安倍晋三首相は17日、韓国のソウル中央地裁が朴槿恵大統領らへの名誉毀損(きそん)で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)を無罪とする判決を下したことについて「評価する。日韓関係に前向きな影響が出てくることを期待したい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
日本政府は11月の日韓首脳会談で安倍首相が朴大統領に直接言及するなど、様々な機会を通じてこの問題への懸念を伝えてきた。15日に開いた日韓の外務省局長協議でも「有罪ならば両国に良いことにならない」とけん制していた。
政府高官は「日本側のメッセージは韓国側に届いている。慰安婦問題の解決に向けた下地ができつつある」と語る。自民党の河村建夫・日韓議員連盟幹事長は17日、首相官邸で記者団に慰安婦問題の決着へ「ひとつの推進力になればと思う」と期待を寄せた。
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