ビートたけしのTVタックル 2015.12.15


今夜は…。
薬物中毒に苦しむ者たちのリアルな肉声に迫る。
そして…。
これは違法薬物を摂取し壊れてしまった人の姿。
アアー!アアー!危険ドラッグを摂取し全裸で叫ぶ。
警官の制止を無視して…。
住宅街を全裸で暴れ回る男。
更に危険ドラッグを使いパトカーに連行された男は…。
アハハハ…!アハハハ…!アハハハ…!アーハハハ…!アーハハハ…!アハハハ…!意味不明の奇声を上げ続ける。
アアー!そして日本でも薬物にまつわる事件が。
今月熊本で24歳の男が生後3カ月の乳児に覚せい剤を投与し殺害したとして逮捕。
京都では小学6年生の児童が大麻を使用。
薬物乱用の若年化は深刻な問題。
更に覚せい剤の使用再犯で逮捕される芸能人も後を絶たない。
そこで今回はあのASKAや田代まさしも入った一番底をついたのが…。
ダメですね。
さあ薬物依存。
はい。
私なんかは運がいいですね。
はい?
(一同笑い)戦後10年ぐらいまでねまだお風呂屋さんにね「ヒロポンは禁止です!」って書いてあったよ。
書いてあったんですか?とっくに禁止なんだけど…。
その時に俺は浅草に入ったのよコメディアンとして。
そしたら浅草のコメディアン先輩がみんなね結構若くして死んだ有名な人はみんなヒロポン中毒だけど…。
えーこれ以上伺っているとどうなるのかわからないんで。
ほとんど使えない話なんですけど…。
さて今日スタジオのゲストをまずご紹介いたします。
この更生施設の館山DARCの代表でいらっしゃる十枝さんにお越しいただいてるんですが。
このDARCっていうのは全国に随分あるって聞いたんですが。
全国に60カ所ぐらいあります。
60カ所ぐらい?60カ所もあるっていう事は患者かける60だから一体何人いるのって事に…。
大体…。
1000人。
「DARC」ってどこからきたの?
(十枝さん)…の頭文字を取りまして。
でもそれは次々にどんどん新しい人が入ってくるっていう感じなんですか?はい。
日々毎日のように新しい人が入ってきます。
今回厚切りジェイソンさんはその館山DARCに1泊2日の旅に出ていただいた…。
(ジェイソン)そうですね。
DARCならではの治す方法とかもあったりしましたので。
まずはこのVTRどうぞ。
今回厚切りジェイソンがやってきたのは…。
千葉県南房総館山市。
ここに薬物やアルコールの依存症回復施設NPO法人館山DARCがある。
ここにいるのは麻薬や酒で体も心も壊した男性59名。
全員が寮生活を送っている。
(ジェイソン)失礼します。
すみません。
よろしくお願いします。
おはようございます。
(ジェイソン)おはようございます。
館山DARC代表十枝氏。
館山DARCに入るため最初に行うのが…。
じゃあヤシ君モチケンからお願いします。
モチケンとは持ち物検査の事。
入寮者はまず薬物などを隠し持っていないか持ち物を徹底的に調べられる。
(ジェイソン)えー目薬。
目薬。
なんでダメですか?液体のドラッグなんかもあるんですけどもこれはにおいでわからなかったり…。
中身の特定出来ない液体やパウダー類は持ち込み禁止。
更に…。
(ジェイソン)携帯も取るんですね。
なるほどですね。
外部が連絡取れないように。
(十枝さん)これは…財布。
(ジェイソン)どうぞどうぞ。
ちょっとボロボロですけど。
(ヤシさん)この中のキャッシュカードですとか手持ちのお金はいったん預かって…。
そして封筒などは全て本人の前で開封。
中身は今回のロケ資料なのだが…。
(十枝さん)ここに麻薬の入手先の可能性もあるので不明な電話番号やメールアドレスはマジックで塗り潰す。
ハサミなどの刃物類はトラブル時に武器になるので持ち込み禁止。
里心がつかないよう自宅の鍵も預かる。
そして入寮するには会社や所属する組織を辞めなければならない。
それまでの世界と一切縁を切り寮で生活しながら朝9時の朝礼から終日さまざまなプログラムで依存症の回復だけに努めるのだ。
しかし薬物やアルコールに溺れ生活が破たんし生活保護の給付金で支払うあるいは家族が肩代わりするケースがほとんど。
入寮者の前職はさまざま。
ごく普通の会社員もいれば暴力団員だった者前科を持つ者も多い。
彼らの回復プログラムにジェイソンも参加。
(ジェイソン)よろしくお願いします。
失礼します。
失礼します。
よろしくお願いします。
失礼します。
ありがとうございます。
59名のうちおよそプライバシーを守るため入寮者同士は本名を言わずアノニマスネームと呼ばれるあだ名で呼び合う決まり。
午前中はグループミーティング。
依存者の1人が司会を務めテーマに沿って1人ずつ話していく。
司会を務める33歳のマメは10代の初めに周囲の大人に大麻を薦められた。
以来覚せい剤などを使い続け18回もの逮捕歴がある。
底をついた事…。
皆さんの底をついたなって自分が…。
あの時はすごいどうしようもなかったなっていう事をテーマにしますのでそういうお話を聞いてみてください。
よろしくお願いいたします。
底つきとは人生最悪のどん底だった状態の事。
彼らの底つきはすさまじいものだった。
(マメさん)じゃあ初めにヨッチさん。
やっぱり…。
54歳のヨッチは10カ月前に入寮。
元暴力団員で38年間覚せい剤を使用し続け壮絶な過去を持っていた。
覚せい剤の始まりで底をもうずっと…。
密輸は2〜3度してるんですけどその3度のうちに一番…。
55歳のマキはDARC入寮1年3カ月。
30年もの間覚せい剤を使い続け刑務所に5度も服役していた。
私も反社会的な組織の方にずっとおりまして。
昨年ですね…。
待っててくれた…私片親なんですが母親を失いまして。
48歳のシンは重度のアルコール依存症。
かつては運転手の仕事をしていたが酒で何もかも失ったという。
飲酒運転と事故で免許を取り消しになって仕事を失ってからですね。
(シンさん)わずかなお金も本当に…。
依存症で問題を抱える者同士だからこそ自分の過去を包み隠さず話す事が出来る。
彼らは互いを仲間と呼び合い依存症でなければわからないどうしようもない苦しみを共有する。
ミーティングのあとは昼食。
食べるのは給食や300円前後の弁当。
ミーティングに参加してどうですか?あの…やはりそのいろんな経験聞けてですね結構みんな同じような心の傷があるなと思うとここでよく言ってる仲間っていうんですか。
仲間意識というのがね高まってくるのは間違いないですね。
(ジェイソン)そうですね。
ただのアル中じゃねえかってそれで済まされちゃう…。
やっぱりなんかこう…。
ミーティングが終わったあとに話したりするじゃないですか。
そういう時にやっぱりこうなんて言うんですかね「やめていこうよね」みたいな…。
依存症は病気であり1人では治せない。
しかし同じ問題を抱える仲間と支え合えば回復出来るという考え。
そしてDARCでは15人の職員も全員元なんらかの依存経験者。
モチケンをしたヤシは友人に誘われ大麻に手を出し以来覚せい剤や危険ドラッグ漬けの生活に。
1年7カ月前しゃべる事すら出来ない状態から館山DARCで回復。
レイは元暴力団員で25年もの間覚せい剤を使用。
3度の懲役を経て2年前に館山DARCに入寮。
以来完全に薬物を断ち職員となった。
彼らは職員になった今も薬物依存と戦うプログラムを続けている。
急にすごいのが出てきましたね。
そうなんです。
(ジェイソン)大丈夫ですか?
(レイさん)全部偽物なんですよ。
(ジェイソン)偽物はい。
取り出したのは本物そっくりの注射器と白い粉。
これは条件反射制御法と呼ばれるプログラム。
(ジェイソン)すごいものを見てるような…。
(レイさん)そうなんですよ。
自分ここの血管に打ってたのでいつも。
(レイさん)こうやって打つマネをして…。
これ打ったあとにこれ切り替えるんですよ。
こうやって血が出てるようになるのでこれで1回の作業が終了です。
ずっとこれ9000回くらいやってるんですけど。
9000回?はい。
その動作だけやっても気持ちよくないんですよ。
何度も何度も繰り返す事で快楽の報酬がない事を脳にすり込み薬物摂取が意味のない事と思わせるのが目的。
例えばシンナーの依存症なら袋とティッシュを使い擬似行動。
アルコール依存症はノンアルコールビールをひたすら飲む。
大切なのは毎日必ず続けるという事。
これは…。
これはもうずっと続けようと思ってますね。
(ジェイソン)ずっと?
(レイさん)はい。
(ジェイソン)完治しない。
今日1日使わなかったっていうだけなんですよ。
だからもうずっとやめ続けなければいけないのでずっとやり続けないといけないんですねプログラムは。
(ジェイソン)それ大変ですね。
(レイさん)そうですねもう…。
でもそういう病気にかかってしまったので。
回復プログラムには酸素カプセルもある。
館山DARCでは薬物などでダメージを受けた体の回復が早まるとして使用している。
カプセルに入るのは1回につき90分。
中で退屈しないよう映画のDVDが充実。
(スタッフ)『スカーフェイス』あるんですね。
(マキさん)ある…いいでしょ?アル・パチーノたまんないんです。
カプセルに入り映画を見ながらゆっくり過ごす。
日々さまざまなプログラムをこなす入寮者にとって貴重なリフレッシュタイム。
そしてジェイソンは館山DARCならではの回復プログラムへ。
レイさんこれからどこに行きますか?
(レイさん)えっとですね次はですね…。
(レイさん)館山は自然豊かでメインが海なので…。
(ジェイソン)マリンスポーツ?
(レイさん)はい。
実は…。
(ジェイソン)えっ?
(ジェイソン)いやいや…。
(レイさん)ジェットスキーです。
(ジェイソン)これをやるんですか?今?
(レイさん)今です。
(ジェイソン)ジェットスキーはみんなやるんですか?
(レイさん)みんなやります。
体力をつけるための運動プログラムがなぜか水上バイク。
かつては薬漬けだったという3人の入寮者とともに体験。
施設に入ってジェットスキーあるんだと驚きましたか?驚きましたね。
そんな楽しい事が出来るなんて思わなかったですね。
(ジェイソン)驚いてます今。
館山DARCでは元薬物依存だった職員が免許を取得。
入寮者たちはロープでつながれたボートに乗って館山の海を楽しむという。
いってきます。
(ジェイソン)うわっ!
(ジェイソン)うわー…!回復プログラムに水上バイクがある理由。
それは薬物や酒がなくても世の中には楽しい事がたくさんあるという事を学ぶため。
これまで財産も時間も全て薬物だけにしか使ってこなかった者も多い。
薬物とかやってた時はこういうような楽しみ方があったんですか?やっぱりもう…。
自分はこれ乗ってみて本当にね…。
(ジェイソン)ねえ!本当に楽しいですね。
非日常の体験や作業を通して仲間の絆をより深める効果もある。
他に運動プログラムには沖縄の伝統芸能エイサーも。
練習を重ねさまざまなイベントで披露する。
しかし依存症からの回復は一筋縄ではいかない。
このあと館山DARC代表十枝氏が生々しい薬物依存の現状を語る。
うーん…。
結構なんかバラエティーに富んだプログラム…。
ジェットスキー運転する方ならいいけど乗って…。
これは…。
楽しいんですよあれも。
マリンスポーツだから楽しい…。
(江口)ちなみにですね警察庁によりますと2014年度の薬物事犯の検挙人員は1万3121人で前年に比べ170人の増加。
中でも覚せい剤での検挙人員は全体の83.5パーセントを占め2010年以降5年連続で80パーセントを超えているそうです。
っていう事はやっぱり薬物依存症がとにかくどんどん増えてるっていう事なんですか?そうですね。
今5年前創設して以来最も今一番入寮が多い時期ですね。
これは入寮するのは本人の意思で入ってくる方が多いんですか?それがですね大体本人が
(十枝さん)大体がですね生活も破たんして行政機関に頼って行政機関のあれで…。
十枝さんも実は前…。
(十枝さん)そうですね。
なんの依存症だったんですか?覚せい剤?何年ぐらいやってたんですか?12年覚せい剤やってたんですか?随分お若い頃から?19歳から始めて。
えー未成年で…。
31までですね。
今はやりたくないですけど…。
半分ぐらいある…。
持ちたくないんですけどね。
だってタバコだってやめられないんだよ?タバコだって友達やめるのにもう必死になって夢の中で…吸ってる夢見てるって言うんだから。
(十枝さん)それでですね…。
ドーパミンっていう物質が出るって言うとおかしいんですけど。
普通の生活をしてる時の数値が100だそうなんですね。
で何かおいしいものとかたくさん食べると180まで上がる。
次がですね220で。
これは性的な関係を持った時に220…。
つまり幸せ感みたいなものですねドーパミンってね。
それで240というのがこれが法律内でのドーパミンの量となるんですけどニコチンですね。
240…。
それで次400っていうのがコカインですね。
もっと上があるの?
(十枝さん)覚せい剤なんですけどこれは1100。
えー!2倍以上だ。
覚せい剤は別もんだねこれ。
やっぱそれだけドーパミンが出るっていう事は反動も大きいっていう事なんですね。
だからそれだけ追い求める生活になっちゃうんですね。
(大竹)でも十枝さんここまでで話が終わっちゃうとその1100あるやつが一番いいって話で終わっちゃうって事なんで。
どんな副作用とかどんなダメージとかそれを話してくれないと。
(十枝さん)はい。
普段出ない量の分泌量が出るので…。
分泌量が出ますのでそれを経験してしまうと出っ放しになっちゃう人がいるんですよ。
要はそのちょっと脳の方が先に壊れてしまうか体が先に壊れてしまうかっていうところはあるんですけれども。
僕の場合は頭の方が先に壊れちゃったんですね。
どんなんなったんですか?幻覚症状。
(十枝さん)はい。
で自分はそれを本当だと思い込んでる。
中枢神経をやられるってそういう事なの?
(十枝さん)ええ。
なんか幻覚に襲われたり?
(十枝さん)そう。
それがずーっとドーパミンが止まらない人の場合はずっと見えてる生活しなきゃ…。
24時間出てるって事になる…?そうですね生活していかなければいけないのでその人たちには医療が必要になってくるんですね。
(大竹)でも薬とかはちょっと前までは渋谷とかああいうところで出回って若い人たちがそれに侵されていったりして昔より入手がなんか簡単に…。
そうですね。
そのイメージどおりだと思います。
はあちゅうさんネットすごいんだよね?ネットは…はい結構。
もうネットサーフィンが趣味なのでいろいろ覚せい剤の事とかもそういうところで見るんですけどやっぱり始めるきっかけっていうのはお友達に誘われたりとかしてまず「集中力が高まるよ」っていってテスト前に使ってしまったりとかあとは「痩せるよ」っていってダイエット薬として使ったりとか。
まあそういう風な事をきっかけにというか…。
(大竹)それはネットなんかは簡単に手に入っちゃうの?
(十枝さん)そうですね。
(ジェイソン)その薬物の危険性をそしてその依存症の恐ろしさについてわかっていただいたところでその寮生活の様子をご覧いただきます。
この日のプログラムは終了。
厚切りジェイソンは覚せい剤の依存症で館山DARCに入寮しているタクたちとともに職員の運転する車で移動。
(タクさん)これからですね…。
このうち1日1500円が入寮者の生活費。
(ジェイソン)2日に1度3000円。
それは少なくする理由がありますか?いっぱいお金を持つと…。
ここから出たくなったり…。
1日1500円で朝食夕食衣類など日用品を賄う。
(ジェイソン)普通のスーパーだといろいろあるじゃないですか。
なんかお酒とかもあって…。
(タクさん)そうですね。
(ジェイソン)買えない?
(タクさん)はい。
例えば料理酒だったりだとか。
(ジェイソン)料理酒でも買えないんですか?
(タクさん)みりんだったりも少し…。
(ジェイソン)みりんでも?
(タクさん)みりんも少し少量アルコールが含まれてるので…。
酒類を買わないよう買い物は必ず仲間と2人以上で行くのがルール。
そして料理酒はもちろんわずかでもアルコールの入ったみりんや醤油も買ってはいけない。
買い物のあと仲間と暮らす寮へ。
(ジェイソン)こちらですか?
(マメさん)ただいま。
お疲れさまです。
(ジェイソン)すごい立派な扉。
お邪魔します。
お邪魔します。
いらっしゃい。
(ジェイソン)広いですね。
広い。
(マメさん)一応3部屋みんな仲間の部屋なんですけど。
(ジェイソン)広いですね。
寮といっても住んでいるのは一軒家。
およそ130平方メートルの3LDK。
家賃の10万円は施設が払い1部屋に2〜3人が相部屋。
計8人が暮らしている。
この寮のリビングが…。
(ジェイソン)うわこれも広いね。
(マメさん)ここでいつもまあ…。
いつもっていうか食事を作ったりまあテレビを見たりしてみんなでお話ししたり。
それぞれの部屋には置かないルール。
館山DARCには同じような一軒家が4つありそれぞれをハウスと呼び共同生活。
この生活の一番の目的は24時間常に仲間といるので隠れて薬物や酒を飲む事が出来ない。
ひどい場合はライターのガスや漂白剤を飲んでしまう入寮者もいるので常に仲間といる環境は不可欠。
冷蔵庫は各寮に1台。
誰のものかわかるよう全てに名前を書く。
勝手に人のものを食べてしまう入寮者もいるという。
ささいな事からトラブルにならないよう洗濯や買い物ゴミ出しなどの担当や風呂に入る順番も寮ごとに決めている。
入寮者は外食は出来ない。
節約のためにも自炊する。
ここで職員からあるものが。
依存症更生施設の夕食。
入寮者たちが自炊する。
ここで職員からあるものが。
夕食を作る時以外キッチンに包丁は置かない。
人数多いじゃないですか。
やっぱトラブルっていうの絶対あるんでやっぱ包丁っていうのは結構厳重に注意しますね。
心が不安定な入寮者もいるので包丁は職員が保管。
調理する時は寮の責任者であるタクが管理する。
タクさんは結構料理しました?
(タクさん)料理しますね。
料理の仕事をしてたんですよね。
(ジェイソン)ああ本当ですか。
元寿司職人見習いのタクは先輩に誘われ軽い気持ちで薬物に手を出し重度の覚せい剤依存症となった。
1年3カ月前に館山DARCに入り徐々に回復。
素行も真面目な事から職員の判断で寮のリーダー役になっている。
しかしDARCに来た時はとんでもないトラブルメーカーだった。
自分でやめたくてここにつながったんですけど。
やっぱ薬の影響だったのかもう周りの人間とかを傷つけるような言葉とか言ったりだとか。
傲慢な感じで。
火のついたタバコを投げた時はケンカ…。
(タクさん)ちょっともめて。
向こうにちょっとバーンってグーパンチ食らった…。
寮でもトラブルだらけで我慢出来ず3カ月で脱走。
前向きになるきっかけはありましたか?あまりにおかしいからっていう事で。
そこで…。
もう1回この施設にお世話になって一から…。
病院の中で。
あとやっぱり俺がいけなかったんですけどね。
ハハハ…。
今夜の夕食は…。
カレーライス。
豚肉にジャガイモニンジンタマネギナスやサツマイモも入った具だくさんカレー。
(一同)いただきます。
おいしい。
うまいですね。
なんというんですか?本格的な手料理。
(ジェイソン)タコライス?へえ。
(マメさん)おいしかったね。
(タクさん)うんうまかったね。
この日のカレーの食材費は…。
(タクさん)はいすみません。
ありがとうございます。
今回…香辛料調味料とか全然なんにもなかったんで全部そろえたんでちょっと高いですね。
こんな小さいもののために何万円とか払って…。
最後…2万しかなくてこれがなくなったらどうしようもない帰るところがないというとこまできても…。
節約しながら正常な金銭感覚を取り戻すのもこの共同生活の目的。
(マメさん)夕方の薬ある人はお願いします。
食後にリビングでタクが取り出したのは…。
これはどういう?これは精神薬だったり風邪薬だったりとか。
入寮者たちの抗精神薬や持病などの処方薬。
そういう人もいるので…。
薬をためて一度に服用しようとする者もいるので各寮の責任者が預かり正しく飲むかをチェック。
口の中に隠せないよう最後に舌を出すのが決まり。
これも仲間を依存症から回復させるための助け合い。
(十枝さん)こんばんは。
そして抜き打ちで行われるのが…。
精密な計測機器を使うアルコールチェック。
(ジェイソン)朝だと前の晩飲んだやつは…。
(十枝さん)出るんではい。
このチェックを始めてから寮内での順番に1人ずつ入浴。
シャンプーやリンスは施設が用意したアルコール成分ゼロのもの。
人数が多いのでみんなが…。
しかも…。
しかしトシは過去2回プログラムを途中放棄し仕事に就くも覚せい剤を再使用。
今回で3回目の入寮となる。
(スタッフ)今の日本なり東京なりで手に入れようと思ったら全然難しい事もないですか?ルールでは12時消灯だが11時頃にはみんな布団に入る。
タクさん。
(タクさん)はい。
そうですねまあ…。
(ジェイソン)トシさんはどうですか?なんか…出たらどうしますか?まだ…。
(タクさん)じゃあおやすみなさい。
(ジェイソン)はいおやすみなさい。
彼らが社会復帰するまでにはもう1つステップがある。
ある程度1人で生活出来るめどがついたらこの寮を出て…。
そこにあるのは…。
ここに住み週3〜4回程度の仕事を始め徐々に社会生活に慣れる。
本人も職員ももう大丈夫と判断したらDARCを出て社会復帰出来る。
通常薬物やアルコール依存者は病院や刑務所から出るとすぐに社会復帰し誘惑に負け再発してしまう事が多い。
DARCはその間を取り持つ役割を果たしているのだ。
起床時間は午前7時なのだが早起きする者が。
覚せい剤依存者のトシは館山DARCに来て毎日朝と夜お経を唱える事が習慣になった。
まだ寝ているのはジェイソンだけ。
(ジェイソン)はい。
起きたらすぐに布団を丁寧に畳むのがルール。
朝食は前の晩に買っておいたパンなどを各自が食べる。
食べ終わったらすぐ清掃。
毎朝家中を念入りに掃除する。
そしてまたさまざまな回復プログラムをこなす1日が始まる。
(ジェイソン)こちらこそありがとうございました。
頑張ってください。
(マメさん)はい。
彼らの薬物依存症との戦いは毎日この先の人生ずっと続くのだ。
これをしないとまた再発というか再使用とかになると思うと。
そういう危機感を感じながらみんな気を付けて頑張っていく感じですけど。
いやあれは俺はね変な話ねはなからそういうものがない国に行かなきゃダメじゃないかなと思ってる。
ない環境とかね。
要するに社会に…13カ月なりなんなりいてもう大丈夫だろうと思って出しますよね?DARCとしてはどうなさるんですか?
(十枝さん)そのあともですねサポートグループの輪から外れないように…。
仲間意識が高まるって先ほど仲間が言ってましたけれどもそういう仲間との連絡を取れるように常にしておくという事とその後も行動療法。
さっきの条件反射制御法とかですね。
報酬がない事を脳に教えさせる。
あとミーティングは毎晩どこでもやってますのでそこに通っていくという。
あっ出たあとも?
(十枝さん)はいそうです。
(ジェイソン)それでその仲間がとても大切で…。
DARCのような施設に入所出来た方はまだいいかもしれませんけれど戻ってきてもやはり再犯してしまう方って多いんですね。
警察庁によりますと2014年度の覚せい剤事犯の検挙者1万958人のうちなんと64.5パーセントの7067人が再犯者なんだそうです。
特に再犯率が高いのが50歳以上でおよそ80パーセントが再犯者という深刻な事態になっているそうです。
(大竹)高齢者が多いのね。
若い人より高齢の人の方が再犯の確率が高いと…。
やはり仕事がなかなか見付からないとか…。
(大竹)出たら仕事ないもん。
(バカリズム)あっ仕事がないから…。
(大竹)DARCみたいな…アメリカには結構民間な…。
寄付とかで成り立ってる施設たくさんあるんだろうけど。
アメリカだと似たような施設があるんですけど刑務所とつながってるんですよアメリカの場合。
ちょうどハーフウェイハウスというんですけどちょうど刑務所と社会の間に。
それもやりますね。
完全にもう諦めて。
それよりはエイズを…。
エイズの方が怖いっていう。
注射器配っちゃってね。
それで俺あの人たち一生懸命…。
外国はね。
なんかそんな気がする。
日本はすごい丁寧じゃないかなと思ってまだちゃんと社会へ復帰して普通の生活っていうか社会人としての生活をやらせようと努力するだけ…。
何が幸せかっていう事ですよね。
(大竹)そうだよ。
卒業しちゃった…。
(バカリズム)気にしてない…。
俺もうどうでもいいもん。
皆さんも一緒にチェックしてみてください。
7つの質問にマルバツで答えてください。
はい。
(江口)それでは第1問。
人にものを頼まれるとなかなか断れない。
(江口)はい第2問。
自分はこうあるべきと考えが強い。
3番。
独りでいると強い寂しさを感じる。
4番。
自分の本音を知られるのが怖い。
5番。
自分に対する他人の評価が気になる。
6番。
将来の事が不安になる。
7番。
なんだか生きづらい世の中だなと感じる。
さあ皆さんマルがいくつあったのでしょうか?一斉にフリップを上げてください。
ああすごい…。
大丈夫ですか?
(大竹)大丈夫ですか?
(バカリズム)全然抜けてないじゃないですか。
治ってないんじゃないですか?治らない…治らないんですよね。
(江口)阿川さんとバカリズムさんは2個という事で1つから2個というのは何かに強く依存する可能性は少ないという事だそうです。
ちなみに3個から5個は何かに依存する可能性は少なくともある。
俺はマル付けたけどクエスチョンマーク…。
「かな?」なんだよね。
まあでも「かな?」もマルですよ。
(はあちゅう)どっちにでもいけちゃう。
ちなみに6個以上7個となりますとすでに何かに依存しているという…。
これをやったらね結構な人5つぐらい付くんじゃないの?結構付くと思うんです。
俺たちの商売は人の意見気になる…。
そうですね。
評価は気になりますね。
問5はみんなマルだよだって。
(バカリズム)職業的にそうですね。
これ気にしないと生きていけないもんねだってね。
たけしさん気にしてない?卒業しちゃった…。
(バカリズム)気にしてない…。
ここ気にしないんですか?さすがですね。
俺?俺もうどうでもいいもん。
俺もう50年近く芸能界いるんだからいいよもう俺。
我々も麻薬を選んでるんだよ芸能界という。
だからこの人たちは変な言い方をすれば…。
だからもう絵が描きたくてしょうがないとか。
なんかもっと熱中するものを見付けようよっていうかあるじゃない。
たけしさんなんか絵なんかやっぱり止まらないわけでしょ?あれ。
(バカリズム)そうですよね。
そういう事を言われればね夜中のね3時…4時頃起きてねよだれ垂らして絵描いてたやつがいた。
でもそれが禁止だったら大変な事になっちゃうけどね。
あと枕元にノート置いてほいでギャグ…面白いギャグだなんつって夜中に起きてトイレの帰りにこう書いといて朝起きて見たらなんにも面白くない…。
なんにも笑えないんだよこれが。
2015/12/15(火) 00:30〜01:32
ABCテレビ1
ビートたけしのTVタックル[字]

アノ芸能人も入所していた!薬物・アルコール依存者が集団生活する回復施設・館山ダルクに厚切りジェイソンが泊まって調査!薬物依存のリアルな現実とは?人生のドン底告白

詳細情報
◇番組内容
▽芸能人から一般の子どもにまで…薬物問題にニッポンが揺れた2015年…薬物・アルコール依存者の回復施設に厚切りジェイソンが1泊2日。「自分じゃ止められない」「完治することがない」覚せい剤・危険ドラッグなど薬物依存者の苦悩に迫る!入所者全員で人生のドン底“底つき”を告白…仲間にだから話せる依存者の悲痛な叫びとは?家族・友人・仕事すべての関係を断ち切って…「やめたい」更生プログラムに密着取材!
◇番組内容2
▽「生活費は1日1500円」「24時間一人にはさせない」「包丁は料理の時だけ」依存者が集団生活を送るために、細かく決められたルールとは?それでも…脱走、ケンカ、そして再犯…厳しい現実とは?一度手を出したら、もう戻れない…薬物依存の実情をスタジオで徹底討論!▽あなたは「依存症」になりやすいタイプ?たけしもゲストも…全員テストで意外な結果が!?
◇出演者
【レギュラー出演者】ビートたけし、阿川佐和子、大竹まこと
【ゲスト出演者】バカリズム、はあちゅう(ブロガー・作家)、十枝晃太郎(NPO法人「館山ダルク」代表)
【深掘りリポーター】厚切りジェイソン
【ナビゲーター】江口ともみ
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/

ジャンル :
ニュース/報道 – 政治・国会
ニュース/報道 – 討論・会談
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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