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来年度予算案 96兆円台で詰めの調整に
12月18日 4時44分

政府は、来年度・平成28年度の予算案について、医療や介護などに充てる社会保障費が増えることなどから、一般会計の総額を過去最大となった今年度の当初予算を上回る96兆円台とする方向で詰めの調整に入りました。
それによりますと、歳出のうち、「社会保障費」は、高齢化による伸びを今年度の当初予算に比べ5000億円程度に抑えるものの、32兆円程度まで膨らむ見通しです。
また、「防衛費」は、新型輸送機オスプレイや機動戦闘車を導入する費用などを計上することで初めて5兆円を超え、「公共事業費」は今年度並みの5兆9000億円余りとなる見通しです。
こうしたことから、政府は、来年度予算案を過去最大となった今年度を上回る96兆円台とする方向で詰めの調整に入りました。
一方、歳入では、税収は、好調な企業業績や賃上げなどを背景に、法人税や所得税が伸び57兆円を上回る見込みで、借金に当たる国債の新規発行額は今年度から減らして35兆円を下回る規模に抑える方向です。
政府は、今後、診療報酬の改定や地方交付税などについてさらに調整したうえで来年度予算案を固め、今月24日に決定することにしています。

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