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学徒出陣で使用の行進曲 鎮魂歌にリメーク
12月17日 22時14分

戦時中、学生が戦地に赴いた「学徒出陣」の際にも使われた行進曲を、亡くなった学生を悼む鎮魂歌としてリメークした楽曲が、17日夜、東京都内で初めて披露されました。
明治の陸軍軍楽隊を指導したフランス人の作曲家、シャルル・ルルーが作った「分列行進曲」は、原曲のテンポを上げて行進曲にしたとされ、昭和18年の学徒出陣の壮行会でも使われました。
作曲家の徳山美奈子さんは、この曲を亡くなった学生を追悼する鎮魂歌としてリメークし、17日夜、早稲田大学で開かれた立憲主義や平和などを考える集会で初めて披露しました。
リメークした曲は原曲に近いゆったりとしたテンポで、会場は徳山さんが演奏する静かなピアノの音色とラテン語の歌声に包まれました。
楽曲を聴いた元学徒で特攻隊員だった江副隆愛さん(92)は涙を流しながら、「身も心も国にささげて死んでいくんだという思いで行進したことを思い出します。新しい曲を通して戦争で亡くなった人たちの思いが現在に伝わってほしい」と話していました。
徳山さんは「若者が学問の途中で戦争に駆り出されることは、二度とあってはならないと考えてこの曲を作りました」と話しています。

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