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名誉棄損、控訴審も巨人敗訴 文春の原監督報道は「真実」

 プロ野球巨人が、原辰徳監督(当時)の金銭問題をめぐる週刊文春の報道で名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋に損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は16日、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持し、巨人側の控訴を棄却した。

 判決によると、週刊文春は2012年6〜7月、原監督が過去の女性問題に絡み元暴力団員に1億円を支払ったとの記事を掲載。暴力団員と知って金を渡した場合は野球協約違反となるため、巨人側が記者会見で「反社会的勢力ではない」とうそをついたとも報じた。

 高裁の河野清孝裁判長は「巨人の担当者は会見で、原監督の野球協約抵触の問題が取り上げられるのを防ぐため、虚偽の説明をしたと推認できる。記事の主要、重要な部分は真実だ」と指摘。巨人側の主張を退けた。

 読売巨人軍広報部は「事実誤認の甚だしい不当判決だと考える」とのコメントを発表。文芸春秋は「当方の主張がすべて認められた正当な判決だ」とした。

[ 2015年12月16日 19:32 ]

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