そしてついにこれまで名付けていなかったこの土地の名前が決定
所さん直筆の看板を作ります
ショっ…!
(笑い)
(山口)今回の『グッと!地球便』は兵庫県とベルギーを繋いでみたいと思います。
行ってみましょう!
海の向こうの大切な人に大切なものを届けます
今回の配達先はフランスの北北海に面した小さな国ベルギー王国
歴史的建造物が建ち並ぶ首都ブリュッセル
そこに点在する古い教会で存在感を放つのが…
この街でオルガニストとして奮闘する1人の日本人がいます
ブリュッセルでも数少ない教会オルガニストとしてミサや結婚式で演奏する彼女
(理絵子さん)やっぱり…。
幼い頃からピアノ講師だった母の指導を受け音大卒業後もずっと母と共に音楽の道を歩んできました
しかし…
突然ベルギーへ渡ることを決めたのです
あの〜…。
両親の反対を押し切って海を渡りオルガニストとして歩み続ける娘に今母が届ける想いとは?
あっこんにちは〜どうも。
(母)どうもこんにちは。
『グッと!地球便』の山口です。
どうも。
お世話になります。
はい。
よろしくお願い致します。
お会いできて嬉しいです。
どうも。
ありがとうございます。
お世話になります。
今日は…お願いしま〜す。
(母)はい。
宜しくお願い致します。
ええ〜娘さんの理絵子さんがベルギーでパイプオルガン奏者をなさってるという事ですけども日本でもパイプオルガン奏者をなさってたんですか?いえあの…元々はピアノだったんですよ。
私が教えてたんでフフフッ…。
あれ?お母さんピアノの先生でいらっしゃる?はい。
そうですか。
結局同じ道に行かせたいっていうか音大行って2人でやって行きたいみたいなんはもう私の夢だったんですね。
えらい遠く行きましたね〜。
そう!だからもうガックリきましたね。
(父)一度言い出すともう後に引き下がらないし。
ああ。
きかないタイプの?きかないタイプなんでね。
まあどうせ2年もすりゃ帰って来るやろうということでまあ…みんな渋々認めたっていうか。
認めたところ…?それがそうじゃなかったと。
そうですか〜。
アッハハ…。
挫折っていうか…するたんびにいやひょっとしたら帰って来るかしらっていう期待感は凄くあったんですけど。
あっそうかハハハ…。
今の心配とか今気になるとこっていうのは?音楽1本で食べて行くってもう本当に大変なので貧乏とまで行かなくても苦しい生活だと思うんですけど何が楽しいんかな?と思ってます。
それは気になりますわね。
わかりました。
じゃあいきましょう!理絵子さんベルギーです。
グッと!
首都ブリュッセルはEUを始め国際機関の主要施設が数多く設置されている事からヨーロッパの首都とも呼ばれています
また音楽をこよなく愛したエリザベート王妃の名を冠した国際音楽コンクールや名門ブリュッセル王立音楽院などで世界的に知られ音楽とゆかりの深い街でもあります
そんな街の教会でオルガニストとして活動する理絵子さんを訪ねました
立派な建物だな〜これ。
(スタッフ)あれですかね?あれがオルガンですね。
(スタッフ)あっどうも〜。
こんにちは。
あっこんにちは。
(スタッフ)理絵子さんですか?はいはじめまして。
(スタッフ)どうもはじめまして『グッと!地球便』と申します。
いや遠くまでありがとうございます。
どうもはじめまして。
よろしくお願いしま〜す。
(スタッフ)お願いします。
(スタッフ)早速ですが…。
はい。
(スタッフ)何か厳かな雰囲気というか…。
そうですね。
ねえ。
凄い建物だな〜これ。
とても古い感じが。
12世紀に建てられたサン・ドゥニ教会はブリュッセルで最も歴史のある教会です
理絵子さんはオーディションに合格しこの教会でただ1人のオルガニストとしてオルガン演奏のすべてを担当しています
えっと…大変なんですよ。
(スタッフ)へぇ〜。
(スタッフ)あっ凄い!これは…。
…という状態になりますね。
(スタッフ)太さによって音がっていうことですか?変わります。
音の大きさも太さも長さも多分質も使ってる質も変わってくる。
パイプに風を送り音を出すパイプオルガン
ストップと呼ばれるこのレバーでどのパイプに風を送るかを選びトランペットやフルートなどさまざまな音色を出すことができます
トランペットで例えば…。
♪〜
(トランペットの音色)であと例えばFLUTE4。
フルートってよくありますよね。
それのちょっと高い音が出るやつなんですけど。
♪〜
(フルートの音色)♪〜色んな種類があるので何種類できるかっていうのはちょっとわからないですけど。
この日は日曜日。
教会でとり行われるミサにおよそ150人の信者が集まりました
ミサの流れは毎回少しずつ変わるためオルガニストは注意深く適切なタイミングで演奏しなければなりません
♪〜♪〜
実はオルガン本体に遮られ理絵子さんからはミサの進行状況が見えません
♪〜
そこで重要になってくるのが壁に設置されているこの鏡
古くからある教会のほとんどは演奏者からミサの様子が見えない位置関係になっていてこのような鏡が設置されているそうです
♪〜
1時間のミサで演奏するのは13曲ほど
曲に合わせて音色も変えていかなければなりません
♪〜
この教会では信者の代表が聖歌の指揮を担当しているのですが鏡を通しても理絵子さんからはその姿が見えません
そこで設置されたのがこのモニター
最近ではこのようなシステムを導入している教会も増えてきたんだとか
♪〜♪〜
(スタッフ)とりあえずお疲れ様でした。
ありがとうございます。
お疲れ様です。
(スタッフ)こういう感じで?そうですね。
いつもこういう形でミサが行われています。
ミサが終わり最後に教会を後にしたのは理絵子さん
(スタッフ)あの1つ…。
カギ閉められましたけど教会のカギ持ってるんですか?そうです…。
(スタッフ)そんなん普通渡してもらえないじゃないすか。
それはやっぱりここのオルガニストっていうことで頂けるので…。
でもやっぱりここの専属オルガニストということでカギを頂けるということ…。
教会の専属オルガニストになって6年が経ちましたがその生活は決して楽ではありません
まあそうですね。
(スタッフ)結局なんやかんやすると…。
理絵子さんがピアノを始めたのは4歳の時
先生はピアノ講師であるお母さんでした
現在理絵子さんは生活のためオルガニストのほかにピアノ講師もしています
現在理絵子さんは生活のためオルガニストのほかにピアノ講師もしています
今日の生徒は8歳の女の子
♪〜♪〜ミミレレドソド。
オッケー?
レッスンにはさまざまな工夫をこらしています
これはリズム感を養うレッスン
理絵子さんの自宅はブリュッセルの繁華街に立つアパート
よいしょ…。
はい。
ブリュッセルで知り合ったベルギー人バイオリニストと結婚していた理絵子さんですが2年前に離婚
現在は3DKの家で1人暮らしです
(スタッフ)ご家族ですか?そうですね。
若い頃の父と母なんですけどいずれかいい人ができたら入れてねっていう意味でこの写真のフレーム友達からプレゼントしてくれたんですよ。
で置いてたんですけど私の想いはこの上に今度は素敵な人の…という思いでなんか置いてるっていう。
今日の夕食はトマトソースのスパゲッティ
自炊することが多いという理絵子さん
そんな時頼りにしているのが日本を離れる時にお母さんが手渡してくれたレシピ集
母が別れ際に多分書いてくれてたんでしょうねその間に手書きで。
こうパッと私が作れそうな母が作ってる…全部こういう風に作って書いてくれてるんですよ。
最初は「あこれ入れるんだ〜」とか「スープの素入れるんだ〜」とか感動した覚えがあります。
まあイコール料理しろよってことなのかわかんないですけど。
幼い頃からお母さんのピアノ指導を受けてきた理絵子さん
あまりの厳しさに何度も辞めたいと思ったことがあったそうです
あの時代って外で何々ちゃん遊ぼ〜って来るじゃない…外で声かけて。
…という時もあります。
プチ…。
でも結局やめたら…。
やっぱりそれは自分がそう思いました。
中学の時に地元のピアノコンクールで優勝し将来を期待されていた理絵子さんですが高校時代に出会ったパイプオルガンの音色に魅了されオルガニストを目指すようになります
音大を卒業後は夢であったオルガン奏者になり順風満帆の音楽人生を歩んでいるかに見えました
しかし27歳の時突然留学を決意します
本場のパイプオルガンを学びたいと両親の反対を押し切り日本を飛び出した理絵子さん
ベルギーの音楽院で学びオルガン奏者として活動を始めたのです
14世紀に建てられたブリュッセルで最も美しいと言われる教会です
この日理絵子さんは教会で行われる結婚式の演奏を担当します
結婚式の合唱を指揮するのは親族の代表者
♪〜このなんかこうちょっとね…。
でもまあなんとかなりそうって言ってます。
♪〜
(チェロ)
チェロの響きと共に式が始まりました
♪〜すごい素敵な…。
結婚式ではなるべく新郎新婦の希望に沿った曲を演奏するという理絵子さん
初めて演奏する曲もありミサとは違った緊張感があります
♪〜
順調に式が進むなかここでアクシデントが…
♪〜♪〜
(外国語)
順調に式が進むなかここでアクシデントが…
♪〜♪〜
(外国語)
(外国語)
段取りが急に変わったようです
♪〜♪〜
(拍手)バスをどうたらっていう…。
まあでもなんとか終わって…はい。
♪〜
(パイプオルガン)
式が終わり誰もいなくなった教会に響くパイプオルガンの音
うわ〜これも良い時間だな。
♪〜
理絵子さんは音楽院時代の恩師にお願いして今も定期的にレッスンを受けているのです
♪〜♪〜♪〜
(パイプオルガン)
ベルギーに渡って12年
オルガニストとして1歩1歩歩みを進めてきた理絵子さんですがお母さんの期待を裏切り日本を飛び出してきたことが今も心に引っかかっていると言います
もうお母さんがおっしゃってた通りのことをね…。
…通りでしたね。
しっかりと受け止めて理解した上で行かれてるという感じでしたけども…。
そうですね。
いかがでしたか?実際あのご覧なってやってらっしゃるとことか…。
いややっぱり楽しそうかなと思いますけど…ねえ。
楽しそうですね。
うん。
なんかやっぱり自分の好きなことで生きていってるっていう感じで…。
はい。
よかったなと思いますけど…。
また子どもさんに教えてらっしゃるというああいう姿も自分が昔のとことこう照らし合わせて…。
ですよねまさかマネしてるとは思いませんでしたけど…。
でもやっぱ厳しかったんですか?おっしゃってましたけど理絵子さんは…昔そのピアノ教えてた時のお母さんが…。
ですからあの保育園ですね。
はい。
それは皆さん行かれるのに行かさずで…。
はあ。
その朝9時から12時は私がばっちり横にピタッとついて…。
はい。
1回やめたくなった時もあったっておっしゃってましたけどもそれは…。
あれ小学校5年生ですね。
やめたいって仰ったんですか?理絵子さんが…。
いやあの…。
あれあの…「小っちゃい家出」っていうやつですか?そうです「プチ家出」…はい。
「プチ家出」を…。
どこいたん?それで私は心配になりましてね。
そうですね。
捜しに行きました。
もう車でずっと走り回って…。
はい。
で見つからないんで家に帰ってきたら家の前の…。
(母)どっかにうずくまって…。
そこの駐車場の角で…角のとこでちょこんとこう…。
可愛い…。
意外とそういう近くにいるもんなんですかね〜。
そうなんですよ。
もう出たかったんですね。
でもそれから2か月ぐらい全然弾かずで…。
それに対してお母さんはどのようにされたんですか?もう諦めましたねあの時…。
もうピアノ嫌いなんだわと思って…。
でもやっぱり離れたら自分からまた弾きたなったっていう…。
そうなんです。
それは理絵子さんから戻ってきた瞬間があったわけですか?そっから…。
そうです。
2か月ぐらい経ってからだったと思うんですけど…。
お母さんね言わないのに?何にも言わない…。
う〜ん…。
はい。
分かりました。
そんな理絵子さんにあのお届けものをこの後させて頂いてるとこ引き続きご覧頂きたいと思います。
いってみましょう。
もう一度理絵子さんです。
ベルギー。
グッと!
オルガニストとしての実力が認められ活動の場が少しずつ増えてきた理絵子さん
専属を務める教会以外からもミサに呼ばれるようになりました
この日やって来たのは…
理絵子さんがブリュッセルに来て初めてミサで演奏をした思い出深い教会です
♪〜
両親の反対を押し切りベルギーに渡って12年
最近理絵子さんには新しい目標が出来ました
まあオルガニストとしてミサで弾く以外にやっぱりコンサートっていうことで自分のオルガンのソロのコンサートをやっぱり…。
理絵子さんにお母さんから届けものです
(スタッフ)お預かりしている…。
はいありがとうございます。
うわ〜なんかもうこれだけでなんか感動です。
(スタッフ)お父さんお母さんからお預かりしている…。
はい。
はいありがとうございます。
うわ〜なんかもうこれだけでなんか感動です。
開けていいんですか?え〜何だろう。
あ〜…うわ〜…。
え〜置いてくれてたんですね。
これ知らなかったです。
ボロボロの…。
そうです。
これあの…これ4歳の時だと思うんですよね。
あの…へ〜そうなんだ。
届けものは楽譜
理絵子さんがピアノを習い始めた頃に使っていたものです
たくさんの落書きそして破れたページ
そこにはお母さんと一緒に過ごした時間がたくさん刻まれていました
いや〜これたぶんそうなんですよ。
ちょっと反抗して練習中に集中が途切れて書いたやつだと思います。
これは…。
いやこれびっくりです。
ハハハ…。
やっぱり原点ですね。
音楽を始めたっていう今の自分があるっていうところですかね。
はい。
この…あの楽譜を私に託してくれたっていうことはこのまま音楽オルガンそれで頑張っていきなさいっていう強いメッセージっていう風にやっぱりすごく感じました。
はい。
♪〜あ〜いっぱい練習した甲斐がありました。
ハハハ…。
お母さんどういう想いであれをお送りなさったんですか?やはりあれはもう初めにやって今繋がっているものっていうことですね。
うんそれで初心を忘れ…。
忘れないように…そうです。
はい。
初心を忘れないようにですね。
よくあれを置いてらっしゃったんですね。
お母さんずっとその時の…。
あれだけあるんです。
なんか捨てられなくて。
そうですよね。
あの落書きじゃないですけどこう色々絵描いたり…。
破ったりしてますでしょ?破ったりとかそういうのも今となっては思い出ですもんね。
ですねはい。
あのホントに好きなもの見つけられてるのはやっぱり嬉しいですね私も。
うんそうですよね。
いやそれは…。
(太川)大事に抱えて…。
(川上)抱えてそう。
これクチコミリストで最初に出て来る…。
2015/12/13(日) 10:25〜10:55
読売テレビ1
グッと!地球便【反対を押し切りベルギーでパイプオルガン奏者になった娘へ】[字]
海外で頑張る日本人に家族の想いを届けます▽反対を押し切り27歳でベルギーへ…教会のパイプオルガン奏者になった娘▽厳しかったピアノ講師の母が今、娘に届ける思いとは
詳細情報
出演者
山口智充
海外で頑張る日本人
番組内容
日本を飛び出し、海外で生きる多くの日本人。その国にしかない技術を求め、修業に出る者。大恋愛の末、海外に嫁ぐ者。会社を辞めて、異国で第2の人生を送る者…。そんな彼らには遠く日本で暮らす家族がいて、お互いの間には様々な想いがあります。この番組では、そんな“想い”を、「日本の家族から贈り物を届ける」という方法で繋いでいきます。海外で奮闘する日本人の姿…、そして遠く離れたからこそ分かる家族の絆を描きます。
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
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日本語ステレオ
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