル、強い高気圧が張り出すでしょう。
冬型の気圧配置になりますので、大陸のほうから強い寒気が流れ込んできます。
北日本から西日本にかけて、日本海側では雪が降り、ふぶく所もありそうです。
いや、あんま会ったことがなくて。
これ、着たほうがいいですか?
広島のあらい選手、このあと、もう一回ジャケット羽織り直してもう一度入ってきてくれたそうです。
そうなんですね。
お伝えしていきます。
テニスの錦織圭選手。
8月の試合で見せた華麗なショットが、ことしの男子ツアーのベストプレーに選ばれました。
テニス男子ツアーの主催者、ATPは今シーズン、特に優れていたプレーを選び、ファンに投票を呼びかけていました。
錦織選手が選ばれたベストプレーは、こちら。
間に合うか。
クラッチショット。
入ってる!
ネットを背にしながら自分の股の間を抜いてショット。
相手の頭上を越え、ラインいっぱいに決めました。
このプレーが、フェデラー選手のプレーとの決選投票で、およそ54%の支持を集め、ベストプレーに選ばれました。
今見ても、興奮しますね。
本当ですよね。
ツアーファイナルでは、フェデラー選手に敗れましたけれども、ベストプレーでは、錦織選手の勝利ということで。
すばらしい。
ファンの心、がっちりつかんでいます。
2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場。
技術提案書の公表を受けて、JSC・日本スポーツ振興センターと関係者との意見交換会、2日目です。
最初にやって来たのは日本サッカー協会の田嶋幸三副会長。
新国立競技場の主体である、ASCのおおひがしかずみ…のサッカー界から要望したのは。
続いて会談した、陸上のオリンピック銅メダリスト、朝原宣治さんは。
意見交換会は、あすが最終日です。
日本の陸上界でことし活躍した選手の表彰、新人賞に、世界ユース選手権で短距離2冠を達成したサニブラウン選手が選ばれました。
新人賞はサニブラウン・アブデル・ハキーム君。
おめでとうございます!皆様、盛大な拍手をお願いいたします。
16歳のサニブラウン選手。
世界ユース選手権では、100メートルと200メートルで2冠達成。
200メートルでは、あのウサイン・ボルト選手の大会記録を更新しました。
日本代表として史上最年少で出場した8月の世界選手権では、200メートルで準決勝に進出しました。
サニブラウン選手、国際陸上競技連盟の新人賞に続く受賞です。
最も活躍した選手に贈られるアスリート・オブ・ザ・イヤーには、競歩の谷井孝行選手が選ばれました。
32歳の谷井選手は、世界選手権の男子50キロ競歩で銅メダル。
リオデジャネイロオリンピックの代表に内定しています。
サニブラウン選手、来年の目標は、高校生で世界のファイナリストになることだそうです。
オリンピックで実現するかもしれません。
プロ野球です。
3年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得した、ソフトバンクの今宮健太選手。
推定年俸9000万円で、契約を更改しました。
ショートで2年連続日本一を支えた今宮選手。
2000万円アップの推定年俸9000万円で契約を公開しました。
今シーズンの出場は142試合。
守備範囲の広さや、肩の強さで存在感を発揮し、3年連続のゴールデン・グラブ賞を獲得しました。
一方、8年ぶりに広島へ復帰した新井貴浩選手。
38歳は中軸としてチームトップの打率をマーク。
得点圏打率が3割を超える勝負強いバッティングを見せました。
来シーズンの年俸は今シーズンの3倍、推定6000万円です。
通算2000本安打まであと29本と迫っている新井選手。
入団当時の背番号25に戻って、記録達成に挑みます。
サッカーのクラブチーム世界一を決めるクラブワールドカップ。
サンフレッチェ広島が準決勝で南米王者のリバープレートと対戦しました。
J1王者のサンフレッチェ。
勝てば日本勢として初の決勝進出です。
前半から南米王者に果敢に迫り26分。
さらに40分。
ゴールキーパーに阻まれ、前半を0対0で折り返します。
しかし後半は南米王者に押し込まれます。
27分、セットプレーからでした。
これが決勝点となりました。
サンフレッチェは準決勝敗退。
20日の3位決定戦に臨みます。
惜しかった。
さあ、ラグビーのワールドカップで活躍した五郎丸歩選手が、今度はこんなことに挑戦です。
おなじみとなったこのポーズ。
それが忍者を思い起こさせるという理由で、日本忍者協議会のイメージキャラクターに選ばれました。
今年も残すところあと僅か!2015/12/16(水) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽夫婦別姓・女性再婚禁止期間で最高裁初判断▽澤選手引退へ[二][字]
夫婦同姓は“合憲”女性の再婚禁止6か月は“違憲”最高裁初判断の理由は?▽引退発表女子サッカー澤穂希選手が教えてくれたもの▽波紋発言トランプ氏全米注目の共和党討論
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
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