薬師高校選手の交代をお知らせします。
（倉持）ん…さっき代えたばっかじゃん。
ベンチの動き早えな。
（三島）もう交代っすか！？俺まだアウト２つしか取ってませんが。
（轟）我慢しろ男の子だろ！ピッチャー三島君に代わりまして真田君。
真田この回からいくぞ。
あの小坊主はこれ以上調子に乗せちゃいけねえ。
《真田：監督がそこまで言うの珍しいよな》ショート！
（雷市）かははは…。
《天久：荒っぽい投手だなぁ》
（礼）３回裏に早くもエース真田君を投入したことで２回の攻防から一転試合が落ち着きましたね。
（片岡）轟にホームランを打たれたあとの天久のピッチング。
これ以上点をやれないと思ったんだろう。
（礼）第２打席も轟君にはヒットを打たれてますからね。
この回の打席どのようなピッチングで抑えるか。
（落合）私なら全打席敬遠しますね。
今大会７本塁打の化け物スラッガー。
ぶっちゃけ薬師は轟に打たせなきゃ普通のチームでしょ。
先ほどの試合も最後まで御幸との勝負を避けられてたら決勝に進んでいたのは成孔学園かもしれません。
ずっとそちらにいらしたんですか？なかなか気づいてもらえずこちらから話しかけてしまいました。
座りますか？悔しいのでいいです。
《つうか最近ゆるキャラの定義変わってね？狙いすぎ前出すぎ。
次から次へと出てくりゃいいってもんじゃねえだろ》アウトロー手が出ず見逃し三振！強打を誇る薬師高校につけいる隙を与えぬ快投！２者連続三振で早くも２アウト！そして打席には唯一ホームランで打点をあげている４番轟！
（関）第２打席ではフォークをうまくすくってツーベース。
（樋笠）まだ天久のスライダーにはバット振ってないよな。
《栄純：今の俺なら…轟をどう抑える？》初球アウトロー！ランナーがいないこの場面でも落合さんなら勝負しませんか？当然です。
一発のあるバッターですから。
《どこだ？待ってるか？こいつを！》
（丹波）高めにスライダー？あそこからゾーン狙ってくんのかよ！？かはは。
《ついてくるかよ。
なら低め…当てられるか？》ショートの横！打球が死んでおもしろいところに飛んだか！？セーフ！かははは…。
内野安打で出塁！これで轟今日３安打！《この野郎…今のも当てるかよ》《雷市でさえ当てるのがやっとのスライダーを俺が打てるわけねえよな。
だったら…。
ストレート狙い一本！》しまっ…。
しゃあ！
（秋葉）真田さん！《よそ見してたら痛い目みるぜ》かははは…。
おい！バカ止まれ！暴走だ！かははは…。
アウト！ホームへ突入するもタッチアウト！薬師高校この回も得点ならず。
調子に乗りすぎたな！
（金丸）己を知るべし！
（春市）もったいない。
しゃあ！
（安達）マジなめんなって！《次だ次！次こそ完璧にしとめてやるぜ》かははは…。
笑ってごまかすな！試合は１点差のままいよいよ終盤戦へ。
この接戦を制し決勝の舞台へコマを進めるのはどちらのチームか！？ワンナウトから２番３番連続ヒットでランナー１・２塁。
市大三高打線が薬師のエース真田に襲いかかる！打席には４番星田！追加点なるか市大三高！！《やれやれ…》
（高見）ほっしゃん！
（安達）いこうぜ！あれだけ毎日バット振ってんだ。
もう体の一部になってんじゃねえか？星田：おい光聖なんで練習来ねえんだよ？もうすぐ夏大だってのに何考えてんだ？う〜ん…俺もよくわかんねえ。
でもなんか燃えねえんだよな…今はこれじゃねえっていうか。
俺はお前らみたいにはなれねえわ。
じゃあな
（星田）春の大会後いきなり部を離れると聞いたときはまったく理解できなかった…今でも光聖に反感を持ってる奴は多いかもしれない。
部に戻ってきたあとの光聖の努力はチームのみんな知ってる。
才能も認めてるし…。
光聖がエースナンバーをつけることに何の不満もない。
けどな俺たちにも日々積み上げてきたプライドがある。
ファール！おぉ！振り負けてねえ！《いくら投手が頑張っても打線が点を取らなきゃ試合には勝てないんだ。
光聖…俺たちがお前を本当のエースにしてやるよ》《田原：充実したいい表情だ星田ボーイ》さすがに２巡目…ついてきますね。
インコースへのカットボールとシュート…強気な投手だが単調ですね。
私なら落ちるボールを覚えさせます。
《スイングの速さが他のチームとは違う…。
やっぱ怖いチームだな。
だからって呑まれるわけにはいかねえのよ。
こいつを背負ってここに立つ以上得点はやれねえ》《基本ほぼストレート系…。
どのコースでも振り抜いてやる！》《外！》《沈んだ！》ゲッツー！３アウトチェンジ！！《あっぶね〜》市大三高薬師のエース真田を攻めたてるも得点ならず！手もとで沈みましたよね…。
ツーシームか。
えぇ限りなくシンカーに近い沈み方でしたけど…。
縫い目にしっかりと指をかけて投げるフォーシームに対し縫い目に沿って指をかけるツーシーム…。
縫い目が少ない分回転で与える揚力が小さく直球ほど伸びない…。
スピードを保ちながらあの沈み方…。
（御幸）カットボール…シュートに加えツーシームか。
あくまでストレート系にこだわるのか…。
ムービング使いのいいお手本だね。
《ツーシーム…》
（宮川）まだ切り札隠してやがったか。
あの沈み方はやべえだろ。
（天久）大丈夫大丈夫。
お前らにはバットの神様がついてるって。
《安達：光聖…》《つ〜かさ１点あれば十分なんですけど…》《チームを離れてたことも戻ってきた俺を受け入れてくれたことも俺は投げることでしか返せねえ》３アウトチェンジ！天久切れ味増すスライダーでこの回も薬師打線を寄せつけず！《天久：お前らみんな…甲子園連れていくからそんときは俺のこと認めてくれよ…》
（星田）ナイスピー光聖！
（安達）ナイスピッチ！
（宮川）いいペースじゃねえか。
いいぞ光聖！《そろそろスタミナ切れでも起こすと思ったがもう７回じゃねえか。
やべえな…》ここまで連勝記録を築いてきたのはお前らなんだ！俺はお前らを信じてるぜ！なんとかしろ。
エース同士の投げ合いで点差はわずか１点。
轟君に回る最後の打席…そこが最大の山場になりそうですね。
簡単な話です。
轟との勝負を避ければ勝つのは三高でしょう。
（礼）あのプライド高そうな投手が納得しますかね？そこは事前に納得させておくんですよ。
わざわざリスクを冒すこともないと。
エースのプライドかチームの勝利か。
あなたならどちらを優先しますか？片岡監督。
（増田）ヨネ！アウト！３アウトチェンジ！市大三高チャンスを生かせずランナー２人残塁！
（歓声）いい動きしてますね。
夏までと同じチームとは思えないです。
そうですか？私には一か八かのプレーに見えますが。
（落合）やはり三高のほうがチーム力は数段上でしょう。
（渡辺）ナイスプレーヨネ！
（山内）抜けてたらやばかったな。
（渡辺）よく止めた！《米原：先輩…》
（福田）雷市もう１本な！おいおいあいつら今日も来たのか？家で勉強してろって言ったのに。
夏休み中もローテーション組んで毎日練習を手伝いに来てくれてましたからね。
守備力が上がったのは間違いなく先輩たちのおかげです。
（渡辺）ミッシーマ！
（山内）雷市！
（轟）てめえの人生優先しろって言ってんのにバカだぜどいつもこいつもよ。
（真田）あれ？泣いてます？
（轟）泣いちゃいかんのか！お前ら何のために野球やってんの？甲子園を本気で目指してるとか？
（福田）こ甲子園って…。
（小林）俺たちが？なあ。
んだよ部活だからってなんとなく野球やってたのか。
やるからには目標持ってやってみろ。
そうすりゃあ今よりもっと野球を好きになるしありえねえくらいの興奮だって味わえるぜ。
つうことでお前らの目標はこの俺を甲子園に連れていくこと。
（みんな）えっ！？グラウンドで戦うのはてめえらなんだからよ！よろしく頼むぜマジで《真田：最初はただのうさんくさいおっさんだと思ってたけど言ってることは妙な説得力があるっていうかきれいごとばっかの大人よりよほど信用できるっつうか》そろそろか…。
《２０キロくらい走ってきたみたいな顔していれば大丈夫…》あぁわかるぜ。
俺もよくランニング行くって練習サボってたわ。
練習なんて地味で同じことの繰り返しだしつまんねえよな。
抜くとき抜かねえと続かねえよ。
ははは…ですよね。
けどなその退屈で毎日同じように繰り返してきたことがいざってとき思った以上の力を貸してくれんだよ。
（轟）本当困っちまうよな。
俺だってもっと楽して生きてえのによ世の中そんな甘くねえってよ。
お前らなに動かされちゃってんの？ちゃんと頭使えよ！そんでどうしてもわかんなかったら聞け！
（轟）うるせえな！何でもかんでも聞きに来んな！
（福田）いや聞けって…。
（轟）俺はウィキペディアか！《真田：そのあと入部してきた雷市には更にぶっ飛ばされた。
こんな奴本当にいるんだって》１本にしとけ。
《真田：大げさじゃなく俺たちこの親子と出会って人生変えられちゃったんじゃねえの？いい試合したとかよく戦ったとかそんなのは勝ったら当たり前というか俺たちもう普通の結果じゃ納得できねえもんな》《田原：もうすぐ球数も１００球を超える。
轟に回さずにこの回を終えられたらベスト》《勝てば決勝だってのにこんなこと考えてたら怒られるかな》《この試合もっと味わっていてえ》《クッ…８回でこのキレ。
結構抜くとこ抜かれてんのがわかるからよけい悔しいよな》轟君の前にランナーを出せるかどうかが大きなポイントですね。
まあ塁が埋まっていれば勝負せざるをえないですが。
《雷市をマークしてくるのはわかりきったこと。
だからこそ雷市の前にランナーをためることが相手にいちばんプレッシャーをかけられるんだ。
そうある意味このチームのキーマンはお前らなのよ。
雷市だけのチームと思ってる奴らのドタマ撃ち抜いたれ！》しゃあ！センター前！先頭バッターの秋葉出塁。
出ましたね同点のランナーが。
どうやって轟までつなぐかだな。
（礼）点差はわずか１点。
バントのイメージのない薬師ですがさすがにここは送りバントの構えですね。
ファール！《させねえよ簡単には》《さすがのエースさんも２塁にはランナー置きたくねえってさ。
だったらなおさら決めるしかねえよな増田》《増田：強力なクリーンナップがあとに控えてる分俺の仕事はわかりやすくていい。
１つでも前の塁へ》転がした送りバント成功！３番ファースト三島君。
ランナーを２塁に置きクリーンナップ。
ふははは…。
ミッシーマ思いっきりいけ！初球からな！
（太田）後ろには雷市がいるぞ！ここはランナー溜めたいところですね。
《やべえ２塁に進まれちまった》《コラコラどこ見てんだよ。
マジでよこのチームに入ったこと間違ったんじゃねえかと思うことがある。
どんだけ打ってもどんだけ投げても目立てやしねえ。
てめえもだコラ！人のことザコ扱いしてんじゃねえ！》ファール！《雷市に回すまでもねえ俺が決めてやるよ》《盛るなよ前座が》《やばい逸る落ち着け。
さっさと倒れろよ！》《当たるいやこいつの球はここから…》あっ。
デッドボール。
でかした。
悪い。
《うお超いてえ。
結局こいつの引き立て役かよ》これでランナー１・２塁。
４番の轟の前に２人のランナー。
すっぽ抜け？
（真中）曲がりきらなかったか。
《やっぱスタミナ切れかけてんじゃねえか》《ここにきてか準備はさせてきたがどうする？》４番サード轟君。
佐竹ボーイ。
（佐竹）はい。
伝令だ。
点差はわずかに１点。
パスボールのことを考えたら３塁にランナーは置きたくないけど。
バッター轟だぜ？轟歩かせて満塁策？さすがにまともに勝負はできないだろう。
厳しいところを攻め続けカウント悪くなったら歩かせればいいんじゃね？一発だけは絶対に避けなきゃならないし。
中途半端な策は逆に迷いも生む。
はっきりと歩かせたほうが腹をくくれるってもんです。
私なら迷わず５番真田と勝負しますね。
《敬遠かそれがいちばん戦いやすい形かもしれないけどムラッ気ありそうなあのピッチャーがここまで好投続けてきたのも轟を意識してきたからこそ。
ひとつでも言葉を間違えたらここまで張り詰めてた緊張の糸が切れるかもしれない》雷市が歩かされることは想定して打線組んでんだ。
今更慌てるこたぁねえよな真田。
プレッシャーかけますね監督。
そんなタマかよ好きだろ？激アツ。
（佐竹）待たせたな。
エースのプライドかチームの勝利か。
勝つために戦う以上優先すべきはチームの勝利でしょう。
（片岡）ですがグラウンドで戦うのは我々ではなく選手です。
選手は監督の駒ではない。
2015/12/14(月) 18:00〜18:30
テレビ大阪１
ダイヤのＡ ‐ＳＥＣＯＮＤ ＳＥＡＳＯＮ‐「優先順位」[字]
薬師と市大三高による準決勝第二試合は、序盤から両チームともに一歩も譲らない攻防戦に。そんな中薬師の轟監督は市大の天久を警戒し、早くもエース真田を投入する！
詳細情報
あらすじ
薬師対市大三高の試合。市大三高のエース天久は２回表、薬師４番雷市に早くも先制ホームランをくらう。しかしこの先制弾が逆に天久の闘志に火をつけることに。轟監督は早くもエース真田を投入。「あの小坊主はこれ以上調子に乗らせちゃいけねぇ」と、ピッチャー天久を警戒する。そして試合は進み６回表、２者連続三振で２アウトを取る天久。打順は雷市へ！
声の出演１
沢村栄純：逢坂良太、御幸一也：櫻井孝宏、小湊春市：花江夏樹、倉持洋一：浅沼晋太郎、金丸信二：松岡禎丞、片岡鉄心：東地宏樹、高島礼：内山夕実、落合博光：大川透、樋笠昭二：寺島惇太、関直道：河西健吾、丹波光一郎：森田成一、轟雷蔵：西りん太朗、轟雷市：小野賢章、真田俊平：神谷浩史、三島優太：鈴木達央、秋葉一真：金本涼輔、増田篤志：石谷春貴、渡辺（薬師3年）：竹内栄治、福田（薬師3年）：下妻由幸
声の出演２
田原監督：加藤亮夫、真中要：鳥海浩輔、天久光聖：木村良平、星田：鈴木裕斗、高見：木島隆一、実況：吉田孝、場内アナウンス：山口立花子
原作脚本
【原作】
寺嶋裕二（「週刊少年マガジン」）
【シリーズ構成・脚本】
古怒田健志
監督
増原光幸
音楽
【オープニングテーマ】
「空が青空であるために」GLAY
作詞・作曲：TERU
編曲：GLAY＆SEIJI KAMEDA
【エンディングテーマ】
「BLOOM OF YOUTH」O×T
作詞・作曲：大石昌良
編曲：O×T
制作
【アニメーション制作】
MADHOUSE×Production I.G
【製作】
テレビ東京
ＡＴ−Ｘ
ホームページ
http://ani.tv/diaace/
ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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