12日午後、インドのニューデリーで会談を行った安倍総理とモディ首相。
インドの高速鉄道計画に日本の新幹線システムを導入することで合意した。
およそ12億8000万人の人口を誇るインド。
IMFはインドの今年度の経済成長率が中国を抜いて世界の主要国のトップに立つと予測するなど今後もさらなる発展が見込まれている。
しかし、その足かせとなりかねないのが交通インフラの近代化の遅れ。
1本逃すと次はいつになるかわからないということで、車両からあふれ出るほどの人が乗っています。
インドの鉄道では、大幅な遅れは日常茶飯事。
車両には冷房もない。
そのため高速鉄道、中でも安全性や定時運行に定評のある新幹線への期待は高いよう。
今回、計画の対象となっているのはインド最大の商業都市ムンバイからアーメダバードまで南北に延びるおよそ505kmの区間。
現在、7〜13時間の所要時間が一気に2時間程度にまで短縮される見込み。
アーメダバードは次世代の自動車産業の集積地として、急速に拡大する工業都市。
外資系企業の進出が活発で日本企業専用の工業団地の開発も進められている。
この地に進出している日本の企業は新幹線方式が採用されることで日本の技術力の高さがクローズアップされ、中国企業などインド国内のほかの競合相手に対する強みになると期待する。
海外での高速鉄道建設をめぐっては、今年9月、インドネシアからの受注で日本は中国に逆転負けを喫していて、今回インドでの巻き返しに注目が集まっていた。
その注目の首脳会談は1時間ほど前に終わった。
会談で安倍総理とモディ首相はムンバイ、アーメダバード間の高速鉄道計画に新幹線方式を採用することで合意。
日本側が1兆8000億円の総事業費の最大81%で資金協力することなどを検討する。
また、両首脳は日本からの原発輸出につながる原子力協定の締結でも大筋合意した。
インドにはNPT=核拡散防止条約に加盟しないまま核実験を繰り返してきた過去があり、日本側は原子力技術の軍事転用に懸念を示していたが、平和的利用に限定する項目を設けることで折り合ったとのこと。
また、中国の海洋進出を踏まえ、日本からインドへの武器輸出に道を開く協定への署名も行われ、防衛分野での協力も新たな段階に入った。
大部分の人々が気づいているにもかかわらず沖縄の基地問題と母子家庭の貧困問題、今日の特集でお伝えします。
続いては、こちらのニュースです。
消費税の軽減税率をめぐる自民党と公明党の協議が最終局面を迎えている。
軽減の対象に外食を入れるかどうか、先ほどから両党の幹事長が協議を始めました。
自民党の谷垣幹事長は今日午後、自民党の宮沢税調会長や麻生財務大臣と会談。
午後5時から公明党の井上幹事長らとの協議を始めた。
両党は軽減税率の対象を生鮮食品と加工食品全般などとすることで既に一致していて、残る焦点は外食を含めるかどうかに絞られている。
昨日の協議では外食について、自民党側は加工食品との線引きなどで混乱が起きにくいとして、対象に加えるよう提案。
公明党側ともほぼ折り合いがついたが、一方で、高級料理店などが対象になると所得の高い層が恩恵を受けるなどという懸念や財務省内部で必要な財源をめぐり意見対立も浮上したことから、現在、最終調整が行われている。
関係者によると年間1兆円以上となる安定した財源については、すぐには見つからないため、1年かけて検討するとしている。
地球温暖化対策の新たな枠組みづくりを目指す国連の会議、COP21は間もなく最終合意案が出される。
フランスの会場から中継。
最終の合意案は当初、日本時間の午後5時に示される予定でしたが、遅れていて、この後、午後7時半から開かれる会議で各国に示されることになりました。
COP21ではこの2週間、先進国だけが削減義務を負った京都議定書に代わり、すべての国が参加する新たな枠組みづくりに向け議論を重ねてきた。
最大の争点となっているのが先進国から途上国への資金支援について。
これまでの議長案では2020年以降、現在の目標である年間1000億ドルよりも積み増していくこととしている。
これについて日本を初めとする先進国が、金額を明記することに反対する一方、途上国は積み増す金額を具体的に書くよう主張、期限内の11日までに決着しなかった。
議長国フランスは、この後、最終案を示す予定で、その場でオランド大統領が各国に合意を呼びかけるということです。
岩手県宮古市のJR山田線で、列車が土砂に乗り上げた事故を受けて今日、現場では事故の状況の調査が行われた。
今後は車両の撤去に向けて作業の日程が検討されます。
現地入りした国土交通省・運輸安全委員会の事故調査官2人は列車のすぐそばまで近づき、土砂崩れのあった場所の高さをはかるなどして事故の状況を調べた。
今後は、事故原因の分析が行われるまた、今日の調査後に国からの現場の保全命令が解除されたことを受けて、JRは土砂や車両を安全に撤去する方法や作業日程の検討に入る。
アメリカ大統領選の共和党候補トランプ氏が今度はドイツのメルケル首相の移民政策について、ドイツを破壊していると批判した。
トランプ氏は11日、アイオワ州のデモインで、支持者らを前にドイツのメルケル首相を痛烈に批判し改めてアメリカへの難民受け入れに反対する姿勢を強調した。
また、この演説中に突然、会場に男が乱入し、トランプ氏を支持するプラカードを破り捨てる騒ぎがあった。
男は罵声を浴びながら会場の外に連れ出された。
一方、トランプ氏が所有するビルのホームページが一時的に接続不能になり、ハッカー集団、アノニマスが人種差別をするトランプ氏にサイバー攻撃を仕掛けたとする声明を出した。
山陽新幹線の運転席にレーザーのような光が照射された。
JR西日本によると、先月下旬、山口県のJR徳山駅で山陽新幹線のこだまの運転席に向けてレーザーのような光線が当てられた。
数秒間照射されたが、運転士にケガはなく、運行にも影響はなかった。
JR西日本はこれまでに同様の事案の報告は受けていないとしていて、警察に被害を相談している。
午前9時過ぎ、横浜市中区にある韓国総領事館で男性職員が、敷地内で不審な箱を見つけたと警察官に通報した。
不審な箱は靴が入るほどの大きさで爆発物などは見つからなかったが、市民団体の名称や靖国神社爆死の報告などと書かれた紙が貼られていたとのこと。
警察は箱は敷地の外から投げ込まれた可能性があると見て、威力業務妨害の疑いも視野に調べている。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定をめぐり、アメリカ上院で多数を占める共和党のトップが、議会の審議を来年11月の大統領選後に先送りすべきだという認識を示した。
これは共和党のマコネル院内総務が表明したもので議会に提案された場合は批准されない可能性があると警告した。
安倍政権が成長戦略の軸の1つとしているTPPのアメリカでの承認が特集です。
沖縄県の名護市辺野古にアメリカ軍の新基地を建設する問題をめぐって県と国の対立が抜き差しならない事態を迎えています。
法廷での訴訟合戦に加えて、反対運動の現場では物理的な衝突も見られます。
対立の現場と辺野古をめぐる歴史的ないきさつを取材しました。
翁長知事への単独インタビューとあわせてご覧ください。
昨日の朝、沖縄県辺野古の在日アメリカ軍キャンプ・シュワブゲート前にいた市民が撮影した映像。
その光景はいつもとは違っていた。
反対の声を上げていたのは市民だけではなかった。
アメリカの退役軍人たちが辺野古新基地は要らないとして移設反対を訴えていた。
基地移設先の辺野古では、反対派の抗議活動が続くが、埋め立て工事に向けた作業は着々と進められている。
私のこの方向ですね、指先の方向に新しい作業船が姿を現しました。
コンクリートブロックを搭載した作業船ですが、クレーンが取りつけられています。
先月22日、沖縄防衛局は、辺野古の沖合にクレーン付の作業船を搬入した。
船に積まれたコンクリートブロック。
海中への投下によるサンゴ礁の破壊が懸念されている。
これは先月中旬、海上で抗議活動をしていた船の船長が海上保安庁の職員に体を押さえつけられている様子。
この船長は一時、失神し、意識がないままおう吐もしたという。
私の乗っていた船に横付けをして乗り込んできて、それで船の鍵を強引に奪い取ろうと。
そうこうしているうちに私の方が気を失ってしまったと。
時刻は午前6時ですけれども、まだ辺りは暗いです。
機動隊員を乗せた車両がキャンプ・シュワブの方に向けて移動しています。
衝突が増加した要因だと反対派が主張するのは、警察官の大量増員。
先月4日からは、警視庁の機動隊が加わった。
反対派は工事車両の進入を阻止しようと、連日、早朝からゲート前で座り込んでいるが…座り込んでいる人を、まるで荷物を運ぶように排除していっている姿が見えますけど。
先週土曜日には、ゲート前で抗議集会に参加していた3人が逮捕される事態となった。
警察のやり過ぎはいかんともしがたいので、これだけははっきり抗議させてもらうということを伝えてあります。
沖縄県警は「報道特集」の取材に対し、次のように回答した。
日本とアメリカの両政府は、なぜ普天間基地の移設先としてこれほどまでに辺野古にこだわるのか。
戦後、沖縄はアメリカの統治下に置かれていたが、返還協定に基づき、1972年、本土に復帰した。
その返還協定を締結する際には日米の間で密約が交わされていたことが後にわかった。
この密約について、民主党政権になった2009年、外務省はようやく、有識者委員会を設置して調査を始めた。
有識者委員会で委員を務めた早稲田大学大学院の客員教授、春名幹男氏。
この密約こそ日米両政府が理由を説くカギが含まれていると指摘する。
核兵器の持ち込み先として辺野古という地名が書かれていたのは1969年、当時の佐藤栄作総理、ニクソン大統領との間で交わされた文書。
有事の際には返還後の沖縄に再び核の持ち込みを認めるという密約。
この文書の存在は、佐藤総理の密使として当時のキッシンジャー大統領補佐官らの交渉に当たった故・若泉敬氏が1994年、著書の中で初めて明らかにした。
日本政府は文書の存在を否定し続けたが、今から6年前、読売新聞が佐藤元総理の遺品の中から見つかったことを報じた。
末尾には、当時の佐藤総理とニクソン大統領の署名、そして「極秘」の文字がある。
密約文書についてもその有効性についていろんな議論はあるんですけれども、一応交わしているわけですから。
そのところを見誤ってはいけないというふうに思います。
一方、普天間基地の移設先が名護市辺野古に決まったことと返還時の密約とは関係がないと主張する人物もいる。
防衛官僚として普天間基地の移設問題に最前線で関わってきた、元防衛事務次官の守屋武昌氏。
辺野古っていう記載があるわけですね。
これが関係があるんじゃないか、強いつながりがあるんじゃないかという指摘があるんですけれども。
守屋氏は、核兵器の技術が飛躍的に向上したことを理由に挙げて、辺野古が核の貯蔵庫として活用される可能性を否定する。
その上で、辺野古が選ばれた理由については、こう説明した。
反対運動の妨害活動というか、それも阻止できるということに着目しましてあそこにつくったと、こういうことなんですね。
これに対し、春名氏は日本の非核三原則を念頭に、こう話す。
辺野古の交渉に当たったときには全く、核の話なんて出たことはないみたいな、議論にもならなかったですよみたいなことをおっしゃる方もいるんですよ。
日本側から多分、問い合わせていないと思います。
アメリカ側も言っていないと思います。
したがって、アメリカ側から言われれば日本側も返答に困るわけなんですよ。
沖縄返還時の密約については、別の視点から着目している人物もいる。
長年、アメリカ軍の核政策について調査している軍事問題研究家の新原昭治氏。
アメリカ軍の核兵器の最新配備状況に関する情報をもとにこう述べる。
ベルギー、ドイツ、オランダ、イタリア、トルコですね。
アメリカの核科学者らが発行している専門誌によれば、ヨーロッパにおけるアメリカ軍の核兵器の貯蔵先はNATO加盟国の5カ国、ベルギードイツ、イタリア、オランダ、トルコにあると言う。
持ち込まれている核兵器はすべてB−61と呼ばれる核爆弾。
比較的、近距離への攻撃を想定している。
ヨーロッパ以外の、日本を含むアジアですね、アジアにおいて例えばB−61核爆弾が配備される可能性というのはあるんでしょうか?実は4年前に、アメリカの議会で、当時のタウシャーという国務次官が証言している記録があるんですけれども、彼女は…新原氏が注目したのはアメリカ議会・下院軍事委員会公聴会での次の発言。
新原氏は中国や朝鮮半島に絡む有事を想定してアメリカは沖縄に核兵器を持ち込む選択肢を完全に捨ててはいないと見ている。
おととい、就任から丸1年の節目を迎えた沖縄県の翁長知事が単独インタビューに応じた。
この1年を振り返られて、いかがですか?一番の激動の1年でしたね。
振り返りましても、節目節目もいろいろなことがありましたし、何よりもやっぱり政治を志して30年。
沖縄県を背負ったこと初めてなので。
翁長知事は今年10月、前知事による手続に瑕疵があったとして辺野古の埋め立て承認を取り消した。
国側はこれを違法だと主張し、埋め立て承認取り消しの執行停止を決定。
さらに取り消しの撤回を求める代執行訴訟を起こしている。
前の沖縄県の仲井真知事が埋め立て承認の判断をされました。
瑕疵はない、こういうふうに思ってます。
ここまでやるかというものはあります。
沖縄県は近く、国を相手取り、埋め立て承認取り消しの執行停止無効を求める抗告訴訟を起こす方針。
一方、政府は普天間基地の跡地などにディズニーリゾートを誘致する構想への全面支援を明らかにした。
ごちそうのことをくわっちーと言うんですね。
そういうものをぶち上げてやるということは、やはり選挙対策だろうなという感じはしますね。
ほかの都道府県で国に甘えているとか甘えていないとか、そんなことを言われるところがあるかと。
違うでしょうと。
辺野古での抗議活動にアメリカの退役軍人までもが参加しているという光景には驚きましたがただ、お年寄りを初め多くの方々がそういった声を上げているにもかかわらず、強制的に排除されるというあの光景は、直視するにも難しい光景でしたね。
痛々しかったです。
現場見ていると60代、70代、80代という人たちが座り込みの中心にいたというのがありましたね。
とにかく国と沖縄の対立は深まるばかりで先が見えない。
それと、この問題に対する沖縄と、それ以外の地域の温度差、こういった複雑な状況を翁長知事はどうとらえているんですか?インタビュー、すごい長い、1時間ぐらいあったんですけど、言ってたのは、沖縄の問題はそれまで県だけの問題だったのが、この1年で全国区の問題になったというか、ということで、締めくくりの言葉は実は希望があるっていうふうに締めくくってました。
ちょっと補足しておきますけれども、核兵器の再持ち込み先として辺野古という地名が明記された佐藤・ニクソン合意議事録の存在を初めて明らかにしたのは、VTRにもありましたけれども、若泉敬氏のこの本なんですね。
少なくともこの本を読むと命がけで密約の存在を世に問うたということがわかるわけですね。
この文書のその後の扱われ方を見ると、ところが外務省は結果的に私文書扱いにして、いわば宙に浮いた形になっているんですよ。
研究者とか関係者の間では、それでいいんだろうかという声が非常に多く出ていることは確かです。
若泉氏は実はこの本を出して密約の存在を明らかにした後、青酸カリを飲んで自殺しました。
事の重みをもう一度考えるべきだと私は思いますね。
去年9月、千葉県銚子市で当時13歳の少女が母親に殺害される事件がありました。
母親はシングルマザー。
何が彼女を追い詰めたのか。
背景には母子家庭が抱える深刻な現実がありました。
クラスメートに囲まれてほほえむ少女。
松谷可純さん。
夢を語っていた少女。
しかし、その笑顔は今はもうない。
少女は去年9月、母親によって命を奪われた。
13歳だった。
可純さんの遺体を見つけたのは、裁判所から派遣された執行官たちだった。
母親の松谷美花被告は家賃を滞納したことで当時住んでいた県営住宅を明け渡すよう命じられており、この日は強制退去の当日だった。
後の裁判で、そのときの様子が明らかにされている。
母親が見つめるテレビ画面には、その4日前に可純さんが通う中学校で開かれた体育祭の様子が流されていた。
画面に映る可純さんの頭には、赤いハチマキが巻かれていたと言う。
松谷被告と一人娘の可純さんがこの県営住宅に引っ越してきたのは、事件の7年前だった。
夫とは、可純さんが生まれてすぐに夫の借金が原因で離婚。
全国を転々とし、最後に行き着いたのが縁もゆかりもない、この県営住宅だった。
家賃は1万2800円。
収入によって家賃が決まる県営住宅でこの金額は最低基準に相当するが、松谷被告は次第に家賃を滞納するようになり、県はおととし3月、入居許可を取り消した。
うちの方としては通知文で滞納がかさむと連絡くださいだとか、こちらに来て話をしましょうというようなものもあるんですけど、それに対しての反応、お母さんからの連絡等はなかったということで記録はなっております。
松谷被告は当時、隣町の給食センターでパート職員として働いていた。
時給は850円。
児童扶養手当を合わせても月々の収入は12万円ほど。
しかも、入居許可を取り消された3月に娘の可純さんは小学校を卒業。
翌月には中学入学を控えていた。
その頃はいっぱいいっぱいだったので、どこかにお金を貸してもらうしかなく。
学校のある日はジャージーとか、セーラー服姿でしたけど。
制服、カバン、体操服。
進学に伴ってかさむ出費。
ちょうどこの頃、松谷被告は銚子市役所を訪れている。
市役所にそのときの面接記録が残されている。
月収、預貯金や現金の保有状況などいずれも未聴取、つまり聞き取っていないことになっている。
にもかかわらず、記録では本人に生活保護を申請する意志がないと結論づけられている。
入居許可を取り消された後も県営住宅に住み続けた松谷被告に対し、県は住宅の明け渡しを求めて提訴。
訴えは全面的に認められた。
県営住宅でありますので、入居者の大多数の方は家賃をきっちり納めていただいておりますので。
殺人などの罪に問われた松谷被告には、先月27日、一審に続き二審でも懲役7年の判決が言い渡された。
何が松谷被告をここまで追い詰めたのか。
都内に住む40代の女性。
仕事を終えた午後6時、夕飯の食材を買い、高校1年生と中学2年生の2人の息子が待つ家に帰る。
昨日つくったカレーの、さらに継ぎ足しカレーです。
夫とは10年前に離婚。
養育費はなく、以来、息子たちを女手一つで育ててきた。
仕事は、学校で行われているパソコンの授業の助手。
週5日働き、手取りで18万円の給料をもらっているが、夏休みなどの長期休暇中は勤務時間が減り収入も激減する。
そのため今年8月から週4日、新たに夜間のコールセンターの仕事を始めた。
いわゆるダブルワーク。
今年から長男が高校に入学し、家計への負担がさらに増えた。
都立高校なので授業料は免除されているが夏と冬の制服や体操服などの購入で入学時は10万円を超える出費があった。
ほかにも、修学旅行の積立金や教材費など、毎年10万円ほどが必要。
高校になったらぷつっとなくなりましたから。
欲しいよね、部活お金かかるしね。
家族3人がそろうのは、2つ目の仕事が入っていない週の前半の夜だけ。
来年には次男の高校受験を控える。
2人の息子には大学まで進んでほしいと考えているが、これ以上、教育に回す経済的な余裕はない。
今、長男が月に2回ほど通っている場所がある。
NPO団体のキッズドア。
家庭の事情から塾に通えない子どもたちを対象に大学生や社会人がボランティアで勉強を教えている。
5年前に40人の生徒を集めて始まったこの学習会。
今では全国25カ所で500人以上の子どもたちが学んでおり、定員に達した今年は、新たな希望者を断らざるを得ない状態。
代表の渡辺さんは、問題は子どもの貧困だけではなく、その貧困が連鎖することだと強調する。
何らかの仕組みでサポートしていくことは非常に重要だと思っています。
息子2人に大学を卒業させるまで自分は働き続けることができるのか。
母親は、胸の内にある不安をなかなか周りに相談できないと言う。
大丈夫?と言われたら、大丈夫、大丈夫みたいな感じで言っちゃうので、その辺は自分の中ではきついかなと思います。
インタビュー中、彼女の電話に着信が。
3つ目の仕事の面接を知らせる電話だった。
決まれば、学校の仕事が休みの週2日、働きたいと考えている。
54.6%、これは日本のひとり親家庭の貧困率を表す数字。
ひとり親の実に2人に1人が貧困状態に置かれていることになる。
両親や祖父母など、大人が2人以上いる世帯と比べると、その差は大きく、ひとり親家庭に貧困が集中していることがわかる。
また、ひとり親家庭のおよそ8割は母子家庭。
就労年収は平均181万円と、父子家庭の半分ほど。
追い詰められる母親たち。
その悲鳴は、こんなところにも届いている。
NPO団体フードバンクかわさきの代表、高橋実生さん。
賞味期限が迫った食品などを企業から提供してもらい、貧困状態の家庭に届ける活動をしている。
毎週90kgの米を寄付してくれる新潟の会社もある。
大体10kg渡して、残り5kgに手ついたら声かけてねという感じで。
栄養不足を心配する母親たちに喜ばれると言う。
定期的にね、おいしい野菜が。
配達は週に3回。
車で行ける範囲には可能な限り出向いているが、ひとり親からの依頼は増え、忙しさは増すばかりだと言う。
2人の子どもを持つシングルマザーのこの女性は配達される食料が、今や欠かせない生活の支えになっていると話す。
この日、高橋さんが向かったのは、3人の子どもと暮らす40代の母親の自宅。
この家庭は週に一度、高橋さんから食料を配達してもらっている。
夫とは4年前に離婚。
養育費はもらっていない。
離婚直後は生活の苦しさから生活保護を申請したが、貯蓄型の生命保険に加入していることなどを理由に支給を断られたと言う。
頑張って働いてお金がないから、少し援助してじゃないけど、お願いしているのにっていうのはありました。
金融機関の契約社員としてフルタイムで働くが、給料は一月およそ14万円。
子どもたちの扶養手当を合わせても収入は17万円ほど。
さらに今年、長男の腎臓の持病が悪化し、透析が必要になった。
指定難病に当たるとして医療費の助成を申請しているが、認定までに時間がかかるため、高額な医療費がさらなる負担となっている。
働いても貧困から抜け出せない母親たち。
その背景には、彼女たちが置かれた雇用環境がある。
統計では、母子家庭のおよそ8割の母親が何らかの仕事についている。
しかし、その半数以上は派遣社員やパートなどのいわゆる非正規雇用。
女性は、結婚や出産を機に一度離職せざるを得なかったり、子育てに追われ、フルタイムでの勤務が難しくなったりするため、正規雇用の仕事を見つけにくいと言う。
長年、母子家庭を支援してきたNPO団体、しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の赤石千衣子さんは、母子家庭の貧困を減らすには社会構造そのものを変える必要があると訴える。
いろいろなことのしわ寄せでひとり親のところが非常に貧困になっている。
それを急激に変えるということはできないので。
取材に当たりました河淵記者です。
自分の娘に手をかけざるを得なかったという松谷被告ですけれども、それでもやっぱり命を救うことはできなかったのかと。
誰か気づいてあげることはできなかったとどうしても思ってしまったんですけどね。
取材を通して私も感じたことは、やはり近所の声にもありましたけれども、どうしてもこの親子が経済的に困窮しているということが周りに見えづらかった、気づきづらかったということがあります。
貧困が見えにくいということが今回の事件の特徴だと思うんですけど、長女は身なりもよくて、中学校でもバレー部に所属していましたし、好きだったアイドルのファンクラブに入ってコンサートなどにも行くと、そういったこともあったそうです。
家計が苦しくても子どもにはほかの子と同じ生活をさせたいという親心がそうさせたのだと思いますが、そのことがかえって貧困を周りから見えなくさせていたということは非常に感じました。
貧困が見えないということは、逆に言うとお母さんたち、非常に孤立しているわけですね。
今できる支援というのはどういうことがあるんですかね?1つ支援の中で児童扶養手当の増額を求める動きがあるんですけれども、児童扶養手当といいますのは、所得の低いひとり親家庭などに、その生活を安定させるために国がつくった制度なんですけれども、所得に応じてこちらの支給額というのは変わるんですが、最高額で4万2000円が支給されると。
こちらはお子さん1人の場合ですね。
今、声を上げられているのは児童が2人いる世帯は5000円しか加算されない、3人いる世帯も3000円しか加算されないと、非常に少額である。
ここの加算額をどうにか上げることができないかということで支援団体の方々も動いていらっしゃる状態です。
母子家庭の手当てというのは、日本は先進国の中では非常に冷たいと言われていますけれども、そもそもそういうシステムの考え方の根底にあるのが男性稼ぎ主型社会というんですけど、男は外に出て働いて、女は家にいて家事をして子育てをしてみたいな、そういう古いモデルを基準にしている気がしてね、そこから本当は考え直さなきゃいけないんでしょうね。
ご苦労さまでした。
この後はスポーツ、上村さんです。
種目別で争う体操の豊田国際。
世界選手権で金メダルに輝いたひねり王子こと、白井健三選手が得意のゆかに登場しました。
前売り券は既に完売、会場には当日券を求める不安が長蛇の列。
詰めかけたおよそ3500人のファンを世界チャンピオンが魅了した。
まずは、新技、伸身のリ・ジョンソンわずかにラインオーバーとなるが、国際体操連盟に認められれば、ゆかでは3つ目となるシライの名前がつく大技となる。
世界選手権の金メダルから1カ月。
さらに進化したひねり王子。
最後はシライ/グエンをぴたり。
この日もひねりにひねりまくり、2大会ぶりの金メダルに輝いた。
明日、宮城で開催される女子駅伝日本一決定戦、クイーンズ駅伝。
今日、開会式が行われ、出場22チームの選手が勢ぞろいした。
注目は、大会2連覇中のデンソー。
2度の優勝は、どちらも大会記録更新の偉業で圧倒的強さを見せつけた。
駅伝界の新女王が狙うのは大会3連覇。
今年の世界陸上にも出場したエース・高島由香を中心に史上3チーム目の快挙達成となるか。
明日、戦いの火蓋が切られる。
W杯の熱戦から2カ月。
変わらずのラグビー熱で選手たちも熱のこもったプレーを見せてくれています。
トップリーグ、日本代表選手に注目いまだ冷めやらぬ五郎丸フィーバー。
試合前のヤマハスタジアムでは子どもも大人も、みんなこのポーズ今シーズンホーム最多の観衆が詰めかけた。
追いかける展開となったヤマハ発動機は前半10分。
五郎丸にペナルティーゴールのチャンス。
おなじみのルーティーンから…見事にキックが決まり、反撃の口火を切る。
ここから試合はヒートアップ。
選手同士がもみ合いになると、いつもクールな五郎丸が珍しく熱くなる場面も。
白熱した攻防の中、後半6分、日本代表、マレ・サウが逆転のトライ。
ヤマハ発動機が初めてリードを奪う。
五郎丸はこの試合、6本中5本のキックを決め、チームの5連勝に貢献。
ヤマハ発動機の順位決定トーナメント進出が決まった。
こちら、パナソニックと東芝の一戦では両チーム合わせ9人の日本代表が出場。
注目の一戦を見ようと訪れた観客は2万人を超え、トップリーグ過去最多となった。
代表で一番小柄なパナソニックの田中が激しいタックルを見せれば、キャプテンを務めた東芝のリーチ・マイケルも負けじと体を張り一歩も譲らない。
同点で迎えた後半21分、青のジャージー、パナソニックがモールで押し込み、認定トライを奪う。
しかし試合終了3分前、東芝が土壇場で意地のトライ。
代表同士の激しい一戦は引き分けに終わった。
消費税の軽減税率をめぐり、自民・公明両党は対象品目について外食を含まない生鮮食品と加工食品全般とすることで合意した。
軽減税率の対象品目について、自民党と公明党の幹事長は生鮮食品と加工食品全般とし、酒類と外食は除くことで合意した。
これによって必要な財源は1兆円規模となるが、2016年度末までに安定的な恒久財源を確保するとしている。
このニュースに関連しまして、昨日軽減税率の対象に、外食を含むことで自民・公明が合意と放送しましたが最終的な結論では外食は含まれないことになりました。
お詫びして訂正いたします。
作家の野坂昭如さんが9日、亡くなりました。
私、高校の時に読んだ小説に「エロ事師たち」本当に衝撃を受けまして、2015/12/12(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【沖縄辺野古にこだわる理由は?▽救えたはずの命〜母子家庭の貧困問題】
▽沖縄新基地・辺野古にこだわる理由密約にも
▽深刻化する母子家庭の貧困…家賃払えず娘を絞殺も
詳細情報
番組内容
【沖縄・辺野古にこだわる理由は?】
法廷闘争も始まった沖縄基地問題。実は沖縄返還の際に交わされた日米密約にも「辺野古」の文字はあった。日米両政府が辺野古にこだわるのはなぜなのか。
【救えたはずの命〜母子家庭の貧困問題】
去年9月、千葉県銚子市で母親が13歳の娘の首を絞めて殺した。県営住宅の家賃を払えず、強制退去の日に起きた事件。浮び上がった母子家庭の貧困問題を徹底取材した。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
小林悠(TBSテレビアナウンサー)
上村彩子(TBSテレビアナウンサー)
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