(波の音)
その島には神様が宿るといわれています
絶海に浮かぶ孤島
訪れる人を拒むような断崖絶壁
静寂の森
太古の昔からここに足を踏み入れる人はいませんでした
島は古くからこう呼ばれていました
島で見聞きしたことをほかの人に話してはならないという意味です
島にはこのほかにもおきてがあります
さらには…
古代から人々はこのおきてを守り続けました
島の奥深く
そこはまだ誰も見たことのない世界が広がります
(又吉)よいしょ。
あれ?じゃあこれ…。
へぇ〜。
埋まってますねまだ。
あ〜これもそうだ。
この辺り全部。
すごい数ですね。
周囲4kmほどの小さな島からはその昔神様にささげられた品々が数多く見つかりました
(西)ペルシャだ。
テヘランで生まれて。
ササン朝ペルシャって今のイランとかですよね。
そんな遠くから来たものすご珍しいものを自分たちのものにせずにっていうことですもんね。
はるか昔に…
島から出土した古代の財宝は10万点余り
そのうちの8万点が国宝に指定されています
沖ノ島の発掘調査に私財をなげうった人物がいます
三角の入り口が見えてきましたね。
(大塚)ここからじゃあいよいよ黄金の谷に…。
うわ〜。
何か空気変わりましたね。
涼しくなった一気に。
古代と現代日本と世界をつなぐ神秘の島
巨大な岩に登ると日本人の原点が見えてきます
九州の北に広がる玄界灘は古代から日本の玄関口でした
日本がまだ倭国と呼ばれていた…
時の大和朝廷は朝鮮半島や中国大陸への進出を見据え航海術にたけた宗像氏に接近
朝鮮との往来ルートに位置する沖ノ島は大和朝廷の重要な祭祀の場になりました
又吉さんあれ見えてきたでしょ。
見えてきましたね。
めったに行けないんですよね?着きましたね。
おはようございます。
ようこそ。
よろしくお願いします。
しけてました?大丈夫でした?今日はまだ大丈夫なほうらしいです。
でもちょっと酔いました。
(大塚)ここからがほんとに島内に入る所になります。
一番急な所を登っていきます。
険しくなってきますね。
この階段もたぶん…。
これ作るのも大変ですよね。
そうですね。
よいしょ。
これが最後の鳥居です。
さああと10mです。
さあ見えてきました。
見えましたね。
長い階段を上ると森の中にたたずむ社が見えてきます
沖ノ島の神田心姫を祀る…
(祝詞)
沖津宮の祭神田心姫の「たごり」とはもともとは「田霧」荒波に渦巻く深い霧を神様に見立てた言葉です
霧に包まれた木々や岩草花のすべてが神としてあがめられました
そしたらこっちちょっと行ってみましょうか。
今木とか生えて想像がつかないと思うんですけどちょうどあの辺りで…。
沖ノ島で発見されたご神宝は8万点あるんですけれどもその中でも象徴的なものに金の指輪があるんですね。
その金の指輪が発見されたのがまさにあそこというか…。
この辺りから?ええ。
巨大な岩と岩に囲まれた厳かな空間
古代の人たちはそこを祭祀の場に選びました
ほとんどの宝物はこの一帯で見つかっています
これも大きい岩ですね。
へぇ〜。
ここら辺からは神様も服を着るでしょうということでシルクロードを伝わってきますので繭から糸を紡ぐたたり要するに紡織具とかそういうものもこの場所から見つかってますね。
ここでやってたんですね。
これでもよく崩れないですね。
落ちてきそうなんですけどね。
崩れた形跡もないんですか?ええ。
小さい岩は崩れたりしてるんですけど大きいのは基本的にもう何千年という時間を位置も形も変わってないですよね。
かっこええ。
どっちが頭ですか?こっちですか?
(大塚)そうです。
両方同じじゃないんですね。
若干違ってるんですねこれが。
目とか牙の所が若干違ってるんですね。
あ〜ほんとですね。
用途は例えば神様とか偉い方とかの上には傘とか覆いを後ろから持ってつきますね。
その傘を取り付けるためのフックの部分がこれで口の所からその下の部分を広げたとされています。
旗指物の先っちょですね。
おしゃれですね。
すごい。
きれい。
かっこいいな〜。
新羅…あっ習った。
きれい。
普通にできますね。
これよく見ると王冠のように縁がピッとあるんですね。
ほんとだ。
すごい細かいですね。
すごいきれいですねこれ。
今もできそう。
普通にかわいいです。
今8枚並んでますけれども沖ノ島からは81面見つかっています。
この裏側が鏡ってことですね。
逆にこっちの文様がついてる部分というのは裏。
裏なんですね。
裏に文様がついて表はつるつるした光を反射する部分と。
鏡どうやって使ってたんですかね?あっ!これ実際の…どうでしょう?えっこれうそもんですか?ええ。
よかった。
これレプリカです。
太陽を象徴する鏡というものを古代の日本人は祭祀にたくさん用いて大切なものというふうにしてきたんだろうなと。
光をお供えするっていう意味やったんですか?光もご神体?そうです。
ペルシャだ。
私イラン生まれなんです。
イランのどの辺ですか?テヘランで生まれて。
ササン朝ペルシャって今のイランとかですよね。
これは珍しいんですよね。
時代を下ると正倉院御物とかもあるんですけれどもこの古い時代のしかもグリーンがかった淡い色をしたグラスというのは沖ノ島くらいしか出てきてないと。
ほんとにすごかったんでしょうね。
そんな遠くから来たものすご珍しいものを自分たちのものにせずにっていうことですもんね。
すごい美しいですねその心は。
このカットグラスひとつとってもいろんなドラマが秘められてると。
そうですよねその人の指紋とかついてるかもしれないですもんね。
よく見ると空気が入ってたりするんですよこれ。
当時の空気ですよね。
怖っ!へぇ〜すごいな〜。
カスピ海に面したイラン北部のギーラーン州です
広大なイラン高原の中にある…
その周辺には古いお墓が点在しています
そこから忘れ去られた古代文明の遺物が数多く見つかりました
…と呼ばれる独特の模様を持った吹きガラスの器です
鉱物資源が豊富なイラン高原ではガラスなどの工芸品が早くから作られました
中でも6世紀ササン朝ペルシャの時代には芸術性豊かなガラス製品の産地として繁栄を見せます
1,700年前のササン朝ペルシャの時代にこの一帯で作られたガラスが日本の沖ノ島に渡りました。
この場所で生まれた華麗なペルシャ文化は広大な砂漠を渡り高い峰々を越えて7,700kmも離れた日本に伝えられました
(大塚)ちょうどこの辺りから…。
イランのものが大昔にここに持ってこられてたってことですよね?何百年も前ってことですか?1,000年以上です。
それ不思議ですよね。
イランと日本がそんな昔から交流があったってことですよね。
すごく不思議じゃないですか。
僕歴史とかあんま知らないんで。
日本がそういうふうな祈りをするためにあの島に行ってやってたときにしかも国の重要な祈りをする場所やったはずなんですね。
それって大昔なイメージあるじゃないですか。
そこからイランのものが出てくるというのがすごい不思議で。
シルクロードからっていわれてるけどロマンがありすぎてゾッとするよね。
見せていただいたときにガラスの中に気泡…泡があってさこれ何千年前の泡やんって思ったらうわ〜ってなってさ。
人の息なんかなとか思ったらさうわ〜ってなってさ感動した。
西さん神様にはどういう印象というか…。
神様っていらっしゃるとは思うねん。
でも何でいるかって信じる人がいるからやって私は思うの。
これって全然不謹慎なことではなくてそれって神様の成り立ちそのものやなって思うねん。
あとやおよろずの信仰みたいなあるじゃないですか日本に。
何かそれも具体的には分からないんですけど何かしんどいことがあったら僕は歩いたり公園とか自然のあるとこ行くんですよ。
そしたら何かちょっと楽になるんですよ。
自分のちっこい器にいっぱいいっぱいストレスとかがたまっててその入れもん潰して自然と一体になれたときにその中にたまってるもんがこぼれていくみたいな感覚がすごいあって。
この感覚にみんな感謝してたんかなとか。
又吉さんそれすごい見てて思う。
輪郭を淡くするってことやろ?それができる人やなって思う。
やおよろずの神様と仲いい人やなって思う。
輪郭が淡くて…森で会ったら気付けへんやろなって思う。
芸人としてはどうなんか分かんないですけどね。
確かにそこと一体化してることはよくありますよね。
芸人さんとか人の中にいたら目立つねんたぶん。
沖ノ島にうち行かれへんけど沖ノ島で歩かせていただいてて又吉さんが通ってもたぶん気付けへんと思うのよね。
その輪郭の淡さがあって。
4世紀後半からおよそ600年間続いた国家規模の祭祀が終わったあとも不言様の信仰は地域の人たちによって大切に受け継がれてきました
その島が今から60年前ににわかに脚光を浴びます
1954年から10回にわたって島の発掘調査が行われ数々の宝物がほとんど手付かずの状態で見つかりました
この調査に私財をなげうった人物がいます
大手石油会社の「出光興産」を設立し日本の企業として世界のメジャーと対等に渡り合った人物です
8万点もの国宝の発見につながった沖ノ島の発掘調査
それを指揮した出光佐三の生涯もまた驚くべき物語に満ちています
出光佐三は1885年明治18年に福岡県赤間村現在の宗像市に生まれました
25歳のときに…
関門海峡に面した門司は日本と朝鮮半島や中国大陸などを結ぶ海上交通の要衝
出光商会は船舶の燃料などで販路を拡大します
佐三には子どもの頃から培った神々への信仰がありました
天照大神の姫神である三女神を祀るふるさとの氏神宗像大社への信仰です
戦後宗像神社復興期成会の会長に就任
佐三には一つの思いがありました
「日本と大陸とを結んだ沖ノ島を調査して日本の成り立ちを示す重要な手がかりを探したい」
佐三が幼い頃から持ち続けた沖ノ島への信仰が日本の歴史を掘りました
沖ノ島に広がる原生林のさらに奥には黄金の谷と呼ばれる聖域があります
岩に囲まれた巨大な迷路でこれまで足を踏み入れた人はほとんどいません
(大塚)黄金の谷に入っていきます。
ここくぼんでますよね?くぼんで上がってくぼんで上がってを繰り返してると…谷の部分にこういうくぼみがたくさんあるという状態ですね。
ここをまっすぐ登っていきます。
確かに…木がちょうど折れたとこですね。
うわ〜ほんまや。
この前の台風でたぶん折れたんでしょうね。
まだ白いですから。
これみんなタブノキですね。
よいしょ。
三角の入り口が見えてきましたね。
よいしょ。
うわ〜。
音も聞こえへんようになった。
これはすごいわ。
よいしょ。
こんだけ道ないとこ初めてですね。
海の神様を祀る場所は昔から海上交通の難所に設けられました
沖ノ島とともに三女神が祀られた大島もその一つです
大島にある「中津宮」は宗像三女神の次女にあたる湍津姫を祀ります
おいしい。
ここがすごいすてき。
きれい。
ある日猫を拾って。
それが目の見えない結構高齢の猫ちゃんで病気にもなってて。
うち家に猫がいるので拾っちゃったけど…。
動物病院に連れていって治療でいろいろしてたんですけどこの子を飼うことはできないと思ってすごい悩んで。
初めて神社で「拾った猫の飼い主を探してください」ってお祈りしたんですよ。
そしたら私が貼り紙みたいなんをしてて猫の。
そしたらお祈りした直後に携帯に電話がかかってきて「たぶん保護してくださってる猫はうちの猫です」ってなってそれはすごいびっくりしました。
何か…神様っていうとちょっと大きくなっちゃうけど思いって通じるときあるなとは思いました。
神湊からこれがまっすぐで大島でそのままあっちが沖ノ島なんですよね?今日ちょっと見えないですけどほんとにまっすぐいってるんですね。
何か絶対いるって思います。
誰がいるっていうんじゃないけど分かりますすごい。
何か泣きそうですねすごいきれいで。
あっ誰かいる。
何されてんのやろ?こんにちは。
何されてるんですか?地神様にお供えするためにお潮井を。
お潮井?砂とか石とか…お潮井っていうんですか?はい。
男性でしたら禊とかされるでしょ。
あれのように一応浄めて。
海の中で洗うんです。
その石もここの石を?そうです。
小豆色ですよねほんとにきれいな。
あっこれは?点々が入ってるのが小豆石。
それやったら小豆石がいい。
これどうですか?大丈夫だと思います。
これは小豆じゃないですよね?小豆です。
小豆色してるから…。
でもすごい欲深さが出ますね。
おっきいのばっかりとって!ちっちゃくってもいいんですもんね。
あそこあがるとこは私持っていく。
おもしろい会話でしょ?おもしろいです。
お年寄りからどうぞ。
お姉ちゃんじゃあ一番に行き。
島の女性たちが航海の安全と豊漁を祈る地神様
浜に打ち上げられた小石は神様がこもるものとして大切に扱われます
どうぞしよってください。
部外者ですけどいいんですか?どなたでもいいんです。
失礼します。
頭…。
あ〜打っちゃう。
あっすごい。
まだ拝むのは…。
一緒に拝みましょうね。
どうぞご低頭ください。
地神様…お守りください。
6月5日がここの一年に一度のお祭りで。
それは神様に見せるっていうお祭りってことですか?感謝のお祭り?はい。
おしゃべりしてワーワー…。
いつもね「大きな声であげりい」って言いよったけんね。
おかげでね夫婦で乗られたきね。
こっちもご夫婦で乗りよう。
共働きの人はね漁師のね。
1週間会われんやったらね。
そうですかお忙しくて…。
今幸せですか?幸せ。
仲よしだし?そう。
年寄りから小さい子どもまでみんな家族じゃないけどね…。
家族構成もねほとんど分かるしね。
分かりすぎるぐらい分かるね。
隣のおかずまで分かる?分かる。
匂いで分かる。
あんたたち分かる?分かる。
すてき。
堂々と日本人として行動する。
沖ノ島の発掘調査を指揮した出光佐三は調査が始まる前の年に世界をあっといわせる事件を起こしました
(ナレーター)「全埋蔵量の13%といわれる石油王国イラン」。
「世界最大のアバダン製油所と巨大なパイプを擁して今や世界各国垂涎の的となっています」。
「イランの石油利権は1901年いちイギリス人ダーシーがわずかな代価で手に入れその後50年にわたりアングロ・イラニアン石油会社が開発を独占しました」。
第二次世界大戦後に独立したイランは…
ところがこれに反発したイギリスは海軍を派遣してホルムズ海峡を封鎖
石油の買い付けにきたタンカーを撃沈すると国際社会に表明しました
1953年佐三は自社のタンカー「日章丸」で…
国際メジャーに対抗し日本の企業が中東の産油国との直接取引を行うという快挙でした
これは国際的な問題ですからね私としても……ということを裁判所に誓ってきたんです。
これは出光の仕事じゃありませんから。
日本国家としてやるべきもので……ということが私の最も苦心してるところなんです。
「こうして出光興産のイラン石油の輸入は大きな反響を内外に巻き起こして5月14日午前10時日章丸は再びイランへの壮途に就きました」。
今から60年以上も前に起きた日章丸事件はイランの人たちに好感を持って迎えられました
イラン南部
ペルシャ湾の入り口にあるホルムズ海峡です
日章丸が海上封鎖を突破して原油を運んで以来日本はイランから原油を買い続け2つの国は友好な関係を築いてきました
今も日本が輸入する原油の8割がこの海峡を通過しています
ペルシャ湾内で最も大きな島ゲシュム島に向かうフェリーです
ここはイランの人たちにとってお気に入りの観光コースだとか
「世界有数の原油の輸出国であるイランがこの海峡を封鎖することはありえない」
イランの人たちはそう口をそろえます
日本で伝えられる緊張感とは少し違って平和な一面を見せるホルムズ海峡の今の姿です
西さん海外で生活されたときに僕たちよりも日本を客観的に見られると思うんですけどどういうふうに見えてたんですか?うちイランの思い出はないんやけど。
エジプトは1年生から5年生までおったけど何やろ?まず日本人からしてエジプト人とかは祈りとかに関しては例えば「インシャラー」って言うんやけどインシャラーは神の思し召しのままにみたいに言うんやけど神様は偉大や父なるものみたいなとこがあったの。
でも日本ってこの間大島を取材させていただいたときにおばあちゃんたちとお話させていただいて海の神様を祀ってるのね。
ほんならすごいかわいいなと思ったんが「神様は耳遠いから大きい声でお祈りせなあかん」と言ってたの。
ほんで「神様は甘いの好きやからおはぎ」とか限りなく人格化してて大切にはしてるけどもっと身近っていうかたぶんそれをイスラムで絶対やられへんと思うのね。
神は耳が遠いとか絶対言われへんから。
身近なものにいい意味で引きずり下ろす力って人見知りでモジモジしてるわりに結構距離は近くなったりするのが日本はすごいおもしろかった。
見てらっしゃるお怒りになるって感じじゃなくて身近で。
自然と神様がすごく同じというか考え方があるから畏怖ももちろんあってよくここに行くと神様の怒りを買うから行ってはいけないという所は普通にそこに行ったらケガしやすい場所ですよね。
崖とか山とか踏み込んではいけない所はすごい危険が伴う所ですよね。
だから限りなく自然への畏怖と同じ…近しいというか。
私らもそうやん自然に…。
風吹いたらすごいって思う感じと似てるんかなと思って。
沖ノ島も海から見てるとすごい…。
僕船に酔っちゃったんですよ。
波荒いしな。
それでも「やっぱきれいやな」「何かおる」って初めて行っても何の説明聞いてなくても思うなっていう。
昔の人もたぶん思ったやろうしそこにわざわざ行くというのは…で行くわけですよね。
やっぱ危険が伴うからそれでも行くっていうのが…。
それでさ女人禁制やん。
だからなんやって。
沖ノ島何で女人禁制かってすごい危険やから。
波も荒かったやろ?急に深くなるんやって。
「女性ってすごく大切な宝物でもあるから守るために行かせへんかった」ってことをおっしゃっててすごいうれしかってん。
絶対そうやろなと思いました。
そやな。
同じこと言うてるもんな。
それでも行ったんですよね。
行かずにはおれなかったと思うんですよね。
こっち側です。
すごいですね。
よいしょ。
すごい。
穴開いてますね。
はい。
あれ?これ…。
へぇ〜。
埋まってますねまだ。
深い原始林の中は今なお太古の時代そのまま
「一木一草一石たりとも持ち出してはならない」
このおきては古代から今日までかたくなに守り継がれています
穴開いてますね。
はい。
あれ?これ…。
へぇ〜。
埋まってますねまだ。
この辺全部そうですか?こういうかけらは。
何層にもわたって埋まってるので土が侵食してくるとあるいは鳥が穴を掘ったりすると出てくるってことですね。
これも前は埋まってたけど出てきたんですかね?恐らくですね。
これ踏んだらだめですもんねいろいろ。
ありますね何かいろいろここに。
これもそうですよね。
へぇ〜。
あっこれもそうだ。
この辺り全部。
すごい数ですね。
へぇ〜。
何でしょうね?これね。
岩にめり込んでますね。
そうですねわずかな隙間に。
これ自生ですからね。
これがオオタニワタリといいまして天然記念物に指定されてるんですね。
岩の表面が何でこうなってるかは謎ですね。
これね独特の形してますけど。
水か風か…。
何でしょうね?何せ私も初めて来ますので分からないんですよね。
よいしょ。
お〜すごいですね。
へぇ〜!すごいすごい。
これもそうですよね?はい。
さっきのオオタニワタリが2つ生えてますね。
これも岩から…。
よいしょ。
ここに入ったらどっちの方向か分からなくなりますね。
分かんないですねこれは。
道じゃないですもんね。
これはすごいわ。
でもこんだけ大きい岩が…。
これはもう絶対自然ですもんね。
不思議やな自然でこんなに形が整うというか。
誰が付けたか分からないんですけれどもここら辺一帯ですね…黄金の谷…。
はい。
この岩と岩なんかはね…。
ここも何かやったら出てきそうですね。
あれ塞いでますもんね完全に。
「沈黙の塔」は死者が自然にかえるための場所です
イラン中央部のヤズドには世界最古の宗教ともいわれるゾロアスター教の施設が今もたくさん残されています
イスラム教が入る以前ペルシャの人々の多くはゾロアスター教を信じていました
イスラム教が大多数を占めるようになった今でもゾロアスター教を信仰する人たちがいます
住民の全員がゾロアスター教の信者という…
とても静かな集落です
私たちは…中でも火は光の象徴です。
昔からこの神聖なものを汚さないように大切に守ってきました。
コーランの中にも書かれていますがもし宗教対立が起きてしまったら関係するすべての……と預言者は語っています。
戦争や対立をなくすためにはそれが一番の方法なんですが残念ながらなかなか実現には至りません。
「民族や宗教の壁を越えて対立する者同士がお互いに話し合う」
「日本人が昔から大切にしてきた和の精神こそ平和の原点になる」とジャファリ教授は語ります
「互譲互助」
出光佐三が残した言葉です
「お互いに譲り合いお互いを助け合う」
「お互いという精神が身についた日本人こそが世界の平和を実現できる」と佐三は常々口にしていました
こちらの「洗心」それから「第二宮」「第三宮」という文字なんですけども…。
そういった心をもう一回この地に来て改めて勉強しようということでこの研修を開いております。
戦後西洋文化の波が押し寄せ日本人の価値観や生活様式が大きく変わる様子を見た佐三は日本人が持つ大切なものまでがなくなってしまうのではないかと危惧しました
そして有名なこの言葉を残します
(佐三の声)「『日本人にかえれ』ということは日本民族のみが世界の平和人類の福祉を打ち立てる素質を持っておるということです」。
「日本民族のみである」。
出光の創業者の出光佐三さんが「日本人にかえれ」っていうふうにおっしゃってたらしんですよね。
すごいこの言葉って難しいですよね。
いろんな解釈ができるというか…。
そうやね今デリケートやしね。
でも信仰のことに関していうとやおよろず。
何か一つのことを固く信じるっていうよりはすごく淡くいろんなものを信じるっていう柔軟性みたいなものが日本人にあるとしたらそれを大切にしようとおっしゃってるんやったら私はすごく納得はいく。
どう?僕もそれが日本人のよさなんじゃないかなっていうふうに。
もともと日本的というか日本ってあらゆるものに自然もそうやしものもそうやしいろんなものに…。
ものを信仰するのはもうちょっとあとかもしれないですけどできる感覚持ってるじゃないですか。
だから仏教が入ってきてもキリスト教が入ってきても対応するじゃないですか。
で独自のものにするしね。
結び付いていくじゃないですかいろんなものと。
それが日本人やとしたら「日本人にかえれ」っていうのはもしかしたら「人間にかえれ」みたいなことのほうが表現的には近いんかもしれないですね出光さんが言おうとしてたこととかって。
そうやな。
ルーツをたどって…。
だからってそのルーツだけを大切にするんじゃなくて広げていくってことだよね。
ルーツがあるから広げられるというか。
出光さんの「日本人にかえれ」という言葉は特に今の時代やとちょっとハッとするというか…。
でも出光さんは和のいろんなものといろんな人たちを和ますというか…。
それができるからっていうふうなのは思ってたらしいんですけどね。
たぶんそういうことなんですかね。
そやな。
だから「かたくなになれ」ではなくて「己を知って広げていこう」「みんなで和をもって」っていうことなんやろな。
恐らく日本人に対して言ってる言葉で「日本人にかえれ」って言ってるのは…そうじゃないよね。
日本の神様もそうやもんな。
いろんな神様がいんねんもんな。
「俺最強やから信じろよ」っていう神様いてはれへんもんな。
長い間人間が近づくことを拒み続けた沖ノ島の森
そこに足を踏み入れると古代の人もきっと目にしたであろう風景が広がります
神々が降り立つ世界
人と時代は変わってもそこを取り巻く天空は今も変わることはありません
太陽も月も星もゆっくりと巡り時を刻み過去と現在未来をつなぎます
島の夜明けです
日本人は昔から朝日に向かって手を合わせ一日が平和に過ごせるよう祈りをささげてきました
昔からお互いを思いやる和の心を持ち続けてきました
黄金の谷の中央にそびえる巨大な…
何千年という長い年月の間ひと言も語らず密林の中にたたずんできました
足掛からへんな。
どこに掛けよう?掛かりますかね?
人は常に自然に対する畏敬の念を持っています
自然がもたらすさまざまな災いから守ってもらうために神々への信仰は生まれました
よし!うわ〜。
あ〜!海見えますね。
うわ〜すごい!へぇ〜。
これはすごいわ。
絶景!すごいですね。
よいしょ。
この景色見ようと思ったら相当な道を来ないとだめですもんね。
すごいわ。
こう見ててもやっぱでかい岩が結構多い。
上のほうまで。
すごいな〜。
自然ですね完全な。
はるか昔にこの岩に登って神様に対座した人がいたかもしれません
体に触れるものすべてに神を感じその神に近づくために
不思議な感覚ですね。
何か…何でしょうね。
不思議ですね。
街なかで死ぬのって何か怖いですけど何かここやったらわりと普通というかね動物も全部死んだりするし。
生まれたり死んだりするのが結構何か…。
そういうことの感覚と近いですよね。
街に行くと…何ちゅうんかな?人間が生まれてくるとかがものすごい異常事態みたいに感じられるじゃないですか。
人間が死ぬとか。
非日常的なことなんですけど。
何かそんな気がするなあ。
いつの時代にも人には大切な役目があります
自分たちが過去から受け継いできた生き方を未来に正しく伝えていくこと
確かに神様いますよね。
古くから絶えることのなかった不言様の信仰
大自然に神を見いだした日本人の祈りの原点がそこにあります
2015/12/13(日) 15:30〜16:54
MBS毎日放送
又吉直樹 神の島を行く〜宗像大社と出光佐三〜[字]
福岡県宗像市の沖ノ島は「神宿る島」と呼ばれ、立ち入りが制限されるなど多くの謎を秘めた島。国宝8万点!のこの島を又吉直樹が訪れる。彼は神の島で何を見るのか!!
詳細情報
番組内容
2017年の世界文化遺産登録の国内候補に決まった福岡県宗像市の沖ノ島。「海の正倉院」と呼ばれ、8万点あまりの国宝が発掘された島である。番組では今年の芥川賞作家の又吉直樹がこの島を訪れ、絶海の孤島と悠久の歴史の世界へ旅に出る。また、この島の発掘に深い繋がりを持つ、出光興産の創業者、出光佐三について放送。
番組内容2
佐三の人間形成に大きな影響を与えた神社と日本の復興を強く後押しした出光佐三の人生にも焦点をあて、イランへの取材も行った。日本人とは何なのか、を考える事が出来る番組を目指します。
出演者
又吉 直樹(芥川賞作家)
西 加奈子(直木賞作家)
ナレーション:手嶌 葵(歌手)
制作
RKB毎日放送
公式ページ
◇番組HP http://rkb.jp/munakata/
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる可能性があります。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
福祉 – 文字(字幕)
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