報道ステーション 2015.12.14


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫今、映った樹木はヤドリギです。
こんばんは。
早速今日のコメンテーターの方のご紹介です。
憲法学者の木村草太さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。
先生、今日一段と刈り上げが入っていますね。
≫ありがとうございます。
≫最初に伝えるのはあの安倍総理がかつてといっても夏ですね、7月の17日にあの奇抜なデザインの新しい国立競技場あの計画は白紙撤回する。
国民の皆様に理解してもらえるようにと言っておよそ5か月が経って今日、その新しいデザインと工期、そして予算などが盛り込まれた計画が出てまいりました。
2種類です。
ちょっとこの2種類からどちらかを今月いっぱいで選ぶというので皆さん、よくまずは見比べていただけますか。
こちらと、こちらの有名建築家そして、スーパーゼネコンがそれぞれ当然、施工ということになる2種類出てきました。
どうして2種類だけなのかということや一見すると似ていません?だけど、奇抜なデザインはよくないとか私も偉そうなことを言っておきながら今度は似ていたら似てたでおかしいというのは変だからそこは差し控えたいと思います。
≫2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで4年半あまり。
今日、新たなコンペに出された新国立競技場の建設計画案が発表された。
開かれたコンペに応募されたのはわずか2案。
≫東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場の予定地。
いまだ更地のままだ。
≫あちらが、新国立競技場の建設予定地です。
今日新たにこの2つの案が発表されました。
しかしこの2つ、前回の案と比べますと両方とも非常に落ち着いていてそのデザインが比較してみますと似ているようにも素人目には見えてきます。
≫一度は白紙撤回になった建設計画。
年内の正式決定を前に今日、新たな2つの案が公表された。
≫公表されたのは技術提案書といわれるデザイン、費用、工期などが盛り込まれたもの。
2つの案のそれぞれの建築家、業者名などは非公開となっているが。
取材によるとA案は、建築家の隅研吾さんとゼネコン大手の大成建設が施工。
B案が伊東豊雄さんと竹中工務店など大手ゼネコン3社によるものだとみられている。
しかし、考えてみると前回のザハ案の施工を担当する予定だったのが今回2つに分かれた大成建設と竹中工務店のJVだ。
≫デザインを見てみるとA案は木と鉄骨を組み合わせた屋根の構造で木と緑を基調にしたスタジアムだ。
一方、B案は日本の杯を思わせるシルエットになっている。
コンセプト以外にコストや工期の面でも大きな差はない。
上限1550億円とされた総工費やIOCが求めた2020年1月の完成時期はいずれの案もクリアしている。
≫前回の選考は、国内外から46作品が応募された。
最終候補に残った8作品を見てみてもそれぞれのデザインの多様さが目立つ。
しかし、今回応募された案はわずか2つ。
なぜか。
建築家の遠藤秀平さん。
今回、コンペに提出するために案を練り模型まで作ったが断念せざるを得なかったという。
≫今回のコンペでは具体的に先生はどんなことを体験されたんでしょうか?≫前回のコンペはデザインだけを選ぶものだった。
しかし、今回のコンペは建物完成までのスピードアップを図るため設計・施工一体型の公募になっている。
つまり設計をする建築家と工事を行うゼネコンがチームを組んで案を出すコンペだ。
新国立競技場ほどの巨大工事になるとそれを請け負える施工業者は限られてくる。
≫やらないといった背景にはどんなことがあると思われますか?≫とにもかくにも実現可能に見える案は出そろった。
財源はどうなるのか。
スタジアム本体と周辺整備費など1581億円を国と東京都と都とtotoスポーツ振興くじが分担する。
そのうち東京都の負担額は4分の1の395億円だ。
これに更に、周辺の歩道新設費用などが加わり実質的な東京都の負担は448億円にも上る。
ザハ案がまだ生きていた5月舛添都知事は当時の下村文科大臣から500億円の負担を求められていたが…。
≫しかし、ザハ案が撤回された7月以降費用負担をめぐる議論も仕切り直しになり国と東京都の対話ムードも醸成されてきた。
遠藤大臣との対話を終え番組に出演した際には…。
≫そして今月1日、舛添都知事は都民に経済波及効果があるなどとし450億円にも迫る東京都の負担をついに認めることとなった。
≫こうした経済効果を含め計画どおり建設が進むのか今後も見続ける必要がある。
≫都にしても国税にしても大事な税金が投入されるこういう公共施設です。
いろんな意見感想があると思いますが木村さんは、どうですか?≫白紙撤回が7月ということでまず時間がないということがありますし予算も限られています。
こういう中で最大限できることをやろうとすると今回のような設計者と施工者で組んでもらって、プランを示してもらうということになると思いますしまた、日本であの規模の施工ができるのは5社ということですしその5社もなるべく優秀な設計者と組みたいということになれば今、名前の出てきた伊東豊雄先生や隈研吾先生といった建築に興味がある人であればまあ、そうなるよねといった…。
≫木村さん、大変興味あるし詳しい方なのでよりまた突っ込んでもらいますけど。
≫お二人の個性が出た案であったかと思いますし白紙撤回の7月ということを基準に考えるのであればこれが精いっぱいの結論だという面はあると思います。
ただやはり舛添都知事も強調されていたようにまずこの一騎打ちについて選考過程をきちんと国民に開示してオープンにして納得できるようにしてほしいというのが今後の期待ですね。
≫そこはお願いしたいですね。
≫今後のことは今後になりますがやはりこの混乱を導いた責任を誰が取るのかということはこれはあいまいなままでやってはいけないと思います。
やはりザハ案が選ばれた2012年のデザインコンクールというのは建築コンペの世界標準のやり方からするとかなり逸脱したものでしたし更に、2012年時点できちんとしたコンペをやっていればもっと納得できる条件のもとでフェアでわだかまりのない建築ができたのではないかというふうに思いますよね。
やはり公共建築は一部の偉い人のために作るものではありませんし設計者や施工者の利益のためだけにあるというものでもありません。
公共建築は国民が自らの技術の誇りを示す場でありますから国民に愛され続けるようなものを作っていってほしいと思います。
そういう意味で公共建築の作り方をまじめに考えてこなかった責任は政府のみならず国民全体でして行かなければいけないと思います。
≫私なんか大きなものになればなるほど腹立たしいなと思いつつも結果、誰か偉い人の肝煎りでいろいろな絡みがあって作られていっちゃうのかなって半ば認めちゃいないつもりでもどこかそんなものじゃないのって斜に構えて公共建築は自分たちの文化の誇りだという自覚があったかというとなかったと思うんですよ。
そこ、大事なんですね。
≫やはり海外の建築の中には本当に、その地域の人に愛されてその地域の人が集まって自分たちが確認する場所というのはたくさんあると思います。
ぜひ今回、建物もそういうものになっていってほしいと思いますね。
≫外苑の森のよさを生かすためにと言っておきながら一方では、常日ごろからそういうことを考えていないで出ていたものに文句を言ってばかりじゃだめで考えていかないとだめですね。
続いてのニュースまいりましょう。
≫続いてですがマイナンバー制度のこともありますしここのところはますます個人情報保護に関しては敏感になっているところではありますがそうした中で、大阪府堺市で全有権者68万人の個人情報が流出したことがわかりました。
流出させたのは市の職員です。
驚いたことにこの職員は自宅に、そのデータを持ち帰って、インターネット上で誰でも見られるような状態にしていたということなんです。
一体どうして職員はそんなことをしたんでしょうか。
≫流出したのは68万人分の氏名、住所、性別年齢、生年月日。
中には転出先の住所も含まれる。
自治体としては過去最大規模の流出となった。
≫流出させたのは市役所で働く公務員。
大阪府堺市の北区で2006年から2012年まで選挙管理委員会で働いていた古矢敬一課長補佐、59歳だ。
流出の経緯を見てみる。
データ管理者として全有権者のデータにアクセスできる権限を持っていた課長補佐はあろうことか誰にも言わずに全有権者68万人の個人情報を携帯式のハードディスクに入れ持ち帰り自宅のパソコンに保存。
選挙のたびに最新の住所など個人情報を持ち帰っていた。
その数、6年間で9回に及ぶ。
個人情報の持ち出しも問題だが第2の問題は、そのデータが民間レンタルサーバーに預けられ流出したということ。
≫ちょっと怒りはありますね。
何やってるんだっていう。
≫もうちょっとしっかりしてほしいですけどね。
こういうことがないように。
≫怠慢やろうな。
≫課長補佐はなぜ、このような行為に及んだのか。
動機は、システムの売り込みだ。
データを持ち帰り自分でアレンジして不在者投票の補助システムなどを作っていた課長補佐。
その当時、市では選挙システム全体を改修することが決まっており2013年には入札が行われた。
だが、彼のシステムは採用されず課長補佐は企業などに売り込みを始めたという。
更に今年1月にはある企業を通じて堺市の隣の自治体松原市の市役所を訪れる。
自らノートパソコンを持ち込み1時間にわたって熱弁を振るったが結局、採用には至らなかった。
古矢課長補佐を知る人物によると…。
≫課長補佐は更なる売り込みのために自分で作ったシステムを民間レンタルサーバーを使い公開。
その際に、68万人分のデータも誤って公開してしまったというのだ。
≫故意ではなかったと弁明するが売り込みを知った堺市が聞き取り調査をするや否や課長補佐はレンタルサーバーのデータだけでなく自宅や職場で使っていたパソコン携帯式のハードディスクの全てのファイルを削除。
証拠隠滅を図ったという。
現在、データが悪用された事実はないが市は古矢課長補佐を懲戒免職にするとともに地方公務員法違反などの疑いで刑事告訴も検討している。
≫外部のハッカーにやられるだけじゃなくてこうやって内部からも大量に68万人分をごっそり故意であろうがなかろうが出ちゃうなんてことを考えるとさっき小川さんが一番最初に言ったようにやっぱりマイナンバーの方向まで発想がいっちゃってすごい心配になりますね。
≫いくらセキュリティーが強化されてもそれを扱う人間の問題というのが必ず横たわるんだなというのが改めて感じますね。
≫次のニュースなんですが今日は、株価がいったん急落しました。
一時619円も下げました。
これは1万9000円台あっという間に下げてということなんですが最終的な終値は、347円まで下がるのみというふうにはなりましたがこれは、そもそもがビックリするぐらいの原油安、その背景があります。
アメリカの利上げが今月だといわれているそれから中国経済景気の不安というものもある。
それから円高などいろいろついて回るわけですが。
投機筋の出入りが激しい。
これ日本の株価はそうですよね。
今後のことが気になるわけですね。
どういうふうになっていくというふうに見たらいいのか。
≫日経平均株価は1万8883円42銭。
およそ1か月半ぶりに1万9000円を割り込みました。
今日は、一時600円以上値を下げる場面もありました。
≫下落の背景にあるのは主に3つ。
冬場の需要期にもかかわらず下げ止まりの兆しが見えない原油相場。
そして、週内に確実視されるアメリカの利上げ。
更に、中国経済の減速だ。
≫株価下落の直接のきっかけは先週金曜日のニューヨーク。
原油先物相場は6年10か月ぶりの安値をつけた。
株式市場ではエネルギー関連銘柄が売られ株価が大幅に下落した。
原油価格の下落の裏には原油のだぶつきがある。
中東の産油国を中心に12か国が加盟するOPEC・石油輸出国機構。
本来ならば原油を減産し価格を引き締めるところだが今月4日の総会でも足並みがそろわず減産を打ち出せなかった。
≫原油安は産油国の財政を直撃する。
すでに悲鳴を上げている国もあるが最大の産油国サウジアラビアは減産を拒否している。
アメリカのシェールオイルの登場で原油市場でのシェアを奪われることを恐れたためだ。
しかし、原油安でコスト割れになるといわれたシェールオイルはピーク時の水準こそ下回るもののサウジとの消耗戦を継続している。
更に、ここにイラン産の原油が加わる。
イランは核開発をめぐって経済制裁を受けていたがその制裁が解除される方向だ。
そうなれば原油は更に過剰となる。
≫OPECに加盟していないロシアやメキシコなども減産する気配はない。
≫株価下落のもう1つの背景にあるのがアメリカの利上げだ。
FRBは今週15、16日に開催される会合で、利上げの判断をする。
9年半に及ぶアメリカの金融緩和によって極めて低いコストで調達したドルが新興国などに大量に流れ込んだ。
その緩和マネーの逆流でまず影響を受けるのが新興国だ。
≫タイの株式市場はあと10分ほどで取引を終えます。
画面上は赤い文字が並んでいますがいずれも株価の下がった銘柄を示しています。
≫タイでは株価だけではなく通貨バーツも下落傾向にある。
≫新興国にいっていたマネーが逆流すると新興国では通貨安に見舞われる。
通貨安はインフレ要因となりインフレを抑えるために金利を引き上げればそれが景気の足を引っ張る。
すでに格付けが低くリスクの高い投資案件からの資金引き上げの兆候が出ている。
≫アメリカの利上げは中国も恐れている。
資金流出と人民元安は中国経済の悪化を意味している。
中国経済の減速は中国への依存度の高い日本企業にも跳ね返ってくる。
≫要警戒の状況にありますよね。
例えば実体経済でいえば日銀短観3か月後の見通しも決してよくないということも今日ニュースで流れました。
時間がなくてそこまでお伝えできなかったんですけどその実体経済とは全くかけ離れた動きをマネー経済はするわけで市場のほうは今月のアメリカの利上げは織り込んでいるけど来年でハイスピードな更なる利上げをしてくるんじゃないかアメリカは。
そういうところを警戒している。
≫そもそも景気条項で8%から10%。
消費税を上げること自体できるのかという論もあります。
もちろん正反対の意見もあります。
軽減税率に関してはこれは、加工食品も入ったからとりあえずよかった。
8%で抑えられる分だけという考え方ももちろん強くありますよね。
当然そうです。
一方では専門家筋はじめとして低所得層の方々に対するやり方がほかにもいっぱいある。
軽減税率はそれを満たしていないという意見もある。
どうあれいろいろな意見が交錯しますけど財源の問題、財政規律はどうなるのかということで1兆円、加工食品まで含めてと決まったものの中が、まず低所得者対策。
総合合算制度といって例えば、介護でも医療でもある所得層の方々で上限まで一定のラインまで自己負担がいった場合はそこから先、補填すると。
それをやろうとしていたのを完全に先送りして4000億円は捻出するということは決まっているものの1兆円の、残りの6000億に関しては全く財源が決まっていないで箱だけが軽減税率決まった。
どうなんでしょう。
≫今日、安倍総理は満足げに語った。
≫この週末、自民党と公明党は消費税を10%に引き上げるときに酒と外食を除く全ての食品の税率を8%に据え置く軽減税率を導入することで合意。
しかし、およそ1兆円の税収減をどう穴埋めするのかは決まらないままだ。
財政規律を重視する自民党税調は…。
≫必要な1兆円のうち4000億円は低所得者向けの政策を見送ることで捻出する。
あと6000億円の議論は宙に浮いたままの合意となった。
財源に目をつぶってでも合意した背景にあったのが官邸、菅官房長官と公明党の支持母体創価学会とのパイプだった。
先月下旬以降、学会幹部が菅長官に対して普段口にする加工食品を含めないと厳しいとの考えを伝えた。
このあとから菅長官は財務省に対しこう繰り返したという。
≫官邸は自民党税調に対しても連立離脱の危機感がない。
そうなれば参院選どころではないと不満を持っていたという。
そして与党協議の期限が迫った先週…。
≫結果、具体的財源の見通しが立たないまま1兆円規模の軽減税率が決まった。
≫財源については2017年3月までに決めるという。
たばこ税など消費税以外の増税案も出ている。
≫また、与党の合意文書には将来的な話として消費税を含む税制改革や社会保障制度改革を検討するとの文言も盛り込まれた。
更なる消費増税や社会保障のカットを行う余地も残しこの部分は財務省がせめてもの抵抗を見せた形だ。
≫軽減税率は必要だという前提に立って1つ考えてみてもまだ疑問点が当然残ってくるわけですね。
やっぱり財源の問題が全てだと思いますけどそこで社会保障制度の一部が切られるのではなんのための消費税なのかというところ。
堂々巡りしますので無駄な予算とか無駄な使い方しているところから≫オランド大統領率いる与党の社会党。
最大与党の共和党はサルコジ前大統領が率いています。
そして極右政党のルペン党首率いる国民戦線。
フランスの地方選挙この三つ巴の戦いというふうに…。
最大野党ですね。
失礼いたしました。
与党・社会党最大野党の共和党。
そして、極右政党のルペン党首率いる国民戦線、この三つどもえの戦いだったわけですがやっぱり注目されたのはここですね。
ここがどうなったか。
大躍進というふうにも言われましたが結果、惨敗だったとも報じられました。
どっちだったんでしょうか。
どっちもだったんです。
≫今日も事件が起きた。
≫あちらの方向に事件現場となった幼稚園があるということです。
ただ現場は警察が警備をしていて中に入ることはできません。
≫パリ郊外の幼稚園に覆面をした男が侵入しカッターナイフで男性教諭を切りつけた。
男は、イスラム国だこれは復讐だと叫んでいたという。
男はいまだ逃走している。
そんなさなかのフランスでは地方議会選挙が行われた。
注目されたのは極右政党・国民戦線だ。
国民戦線は移民排斥やEU離脱を訴え生活が不安定な低所得者層を中心に支持を集めてきた。
≫フランスの地方議会選挙は2回投票制の比例代表方式だ。
1回目で過半数の得票率を獲得する政党がない場合は下位政党が除外され2回目の決選投票が行われる。
先週行われた1回目の投開票。
国民戦線はいずれも過半数に届かないものの6の地域でトップを獲得しその人気を見せつけていた。
≫この結果を受けオランド大統領率いる社会党は国民戦線が強い2つの地域で候補者擁立を取りやめた。
ライバルであるサルコジ前大統領が党首の共和党に反国民戦線票を集中させるためだ。
そして、13日に行われた2回目。
与党の奇策などにより社会党と共和党が票を伸ばし、国民戦線が第1党となる地方議会は1つもないという結果になった。
また、投票率は1回目よりおよそ9%上昇していた。
危機感を覚えた有権者が投票に行った結果とみられる。
≫だが、国民戦線の得票数は過去最高を記録し地方議員の数は3倍に増えた。
ルペン党首の演説はまるで勝利宣言のようだった。
≫選挙から一夜明けた党本部。
≫こちらがパリ郊外にある国民戦線の本部となります。
本部の前にはポスターや政党名を表すものは全くないんですけれども門の前には多数の監視カメラが備え付けられています。
≫国民戦線の候補者に話を聞くとすでに次に向け士気は高かった。
≫専門家は、どう見たのか。
≫この話の中に、木村さん日本も参考にすべきだなというルールがあるのかなという考え方が。
≫今回の選挙フランス国民が培ってきた政治的教養のおかげであったという面があると思います。
やはりフランス国民の多数は国民戦線が主張する排外主義とかEU離脱にはくみせずにこれまでのフランス的な価値観を大事にする。
自由や平等や同胞愛を大事にするというような選択をしたんだと思います。
オランドが率いる社会党の政治的決断も立派だったと思いますしやはりフランスの州地方選挙というのは完全な比例代表ではなくて第2回投票で第1党になった政党に政治の安定のために過半数の議席を与えるという仕組みになっています。
つまり40%でも1位になれば過半数の議席を取ってしまう。
しかも、その州の州知事の個数も与えられるということになりますからこのために社会党はルペン氏が出ているような地域、国民戦線が強い地域では立候補を取りやめたということが出ていました。
≫共和党のほうに行くようにと。
≫そういうことです。
少数政党としての議員を出すことを諦める代わりに排外主義が過半数を占める状況を回避するというのを選択したんだと思います。
フランスの制度というのは非常に手間がかかる制度。
2回投票しなければいけないので手間のかかる制度ではありますが自分の理想を明確に示すための第1回投票とそれから政治的な座標をしっかりと示し選挙結果に責任を持たなければいけない第2回投票。
2つの投票ができるということで国民の政治参加を促していると思いますし。
2回目は投票率が上がったというニュースもありましたからこれは日本の政治も生かせる知恵なんじゃないかと思います。
≫仮に2回というのがあり得ないとしても日本では、どこかで自分の好みなんかを越えて政治的妥協で現実を見据えてどこよりどこのほうがましかと考えるとかね。
そういうふうに自分の好みから入っていくということを忘れさせるというかこれは、なかなか≫「あかつき」は金星でした。
これからお伝えする「はやぶさ2」は「Ryugu」を目指しています。
≫3日地球に最接近した「はやぶさ2」。
無事、小惑星「Ryugu」に向かう軌道に乗ったことが今日、わかった。
1週間かけてさまざまな計算をした結果のことだ。
目指す小惑星「Ryugu」は地球と火星の間にある。
3年後の2018年6月ごろに「Ryugu」に到達する予定だ。
「Ryugu」には有機物や水を含む岩石があり地球が誕生したころの環境がそのまま残されているとみられている。
「はやぶさ2」はここからサンプルを持ち帰り戻ってくるのは2020年。
生命の起源の謎に迫れるか。
「はやぶさ2」の挑戦は続く。
≫今日は、群馬県にある上野村にやってきました。
現在の気温5度を切っているんですが地元の方からするとこの時期としては暖かいということなんです。
ここにやってきた理由なんですが今年は、ふたご座流星群が最高の条件で見られるということでここ天空回廊ではこのようにコタツの中に入って眺めることができるんです。
ただ、今、空を見上げてみますと残念なことに厚い雲に覆われていまして細かい雨まで降ってしまっている状況なんです。
ただそんな中でも皆さん、雲の隙間からなんとか見えないかなとコタツの中から暖かくして待っている状況なんですね。
ここはちょっと見えませんが全国からは見えたという声も入ってきています。
北海道や北陸の一部ですね。
よく見えたやいくつか見えたという声が入ってきています。
今日は雲に覆われていますが明日になると更に広がっていきそうです。
残念なことに今日は星空さえ見られない状況なんですが去年の映像をご覧いただきたいなと思います。
雲がとれていればこのように流星が1時間に40個近く見られるということなんですね。
ちなみに、ふたご座流星群の探し方なんですが東の空を見ていただきましてふたご座の近くに放射点があります。
ただ、この放射点だけ見ていてもなかなか探せませんのでなるべく空全体を見るようにしてください。
≫残り、いけるかどうか青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
アメリカンフットボールからお伝えします。
先ほどまで東京ドームで行われていたジャパンXボウル社会人ナンバーワンチームが決まりました。
1試合平均51点。
連続日本一を狙う富士通フロンティアーズここまで8試合中5試合を完封。
鉄壁の守備力パナソニックインパルス。
第1クオーター先手を取ったのは、左から右に攻める赤のユニホーム富士通。
連覇を狙う富士通が先制する。
第2クオーター終了間際富士通の攻撃でビッグプレーが出る。
パナソニックがインターセプト。
そのままタッチダウン。
パナソニックが守備陣で得点を奪い同点で前半を終える。
後半の第3クオーター。
パナソニックの守備陣の動きがよくなる。
相手クオーターバックを封じ守備で流れを変えると…。
フィールドゴールで3点を奪いパナソニックがこの試合初めてリードを奪う。
その後、逆転を許したパナソニックは第4クオーター。
このタッチダウンで21対16。
5点差。
そして、試合終了1分前。
パナソニックの攻撃。
逆転のタッチダウン。
2人のタックルを振り切りゴールラインを越えた。
競り勝ったパナソニックが7年ぶりに社会人の頂点に立った。
≫続いて、バドミントンで快挙です。
世界のトップ8だけが出場できるスーパーシリーズ・ファイナル。
こちら桃田賢斗選手と奥原希望選手。
シングルスで日本人選手が優勝するのは史上初めてなんですが2人そろって、やりました。
≫先に登場したのは女子シングルス奥原希望、二十歳。
相手はロンドンオリンピックの銀メダリスト中国のワン。
ここまでランキング上位の相手に全てストレートで勝ち上がってきた画面手前の奥原。
コートを広く使って相手を揺さぶり第1ゲームを接戦の末、奪う。
第2ゲームはリードを許す苦しい展開。
しかし奥原の持ち味粘り強い攻めが流れを変える。
なんとおよそ1分間57回のラリー。
この激しい打ち合いを奥原が制した。
更に、攻める奥原。
ロンドンオリンピック銀メダリストの足が止まる。
そして、迎えたマッチポイント。
奥原がシングルスで日本人として初めてファイナルを制した。
その直後、同学年の奥原に刺激を受けたという桃田の決勝。
世界ランキング6位デンマークのアクセルセンを得意のネット際の攻防で翻弄する。
ネット際に落とすヘアピン。
相手がなんとか返したところを簡単に決めた。
第1ゲームを奪い続く、第2ゲーム。
ネットインしてきたシャトルを究極のヘアピンで返す。
そして…。
相手を全く寄せ付けず桃田が初優勝。
日本人が男女ともにシングルスを制す快挙を成し遂げた。
そして今日桃田と奥原2人そろって帰国。
同学年の2人はこれまで世界ジュニア、全日本総合でも同時に頂点に立ってきた。
≫世界一おめでとうございます。
≫ありがとうございます。
≫こちら羽生結弦選手。
2週間前のNHK杯では世界歴代最高得点をたたき出したんですが週末のグランプリファイナルではそれを上回って自分超えを果たしました。
世界最高得点更新の理由松岡修造さんが聞いています。
≫昨日まで行われたグランプリファイナル。
羽生結弦が異次元の自分を超えた。
≫4回転サルコウ。
4回転トウループ。
≫これも、見事。
≫4回転トウループ3回転トウループ。
≫また、新しい世界が見えてくるかもしれません。
≫たたき出した得点は330.43。
自らの世界歴代最高をわずか2週間で更新。
この快挙は海外の人々にも大きな衝撃を与えた。
≫フィギュア大国ロシアの記者は…。
≫現地スペインのテレビ中継では…。
≫この大会、銀メダルのフェルナンデスも脱帽するしかなかった。
≫一方、羽生本人は前人未到の挑戦にどんな思いで臨んでいたのか。
≫自分の中では異次元じゃないので。
全然、異次元じゃないので。
≫最強に高い壁を超えた羽生。
最も印象的だったのはフリーの得点発表後キスアンドクライで見せたこの涙。
一体どんな思いがあふれたのか。
≫なんでかわからないんですけど。
うわーってなっちゃって。
プーさん見てたらうわーってまたなっちゃって。
≫プーさんも関係していたか。
≫ずっと戦ってきた戦友なんです。
≫僕もプーさんが一番好きだというのは共有できるんですけど。
≫自分でなんで涙腺が緩んでいるのかわかんない。
≫頑張ったんじゃない?っていう話をされて。
最終的に、いろいろ考えたら怖かったんだなって思って。
すごい怖かったんだと思います。
自分の中で。
≫例えば、オリンピックで勝たなきゃいけない怖さとか。
その怖さなんとなくわかります。
でも、世界歴代最高記録の怖さというのは誰も味わったことがないし。
≫例えばミシェル・クワンさんなんてミスパーフェクト。
世界選手権はとってるけどオリンピックはとれなかった。
そのミスパーフェクトという肩書があるからこそのプレッシャーもあると思う。
そのプレッシャーを味わえたとも思うんですよ。
その前にハビエル選手もちろんパトリック選手宇野選手もそうですけどすばらしい演技をしているということが本当に聞こえるんですよ。
この会場。
環境って言えばいいのかな。
この環境だと全部聞こえてきたんですよ。
点数も見えたんです。
290。
あ、200点超えたんだと思って。
怖いなとはたぶん思っていたと思いますね。
≫フリーの演技最終滑走だった羽生。
第1滑走の元世界王者パトリック・チャンは…。
≫4回転トウループ3回転トウループ。
≫ノーミスの演技。
ファイナル初出場の17歳宇野昌磨。
堂々の演技で自己ベスト。
更に現世界王者のフェルナンデスまでもが…。
自己ベストを更新。
≫世界チャンピオンがその演技を見せました。
≫ハイレベルな戦いの中、迎えた羽生の出番。
リンクに入っての最終調整。
≫リンクに入って最初のジャンプで着氷が乱れた羽生。
その直後…。
≫スタンドからは得点を待つ地元スペインのフェルナンデスに向け大コールが巻き起こった。
そんな中、羽生はトリプルアクセルを決め自らを奮い立たせたのだという。
≫こうしてプレッシャーを自分の力に変えた羽生。
たたき出した得点は330.43。
前回、世界歴代最高得点だったNHK杯からステップ以外の要素で得点を伸ばしトータル8.03のプラス。
この得点は今回のプログラムにおける満点339.44まであとわずか9.01と迫る驚異的なものだった。
≫おととい兵庫県の加古川で二十歳のアルバイト店員大山真白さんが死亡しているのが見つかり警察が殺人事件とみて捜査を始めました。
頭を固いもので殴られたような痕が10か所ほどありこのうち複数箇所で頭蓋骨が折れていたということです。
死亡推定時刻は先週の木曜日ごろとみられています。
発見されたとき大山さんはセーターに短パン姿近くから女性用の靴が見つかりましたが所持品などは確認されていません。
大山さんは大阪府内で1人暮らしをしながらタレント事務所の養成所に通っていました。
大山さんの両親が遺体が見つかる前日に警察に2〜3日前から娘と連絡が取れないと行方不明の届けを出していたということです。
≫そうですか。
ニューヨーク市場の情報ですが原油先物の下落が止まりません。
1バレル=34ドル台ということです。
イランの増産方針を受けてとなります。
リスク回避の円買いで2015/12/14(月) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

軽減税率の“あいまい財源”帰国の安倍総理は何を語る▽“新国立競技場”デザイン案公表▽演技の極みさらに!フィギュアグランプリファイナル…羽生結弦▽ふたご座流星群

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【コメンテーター】
立野純二(朝日新聞論説副主幹)、ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)、中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)、木村草太(首都大学東京准教授)
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

※放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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