毎年１２月世界最高の頭脳が集まる街
その舞台がノーベル賞の授賞式。
今年は
日本人２人が栄誉に輝いた
そしてもう一つノーベル賞といえばこちらの
いまや観光名所として世界中の人々が詰めかける
壁いちめんが金箔で飾られているのは通称
そうノーベル賞授賞式の後の華やかな舞踏会の会場だ
こちらは
梶田さんそして大村さんも料理を堪能した
そんな夢舞台の料理を誰でも味わうことができる
実は会場に併設されたレストランで歴代のノーベル賞晩餐会の料理を提供しているのだ
こちらは
意外と少ないように見えるが実はノーベル賞本番では
そしてこんなものも。
日本語で書かれた特別メニューだ
ストックホルム市内にそのノーベル賞の起源がある。
受賞者が必ず訪れる
ふだんは入ることができない部屋へ。
そこにはノーベル氏ゆかりの品々が今も残っているという
晩年にノーベル氏が愛用していたという椅子も当時のままだ
彼が見つめるこの部屋で受賞者に賞金が直接手渡される。
そしてこの部屋にはもう一つ有名なものが。
ノーベル氏の遺言書だ
書棚の分厚い本は歴代受賞者をまとめたもの。
そこに日本人で初めて名を連ねたのは
直筆のサインも残っていた。
湯川氏の受賞は当時の日本にとって特別な意味があった。
時はまさに戦後復興へと動き出した矢先。
日本人が世界で通用するという希望をもたらした。
そして今年梶田さんと大村さんが加わり日本人受賞者は２４人になった
そんなノーベル賞に欠かせないものがある。
従業員４０人の小さな町工場。
世界で唯一ここでしか作ることが許されていないものとは。
作業していたのはこの２人…
なにやら一心不乱に磨いていた
それを金型のような容器に入れふたをした。
そしてプレス機へ
できあがったものは…
そう黄金に輝くノーベル賞のメダルだ
実はノーベル賞のメダル表はすべて同じだが裏は賞ごとに違うデザインが施されている。
これは梶田さんが受賞した物理学賞。
こちらは大村さんの医学・生理学賞だ
そんなノーベル氏の理想を受け継ぐスウェーデン。
人口１，０００万足らずながら次々と世界企業が生まれている。
トップを走るのが日本でもおなじみの家具メーカーイケア。
その総本山に潜入。
町の標識はすべてイケア
年商およそ４兆円。
イケアが世界中で売れる秘密があった。
一方そのスウェーデンが今揺れている
中東などから今年だけで１９万人もの大量の難民が押し寄せ想定外の事態に
ノーベル賞の授賞式今年も盛り上がりましたけれども今日は皆さんにもこのノーベル賞のメダルご用意いたしました。
え〜！すごい。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
軽いね。
裏が何もない。
裏がないほんとだ！よかったらちょっと開けてみていただけると…。
メダルを開けるっていう時点でね。
はいこれですね！チョコレートなんです。
チョコレート。
これ２０１２年にｉＰＳ細胞の研究でノーベル賞を受賞しました山中教授日本へのお土産にこのチョコ１，０００個も買って帰ってきたそうなんです。
はいそのアルフレッド・ノーベルですがダイナマイトを発明して莫大な富を得たことで知られていますよね。
実際には軍事利用されてしまいまして死の商人とも批判されたそうなんです。
しょく罪の意識を込めて人類に貢献した人たちに栄誉を与えたいまた賞金を与えたいということでできた賞ですから。
なるほど。
まさにノーベルの理想を受け継ぐのがスウェーデンという国なんですね。
はいそのスウェーデン面積は日本より大きいんです。
１．２倍くらい。
そこになんと東京都よりも少ない９８０万人が住んでいるという国なんですね。
さて宮崎さんそうです。
イメージありますねということで今回の模型はこちらです。
ヴァイキング船です。
ヴァイキングっていうとなんか怖い海賊っていうイメージありますけどそんなことないんですね？元は船に乗って貿易をするっていう人たちですね。
まさに高福祉の国至れり尽くせりなんですね。
ところがカミラさんやっぱりスウェーデンの方からするとかなり重いですよね？学校がタダとかはすごい嬉しいこと。
そしたら貧しい家で生まれても誰でも将来成功するチャンスはある。
だけど…。
ちょっと…。
アンフェアっていうことなんですね。
ということで今回の沸騰キーワードはこちらです。
そのスウェーデンの北極圏この季節にふさわしい場所へ行ってきました。
サンタクロースを生んだ…
ここはスカンジナビア半島北部のラップランド地方
真冬はマイナス５０度にもなる森で見つけたのは
すると男たちが追いかけ始めた
彼らは
起源は５，０００年前。
彼らの暮らしにトナカイは欠かせない
希少なトナカイの肉は今や高級品。
彼らの生活を支えている
更に道を進むと…
路肩にある看板を発見。
スウェーデン語で
１１月にしてこの積雪量。
町の人の足となるのがこのそり。
重い荷物を運ぶのにも便利だ
この町とどんな関係が？
どうやらこのお菓子は知らないらしい
味は？
こちらの女性は口に入れるや…
あ〜。
作っていたのは町の小さな手作り菓子店
小麦粉に砂糖や生クリームを入れた生地を専用のホットプレートへ
加熱すること２分。
生地がクレープ状に焼き上がった。
手早く巻いて出来上がり。
これがこの地方の
日本のシガールを食べてもらうと…
いったいどういうことなのか？町の観光案内所を訪ねてみた
そして担当者が見せてくれたのは…
日本のヨックモックから送られてきたシガールの缶だ
その日本人がヨックモックの創業者藤縄則一さん。
１９６９年北極圏の町で食べた手作り菓子のすばらしさに感銘を受け社名にまでした
真心でお菓子作りという創業者の理想は企業のヨックモックに受け継がれ今も遠く離れた町との交流が続いているのだ
北欧の理想郷ともいわれるスウェーデン
１人当たりのＧＤＰは日本をゆうに超え世界的企業も数多い
日本でも知られる…
去年スペインのザラを抜いて世界一のファストファッション企業に躍り出た。
更にもうひとつ世界一の家具メーカー…
その拠点がスウェーデン南部の町…
町なかで見つけたのが…
この標識。
どの方向も「ＩＫＥＡ」の文字だらけ
イケアカルチャーセンター。
ここに創業以来の歴史が詰まっている。
館内には創業以来年代ごとのヒット商品が展示されている
なかでも特筆すべきは７０年代。
伝説のヒット商品が生まれた
中村昇さんが開発した椅子
今ではイケアの定番商品になっている
更にイケアといえばこれ。
子供向けのカラフルな家具や玩具は世界中で大人気
そして案内された先には…
この写真は…。
世界一の家具メーカーイケア帝国を一代で築いた男
実はイケアという社名は彼の名前のイニシャルと故郷から取った
イングヴァルさんなんとわずか５歳にしてマッチを売り商売を始めた。
１７歳で家庭用雑貨の通信販売で事業を拡大。
２１歳のとき初の…
当時から組み立て式を販売。
価格を抑えた。
更に見て触れることのできる業界初のショールームを開設。
これが大成功した。
そして今すべての商品を開発する中枢がここ。
その名もイケア・オブ・スウェーデン
出迎えてくれたのはイケアに１５名しかいない…
まず案内されたのは広々とした吹き抜けのホール。
社員食堂かと思いきや…
実はここもれっきとしたオフィス
打ち合わせをするのも食事をとるのも自由だ
そして社員でさえ立ち入りが制限されるエリアへ
日本のカメラが初めて入った
イケアの全商品を開発するスウェーデンのデザインセンター
専属デザイナーのヘンリクさんが開発した世界的なヒット商品がこれ
家具から雑貨までシンプルで低価格。
そこにイケア創業以来の理念がある
そして社員でさえ立ち入りが制限されている…
新商品の開発現場に初めてカメラが入った
ちょうどある商品の試作品が届いたところだった
壁には世界中から取り寄せたさまざまなアイデアが…。
そうここは子供向け商品の開発室だ
これは自由に組み合わせて楽しむ変装用キット
いいね〜。
今求められているものを徹底的に分析。
商品開発に生かしているのだ
そして物流にもイケア独自の工夫が隠されている
この山積みされた商品こそイケア流
コンパクトに梱包することを開発段階から重視しているのだ
商品がすき間なくぎっしり
組み立て式家具専門のイケアならではの物流革命。
コストを削減し大量輸送を実現
すごいなぁ。
引っ越しのときとか家を建て直したりとかはもう必ずイケア行ってそこで揃えられるものを揃えて。
もうほとんどイケアで。
４兆円近い売り上げですからね。
ただスウェーデンには結構すごい企業があるんですよね。
Ｈ＆Ｍそしてエリクソン通信の会社も。
でも残念ながら…。
でも次々世界企業が出てるっていうところがすごいですよね。
人口が決して多い国ではないのになんでこんなに世界的な企業がたくさん生まれるんですか？先ほど言った交易をしていた…。
そのイケアなんですけれどもこのごろ意外な場所でこのイケア製品が使われているんですね。
こちらの場所なんです。
これは何でしょうか？仮設の…。
住宅…。
この場所がシリア難民のキャンプでしてこの仮設のテントをイケアが無償で提供しているんだそうですね。
中どうなっているかというと結構広いんですよね。
これベター・シェルターというものでしてイケアらしいなというのが工具を使わずに早い人だと５時間くらいで組み立てることができるそうなんですね。
こちらをご覧いただきましょう。
これがヨーロッパの難民受け入れ数のランキングでして１位はやはりドイツで８０万人。
２位にスウェーデンが入ってきているんですね。
１９万人１年間だけで受け入れています。
なぜこの難民の人たちはスウェーデンを目指すのか。
そこには大きな理由がありました。
先月中旬深夜。
デンマークの国境を越えスウェーデン南部のマルメに列車が到着した。
待機していた警察官がその列車に乗り込んだ。
車内では乗客一人ひとりの身分証をチェック
すると大勢の乗客が降ろされた。
難民たちだ
想定をはるかに超え押し寄せる難民たち。
スウェーデン当局は…
そして難民たちは用意されたバスへ
すると…
難民たちを満載したバスは次々とある場所へ。
いったいどこへ？
翌朝あの難民たちを見つけた。
バスで送られた先は
建物の外に到着したばかりの難民たちがあふれている
難民申請中のこの男性。
移民局のなかには寝泊まりする場所も用意されていた
２段ベッドの８人部屋
同じような部屋がここには５０近くもある。
難民と認められるまでここで数か月を過ごす
国籍はさまざま
更に生活に必要な寝具やタオル洗面用具一式まで
難民かどうかを判断する手がかりはたった１枚のこの紙。
過激派組織イスラム国が支配するイラクのラマディから来ていた
いったいなぜ北の果てスウェーデンに？
中東からはるばる４，０００キロ。
スウェーデンに押し寄せる難民たち。
難民かどうかを判断するのがこれ。
国連が発行する証明書。
この男性は過激派組織イスラム国が支配しているイラクのラマディから来たことがわかる
そのさなか先月１３日パリで同時多発テロが発生。
実行犯のなかに難民に紛れ入国した者もいた
どう思っているのか？
悲劇のあとも難民に寛容なスウェーデン。
そこには国をあげての政策があった
ここは難民認定された人たちが通う学校
まずは社会に適応できるようスウェーデン語を習得。
授業料は政府が負担し一切かからない
更に小中学校には難民認定された子供たち専用のクラスもある。
驚くべきは…。
ｉＰａｄを使ってのスウェーデン語の授業
子供たちのレベルに応じた専門のプログラムで行われている
文房具に至るまで無料だ
難民たちは社会の貴重な担い手になっていた
世界一の高福祉とうたわれているスウェーデン
この施設で働く介護士のほとんどは元難民
そして年配の男性介護士もいた
スウェーデン語も流暢だ
ああいいよ。
アフメドさんはこの施設の人気者。
彼の周りには笑顔が絶えない
その仕事ぶりも実に細やか
いちにのさん！
日本をはじめ世界が認めたスウェーデン式の福祉モデル
いまや介護士の４人に１人が元難民だ
国民の２０％は移民あるいは移民２世なんですね。
そもそも移民と難民の違いっていうのを？いい指摘ですね。
移民というのはですね仕事とか教育っていう新しいオポチュニティーを求めて別の国に移住する人ですよね。
難民っていうのは戦争とか政治的混乱迫害そういったものを逃れてやむなくその国を脱出する人たち。
とにかく多くのこの難民が押し寄せてきてこのスウェーデンというヴァイキング船に彼らが乗ったことで船が傾いてしまったということなんですね。
興味深いデータというのがありましてご覧ください。
それがこのスウェーデンの出生率なんですがここ２０年くらいは２．０を切っているんですね。
でこの出生率が２を切ってしまうと人口が増えないということなんですが実際にでは人口どうなっているかというと１００万人以上も今増えているということなんですよね。
ところが
突然涙ぐむ副首相
そのいちばんの理由は…。
気持はあるけれども竹田さんどうしてもその財源が追いつかない限界が来てるということなんでしょうかね。
なるほど。
そうなんですそれが世界中が頭を痛めるこちら。
核のゴミ問題核廃棄物の問題です。
スウェーデンが出した答えとはいったい何なのかこちらをご覧ください。
ストックホルムから１００キロ。
人口２万人の町
その町外れにあるのがスウェーデン最大の
原発から出る核廃棄物。
その処分場の建設が世界に先駆け進んでいた。
セキュリティーチェックを受けその現場へ
建物が見えてきた。
ここが最終処分場の入り口
地下へと続く長いトンネル。
奥へと進んでゆく
海底からの深さはおよそ５０ｍ
入り口から４００ｍの地点で車が止まった。
巨大な鉄の扉
この先が核のゴミを埋める現場だ
スウェーデンで建設が進む核廃棄物の最終処分場。
海底５０ｍの現場。
ここに汚染された核のゴミが埋められることになる。
１９８０年に稼動したフォーシュマルク原発。
３０年以上に渡る分の…
その後数万年先まで固く閉ざされる
世界に先駆ける地下処分場。
実はある廃棄物の処分がすでに始まっているという
これが埋められているコンテナ。
中には原発作業員が着ていた防護服や工具など低いレベルの放射性廃棄物が詰められ厚いコンクリートの下に
数万年先まで引き継ぐ最終処分場。
受け入れを決めた住民たちは
建設を問う住民投票では８割が賛成した
８割が賛成っていうのはすごいなって思ってしまいますけれども。
船が進む道を示す旗を掲げてるということが…。
そうですねそれがやっぱり理想なんですよね。
まずは理想が何なのかっていう議論が…。
ないですねしないですもんね。
それ孫やひ孫に先送りしてもしようがないでしょうと。
そういうことだらけですよね日本は。
みんなが一人ひとりイエスかノーって判断しないといけないとこに来てると思いますよね。
未来が今になる。
2015/12/14(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪１
未来世紀ジパング【北欧の雄！スウェーデン〜ノーベル賞の舞台裏と日本秘話】[字][デ]
ノーベル賞を陰で支えた職人兄弟▽ＩＫＥＡ総本山に潜入！ヒットの秘密とは▽極北の村ヨックモックとは▽幸福の国に忍び寄る陰…
詳細情報
番組内容
スカンジナビア半島に位置する北欧スウェーデン。東京都よりも少ない人口ながら、世界的な企業やデザインに代表される様々なアイデアが生まれる特別な国だ。ダイナマイトの発明で知られ、３５０もの特許を得た発明家アルフレッド・ノーベル。彼の遺志が今に、受け継がれている。
内容つづき
さらに「ゆりかごから墓場まで」と称される“至れり尽くせり”の高福祉国家でもあるが、日本をはじめ世界各国が手本にしてきたそのシステムに限界が近づいていた。「北欧の理想郷」スウェーデンに訪れた想定外の危機とは…。
出演者
【メーンMC】
SHELLY
【進行役】
狩野恵里(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】米倉誠一郎（一橋大学イノベーション研究センター教授）
【パネラー】竹田圭吾、宮崎美子、カミラ
関連情報
【公式ホームページ】
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