《五郎:せんげん台ってこういう町なんだ…》《温泉?》《どこ?温泉…。
自転車置き場。
もしかしてかすかべ湯…元温泉?》《このへんのはずなんだけど…》《しっかし自転車多いなぁ…》《どっかで間違ったか?》
(自転車のベルの音)ねえ危ないよ。
あっごめん。
道を歩くときは注意しなきゃいけないんだよ。
すみません。
《はぁ〜怒られちゃった》
時間や社会にとらわれず幸福に空腹を満たすときつかの間彼は自分勝手になり自由になる。
誰にも邪魔されず気を遣わずものを食べるという孤高の行為。
この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の癒やしといえるのである
《カラオケカラオケ…ないなぁ》《川沿い角地3階建て…だよな。
3階建て…あれか?》《シチュー…違うここじゃない》あっ!《なんだ向こう岸か。
どうりで見つかんないわけだ》《あった。
あれか》あの失礼します。
ごめんなさい営業4時からなんですよね。
あ…いえ客ではないんですが。
ああ井之頭さんね。
はいそうです。
ごめんなさい。
どうぞその辺座って。
はい。
〜道に迷ったでしょ?え?あっはい。
それからこの辺温泉街じゃないから。
え?駅前のアーケード。
春日部にある健康ランドの看板だから。
《えっなんで?顔に出てる?わけないよな…》コーヒーか緑茶どっちがいいかしら?え〜じゃあコーヒー…。
だと思った。
《え!?何それ怖い…》どうぞ。
私わかっちゃうのよねぇ。
何がですか?全部。
最近体悪くしなかった?なんでわかるんですか?ん?教えてくれたの。
はい?ほらそこ。
そこの後ろの人が。
フフな〜んてね。
フフッ長年客商売してると勘が鋭くなるのよ。
はぁ…。
《ビビった〜勘弁してよ。
何なのこの人厄介な人だなぁ》じゃあ本題に入りましょうか。
あっすみません。
お電話でお伺いしたご予算とご要望をもとにリストを作ってまいりました。
ふ〜ん。
いちばんお勧めなのは…。
これ。
この3つ目のでしょ?え?《2つ目なんですけど…》でしょ?正解。
さすがです。
私勘が鋭いのよねぇ。
《や〜びっくりした。
でもおかげで話はすんなりまとまった》〜《しかし久しぶりの埼玉。
ずいぶん迷い歩いてなんか疲れちゃったな。
あ〜ぁ…。
腹が…減った!》《店を探そう。
減ったと自覚したとたんもうあとがないほど腹ペコだ》《駅前に戻るには結構距離があるよな。
かといってこんな住宅街には…。
あっさっきのシチューの店!》《やった!やってる!》《素通りしそうなおとなしすぎる外観。
通りすがりのこの店を思い出した俺殊勲賞》はいビーフシチューです!わぁおいしそう!《おおいい歓喜。
この店大当たりの予感》いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
奥のテーブル席へどうぞ!はい。
追加で若鶏クリームとカキクリームパンでお願いします。
はい。
いらっしゃいませ。
こちら期間限定のカキのメニューになっております。
どうも。
《カキきたか!コキール。
ゆず味噌チーズ焼。
こがしバターソース。
よだれがよだれが…》《シチュー屋さんのオムライスってフレーズもかなりそそる》《ハヤシライスか!いかん空腹で軽くパニクってる。
ん?アメリカンソース?有頭エビを丸ごと使ってミソの旨味を充分に出した濃厚なソース。
魅惑ワードの連打連打で倒れそうだ。
落ち着け。
冷静にメニューを読み解くんだ》あっいらっしゃい!あっ安田さんいらっしゃい。
今日のお勧めは?あちらです。
上から2番目のミックスムニエルのエビですね。
あっいいかも。
じゃあそれにライスとお漬物つけて。
はい。
《ムニエルにお漬物?かなり高度な合わせ技。
ただ者ではないと見た》《厚焼玉子…なんでまた?いかんよそ見してる場合じゃない。
胃袋は火がついたように泣いている》《カキは絶対におさえておきたい。
でメーンディッシュをどこに据えるか。
表の看板はシチュー推しだが今の俺の心はオムライスに強く惹かれている。
う〜んだが胃袋的にはハヤシライスの大盛りもそそりまくる。
う〜ん…》はいお待たせいたしました。
おいしそう!おいしいわよ私毎回頼むもん。
シーフードドリアとオムライスもすぐお出ししますね。
(2人)はい。
すみません。
はいお決まりですか?え〜っとカキのムニエルとアメリカンソースのオムライスと…あと…。
はっ?あのトマトがのったパンは何ですか?ブルスケッタです。
ニンニクを塗ったパンにトマトをのせてオリーブオイルと塩コショウで味付けしたおつまみです。
ああじゃあそれもお願いします。
はい。
あと…。
《飲み物はちょいと冒険して》お酢ドリンクをください。
水割りですか?それとも炭酸割り?水割りでお願いします。
はい水割りですねはいいただきます。
カキのムニエルアメリカンソースのオムライスにブルスケッタです。
はいお母さん。
はいはいはい。
はいシーフードドリア。
熱いのでよく混ぜて気をつけて召し上がってくださいね。
ハヤシライスのオムライスです。
うわぁ〜おいしそう!《ハヤシの海にオムライスが浮かんでる。
そうきたか。
いよいよこの店期待できそうだぞ》はいお酢ドリンクです。
こちらぶどうの酢漬けです。
あっぶどうですか。
ええイチゴとかバナナとか季節によって変えるんです。
バナナも?はい。
《うわっほんとにお酢だ》《うま酸っぱくて絶対体によさそうだ。
体においしい》はいお待たせいたしました。
いただきます。
《ほ〜う。
予想を超えていい。
う〜ん地に足が着いているうまさだ》《ニンニクが食欲を燃え上がらせる。
トマトとパンがそれをなだめている。
これ以上ない前菜だ》はいトマトシチューです。
私です。
はいあっドリアの方。
はい。
あっもう少しお待ちくださいね。
はい。
クリームシチューの方。
あっ僕です。
シチューうちではご飯にかけるのもお勧めしてます。
それとこれも。
醤油ですか?はい少しかけるんです。
(2人)え〜!?《シチューに醤油?》あっおいしい。
日本人でよかったって感じでしょ?濃厚な卵かけご飯って感じです。
(2人)えウソ?《ほ〜うそういうのもあるのか》《うん。
ブルスケッタがあって助かった。
これがなかったら大人としての理性を失いそう》はいどうぞお待たせしました。
は〜いありがとう。
はいどうぞ。
お待たせしました。
カキのムニエルです。
《お〜!》お好みでレモンを搾って食べてください。
はい。
《うわ〜!この香りやばすぎるっしょ!》《う〜んう〜ん!う〜んまい》《本当にうまい。
誰もいなかったら泣くかも》《焦がしバターのソースやばすぎる》すみません。
はい。
パンをもらえますか?はい。
《カキって何なんだろう。
海産物だの食材なんて言葉このカキには失礼だ》はいどうぞ。
そのソースにつけるとおいしいですよ。
あですよね。
《ほ〜ら食べる前からわかってたんだ》《これはどうだ!オイスターブルスケッタ》《ほ〜らこれはとんだ贅沢食いだ》はいどうぞお待たせしました。
オムライスです。
《お?アメリカン。
こういういでたちでしたか》《では早速》《おっよっと》《うわ〜きたきた。
まさに濃厚エビ味。
だがそんな言葉が全然おっつかないうまさ》《はったりのない芯が通ったおいしさ。
このソース全然チャラチャラしてないアメリカン》《ここにエリンギを持ってくるセンス》《カキエビイカホタテ。
海のない埼玉でよもやこんなにおいしいシーフードランチができるとは》〜おいしい。
ほんとおいしいでしょ?うんほんとおいしい。
すっごいおいしいね。
ね〜。
よく知ってたね。
《途切れることのない幸せの輪唱が耳に心地いい》よし。
〜《こんなうまいものを作ってくれてありがとうございます》〜《フランスパンにアメリカンソースつけるジャパニーズ。
食い物に国境はいらない》〜ごちそうさまでした。
はいどうぞティラミスです。
《デザートタイム。
ならば俺も…》すみません。
はい。
自家製ババロアください。
はいわかりました。
《ババロアの黒蜜きなこ味。
これもお初だ》《あっおもしろいこれ。
ババロアがくず餅的に》《きな粉が海を越えてババロアに舞い降りた》《あ〜全部うまかった。
たまげました》ごちそうさまでした。
どうもありがとうございました。
きれいに食べていただきありがとうございます。
え?お皿。
あ…おいしかったんで夢中になっちゃいました。
また来てくださいね。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
おいしい。
すごくおいしい。
《地図見間違えてよかった》《なんでわかったんだろう?知らぬ間にまだかばって歩いてるのかなぁ》
原作者久住昌之が実際にお店訪問
でもあんまり埼玉って感じしないですけどね。
あっここですね。
いいですね。
行ってみましょう。
知らなければ通り過ぎてしまいそうな外観の洋食屋さん厨Sawa
いや〜これすごい食べたいものいっぱいありますね。
久住さん悩みながらもご覧のメニューをオーダー
お待たせいたしました。
おもしろい。
ものすごい焼芋ですよもろ。
そうですね焼芋です。
とそこにトマトシチューのいいにおいが
まだまだ続きます
おお〜これはおいしそうだな。
これはうまいな。
いっちゃおうかないきなり。
そして五郎さんも食べたデザートこれおいしそうだよ。
これすごいうまい。
久住さんもうなる絶品の数々。
ここでしか食べられないおいしくてあったかい味を皆さんも試してみては?
2015/12/14(月) 23:58〜00:40
テレビ大阪1
ドラマ24 孤独のグルメ Season5 #11【越谷市のカキのムニエルとオムライス】[字]
松重豊主演人気コミックドラマ化第5弾・いよいよ今夜がラス前!雑貨輸入商を営む井之頭五郎は訪れた町でふと店に立ち寄り自由に食事する。今回は「埼玉県越谷市の洋食屋」
詳細情報
番組内容1
井之頭五郎(松重豊)は商談のため、埼玉県越谷市せんげん台にあるカラオケ店に向かっていた。しかし初めて歩く町に戸惑っているうち、いつの間にか住宅街に迷い込んでしまう。「シチューのおいしい季節になりました」と書かれた看板に心惹かれながら、店が川の向こう岸の商店街にあることに気づく。ようやく到着すると、商談相手のママ(YOU)が、五郎が道に迷ったことや、最近体を悪くしたことを次々と言い当てて…。
番組内容2
話はまとまったが、どっと疲れてしまった五郎は、猛烈な空腹感に襲われる。住宅街で見つけたシチューの看板を思い出し、足早に店へ向かう。店のお母さん(重田千穂子)に渡された期間限定のカキのメニューに目が止る五郎。思わずヨダレが出そうな数々のメニューから、五郎が注文したものとは…。
出演者
【出演者】
井之頭五郎…松重豊
【第11話ゲスト】
カラオケ店のママ…YOU
お母さん…重田千穂子
息子…前野朋哉
原作脚本
【原作】「孤独のグルメ」
作・久住昌之 画・谷口ジロー (週刊SPA!)
【脚本】
田口佳宏
音楽
久住昌之
ザ・スクリーントーンズ
監督・演出
井川尊史
関連情報
【番組公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume5/
【番組公式Facebook】
https://www.facebook.com/kodokugurume
【番組公式Twitter】
https://twitter.com/tx_kodokugurume
お知らせ
番組最後に大切なお知らせがあります。
お見逃しなく!
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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