生字幕放送でお伝えします≫こんにちは。
≫12月13日午前11時になりました。
皆さんとNHKをつなぐ「とっておきサンデー」。
與芝由三栄です。
今日のパートナーは…。
≫池澤あやかです。
どーもくんもよろしくね。
≫どーも。
≫今日の池澤さんの衣装もそうですけどすっかりクリスマスっぽい雰囲気が街じゅう一色です。
≫そうですね。
私は去年、母と一緒にイルミネーションを見に行ったんですけど年々華やかになってきてるので今年も楽しみにしております。
與芝さんは?≫家族のためにクリスマスツリーをやっと飾りました。
今週はサンタさんにいろいろ連絡したりお手紙書いたりして準備に忙しくなりそうです。
それでは今日のメニューからまいりましょう。
≫どーも!つわりに苦しんでいたあさですが迎えに来た新次郎とともに大阪へ帰ることに。
出産の準備で加野屋はすっかりお祝いムード。
でも、そんな中、突然庄吉が倒れてしまいます。
「あさが来た一週間」はこの後すぐ。
24分頃からは「とっておきチェック」。
「NHK認知症キャンペーン」の特集番組「わたしが伝えたいこと」の見どころをご紹介します。
36分頃からは「どーも、NHKです」。
いじめを減らすために何ができるのかを考え続けるEテレの番組「いじめをノックアウト」の取り組みについてお伝えします。
≫最初のコーナー「あさが来た一週間」です。
今回は、見どころありました。
≫今回の見どころはあさと新次郎に待望の赤ちゃんが生まれたことですよね。
≫本当、おめでとうと思いましたね。
いろいろ濃い内容の1週間ですので7日からの1週間分20分のダイジェストご覧ください。
♪〜「時には雨も降って」♪〜「涙も溢れるけど」♪〜「思い通りにならない日は」♪〜「明日頑張ろう」
(あさ)ややこ、できるのがこない苦しいやなんて。
藍之助の時も、養之助の時もお姉ちゃんは、ちっともこないや、あれへんかったのに…。
(カズ)つわりいうんはややこが、おなかの中で気張っとる、しるしやけん。
あんた、気張り過ぎやで。
今の奥さんにもし、うってつけの妙薬があるんやったら…。
(新次郎)あさ。
あさ!へ?
(亀助)まさか!妙薬が来なさったが!へ?新次郎さん!うめさんも!こっち、どうぞ。
あさ!
(うめ)おあさ様、なんてこと…。
旦那様。
うめ…。
よっしゃ、よっしゃ…。
諦めてたのに、ようやったわ。
あんたが嫁に来てくれてもう11年だす。
働かさしてばっかりで…。
それやのに…。
おおきにな!ウゥ…。
ウエッ!髷
(まげ)の、びんつけ油のにおいが、もう…。
息、吸うただけで吐いてしまいそうだす。
せや!おはつさんが送ってくれはりましたんや。
やぁ、おみかん!うん!何で、すぐ帰ってけえへんかったんだす?その原因が、あいつだす。
よう、若奥さんに盾ついてましたんや。
突然、手のひら返したようにこっちの言うことを聞くようになって、どっか不自然やないか言わはって。
へえ…。
あれは…。
(宮部)なしか、あいつ。
態度、悪かなぁ。
まさかな…。
あの納屋頭、何ていいますのや?サトシいいますねん。
サトシさ〜ん、どげんしたと?
(サトシ)俺、あげな、のんきな金持ち見ると、虫ずが走りますと。
それも、もう終わりたい。
え?この炭坑の経営がでけんごとしてやるったい。
何ち?何でんなか!
そして、あさは新次郎と共に大阪へ帰っていきました
今、帰ったで!
(一同)お帰りやす。
(よの)どないしたん?つわりだす。
何、食べさしても吐いてしまいますのや。
(正吉)ええ鍼の先生知ってはりましたやろ。
ああ!早、来てもろて。
あさのつわりは1か月以上も続いた後季節の変わる頃になって少しずつ落ち着いてゆきました
今回ばっかりはほんま、身にしみました。
体は、丈夫な方や思てたけどこない苦しいこともあるんやて…。
おなかの子ぉが教えてくれたんだす。
思い上がったら、あかんて。
もう無理は致しまへん。
無理は子が生まれてからに致します。
(新次郎よの)はぁ?ほどほどに、しときなはれや。
ほな、行きまひょ。
今井さんが銀行を開業しはったらほかの両替商も次々と銀行に変わっていくというこういう流れだすな。
(榮三郎)銀行だすか?3年前にもう、あさちゃんは加野屋を銀行にしたいと言うてはりましたのや。
せやったなぁ。
今の加野屋は両替商の看板はあげてるだけで何の儲けも、あらしまへんなぁ。
石炭の稼ぎの方でようよう、やってるという…。
先祖代々のお金の仕事、続けよ思たら銀行になるしかあらへんのだすやろか?そらまあ、お前たちの判断だすな。
どない思う?
(雁助)まあ両替屋っちゅう仕事が時代に合うてへんようになってきたのは確かだす。
せやけど、銀行なんちゅうもんはただの、はやりで所詮、長うない思てます。
今のままでもっと、ええすべ探したらええんやないかて。
(榮三郎)わても日本でそない、あっさり銀行が通用するとは思わへん。
お兄ちゃん、どないだす?ん?そないな異国の流れをあっさり、取り入れてええんかいう話で。
ええもんやったら取り入れていかな、あかんしなぁ。
銀行にした方がええって言いはりますのか?いや、わて、そないなことどっちゃでも、かまへん。
待っとくれやす。
雁助とお前とあさで決めてぇな。
何で、お兄ちゃんはあないに、お商売の話嫌がりはりますのやろ?榮三郎!お前も一緒に行こ。
雁助もな!
(2人)はい?
(友厚)お顔の色ももう、よろしいようですな。
そやけど、寄合所にも行かれしまへんのや。
子どもを産み育てるいうことはほかのどんな新しい産業興すよりもお国のためになることです。
動きとうてムズムズしてしまいます。
焦ることはありません。
どんなに働いてても人は皆、いずれ死んでしまうしお金は墓場には持っていかれへん。
それよりも問題は後世に何を残せるかだけです。
時は流れて、秋となりあさのおなかはすっかり大きくなりました。
五代友厚は、米商会所を開設。
大阪経済復興に貢献していきます
あ〜、五代様おめでとうございます。
おめでとうございます。
おおきに。
それにしてもようお似合いですなぁ。
いやいや…、ハハハ。
やっと、生えそろいましたわ。
せやけど、まだスースーして、かないまへんわ。
そんな中…
あさのお産は、大事をとってお医者さんと産婆さんの両方にお願いすることになりました
この度は、お産婆さんお医者様にご無理を申し上げまして申し訳ございませんでした。
ほんまに、そやけど私、これで安心致しましたんや。
お母様。
ああ、あささん!すんまへんだした。
お金もかかるいうのにわがまま言わしてもろて。
何べんも謝らんで、よろし。
(かの)キャ〜、大旦那様が!大旦那様が!お前様!
(かの)立ち上がろうとして急に、お倒れになって。
発作です。
ご主人、ご主人!失礼しますよ。
すぐ、旦那様に…。
おい、あさ!あいつらに言わんといてくれ。
こんな情けないとこ見せとうない…。
承知致しました。
時々、あないなりますのや。
発作もなぁだんだん強なってきて…。
頼むわ。
孫の顔、あの人には見せてあげて。
なぁ、お願いします。
そして、いよいよ…
イタタタタタ!痛い!う〜ん!ハァ…、ん〜!うぁ〜!
(産声)生まれた!ややこの声や。
無事、生まれましたがな!はぁ、よかった…。
生まれた。
あさは、難産ながらも無事、女の子を出産しました
ようやっと会えましたなぁ。
どうぞ、お待たせ申しました。
あさ!ああ…、ああ〜!あの、ちょっと…。
抱かしてもろて、よろしか?お願い致します。
かわいらしいわ!
(榮三郎)おでこと鼻筋がお父ちゃんに似てまへんか。
女の子が私なんかに似たらあきまへんがな、もう!…とか言うて、うれしそうに。
お父ちゃん!ちょっとでええさかいあさと2人に、いや、この子と3人にさしてもらわれへんやろか?きれいな子ぉや。
よう出てきてくれましたなぁ。
あさ、おおきに!
(榮三郎)お姉さん、今炭坑、言いはりましたか?近いうちに、もういっぺん炭坑、行かなあかん思てんのだす。
ちょっと、うまいこといき過ぎのようで。
は?いいやうまいこといってるさかいよけ、気ぃ引き締めなあかん思うんだす。
そのころ、九州の炭坑では…
(さえずり)
(爆発音)ああた!ああた〜!ああた〜!どげした?
(伊作)それが…親分が、穴の中におったと!
(カズ)ああた〜!
一方、大阪のあさは…
旦那様。
ん?加野屋の銀行、作りたいんだす。
榮三郎も雁助も乗り気やないてゆうてましたやろ。
志のある人に、お金、貸してその人が、そのお金で日本のための新しい仕事興すてこれほど今の時代に合うてる事業はほかにあれへんて思うんだす。
新しい商いを…。
ややこ抱いてする話やあれへん。
ほんまやな。
堪忍やで、千代。
当主は、榮三郎だす。
あいつの言うこともちゃ〜んと取り入れていかなあきまへん。
分かっております。
もっと炭坑の方で資金ためてそれから、じっくり相談してみよ思てます。
えらいことやがな!何や、騒々しおますな。
えらいことだす!うめ、どないしたんだす?加野炭坑で落盤事故、起きたて!何やて!?炭坑が事故て、ほんまだすか?
(弥七)へぇ。
今、九州から早馬、飛ばしてきた使いやいう、お人が…。
(福太郎)姉御!福太郎さん!夜中に、ドカンちゅう音がしてモクモクと煙が上がっとってその中に親分がおったっちゅうて…!
(泣き声)えらいことになってしもた…。
九州に行ってまいります。
千代は?連れていきます。
うちにとっては、鉱山も炭坑夫も千代と、おんなじように大事なんだす。
アホ!こないな赤ちゃんに長旅さしてどないしますのや。
わてに任しとき。
え?わてかて、千代の親やで。
こっちには、わても、みんなもいてるさかい、何も心配あれへん。
行っといで。
おおきに。
馬を用意しとくなはれ!福太郎さんはしばらく休んでから帰ってきとくなはれ。
一人で行かはる気ぃだすか?夜通し走って山賊にでも襲われたらどないしはる、おつもりだす?それは…。
(友厚)ごめんください。
五代様!福岡にいてる店の者から加野炭坑の山、上空に煙が立ち上ってるゆうて報告が来たんです。
事故でも起こったんやないか思て。
落盤事故だす。
今から向かうとこで。
私も行きましょう。
へ?私も山に、よう関わってる者です。
何か、お役に立てるかも分かりません。
そないな、ご迷惑おかけしたら…。
お願い申します!旦那様!女一人では心配や思てたとこだすわ。
妻を、よろしゅうお願い致します。
分かりました。
表道に馬車、用意できました。
おおきに。
何や、もう早々に行ってしまいましたんかいな?へぇ…。
ん?何かありましたんか?いや…。
お父ちゃん覚えたはらしまへんか?昔、わてが小ちゃい頃、えらい優しい番頭さん、いてましたやろ。
ああ…。
あのお人が、今頃、どこでどないしてはんのか知ったはらしまへんか。
あの奥さんや一人息子の松造も…。
なんてことや…!火が残っとるんが穴の奥の奥の方やけなかなか消されんとです。
皆さん、ご無事なんだすか?治郎作親分が見つからんとです!カズさん…。
あん人は、山の男ですたい。
いつ、そげんことになってんおかしゅうないちそげな覚悟で生きとりましたけん。
そやけど…、なし、あの人が…!あんた、どげするつもりなんか?どうせ、俺だち見捨てて山から手ぇ引くつもりやろ!そんな…。
(サトシ)そうに決まっちょる!大体、加野屋がようけ掘った者に報奨、与えるなんち決まり作ったけん、みんな欲張って競い合うように掘るようになったったい!そのせいで、こげんことになったんと違うんか!うちは加野屋の責任やて思てます。
申し訳ございまへなんだ!この事故の責任は加野屋が全部…。
(友厚)いや…。
これは、ただの落盤事故やない。
坑口で、こんなもん見つけました。
これは、火薬です。
(亀助)火薬て?誰かが、作為的に計画したことなんかも分かりませんな。
(伊作)お〜い!おったぞ!親分おんなったぞ!親分さん!ああた…!
(治郎作)カズ…。
(伊作)側道に逃げ込んで助かったっち。
危機一髪やったとたい。
ヘヘヘ。
何が、危機一髪ね。
あっ、イテェ…。
どんだけ心配したことか!ほんまに、よろしおました。
すまんかったのう。
こっちんこつは任せとけっちゅうたのに。
何、言うてはりますねん!怪我までしはったいうのに。
こげなたぁ、大したことなか。
唾ば、つけとったら治るったい。
(笑い声)誰かが故意に坑道に火薬を仕掛けて落盤さしたんやとしたら事故やのうて事件です。
今、うちがせなあかんことは犯人、捜すことやのうて一日でも早う、ここを復旧さして働けるようにすることだす。
あなた様が一緒に来てくれはってほんまに心強うございました。
これは一つ、貸しですわ。
そのうち大阪で返してもらいます。
グッバイ。
それから、すぐに落盤事故の調査が始まりより多くの報奨を望む坑夫たちの欲望が落盤事故につながったとしてあさは、警察から厳しく追及されました
これから先、事故の後始末はもっと手間取ることになる思います。
再開させるにもかなりの時間がかかります。
一時でも気ぃ許してまた何かあったら、その時こそもう加野屋は、おしまいだす!せやさかい、うちが毎日坑道に入って、監督しよ思てます。
お姉さん、また行く気だすか?若奥さんと亀助の2人でなんとかなるもんやあらしまへん!わてから申し上げるのは心苦しいんだすけど加野炭坑は、もう手放した方がええんと違いますやろか?加野屋に迷惑かけてしまいました。
銀行、作るどころかこれで、また…、借金地獄だす。
負けたことあれへん人生やなんておもしろいことなんかあらしまへん。
「七転び八起き」ていいますやろ。
まだ七回、転んでまへんわな。
千代。
お母ちゃんな「七転び八起き」…。
いいや、「九転び十起き」思て負けしまへんで。
こないなお母ちゃんあかしまへんやろか?いいや。
それでこそ、あさだす。
今、何と、おっしゃったんだす?お前に、九州の炭坑へ行ってもらいたいのや。
あの炭坑だけは、何があっても手放したらいけまへん。
この家を次の代まで守ってくれる礎になる。
お前が言うとおり、あさちゃん一人が、どんだけ頑張ってももう、どうにもできしまへん。
新次郎でも榮三郎でも、あかん。
あの山を守れるのはあんただけや。
いいや。
この加野屋を離れることだけはでけしまへん!最後の頼みや。
最後…。
あんたが私の死に目にあわれへんかったとしても…あんたに行ってほしいのや。
それから数日後
お前が、いてへんようになったら困りますのに…。
わてが教えられることは全て、お教え致しました。
どうぞ、お気張りやす。
へぇ。
雁助。
任せとくんなはれ。
うん。
お早う、お帰りやす!行ってまいります。
(亀助)サトシやったらあの男だすけど?やっぱり…。
大旦さんの思てはったとおりや。
きさん、誰な?あんた、松造やな。
わてや。
あのころ、手代やった雁助や。
さあ、昔話でもしまひょか。
そのころ、大阪では…
(正吉のうめき声)お父様?お父様!大旦さん!大旦さん!≫正吉、大丈夫ですかね。
≫自分の最後を分かっているかのような発言もとても心配になりますよね。
≫その一方で待望の赤ちゃん千代が無事誕生して新次郎も加野屋の人たちもすごい大喜びでしたよね。
≫そんないいこともあるのにやっぱり炭坑事故も気になりますよね。
落盤事故、これから炭坑をどうやって再建していくんでしょうか。
≫どーも、どーも。
≫どーもくんがとっておき情報を持ってきてくれました。
なんでしょうかね。
なんと、あさとうめの2人が歌番組に出演するようですよ。
総合テレビ、あさって15日夜7時30分から生放送でお送りする「第15回わが心の大阪メロディー」の司会を波瑠さんと友近さんが務めるそうです。
番組では、AKB48が実際に使われている「あさが来た」のセットで主題歌の「365日の紙飛行機」を歌うのでこちらもお見逃しなくということです。
≫「あさが来た」のメンバーがそのままスタジオに出る感じがしますよね。
来週「NHKとっておきサンデー」は放送をお休みさせていただくために20分のダイジェストは総合テレビ20日、日曜日午後4時35分からお送りします。
ぜひご覧ください。
以上「あさが来た一週間」でした。
≫続いてのコーナーは…。
どーもくん、いくよ。
「とっておきチェック」。
日本では10年後高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。
そこでNHKでは、今年2月から認知症への理解を深めるキャンペーンを展開。
認知症の症状や予防介護の悩みなどを解決するヒントなどについてお伝えしています。
これまでに特集番組を5回放送。
認知症の人や家族を支えるため地域、そして私たち一人一人に何ができるのか考えてきました。
認知症をきちんと知る認知症ってものを近くに感じるようなキャンペーンをお送りしていきたいと思います。
きょうの「とっておきチェック」はあす放送する特集番組の見どころについて詳しくお伝えします。
今日の「とっておきチェック」はNHK認知症キャンペーンの特集番組の司会を務める山本哲也アナウンサーに伝えてもらいます。
よろしくお願いします。
≫ところで、山本さん認知症キャンペーンの取り組みについて教えていただけますか。
≫認知症を自分のこととして考えるというのがテーマなんですよね。
認知症というのはひと事ではありません。
将来、自分自身それから大切な周りの人がいつ認知症になるか分かりませんよね。
そこで、NHKでは認知症について理解を深めてもらおうということで今年の2月からキャンペーンを続けているんですよ。
これまで特集番組など数多く放送してきたほかインターネットのホームページやイベントなどでさまざまな形で認知症に関する情報を発信してきました。
総合テレビであす放送する特集番組「わたしが伝えたいこと」では認知症の人たちが、日ごろどんなことを考えているのか。
これまで誰にも言えず胸の中にしまいこんでいた思いを認知症の人たち自身に集まって語ってもらいました。
では、番組の一部ご覧ください。
さあ、山本さんよろしくお願いします。
認知症については「あさイチ」という番組で何度かお伝えしてきてはいるんですけれども実際にその認知症の方々とテレビでお話しするってことは初めてだと思うんですよね。
この秋、私たちは認知症と診断された人たちにメッセージを寄せてほしいと呼びかけました。
届いた手紙やメール、FAXは70余り。
そこには認知症になったことへの戸惑いや不安などがつづられていました。
番組では、声を寄せていただいた8人の皆さんとともにどうすれば認知症になっても自分らしく生きられるのか考えていきます。
アルツハイマー型認知症と診断された曽根勝一道さんからの手紙です。
「59歳の時に告知されました。
その時はショックが大きくて生きていくのさえ嫌になりました。
そして、自分の中に閉じこもっていくような日々が続きました。
告知されたあとアルツハイマーという病気をよく知らないままいろいろと不安や恐怖を覚えました。
いちばん心配したのは妻に暴力を振るうのではないかということでした。
」大阪で妻と暮らす曽根勝さん。
最も苦しめられたのは認知症ということばが持つイメージでした。
追い打ちをかけたのが認知症の本人のための情報がないということでした。
手に入るのは家族に向けた情報ばかり。
本人を傷つけるようなネガティブなものがほとんどでした。
先ほどVTRで出ていたようにちょっとネガティブな捉え方っていうのは僕も今感じると、多いような気がしたんですけれども。
早期に認知症と診断されても自分の世界に閉じこもってしまい病状が悪化してしまうこうした状態は早期絶望とも呼ばれています。
どうすれば、その早期絶望を乗り越えられるのかヒントを探っていきます。
また番組では、認知症の人たちが社会の中の役割を取り戻すにはどうすればいいかについても考えていきます。
東京町田市にあるデイサービスです。
ここでは、その日何をするのか認知症の人たち自身が決めています。
しかも、認知症の人たちに仕事をしてもらうといいます。
この日は、買い物や洗車お昼ご飯の準備の中から選びます。
自分のやりたい仕事で汗を流すことで誰かの役に立つことを実感してもらうのが狙いです。
実際に、このデイサービスを利用してる方にお話を伺いました。
最初はちょっと慣れないなってこともありましたか?このシステムというか。
さらに番組では認知症になっても暮らしやすい社会の実現に取り組んでいる海外の事例についても紹介します。
イギリス北部のスコットランドでは認知症の人たちの声を政策づくりに積極的に取り入れてきました。
その原動力となっているのが認知症の人たち自身が作る団体です。
このグループがみずからの手で実現させた政策の1つが「診断されたその日から始まる支援」です。
この制度では認知症と診断された全ての人にリンクワーカーと呼ばれる専門のスタッフが派遣されます。
リンクワーカーは不安や悩みの相談から利用できる行政サービスの紹介まで1年をかけて生活の基盤を整えていきます。
時間をかけてその人について知り関係を育てて行きながら認知症とよく生きるための支援やアドバイスを提供するのです。
こうした動きは日本でも始まっていて去年10月には認知症の人たちによる日本で初めての当事者団体も設立されています。
日本でも広がりつつあるというけれどもまだまだこれからという感じなんでしょうかね。
丹野さんは、去年10月に認知症の人の会を立ち上げるってところに参加されてますよね。
番組では、このほかにも認知症の人たちから寄せられた70余りの声をポスターにするという試みも行ないました。
認知症の人たちとともにどうすれば自分らしく生きられるかを考える「わたしが伝えたいこと」。
総合テレビ、あす夜10時です。
≫10年後には高齢者の5人に1人が認知症になるといわれているということで本当にひと事ではないんだなとそんな気がします。
山本さん、認知症の方とはどう接すればいいんでしょうか。
≫認知症の人っていうのは自分自身に不安を抱えていたり自信がなかったりするんですよね。
ですから、そういう面を少しでも軽くしてあげるような会話というのが大切なんですよ。
ちょっと見ていただけますか。
まず笑顔でゆっくり話す。
こんにちは。
どうしましたか。
やることを1つずつ短く簡潔に話す。
そして、できないことや失敗を非難しないと。
あなた何やってるの?そうじゃないでしょこれもできないの?そういうことって私たち自身もいやですよね。
ですから、こういうことを非難しないようにして笑顔ができる会話というのを心がけるといいと思いますね。
≫家族だけだとちょっとこうしてしまうということもあるかもしれませんけどこういう心がけを具体的に情報としてどんどん出していって意識付けされるといいかなと思いますね。
≫ですから認知症の本人ですよね。
それから、介護する、支える人そして地域。
こういう形でみんなが支えあって手助けできる社会を作るにはどうすればいいのかなっていうヒントになればと思っているんですよね。
あすの番組は。
番組だけではなくてインターネットのホームページでも認知症の基礎知識や予防法介護などに関する情報を発信しております。
例えばこちらですね。
回想法と出ていますけど回想法のホームページです。
回想法といいますのは昔のことを思い出すことによって脳の機能を活性化して認知症の進行の予防やうつ状態の改善につなげようという試みなんですよ。
このページではNHKのアーカイブスを利用して昔の番組やニュースの映像を見ることで手軽に回想法を行えるようその手順を示しているわけなんですね。
これまでは、日本では認知症の人は何も分からないということで支援策の大半を本人以外の第三者に基づいて決めてきたんですよね。
でも、あすの番組では認知症の人たち自身の声を聞くことで認知症を取り巻く課題を浮き彫りにして自分らしく暮らしていく社会を実現していくヒントを探っていきたいと思っています。
ぜひ、ご覧ください。
≫本当ひと事じゃないですもんね。
以上「とっておきチェック」山本哲也アナウンサーでした。
≫どーも、どーも!続いては、NHKのさまざまな取り組みをご紹介するコーナー「どーも、NHKです」。
2013年4月Eテレで始まった番組「いじめをノックアウト」。
いじめられた体験があるAKB48の高橋みなみさんが自分の考えを自由に発言。
深刻化するいじめの問題に対し何ができるのかをみんなで考えていきます。
いじめられた人の気持ちを改めて考えたりいじめをなくそうとする学校の活動を見つめたり。
そして、この番組で始めた取り組みの1つが、行動宣言です。
いじめをなくすために自分には何ができるのかを考えその内容をNHKのホームページで公表するというキャンペーン。
書いてしまったそれは守らなきゃいけない。
ある意味、おきてみたいな約束事みたいになるわけです。
この10月皆さんから寄せられた行動宣言は100万件を超えました。
放送開始から2年半いじめについて皆さんと考え続ける取り組みをご紹介します。
ここからは、番組「いじめをノックアウト」のプロデューサー角学と共にお伝えします。
よろしくお願いします。
お願いします。
この番組、どのような思いで始まったんですか?いじめを巡る問題は簡単に解決できるものではありません。
だからこそいじめに特化した番組を毎週、継続的に放送することで家庭や学校などでいじめについて話し合うきっかけが生まれいじめを防いだり相談できる空気が少しずつ広がるんじゃないかとそんな思いで、この番組をスタートさせました。
いじめをタブーとしないで視聴者の皆様と考え続けていくことが大事だと思っています。
この番組、2年以上にわたって継続している活動があるんですよね。
はい。
こちらの行動宣言です。
子どもたちが1日の大半を過ごす学校現場でこそいじめについて一人一人が考えたことを発表し合ってお互いを認め合うきっかけにしてほしいそんな思いを込めて始めました。
この行動宣言、100万件の参加を目標に始まりました。
いじめをなくすために自分ができることは何かを考え発表する、行動宣言。
みんなで共有することでいじめを減らそうという雰囲気空気を広げようという試みです。
書かれた行動宣言はNHKに寄せられるほかNHKのホームページから直接参加することもできます。
取り組みの開始当初教育評論家の尾木直樹さんは…。
皆さんの行動宣言はすべてホームページで公開。
ことし10月、目標だった100万件を超えました。
授業などで子どもが行動宣言を書いた学校は3000以上に上っています。
番組では子どもたちが考えた決意を折に触れ、取り上げてきました。
「思いやりの心を持って常に周りを見て行動しいじめのない学校を目指します」。
「LINEなどで返ってこなくても無視してるように思いこまないようにする」。
さらに、地域で広がる動きも。
こちらは体育会に来た保護者に行動宣言を書いてもらう神戸の中学校。
以前に書いた宣言をもう一度見直し新たな行動宣言を作ろうという学校もありました。
そして、新たに行動宣言。
一人一人の行動宣言から少しでもいじめの問題を考える空気が広がってほしい。
それがスタッフの思いです。
それにしても、この100万件という数はすごいですよね。
本当にありがたい数字です。
これまでに3700以上の学校が参加してくれました。
4月のクラスが新しくなった時や12月の人権週間などクラスのみんなで課題を見つけて話し合うきっかけとして取り組んでいただいています。
繰り返し何度も参加してくれる学校も増えてきました。
「いじめをノックアウト」での試みこれだけではないんですよね。
はい。
行動宣言に参加した学校を取材させていただきいじめに対して、どう向き合っていこうとしているのか継続して追いかけています。
学校で子どもたちがいじめについて話し合う様子やいじめをなくそうって行動する現場を取材して放送することで自分たちの学校ではどうかな?って話し合ったりいじめに対する取り組みのヒントになればと思っています。
番組スタッフが、継続して取材を行なってきた学校の取り組みその1つをご覧ください。
取材を続けている学校の1つ佐賀大学附属中学校です。
ことし3月の放送で香港の学校の生徒とインターネット中継でいじめについて意見交換する様子を伝えました。
このとき、生徒たちは香港の学校にはいじめを防ぐ生徒組織があるということを知りました。
このあと、生徒会は傍観者を作らない、という目的の組織づくりに乗り出します。
それから4か月後の6月。
番組スタッフはいじめの傍観者をなくすための生徒組織いじめバスターズの創設を決める全校集会にカメラを入れました。
そこでは、さまざまな意見が…。
賛否両論の中、採択の結果は?その1か月後、番組スタッフは新たに生まれたいじめバスターズの活動の様子をさらに追跡。
メンバーの1人、玉島さんはクラスでの話し合いを呼びかけました。
しかし…。
傍観者はなくせない。
みんなの厳しい本音です。
そして、2日後再び行なわれた話し合いの場。
玉島さんは自分の経験を語ったうえで一人一人に問いかけていくことにしました。
傍観者をなくす、この取り組みがどうなっていくのか番組ではこれからも見つめていきます。
生徒の皆さんが本音をぶつけ合って真剣にいじめの問題に向き合っているんだなって感じますね。
今、ご紹介した学校だけでなくいじめを減らそうと真剣に頑張っている子どもたちや先生はたくさんいます。
私たちはそうした皆さんの思いも多くの人に伝えていきたいと考えています。
いじめを減らすことは本当に難しいことです。
しかし、私たちは決して諦めずに高橋みなみさんとそして視聴者の皆さんと一緒にこれからも、いじめについて考え続けていきます。
もちろん、行動宣言も引き続き呼びかけていきます。
皆さんからの宣言お待ちしています。
ここまで「いじめをノックアウト」の取り組みについてお伝えしました。
≫なるほど。
いじめの問題についてNHKがこんなに長い間取り組んでいたとは私も知りませんでした。
ということで、私も今回行動宣言を書いてみました。
周りにいやな思いをしている人がいないか目を光らせる。
ちゃんと守っていきたいなと思います。
ね、どーもくん。
≫どーも。
≫続いてNHKの報道番組に対してBPOが公表した勧告についてお伝えします。
NHKの報道番組「クローズアップ現代追跡“出家詐欺”」に出演した男性が人権を侵害されたなどと申し立てたことについてBPO放送倫理・番組向上機構の委員会は人権侵害にはあたらないとする一方で放送倫理上の重大な問題があるとしてNHKに対し放送倫理の順守をさらに徹底するよう勧告しました。
去年5月に放送されたNHKの報道番組「クローズアップ現代追跡”出家詐欺”」に匿名で出演した男性が自分はブローカーではないのにブローカーとして放送されたため人権を侵害され、名誉や信用を毀損されたとしてBPOに申し立てていました。
これについてBPOの放送人権委員会は11日、記者会見し放送された映像は映像・音声に加工が施されるなど男性本人と特定できるものではなく人権侵害にはあたらないとしました。
一方で必要な裏づけ取材を欠いたまま男性をブローカーと断定的に放送したほか明確な虚偽を含むナレーションを通じて実際の男性とは異なる虚構を視聴者に伝え、放送倫理上重大な問題があるとしてNHKに対して放送倫理の順守をさらに徹底するよう勧告しました。
これについて、NHKは人権侵害にあたらないとされたことはNHKの主張が認められたものと考えますが放送倫理上重大な問題があったという勧告を真摯に受け止めます。
事実に基づき、正確に放送するという原点を再確認し現在進めている再発防止策を着実に実行して、信頼される番組作りにあたっていきますとしています。
≫続いては大河ドラマ「花燃ゆ」についてです。
いよいよ今夜最終回を迎えるんですね。
≫群馬の人々に祝福されてめでたく夫婦となった美和と楫取。
2人は新たな旅立ちを迎えます。
(楫取)私の妻となって欲しい。
(美和)はい。
ついに結ばれた美和と楫取。
しかし、早くも試練が訪れます。
(工藤)県令殿に招待状が届きました。
招待状?群馬の悲願、鉄道建設実現のため鹿鳴館に乗り込む2人。
私たちもダンスを。
え?揖取は、政財界の要人を相手に必死の説得を試みます。
これからの生糸の輸出には鉄道輸送は不可欠です。
一方、美和も女性の教育の必要性を夫人たちに語ります。
その学びこそ生きる力となるのです。
その後、群馬に戻った楫取は大きな決断をします。
県令を辞めようと思う。
そして、2人は新しい未来へと踏み出します。
また、ここからつながっていくんですね。
ああ。
≫群馬のために力を尽くしてきた楫取と楫取をそばで支えてきた美和。
2人はどんな未来を切り開いていくのでしょうか。
≫特に鹿鳴館のシーン。
豪華なセットと美和が着ていたドレスなんかも見どころになっていますので「花燃ゆ」最終回「いざ、鹿鳴館へ」どうぞお見逃しなく。
では、今夜のそのほかのおすすめ番組です。
9時からは、NHKスペシャル「未解決事件追跡プロジェクト」。
3月に放送したシリーズの第2弾です。
NHKに寄せられた3000件の反響や新たな情報を手掛かりに世田谷一家殺害事件や葛飾区上智大生殺害事件など未解決事件の真相に迫ります。
「NHKとっておきサンデー」来週は、女子第27回全国高校駅伝中継のためお休みです。
再来週の27日は「増刊号2015年末スペシャル」と題して年末年始の特集番組ですとか「あさが来た」後半の見どころなどいつもより時間を拡大してお届けします。
今日は認知症キャンペーンで山本アナウンサーにも来ていただきましたがクリスマスはいかがお過ごしでしょうか。
≫クリスマスというより誕生会ですね。
どっちが本当かよくわからないですけど。
≫どーも、どーも!≫どーもくんいつものあれだね。
エンディングのお楽しみどーもくんとあっち向いてホイです。
≫このあともNHKの番組でお楽しみください。
2015/12/13(日) 11:00〜11:54
NHK総合1・神戸
NHKとっておきサンデー[字]
あさが来た一週間▽認知症キャンペーン「わたしが伝えたいこと」▽“いじめ”を考え続ける〜「いじめをノックアウト」の取り組み〜▽今夜最終回!大河ドラマ「花燃ゆ」
詳細情報
番組内容
あさが来た一週間:連続テレビ小説1週間分を20分のダイジェストで!▽とっておきチェック:認知症キャンペーン「わたしが伝えたいこと 〜認知症の人からのメッセージ〜」の見どころを山本哲也キャスターが紹介▽どーも、NHKです:“いじめ”を考え続ける 〜「いじめをノックアウト」の取り組み〜▽いよいよ今夜最終回!大河ドラマ「花燃ゆ」
出演者
【司会】池澤あやか,與芝由三栄
ジャンル :
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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