(伊作)お〜い!おったぞ!おった!親分おんなったぞ!
(あさ)親分さん!
(カズ)ああた…!
(すすり泣き)
(治郎作)カズ…。
(伊作)側道に逃げ込んで助かったっち。
(宮部)さすが親分ちゃね。
(笑い声)危機一髪やったとたい。
ヘヘヘ。
何が危機一髪ね!あっイテェ…。
どんだけ心配した事か!ほんまによろしおました。
奥さんあんたも来とんなったが。
すまんかったのう。
こっちんこつは任せとけっちゅうたのに…。
何言うてはりますねん!怪我までしはったいうのに。
何ねこげなたぁ大した事なか。
唾ばつけとったら治るったい。
(笑い声)・「朝の空を見上げて」・「今日という一日が」・「笑顔でいられるように」・「そっとお願いした」・「時には雨も降って」・「涙も溢れるけど」・「思い通りにならない日は」・「明日頑張ろう」・「ずっと見てる夢は」・「私がもう一人いて」・「やりたいこと好きなように」・「自由にできる夢」・「人生は紙飛行機」・「願い乗せて飛んで行くよ」・「風の中を力の限り」・「さあ心のままに」
(友厚)もし誰かが故意に坑道に火薬を仕掛けて落盤さしたんやとしたらこれは事故やのうて事件です。
(亀助)事件!?五代様おおきにありがとうございます。
そやけど今うちがせなあかん事は犯人捜す事やのうて一日でも早うここを復旧さして坑夫の皆さんに安心してもろてもういっぺんこの炭坑で働けるようにする事だす。
あなた様が一緒に来てくれはってほんまに心強うございました。
おおきに。
ん?いいや。
あきれた言うたんですわ。
まあけど…あささんがそうしたいんやったらそないしたらよろし。
これは一つ貸しですわ。
そのうち大阪で返してもらいます。
ほなグッバイ。
それからすぐに落盤事故の調査が始まり…
報奨で儲け増やそうなんち大阪商人はあくどいのう。
そないな事あらしまへん!何!?
より多くの報奨を望む坑夫たちの欲望が落盤事故につながったとしてあさは警察から厳しく追及されました
失礼致します。
(正吉)ご苦労はんやったなぁ。
いいや。
うちの力不足で…。
(榮三郎)落盤事故の処理に怪我した親方への見舞金坑夫たちへの補償金に…全部払てたらえらい額になります!
(新次郎)そやけどその額を削るいうのは人の道に外れるいう事だす。
それはしたらあかん。
そらそうやけど…。
今の加野屋に余裕はあらしまへん!
(雁助)若旦さんのおっしゃるのももっともな事だす。
書類見さしてもらいましたけどこれから先事故の後始末はもっと手間取る事になる思います。
再開させるにもかなりの時間がかかります。
一時でも気ぃ許してまた何かあったらその時こそもう加野屋はおしまいだす!せやさかい二度と事故があれへんよう九州に戻ったらうちが毎日坑道に入って監督しよ思てます。
え?お姉さんまた行く気だすか?千代は?そうだすで。
若奥さんと亀助の2人でなんとかなるもんやあらしまへん!わてから申し上げるのは心苦しいんだすけど加野炭坑はもう手放した方がええんと違いますやろか?
(よの)あささ〜ん。
これ千代に。
なぁ。
あれ?どないしたんだす?久しぶりにお乳あげよ思たのに出ぇへんようになってしもてました。
向こう行ってる時張って張って痛うて無理やり搾ってしもたさかい…。
よろしいのや。
もうお乳があらへんかっても十分育つ頃だす。
心配せんかてよろし。
へぇ。
そうだすなぁ。
痛かったやろなぁ。
一人でよう我慢しましたなぁ。
なぁ。
はい千代。
あさ一人に任してしもて苦労かけましたなぁ。
うちこそ加野屋に迷惑かけてしまいました。
銀行作るどころかこれでまた…借金地獄だす。
やっと…。
やっとちょっとずつうまい事いき始めてると思うてたのに…。
あさ。
負けた事あれへん人生やなんて面白い事なんかあらしまへん。
勝ってばっかりいてたら人の心なんて分からへんようになります。
こら神さんがくれはった試練だす。
「七転び八起き」ていいますやろ。
はぁ…そうだすな。
まだ7回転んでまへんわな。
御一新と今回の事故と…たった2つだす。
あとつわりとな。
そうや。
あれはひどおました。
なぁ千代。
千代。
お母ちゃんなお父ちゃんが言わはったとおり「七転び八起き」…。
いいや「九転び十起き」思て負けしまへんで。
「九転び十起き」?まだそない転ぶつもりなんかいな。
千代ちゃん。
あんたのお母ちゃんなこないなお人だすわ。
やっぱりこないなお母ちゃんあかしまへんやろか?いいや。
それでこそあさだす。
へ?今何とおっしゃったんだす?そやさかい雁助お前に九州の炭坑へ行ってもらいたいのや。
わてが九州に!?あの炭坑だけは何があっても手放したらいけまへん。
石炭はなこの先きっとこの家を次の代まで守ってくれる礎になる。
お前が言うとおりあさちゃん一人がどんだけ頑張ってももうどうにもできしまへん。
新次郎でも榮三郎でもあかん。
あの山を守れるのは立ち直せるのはあんただけや。
いいや。
大旦さんのおっしゃる事はわては何でも聞こ思てます。
そやけどこの加野屋を離れる事だけはでけしまへん!私の…最後の頼みや。
最後…。
もしあんたが私の死に目にあわれへんかったとしても…それでも私はあんたに行ってほしいのや。
(うめ)やぁ番頭さん。
うめさんあんたに頼みがありますんや。
へぇ。
もし万が一大旦那さんに何かあったらすぐ文を送ってほしいんや。
うちが番頭さんに文を?そうや。
頼んだで。
はい…。
それから数日後
お前がいてへんようになったら困りますのに…。
心配あらしまへん。
わてが教えられる事は全てお教え致しました。
どうぞお気張りやす。
へぇ。
雁助。
よう分かっております。
どうぞ任せとくんなはれ。
うん。
みんな加野屋のために励みなはれや!
(一同)へぇ!
(弥七)お早うお帰りやす!
(一同)お早うお帰りやす!ほな行ってまいります。
(亀助)サトシやったらあの男だすけど?やっぱり…。
大旦さんの思てはったとおりや。
はぁ…。
ようやっとこれで大阪帰れますわ。
ハハッ。
果たして大番頭さんにわての代わりが務まるかどうか分からしまへんけど…。
きさん誰な?あんた松造やな。
わてや。
あのころ手代やった雁助や。
さあ昔話でもしまひょか。
なぁうめ。
へぇ。
こないだ泣いてへんかった?へ?うめはこの30年泣いた覚えなどありまへん。
そうやなぁ…。
・
(物音)・
(正吉のうめき声)お父様?お父様!大旦さん!大旦さん!2015/12/12(土) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 あさが来た(66)「九転び十起き」[解][字][デ][再]
「炭坑の爆発は、事故でない」と話す五代(ディーン・フジオカ)。あさ(波瑠)は、銀行づくりの夢が遠のくのを感じる…。すると、正吉(近藤正臣)は…。
詳細情報
番組内容
「炭坑の爆発は、事故でない」と話す五代(ディーン・フジオカ)。とまどうあさ(波瑠)。その時、治郎作(山崎銀之丞)が…。固唾を飲む炭坑で働く一同。そんな中、サトシ(長塚圭史)は…。後処理に追われるあさは、銀行づくりの夢が遠のくのを感じて…。正吉(近藤正臣)は、事態の収拾のため大番頭の雁助(山内圭哉)を九州に向かわせる。するとそのあと、正吉の自身の身に…。
出演者
【出演】波瑠,玉木宏,ディーン・フジオカ,三宅弘城,山内圭哉,友近,桐山照史,竹下健人,北原雅樹,平田理,中山義紘,富田靖子,長塚圭史,山崎銀之丞,梶原善,風吹ジュン,近藤正臣,【語り】杉浦圭子
原作・脚本
【作】大森美香
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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