ニュースウオッチ9▽新国立競技場の2つのデザイン案公表▽暖冬の影響が各地に 2015.12.14


計画の白紙撤回から5か月。
きょう、新国立競技場の計画の概要や工期などを盛り込んだ2つの技術提案書が公表されました。
あちらの建設予定地に建つのは、こちらの案でしょうか。
それとも、こちら。
再び行われた公募に寄せられた2つのグループの案。
きょう、公表されました。
気になる総工費は、2つの案とも条件をクリア。
完成時期も、IOC・国際オリンピック委員会から求められていた、2020年1月に間に合うとされています。
う余曲折を経て、どちらが選ばれるのでしょうか。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
さあ、2つのデザイン案が発表されたということですが、田中さん、これ、きょう、ホームページで発表されたということなんですけど、注目が高かったのか、一時、つながりにくくなったという話もありますね。
そうなんですよ。
私も街なかで聞いてみましても、本当に皆さんの関心高いなということを感じました。
まずこれまで、ここまで迷走した経緯を振り返ります。
まず最初、2012年の11月にですけれども、イラクの建築家、ザハ・ハディドさんの作品が採用されました。
このとき、費用は国際コンペの募集要項で、1300億円程度とされたんですが、その後、この金額というのが乱高下を繰り返します。
ことしに入って、施行予定の建設会社が示した見積もり、なんと3088億円になったんですね。
驚きましたよね、これ見てね。
それを受けて、ことし6月、開閉式の屋根の設置を、大会後に先延ばしするなどして、6月に2520億円にいったんは決まりました。
それでもね、これ、2倍ぐらいありますもんね。
そうなんですよ。
こうした金額の高さ、そして不透明性に国民の批判、相次ぎまして、ことしの7月には安倍総理大臣が、計画は白紙にする。
そしてゼロベースで見直すということを表明しました。
新たな業者の選定というのは、ことし9月に公募が開始されて、きょうの公表に至ったということなんですね。
こうした経緯を経て、きょう発表された案がこちらですね。
こちらの2つの案です。
まず最初、A案を見ていきます。
テーマは木と緑のスタジアム。
これね、テラスがあるんですけれども、ここに緑がふんだんに使われているんです。
テラスの中に木が生えてますよね。
そうなんです。
この辺ね。
で、こちらのB案、このテーマは21世紀の新しい伝統。
これはスタジアムの形が白磁の器のような形をしているというんです。
問題の総工費なんですけれども、こちらはA案、B案ともに、1550億円という上限を下回りました。
工期も2019年の11月30日までに両方とも完成して、引き渡されるということに。
しっかり、このへんは条件をクリアしたということですね。
そうなんです。
オリンピックにも間に合うと。
A案を詳しく見ていきますが、こちらです。
屋根に木材が。
これ、全部木材ですか?
そうなんです。
使われているんです。
これ、日本の伝統的なデザインをアピールするとともに、木の空間で観客席を包み込むような作りになっているんです。
巨大な木造建築ですね。
はい。
そして、特徴はこちらにも、風を取り込めるとありますが、屋根と客席の間から、スタジアム内に風を取り込める構造になっているんですね。
これは風の量を調節することで、夏の暑さ、そして冬の寒さにも対応できるとしています。
どういうことなんですか?
この風の量を調節して、暑さ、寒さに対応できると。
もう一つ、特徴がありまして、屋根に特殊な塗装を施したりすることで、スタジアムの表面温度を抑えることができると。
これは表面温度58度ですけど、これだと43度ぐらいで。
緑から青くなっているの分かりますか?
東京オリンピックは真夏ですから、真夏の暑さにも対応できて助かるということですね。
また、コストを抑える工夫もあります。
こちらです。
観客席は3層構造になってるんですが、この3層構造、同じ形のフレームを連続して組み合わせるシンプルな構造にすることで、コスト削減、そして工期の短縮が見込めるとしています。
作りをシンプルにして。
なるほど。
で、B案見ていきます。
B案の特徴はなんといっても、こちらです。
木製の柱、これが。
これ、柱ですか?
はい。
しかも木?
木なんです。
これ19メートルの木製の柱を、72本、取り巻いてるんですね、スタジアムを。
こうしてスタンドを支えるデザインになっているんです。
そして、提案書には、三内丸山遺跡の写真もありまして、こちらに書かれていたのは、日本は伝統的に柱を立てる行為に象徴的な意味を見いだしてきた。
また日本らしい祝祭空間を演出するというふうに、提案書には書かれていました。
やっぱりポイントは柱で、伝統を大事にしたというデザインなんですかね。
そうなんですね。
B案にもコストを抑える工夫があります。
こちらです。
スタンドの外側のコンコースに、壁を設けずに、で、半分屋外にしたんですね。
こうすることで、壁のない分コストが減りますよね。
また、メンテナンスに費用がかかりにくいコンクリートを使用することなどで、維持管理費を抑えることができるとしています。
新国立競技場の事業主体となっている、JSC・日本スポーツ振興センターは、この2つの案について、こう話しています。
一方、この人は。
海外のスタジアムに詳しいスポーツビジネスの専門家は、次のように指摘します。
田中さん、国立競技場は、審査の過程が不透明だっていう批判がずっとありましたけれども、今回については、これ、審査は開かれたものになりそうですか?
これは業者が決定する前に、技術提案書を公表すること、通常は行われていないんですけれども、今回は、JSCや文部科学省が、批判された透明性の欠如を払拭したいということで、異例の公表に踏み切ったんですね。
専門家は、こう評価しています。
最後に今後の予定ですけれども、まず2つの案は、JSCの審査委員会が採点方式で審査したうえで、今月下旬に1つに絞り込みます。
年明けの1月には、設計の契約が、そして、来年の年末をメドに、工事の請負契約が結ばれます。
その後速やかに、着工に移るということです。
オリンピックの象徴的な場所となる国立競技場ですから、寄せられた期待に応えうる、すばらしい姿を見せてくれることを期待します。
では次のニュースです。
おととい、兵庫県加古川市を流れる川の中州付近で、20歳の女性が遺体で見つかり、女性の頭には、鈍器で複数回殴られたような痕があったことが、警察への取材で分かりました。
警察は、女性が事件に巻き込まれたと見て捜査しています。
おととい午前10時40分ごろ、兵庫県加古川市を流れる加古川の中州付近で、若い女性がうつ伏せに浮いているのが見つかりました。
警察が調べたところ、すでに死亡していて、大阪・吹田市のアルバイト店員、大山真白さんと確認されました。
その後、警察が遺体を詳しく調べた結果、頭に鈍器で複数回殴られたような痕があったことが、警察への取材で分かりました。
警察によりますと、遺体で見つかったとき、大山さんは、セーターに短パン姿で、近くから女性用の靴が見つかりましたが、これまでに所持品などは確認されていないということです。
大山さんの両親は、遺体が見つかる前日の今月11日、警察に、1人暮らしの娘と2、3日前から連絡が取れないと、行方不明の届を出していたということです。
捜査関係者などによりますと、大山さんは岡山県出身で、地元の高校を卒業したあと、神戸市にある、声優やタレントを養成する専門学校に通っていました。
ことしの春に専門学校を卒業したあと、吹田市で1人暮らしを始め、飲食店でアルバイトをしながら、大阪の芸能プロダクションでレッスンを受けていたということです。
警察は、大山さんが事件に巻き込まれたと見て捜査しています。
同時テロ事件が起きたパリの近郊で、14日朝、幼稚園に覆面をかぶった男が押し入り、教諭の男性を刃物で切りつけました。
男は、過激派組織IS・イスラミックステートの警告だと叫んだという目撃情報があり、警察が逃げた男の行方を捜査しています。
事件のあった幼稚園の前です。
周辺の道路では、警察が警備に当たり、人通りを厳しく制限しています。
フランスのメディアによりますと、パリ近郊のオーベルビリエにある幼稚園で、教諭の男性が授業の準備をしていたところ、覆面をかぶった男が押し入り、室内にあったカッターで切りつけました。
切りつけられた教諭は、のどなど数か所にけがをして、病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。
男は、教諭を襲った際、これはISの警告だと叫んでいたという目撃情報があり、警察はISの過激思想に感化された、テロ事件の可能性もあると見て、男の行方を捜査しています。
フランスのメディアによりますと、今月初め、ISはウェブサイトで、政教分離を原則とするフランスの学校の教諭を殺害するよう、支持者に呼びかけていたということです。
バローベルカセム教育相は、現場で記者団に対し、とても過激な行為だ。
学校は危険な状況にあり、警備を強化していくと述べました。
そのフランスで、同時テロ事件が起きてから1か月です。
今も緊張が続くフランスで、州議会議員選挙の決選投票が行われました。
この選挙で、台風の目となったのが、野党の国民戦線。
移民排斥などを訴える極右政党です。
決選投票では、第1党には届かなかったものの、大きく躍進し、内外に衝撃を広げています。
銃を持って警戒に当たる警察。
同時テロ事件から1か月。
いまだ非常事態宣言が続くフランスで行われたのが、州議会議員選挙の決選投票です。
勢いを見せたのが、極右政党の国民戦線。
同時テロ事件での不安の高まりを背景に、移民の排斥などを訴え、支持を広げてきました。
今月6日に行われた1回目の投票で、国民戦線の得票率は27.7%でトップ。
サルコジ前大統領率いる最大野党・共和党を中心とする右派連合と、オランド大統領の与党・社会党の左派連合を上回っていました。
しかし。
決選投票の結果、極右政党の国民戦線は、いずれの州でも第1党には届きませんでした。
その要因の一つが、1回目より8ポイント余り伸びた投票率。
国民戦線の躍進に危機感を持った有権者が、より多く投票所に足を運んだものと見られています。
さらに、与党・社会党の左派連合が、国民戦線の勢いをそごうと、一部の州で決選投票を辞退。
ライバルの共和党に投票するよう呼びかけたことも、影響したと見られます。
国民戦線の勝利を阻止した共和党のサルコジ党首は。
一方の国民戦線は、全国での得票率が27%余りと、10%に満たなかった前回・5年前の選挙から大きく支持を伸ばし、各州での議席も大幅に増やしました。
選挙で躍進を遂げた国民戦線。
その背景となったのが、テロへの恐怖です。
特に、若者の間で移民排斥に対する支持が広がりました。
専門学校に通うクレール・ルバセールさん。
今回の選挙で、初めて国民戦線に投票しました。
同時テロ事件以来、友人と治安の問題について話すことが増えました。
もともと保守系の共和党を支持してきたルバセールさん。
事件をきっかけに、テロの脅威を身近に感じるようになりました。
しかし、13日の決選投票では、国民戦線の勢いへの市民の危機感も現れました。
国民戦線の躍進ぶりが、市民のテロへの不安を浮き彫りにした今回の選挙。
イスラム教徒の移民の間には、懸念が広がっています。
自分たちがテロリストと同じように見られるのではないかと、心配しているのです。
イスラム教徒からの相談に応じている団体です。
駅や路上で、スカーフを身につけていた女性が、いきなり頭を殴られるなど、イスラム教徒への暴力や嫌がらせなどの相談が次々に寄せられています。
この1か月間で、こうした相談の件数は、事件前の2倍以上に増えたといいます。
同時テロ事件から1か月。
パリ市内では、イスラム教徒の人たちが集会を開いています。
集会で、イスラム教徒たちは、市民がテロへの恐怖に負ければ、自分たちはさらに孤立に追い込まれてしまうと訴えました。
フランス政治を研究している専門家は、今後も国民戦線の勢いは続くと分析しています。
移民排斥という訴えは確実に支持を広げている様子も見えてきたんですが、でも、この考えって、フランスが大切にしてきた、自由とか人権の尊重っていう考え方とは相反するようにも感じますね。
そうですね、それだけフランス社会が少しずつ変わってきているのかなという、なんかそういう印象は受けますね。
今回の選挙についていうと、保守系の右派連合が支持を伸ばす形になって、さらに右にいる極右政党といわれる国民戦線を抑えた形にはなったんですけども、右派連合自体、例えば国境管理をもっと厳しくしたほうがいいんじゃないかという意見もあったりして、だいぶ国民戦線に引っ張られる形で、さらに保守化しているんではないかというふうな指摘すらあるんですね。
ですから、テロに対する不安が、そういうふうにフランス社会の保守化を生んでいるのだとすれば、再来年のフランスの大統領選挙とか、やっぱり同じように難民問題、移民問題を抱えているヨーロッパ諸国にね、ほかの国にもやっぱり影響を与えるということもあるんじゃないかというふうに感じますね。
さて、きょう、高松市では、なんと梅が開花しました。
ずいぶん早い開花ですよね。
そうですよね。
高松市ではきょう、平年よりも4度3分高い、16度4分まで上がりまして、気温が高い状態が続いていて、平年よりも37日早く、観測を始めてから最も早い開花ということなんです。
この冬はね、暖冬になるとは前から言われてましたけど、確かに、東京では暖かい日が続いてますよね。
実感しますよね。
この暖かさが、さまざまなところに影響を及ぼしています。
大量に氷が作られています。
このようにですね、12月に入っても、製氷機がフル稼働している場所、実はここ、酒造メーカーの蔵なんです。
なぜ氷が必要なのかといいますと、新酒を造るこの時期、温度管理が大切だからです。
おとといときのうは気温が高く、急きょ、バケツ4杯分の氷をタンクに入れました。
この冬の暖かさに、杜氏は、温度管理で苦労しています。
東日本や西日本を中心に、暖冬が予想されるこの冬。
今月上旬の平均気温は、沖縄・奄美で1.6度、西日本で1.5度、北日本と東日本で1度、平年を上回りました。
11日には、三重県で12月としては初めて、25度以上の夏日となるなど、各地で気温が20度を上回りました。
この要因の一つとなっているのが、この冬、最盛期となっているエルニーニョ現象です。
南米ペルー沖の東太平洋の赤道付近の海域で、海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象。
この影響で、日本の南西の海上では、高気圧の勢力が強まり、上空の偏西風も例年より北に。
このため、日本付近は高気圧の縁を回るように、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなっているのです。
こうした暖かさの影響で、青森県にあるスキー場では。
ゲレンデ一面に芝生が見えるほど、雪の少ない状態が続いています。
こちらは、10年前の同じ時期の様子です。
スキー場によりますと、例年この時期の積雪は、30センチ以上あるということです。
しかし、ことしはご覧のとおり。
おとといオープンする予定でしたが、雪不足で営業できない状態になっています。
こうした雪不足は、広い範囲に及んでいます。
積雪の深さを平年と比較すると、日本海側のほとんどの地点で、平年の40%未満にとどまっています。
こちらは、茨城県八千代町で白菜を生産している農家です。
トラックには、収穫した白菜が、積まれたままになっています。
例年なら毎日出荷しますが、ことしは気温が高い影響で、全国的に出荷量が増えているため、出荷のペースを抑えています。
一方、こちらの大手デパートの婦人服売り場には、春物の明るい色の商品です。
平年より気温が高く、冬物のコートなどの販売が落ち込んでいることから、春物の販売を去年より1か月前倒ししました。
気温はこのあとどうなるのでしょうか。
あさってごろからは、上空に強い寒気が流れ込むため、冬型の気圧配置が強まって、全国的に気温が下がり、週末にかけては、所によって真冬並みの寒さが予想されています。
また北日本や東日本の日本海側などでは、雪や雨を伴って風が強まり、荒れた天気となるおそれがあります。
気象庁は、最新の気象情報を確認するとともに、気温の変化が大きいので、体調の管理にも注意してほしいと話しています。
続いてトゥデーズウオッチです。
今月3日、地球に接近した日本の小惑星探査機はやぶさ2。
進路の変更に成功したことが確認されました。
こちらは、はやぶさ2が撮影した地球の画像です。
白く見えるのが南極大陸です。
生命の起源に迫る手がかりを探すため、地球と火星の間にある小惑星Ryuguを目指しているはやぶさ2。
今月3日、地球の重力を利用して、加速しながら進路を変える、スイングバイに挑み、きょう、計画どおり小惑星に向かう軌道に正確に乗ったことが確認されました。
はやぶさ2は2018年に小惑星Ryuguに到達する予定です。
消費税の軽減税率を巡って、自民、公明両党の税制調査会の幹部は、新たに新聞を対象品目に含める方針で一致しました。
自民、公明両党はおととい、対象品目を酒類と外食を除いた生鮮食品と加工食品とすることなどで合意しました。
これを受けて、自民、公明両党の税制調査会の幹部が協議。
対象品目に新たに新聞を含める方針で一致したほか、書籍や雑誌を対象に含めるかどうか、引き続き検討することになりました。
このほか、対象に含まれる加工食品と対象から外れた外食の線引きが、あいまいだという指摘が出ていることに関連して、食品衛生法で規定される食堂や喫茶店などで提供される食事を、外食と位置づける方向で調整を進めることを確認しました。
来年11月に行われるアメリカ大統領選挙の世論調査。
野党・共和党では、全米に先駆けて党の候補者選びが行われるアイオワ州で、保守強硬派として知られる、クルーズ上院議員の支持率が、31%でトップになりました。
一方、全米規模の調査では、強硬な発言で物議を醸しているトランプ氏の支持率が、前回・10月の調査から4ポイント上がって27%となり、首位を維持しました。
また、クルーズ氏は22%で2位でした。
キーワードは分かれ目です。
イスラム教徒の入国を禁止すべきだという発言で、厳しい批判を浴びているトランプ氏ですが、共和党支持者に限れば、むしろ発言に同意する人のほうが多いのが現実です。
背景には、イスラム過激派によるテロへの強い不安があります。
また、アメリカが国際社会で指導力を失っていく中で、人々が強いリーダーを求めていることも、トランプ氏への根強い支持につながっています。
今週15日に行われる、共和党の候補者によるテレビ討論では、ほかの候補者が、トランプ氏への攻撃を強めるのは確実ですが、トランプ氏が発言への批判にどう対処するのか。
来年2月から始まる共和党の候補者選びに向けて、1つの分かれ目となりそうです。
東日本大震災の津波で被害を受けた、宮城県南三陸町の公立病院が、高台に再建されました。
間借りしていた病院から搬送される患者たち。
到着したのは、きょう開業した南三陸病院です。
震災当時は、志津川病院という名称で、患者と看護師合わせて74人が犠牲になりました。
新しい病院は先月完成し、開業準備が進められてきました。
次は、NHKの世論調査です。
安倍内閣を支持すると答えた人は、46%、支持しないと答えた人は、36%でした。
軽減税率を巡っては、世論調査でも意見が分かれています。
きょう、東京都内で講演を行った安倍総理大臣。
その安倍内閣の支持率。
NHKが今月11日から3日間行った、世論調査では。
全国知事会などとの意見交換会の場に出席した安倍総理大臣。
安倍内閣の一億総活躍社会の実現に向けた取り組みに、期待できると思うか尋ねました。
政府は、一億総活躍社会への取り組みとして、来年度、所得の低い高齢者などおよそ1250万人を対象に、1人当たり3万円を支給する方針ですが、この方針に賛成かどうか聞きました。
先週、党首会談を行った民主党と維新の党。
民主党と維新の党が、国会の中で活動を共にする統一会派を作ることで合意したことを、評価するかどうか尋ねました。
軽減税率については、民主党の岡田代表が、財源の先送りに批判を強めていて、来年の通常国会では、論戦の焦点になると見られます。
巨額の借金を抱える中で、自民、公明両党は、財政再建の道筋をきちんと示していく必要があります。
関東・東北豪雨で、鬼怒川の堤防が決壊してから3か月余りが立ちました。
この映像、記憶に新しい方も多いと思います。
当時、浸水で孤立する人が相次ぎ、ヘリコプターが救助に当たりました。
では一体なぜ、こうした事態が起きたのかですが、今回、NHKが独自に入手したシミュレーションで明らかになりました。
こちらは、時間の経過とともに、どの程度水につかったのかを示したものです。
水色が濃くなるにつれて、浸水が深いことを表しています。
鬼怒川の堤防が決壊したのは、この辺りなんですが、市の南部では、別の水があふれた所に、時間の差を置いて、決壊した鬼怒川の水が押し寄せ、被害を大きくしていたんです。
よろしくお願いします。
常総市の南部に住む登坂寛さんです。
自宅と事務所の1階が浸水しました。
被災して3か月がたちますが、床の修理は追いつかず、剥がれたまま。
不自由な暮らしが続いています。
ここって、水はどの辺りまで?
大体このぐらいですかね。
今でも避難が遅れた当時のことを、忘れることはないといいます。
登坂さんの自宅があるのは、市役所などがある常総市の南部。
鬼怒川の決壊地点からは、およそ8キロ離れた地点です。
登坂さんの自宅に、最初に水が押し寄せたのは、鬼怒川が決壊したおよそ1時間後のことでした。
深さは30センチほど。
ただ、その後、水は引いていったといいます。
浸水は落ち着いたのではないか。
夕方になり、周囲も暗くなってきたので、登坂さんは自宅で家族と共に、夕食をとりました。
ところが。
まさか来たのかよみたいな。
夜になると、危険を感じるほどの大量の水が押し寄せます。
自宅の2階で一夜を過ごし、翌日、ヘリコプターで救助されました。
このように、避難できずに助け出された人の数は、常総市南部で把握できただけでも、1000人余りに上りました。
なぜこの地域では、2度にわたって水が押し寄せ、多くの人の避難が遅れたのでしょうか。
常総市の浸水被害の実態解明を進めている、東京理科大学、二瓶泰雄教授の研究チームです。
現場の被害状況や、流入した水の量などから、常総市全体の浸水状況について、詳しいシミュレーションを初めて行い、今月、その結果がまとまりました。
そこからは、2度の浸水が起きたメカニズムが見えてきました。
NHKが、シミュレーションの計算データをもとに作成したCGです。
グラフは、色が濃くなるにつれて浸水が深いことを示しています。
登坂さんの自宅がある地区は、画面の下にあります。
午後1時前。
鬼怒川が決壊しましたが、決壊現場から距離があるため、水はまだ到達していません。
ところが、決壊から1時間後の午後2時前、自宅がある地区で浸水が始まっていました。
この浸水の要因は、自宅近くを流れる鬼怒川の支流の八間堀川から流れ出た水でした。
自宅周辺の多くは、浸水50センチ未満を示す水色。
支流からあふれた水だったため、それほど水位は上昇しなかったのです。
その後、画面の左から、決壊した鬼怒川の水が合流。
水位は一気に上昇。
2メートル以上を示す青色が目立ちます。
もう一度振り返ります。
最初に支流の小規模な浸水。
その後、決壊した鬼怒川からの大規模な浸水。
これが2度の浸水のメカニズムです。
夜になって再び住民を襲った浸水は、防犯カメラの映像にも残されていました。
カメラが設置されていた事務所が水につかり始めた、午後9時ごろ。
このあと1時間もしないうちに、床上1メートルほどまで水につかりました。
二瓶教授は、時間を置いて押し寄せてきた2度の浸水が、多くの住民の孤立につながったと考えています。
住民の避難を惑わせた時間を置いた2度の浸水。
二瓶教授は、鬼怒川が特別ではなく、全国どこででも同じような現象が起こる可能性があるとして、対策の必要性を指摘しています。
いつ来るかも大事ということですが、確かに一度水が引いたあとに、また来るかもというのは、頭に置けないかもなと思いましたよね。
河野さんも直後に取材入りましたよね。
まさに今回、その取材した家族がいらした所と、大体同じ所を取材したんですが、やっぱり翌日になって、救出されたという人が結構いたんですよね。
なんでこれだけの人が逃げ遅れたのかなというのは、疑問に思ってたんですが、この今のシミュレーションを見て、やっぱり、時間差でね、洪水が押し寄せてくるっていう、その怖さっていうのがね、よく分かりましたね。
とにかく予測できない動きがあるということを想定して、とにかく早めの避難を心がけるということしかないのかなというふうに思いました。
ニュースを続けます。
大阪・堺市の職員が、平成23年当時の市内すべての有権者およそ68万人分の個人情報を無断で持ち出し、インターネット上に流出させていたことが、市の調査で分かりました。
個人情報には、氏名や性別、住所、生年月日などが含まれるということです。
これまでのところ、情報が悪用されたという被害は確認されていないということですが、堺市は情報を流出させた古矢敬一課長補佐を、懲戒免職にするとともに、地方公務員法違反などの疑いで、警察に刑事告訴する方針です。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
こちら、札幌市ですけれども、きょうから屋外スケートリンクがオープンしました。
そうですか。
うわー、滑ってますね。
あっ、転んじゃった。
よく晴れてますね。
札幌オリンピックの会場にもなった、屋外競技場です。
青空の下で、およそ200人の児童がスケートを楽しみました。
広いですね。
転んでますよ。
久しぶりの氷の感触ですから、まだ慣れていないかもしれないですね。
やっぱり難しいですよね。
恐る恐る。
慎重です。
きょうもお伝えしましたけど、暖冬の影響ね、各地で出てますけど、どうなんですか、北海道は。
札幌市も気温高い日が続いていたんですが、心配したということなんですが、通常どおり、きょうオープンできたということなんですね。
そしてきょうは、北日本よく晴れてましたが、北日本も含めて、あすは雨や曇りの所、多くなってきそうですね。
では、雨の予想を見ましょう。
このあと西から、雨雲が広がってきそうです。
そして昼ごろになると、北海道でも雨となってきそうですね。
気温高いですから、雪は山沿いに限られそうです。
そしてそのあとも、西日本から北日本、弱い雨ではありますが、雨や曇りの所、きょうよりも多くなりそうです。
そして気温、あす、あさってくらいまでは高いんですけれども、木曜日以降は、寒気が強まってきそうですね。
水曜日の夜からだんだんと南下して、木曜日から土曜日ごろにかけて、すっぽりと真冬の寒気に覆われてきそうです。
この影響で、木曜日から金曜日、日本海側では大雪や吹雪となる所がありそうです。
太平洋側でも風が強くて、気温が一気に下がってきますので、体調管理には十分注意していただきたいと思います。
母ちゃんのどんなところが好き?
全部。
きゅんとしちゃう。
ほほえましいですね。
スポーツです。
こんばんは。
バドミントンの世界トップ選手で争うスーパーシリーズファイナル。
男女シングルスで、日本勢初優勝の快挙を果たした2人が帰国しました。
おめでとうございます。
おめでとう。
桃田賢斗選手と奥原希望選手。
中東のドバイからきょう夕方、成田空港に到着しました。
世界の上位8人で争うスーパーシリーズファイナル。
奥原選手、決勝ではロンドンオリンピックの銀メダリストにストレート勝ち。
日本勢で初めて優勝しました。
一方、桃田選手も全勝で決勝進出。
ネット際の攻防でペースをつかんでストレート勝ちし、初優勝をつかみました。
プロ野球です。
セ・リーグで首位打者に輝いたヤクルトの川端慎吾選手。
大幅アップで契約を更改しました。
年俸が7500万円アップした川端選手。
今シーズンは打率3割3分6厘で首位打者に輝きました。
今でも忘れられないのは、サヨナラのホームを踏み、リーグ優勝を決めた場面です。
次に目指すものは。
巨人の選手による野球賭博問題を受けて、NPB・日本野球機構が、再発防止策をまとめました。
NPBはきょう、12球団の代表者による実行委員会を開き、野球賭博を行った巨人の3人の選手が、無期の失格処分となった問題を受けて、再発防止策について協議しました。
その結果、来年2月に12球団のキャンプ地すべてで、選手全員を対象に、野球賭博について啓発のための研修を行うことや、賭博常習者が選手に近寄らないよう、12球団が規律担当者を置いて、情報交換を行う協議会を設置することが決まりました。
さらに野球に関連した選手間での金銭の受け渡しや、多額の金銭をやり取りする賭け事を禁止するとした、熊崎コミッショナーによる通達を、来シーズンの開幕までに行うことも決まりました。
先月、オリンピック出場を決めた、7人制ラグビーの女子日本代表。
チーム最年長が33歳の兼松由香選手です。
オリンピック出場という夢をかなえた彼女には、大きな支えがありました。
先月開かれたアジア予選。
日本は、リオデジャネイロオリンピックの出場を決めました。
兼松由香選手。
バックスでチーム最年長の33歳です。
身長は1メートル60センチ。
体格を豊富な運動量でカバーしています。
5歳でラグビーを始めた兼松選手。
13年前からは、日本代表の一員としてチームを引っ張ってきました。
しかし、相次ぐけがに見舞われ、ラグビーを辞めようと考えたこともあったといいます。
そんな兼松選手を支えたのは、娘、明日香ちゃんの存在でした。
自宅にほとんどいない母親のオリンピック出場をずっと信じていました。
オリンピックの出場決定から1週間。
中東遠征から戻ったばかりの兼松選手は、明日香ちゃんと2人の時間を過ごしていました。
合ってる?
惜しい。
年間200日を超える遠征や合宿。
今回、家にいられるのは8日間です。
そして娘を身近に感じることのできる、あるものを見せてくれました。
明日香ちゃんの手紙です。
遠征や合宿のたびに届けられ、今では100通近くになりました。
手紙であったり、しゃべる会話の中でも、やっぱりオリンピックということばが、明日香のほうから言ってくれるので。
娘の応援に結果で応えるために、兼松選手は、これからの時間が大切だと考えています。
いい笑顔でしたね。
あの笑顔がパワーになるんでしょうね。
そうですよね。
女子日本代表、早速きょうから6日間の合宿に入っています。
またね、きっと、お手紙もらえたんじゃないかなと思うんですが、あのお手紙ファイル、また心強いお守りになりそうです。
きょうは最後に、この幻想的な映像をご覧ください。
(井ノ原)さあ山本さんよろしくお願いします。
2015/12/14(月) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽新国立競技場の2つのデザイン案公表▽暖冬の影響が各地に[二][字]

白紙撤回から5か月…どうなる新国立競技場2つのデザイン案公表▽暖冬傾向が続く列島スキー場にデパートも暮らしの影響広がる▽鬼怒川堤防決壊・住民の避難惑わす事態とは

詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz

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