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【本紙前ソウル支局長無罪】
異様な裁判を象徴…“被害者”朴大統領の声は封印、朝鮮日報記者は不問
このため弁護側は公判を通じて、朴大統領の意思確認を繰り返し求めた。しかも、「反意思不罰罪が適用されるのは事実上、1審のみ」(司法関係者)で、1審判決後に被害者が「処罰は望まない」と表明しても判決は変わらない。
検察側は公判で、大統領府の広報首席秘書官が昨年8月、加藤前支局長に対し「民事、刑事上の責任を最後まで問う」と表明したことを、朴大統領の意思と主張。10月の論告求刑公判でも「被害者は強い処罰を求めている」と強調した。
これに対し、弁護側は「あくまでも大統領府という一機関の見解にすぎない。被害者は大統領府ではなく朴大統領個人」と真っ向から対立。結局、李東根(イ・ドングン)裁判長は大統領府秘書官の証人尋問などを認めず、“被害者”朴大統領の声は封印されたままで終わった。
「今後、同種のケースで大統領自身が意思表示を求められる“あしき前例”になるのを避けた」(司法関係者)との見方もある。
朝鮮日報記者は不問
加藤前支局長は昨年8月3日、産経新聞ウェブサイトに掲載されたコラムで、セウォル号沈没事故当日の昨年4月16日、(1)朴大統領の所在が分からなかったとされる7時間がある(2)その間に、朴大統領が元側近の鄭ユンフェ氏と会っていたとの噂がある(3)そんな真偽不明の噂が取り沙汰されるほど、朴政権のレームダック(死に体)化は進んでいるようだ-と指摘した。