連続テレビ小説 あさが来た(67)「大阪一のおとうさま」 2015.12.14


あさはやや難産ながらも無事女の子を出産しました。
しかし九州の炭坑では…
(友厚)ひょっとしたらこれはただの事故やのうて誰かが作為的に計画した事なんかも分かりませんな。
俺あげなのんきな金持ち見ると虫ずが走りますと。
それももう終わりたい。
(正吉)あの山を守れるのはあんただけや。
私の最後の頼みや。

(正吉のうめき声)
(あさ)お父様?お父様!
(うめ)大旦さん!大旦さん!・「朝の空を見上げて」・「今日という一日が」・「笑顔でいられるように」・「そっとお願いした」・「時には雨も降って」・「涙も溢れるけど」・「思い通りにならない日は」・「明日頑張ろう」・「ずっと見てる夢は」・「私がもう一人いて」・「やりたいこと好きなように」・「自由にできる夢」・「人生は紙飛行機」・「願い乗せて飛んで行くよ」・「風の中を力の限り」・「さあ心のままに」・「365日」・「飛んで行け!」・「飛んでみよう!」・「飛んで行け!」・「飛んでみよう!」ん…。
(一同)はぁ…。
はぁ?私まだ生きてましたんかいな?
(新次郎)そらそうだす。
勝手に死なれたら困ります。
(榮三郎)ほんまだすわ。
お父ちゃん。
何でわてらに加減悪い事をずっと隠してはったんだすか!?隠してたって…それはなほれあの…徳川さんが負けてしもうて…で御一新になりましたやろ。
…であの時に新政府から「10万両用立てせえ」言われてもうあの時は本当にフウェ〜ッとなってしもうてからにそのままポ〜ンと死んでるかもしれまへんのやで。
(よの)あの時は確か腰痛めてはりましたなぁ。
せやせや…。
あの御一新から10年のゴタゴタゴタゴタした間よう生き延びてきましたなぁ。
そないいうたらこの店もなぁ。
そや!そやそや。
なぁこの加野屋もよう生きてきた。
はぁ何をのんきに。
炭坑爆発して今また…。
榮三郎。
ああすんまへん。
そやな。
店の事は何も心配あらへんさかい今はきっちり休んどくなはれ。
あ…頼もしい事を言うてくれますなぁ。
よの。
私どのくらいの間ふ…ふせってましたのやな?3日だす。
3日も?お薬がよう効いたんかもう昨日辺りからようよう顔色もようなって寝言まで言わはるようになってもう安どしてたんだす。
そうか。
お母ちゃん寝んとず〜っと看病してはりましたんやで。
あささんかてよう手伝うてくれましたわ。
あさちゃんまでなぁ。
そらまあほんまにみんなにえらい心配かけてしもて悪かったな。
あ…そういえばお姉さんは?朝から見かけまへんな。
朝早から千代おんぶして出ていきましたわ。
へぇ。
川口に心臓によう効く舶来の新薬が売ってあるって聞いたとかであっという間に出ていってしまいはって。
ああもう…出かける時ぐらいふゆに千代預けてったらよろしいのに。
こっちが落ち着いたらまた九州行きますのや。
いてられる時はなるべく一緒にいてたいんだすやろ。
千代。
見てこのニンジンさん。
はぁ〜こら滋養がありそうや。
おじいちゃんに買うていきまひょな。
ん?ほら。
あさはできる限り千代と一緒にいました。
あさが大阪に来て妻になり母になる間に大阪の町も文明開化が着実に進んでいました
今日はどないなお話してますのやろなぁ。
(山屋)あっこら加野屋の若奥さんやないか。
あんたこないなとこで子守しててよろしいのんか?あの炭坑爆発してしもたいうやないかいな。
山屋さん。
爆発いうか落盤事故だして今立て直しに大わらわで。
(天神屋)はぁ?まだやるつもりなんかいな。
怪我人も出したんやてなぁ。
まあなぁ女だてらに炭坑なんかに手ぇつけたりするさかいや。
(神田屋)ほんにほんに。
けどわてが手引きした炭坑であないな事が起きるやなんて…。
それでな加野屋はこれで潰れるんと違うかてまたえらい噂やで。
まあしっかりお気張りやす。
(泣き声)ほな帰りまひょか。
千代。
(泣き声)入りはれへんのですか?長居はでけへんのだす。
泣きだしたらお邪魔になりますし。
いつ見てもかわいいなぁ。
また大きなったみたいや。
ハハッ。
あれからもうひとつきになります。
炭坑ではほんまにお世話になってしもて。
いやいや。
実は前から気になってたんですがあなたほんまは炭坑に爆薬を仕掛けた犯人が誰か見当ついてはるんちゃいますか?いいや。
誰かを疑うような事うちはようしません。
そうですか。
それはあなたのええとこや。
そやけど人の上に立つ者は時に非情にならねばならん事もある。
偽善者ではあかんという事です。
…なんてな。
こんなん赤ちゃんおんぶした人に言う話やないな。
まあけど今日は会えてよかった。
またゆっくりお話できる日ぃを楽しみにしてます。
このころ五代の心の中は複雑でした。
時は明治10年。
鹿児島で西郷隆盛を中心とした不平士族の反乱いわゆる西南戦争が起こり明治政府を率いる五代の心の友大久保利通が2人の郷里摩の人々と戦わねばならない事態となっていたのです
(友厚)「大久保利通殿。
貴殿の心中察するにあまりあり」。

(ため息)偽善者か…。

(亀助)若奥さ〜ん!あっ亀助さん?
(亀助)エヘ…エヘ。
帰ってきはりましたんやな!ただいま戻ってまいりました。
アララララ!お嬢ちゃんだすか!?こらかいらしなぁ!ウリャリャリャリャ。
もう亀助さん声が大きい。
早入りまひょ。
あ〜もうプクプクやなぁ。
ただいま戻りました。
亀助さんが帰ってきはりましたで!あ!おお〜亀助やないか。
新次郎さん。
やっと帰ってきはりましたな。
若旦さん。
(弥七)番頭さんや。
(笑い声)
(クマ)お帰りやす。
お帰りやす!
(ツタ)お帰りやす。
何やわて人気者みたいやなぁ!雁助さんがいてへんようになってからみんなちょっと元気なかったさかいよけうれしいんだすわ。
(ふゆ)番頭さん。
おふゆちゃん!
(ふゆ)お帰りなさいませ。
ただ…。
(せきばらい)
(声色を変えて)ただいま。
(笑い声)手紙何べんもおおきに。
せやけどあの字ぃは…。
こら亀助。
ふゆと話す暇は後でたんとあげますさかいほらまずは九州の話を聞かしとくれやす。
いや…。
そうだす。
聞きたい事がぎょうさんあるんだす。
さあ!先に…ちょっおふゆちゃん。
いやいや…ちょっちょっ!お…おふゆちゃん!ちょっとおふゆちゃん!お〜あ〜!ハハッ。
不粋なやつらやことなぁ。
ほんまだすなぁ。
ふゆ。
はぁ…。
(笑い声)炭坑はどないだすか?親分さんの怪我の具合は?それがさすが山の男。
治りが早うてもう杖ついて動けるようになりましたわ。
お医者さんもびっくりしてはりました。
そうだすか!そらほんまによかった。

(正吉)雁助はどないだすねん?向こうでちゃんとなじんでますんかいな?あ…あ〜おおきにおおきに。
大旦さん起きてはって大丈夫なんだすか?まあほんにじ〜っと寝てんのが苦手な人だすさかいな。
(正吉)そらせっかく生かしてもろてる命だっさかいな。
…とゆうてやなただ寝てるだけでは面白い事も何にもあらしまへんがな。
ほい雁助。
雁助!はぁ…。
あのお方やったら何も心配あらしまへん。
あのこわもてのせえやろか?坑夫のみんなも納屋頭もみんな雁助さんの言う事はよう聞きますのや。
ほ〜う。
支配人の宮部さんなんか「亀助さ〜ん帰らんといてくれ。
あんたがおらんごつなったらわしっちはもう…」なんて言うてたんが今では「よっ!さすが加野屋の大番頭ちゃ。
あなた様さえいて下さったらわしっちはもう何も心配なか!」とこれですわ。
ハハハハ。
ほんま目に浮かぶようだす。
わても浮かんだわ。
そない日和見な男で大丈夫なんだすか?ハハッ。
そら心配あれへんわ。
あさに相撲で投げ飛ばされてますさかい。
(かの)は?今相撲て言いましたんかいな?新次郎。
へぇ。
まさか…おあさ様!?いやその…いっぺんだけ。
いっぺんだけだす!そのしょうことなしにと申しますか…。
いやえらい楽しそうやったで。
のこったのこったてものすごい力で。
な?へぇ右四つから下手投げ〜!回想う〜ん…えいや!まるで目に浮かぶような。
うちもだす…。
うちもだす。
おあさ様!堪忍。
嫌や思い浮かべんのだけは勘弁しとくれやす!
(笑い声)そない心配せんでも榮三郎も九州の雁助もお前様の思惑どおりにやってくれてます。
ちっとは若い者に任してなぁ安心して休んどくなはれ。
せやなぁ。
うん。
あ〜久しぶりにお伊勢参りにでも行きたいなぁ。
ほれあの…暗峠越えて奈良へ出ますやろ。
…で奈良から榛原まで行ったらあとはお伊勢さんまでは一本道や。
あんさん覚えてはりまっか?お店がぎょうさん出ててにぎやかでしたな。
あ〜行きたいなぁ!あんさんと2人であの道をもう一回歩けたらもう私心残りはありませんわ。
そない言わはんのやったらいつ行きまひょ?
よのにはもう正吉が旅のできる体ではない事が分かっていました。
そして正吉も…
・へ?何やて?そないびっくりしてどないしたんだす?お兄ちゃん。
あ…うん。
実は納屋頭のサトシが炭坑から逃げてしもたんだす。
え?サトシさんが…。
2015/12/14(月) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 あさが来た(67)「大阪一のおとうさま」[解][字][デ][再]

あさ(波瑠)の義父、正吉(近藤正臣)が倒れる。あさは、育児をしながら、正吉の面倒も見るようになる。そこへ、亀助(三宅弘城)が九州の炭坑から戻ってくると…。

詳細情報
番組内容
あさ(波瑠)の義父、正吉(近藤正臣)が倒れた。あさはできるだけ娘の千代と一緒にいながら正吉の看病をする。五代(ディーン・フジオカ)のもとを訪れたあさは、ある話を聞く。気になっているところへ、九州の炭坑から亀助(三宅弘城)が戻ってくる。炭坑は、雁助(山内圭哉)がうまくまとめているとのこと。しかし、全てを話していなかった亀助。みんなを見守っていた正吉は…。
出演者
【出演】波瑠,玉木宏,ディーン・フジオカ,三宅弘城,友近,桐山照史,柏原収史,清原果耶,楠見薫,竹下健人,南条好輝,旭堂南陵,笑福亭銀瓶,郷原慧,畦田ひとみ,風吹ジュン,近藤正臣,【語り】杉浦圭子
原作・脚本
【作】大森美香

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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