LIFE〜夢のカタチ〜/「丹波の里山 農業に魅せられた家族」語り佐々木蔵之介 2015.12.12


丹波の山すそで月に2回だけ開かれる農家のバイキングがひそかな人気です
あるじは江戸時代からこの地を耕し続ける農家の十代目
常に前向きに農業と向き合う彼ら家族にはキャッチフレーズがありました
そんなあるじが農村のおもしろさを体験してもらうためイベントを開催
その思いを受け継ぐ若き息子たちがこれまでにない新たな取り組みに挑戦します!
今回は農業のおもしろさを次世代に伝える農家家族の夢のカタチ
豊かな自然に恵まれた兵庫県丹波市
ここで作られた野菜ははるか江戸時代から食通に愛されてきたといわれます
その歴史を脈々と受け継ぎ今に伝えるのが婦木農場十代目・婦木克則さん
家業を継いで30年1年を通して50種類以上もの野菜を育てる婦木さんにとっておいしい野菜を作るために欠かせないものがここにはあるといいます
丹波が持つ独特の気候自然の力を活かし手間暇かけて作られた野菜は力強いうまみを持っています
婦木さんは日の上がる前から畑に出向き旬の野菜を収穫
朝一番の夫婦の日課となっています
奥さんの奈保子さんは生まれも育ちも丹波
地元で農業を継いだ婦木さんの野菜と向き合う姿にほれ込み27年前に農家へ嫁ぐことを決めました
収穫が終われば母屋へ戻り野菜の出荷
農家を継いだ30年も前から当時はまだ珍しかった産地直送を手がけています
(克則)その時にできている野菜を1つの箱に詰め合わせてで1つの家庭にお届けするというそういう仕組みなんですよ産地直送っていうかねやっぱり
野菜の発送が終わったらこの日は年末恒例の作業
収穫したばかりの大豆を使ってお正月にかかせないあるものを仕込みます
大豆はもちろん麹も自家製
まさに婦木さんご自慢の手前味噌です
代々続く農家の長男に生まれた婦木さんは東京の大学で農業を学び卒業後すぐに家業を継ぎました
そして25歳で奈保子さんと結婚
4人の子宝に恵まれにぎやかな毎日を過ごしています
そんな婦木さんの1日は夜明け前に始まります
1年365日朝一番に畑へ出て旬の野菜を収穫
先祖代々昔ながらの野菜作りを実践する婦木さんですが販売方法は積極的にみずから開拓しています
この日も収穫したばかりの野菜を積んでどこかへお出かけのようですが…
消費者の声をじかに聞くことも野菜作りの励みになります
日が落ちても婦木さんにはまだまだ仕事が残っています
次なる作業は牛の世話と搾乳
実は酪農も手がけているんです
そんな慌ただしい日々の中婦木さん一家がまた新たなことを始めました
2年前母屋の隣に開かれたまるカフェ
農家暮らしを体験してもらおうと宿泊施設としてオープンしました
中でも季節限定で月に二度だけ開かれる野菜バイキングは大評判
その日収穫したばかりの野菜をふんだんに使って調理を担当するのは奥さんの奈保子さん
およそ15人分の料理を手際よく作っていきます
テーブルに所狭しと並んだ料理の数々
どれも婦木農場でとれた新鮮野菜を取り入れた心尽くしの家庭料理です
旬の野菜のおいしさを知り尽くした農家ならではのシンプルで味わい深い料理
これがバイキングスタイルで楽しめるとあってまるカフェの日には遠方から多くのお客さんが訪れます
また収穫の喜びを共感してもらうため農業体験を開催
初めてのさつまいも堀りに子どもたちも大はしゃぎです
・やったね・「やった」は?「やった」は?やったやったー!
農作物を育てるだけでなく産地直送・農業体験とさまざまな取り組みを始めた婦木さん
心に湧き立つ思いを集約したキャッチフレーズを掲げています
(克則)農業っていったらものができてそれを食べるっていうことだけじゃなくて例えばここの山とか川とかそれからこの地域の文化だとかそういうのんって実はあんまり気が付いてないけど色んな価値があるとその価値を生かしていくそういうことがこれからの農業のよさにつながるかなと思ってそれを自分たちで楽しもうというそういうようなキャッチフレーズにしたんです
まずは農村へ遊びに来てもらおうと農村を舞台としたミュージカルや和太鼓コンサートなどユニークなイベントを次々と開催
婦木さんはこの言葉を実践し続けるために家族の力がなくてはならないものだと考えています
そんな婦木さんにこの春舞い込んだうれしい知らせ
幼い頃からわんぱくだった長男の敬介さんが家業を継ぐため故郷へ帰ってきたのです
敬介さんは東京の大学で菌の研究をしていました
その後いっときは就職を決めたのですが…
実家に戻った敬介さんは婦木農場のこれからを考え自分ができることを模索しました
去年の夏から飼い始めたニワトリ300羽
卵を売ることで少しでも婦木農場の経営を助けたいと考えたのです
新たに養鶏農家として仲間入りをすることになった敬介さん
販売方法も新人らしい工夫をしています
商品を販売してもらう場所もみずからの足で新規開拓しました
こちらは農場から近いスーパーの直売所
産みたての卵をアピールするためラベルには卵を採卵した日付が記されています
おはようございまーす
地道な営業活動が実り卵を置いてもらえる場所も徐々に増えてきました
実は婦木農場で飼育されているジャージー牛も敬介さんが研修先で交渉し連れて帰ってきたもの
婦木農場を大きくするために長男として色んなことを考えているんです
そして次男の陽介さんも農家の跡取りとして立ち上がりました
幼い頃から手先が器用だった陽介さんは現在まるカフェでスイーツ作りを担当
今年工業高等専門学校を卒業し婦木農場で本格的に働き始めました
陽介さんのスイーツはすべて婦木農場でとれたものから作られます
山芋やほうれん草など旬の野菜を素材にしたスイーツはシンプルでとても優しい味わい
今やまるカフェの人気商品として多くの女性をとりこにしています
まぁセンスは分かりませんけどウフフッ…
そんな陽介さんもスイーツを作るだけでなく婦木農場の野菜を売り込むため西へ東へ
この日は隣町・柏原まで野菜を配達
陽介さんみずからが開拓したお店です
おはようございます!野菜持ってきました
ル・クロ丹波邸は地産地消にこだわる「ニッポンのフレンチ」がコンセプト
丹波の土で育まれた婦木農場の野菜がシェフの手により目にも鮮やかな料理となってお客さんたちを楽しませているのです
婦木農場の野菜をもっと多くの人に知ってほしい
そんな兄弟の熱意で去年の春から始めたのが野菜の振り売り
手作りのリアカーに収穫したばかりの野菜を載せて婦木農場のおいしい野菜をアピールしています
大っきいほうにしょう大っきいほうはい
振り売りをしようと言いだしたのは兄・敬介さん
そこには野菜をアピールするだけでなくもう1つ大きな意味がありました
家業を手伝う2人の息子
その姿に父として婦木さん自身も大きな刺激を受けています
子どもたちが持ってるセンスとか技術とかそういうものがどんどんこれからも獲得していくでしょうしでわれわれが受け継いだ伝統とかそういうものをうまく使いながらここでずっと農業で進んでいければなぁというふうに思っています期待してますはい
次世代へ農業を受け継いでいく…
その期待を込めて婦木さんは築80年の母屋をリフォームしました
将来新しい家族が増えここに根を下ろすことをイメージしこの地で育まれた丹波の木材をふんだんに使ったそうです
このリフォームの中で1つ敬介さんがこだわった場所がありました
実は敬介さん牛舎で飼育しているジャージー牛のミルクを使ってチーズを作りたいと考えていました
その理由は…
実は婦木農場に戻る前北海道でチーズ作りを学んでいたという敬介さん
修業していたのは更別村にある野矢ファーム
ここで国内屈指のチーズ職人として知られる野矢さんのもと2年の修業を積みました
いよいよチーズ作りを始めるという1番弟子へ師匠が伝えたい思いは?
よし!
野矢さんのチーズは国賓をもてなす洞爺湖サミットやJALのエグゼクティブクラスでも採用される逸品
ここで敬介さんは野矢さん秘伝という100年前のチーズの作り方を学びました
敬介さんが酪農を始めたのも野矢さんから習得したチーズ作りに挑戦したいと考えていたから
その思いを実現させる準備が整いました
11月も後半に入り寒さが募り始めた頃敬介さんに1つのアイデアが浮かびました
弟の陽介さんをカフェに呼び出し一体何をしようというのでしょう?
牛乳を搾り始めたし
兄からの突然の提案に困惑する陽介さん
敬介さんは兄弟コラボで新しいスイーツを作りたかったのです
敬介さんが作るチーズを陽介さんにアレンジしてもらおうという提案です
まずは敬介さんのチーズ作り
ミルクを低温殺菌しみずからが作った乳酸菌を入れます
次にミルクを固める酵素・レンネットを加え寝かせること1日
ある程度固まった状態になったところで師匠・野矢さんから譲り受けた容器に移していきます
穴の開いた容器から水分がじわじわと抜け1日経過したところでクリームチーズが完成しました
そして弟・陽介さんへバトンタッチ
このクリームチーズを使って何を作るのでしょうか?
陽介さんが作るのは婦木農場オリジナルのレアチーズケーキ
もちろん使う材料はすべて婦木農場産
本来レモンを使うところですが庭でとれた季節の柚子を合わせます
さらに丹波の名産として有名な黒豆を使います
レアチーズと黒豆一体どのようなマリアージュとなるのか?
何やら黒豆の香ばしい香りがしてきました
なんと黒豆を混ぜ合わせたクッキーがチーズケーキの土台に!
そこに柚子の香りいっぱいのクリームチーズを注ぎ込み冷蔵庫に入れて1日冷やし固めます
兄弟で力を合わせた婦木農場オリジナルのレアチーズケーキ
試作品ができました果たして気になるお味は?
(長男)そのままじゃあな…
どうやら柚子の香りが強すぎたようです
チーズとの程よい調和を図るため試行錯誤を繰り返す陽介さん
その背中を婦木さん夫婦が心配そうに見守ります
兄弟の技がコラボしたオリジナルスイーツ!
気になるお客さんたちの反応は!?
兵庫県丹波市の山すそに開かれた江戸時代から続く婦木農場
冬を間近に控えたこの日農場では収穫祭と題した餅つき大会が行われていました
自家製の餅米をふかしてきねでつきお客さんにふるまいます
できたてほやほやのお餅をみんなで丸めます
中に詰めているあんも昨晩婦木さんが丁寧に炊いたもの
つきたての味は格別です
そしてまるカフェも特別営業!
この日の目玉は兄弟で作ったあのレアチーズケーキです
早速注文が入り準備に取りかかる陽介さん
試作段階では柚子の酸味が主張しすぎてしまいましたがその後試行錯誤を重ね酸味と香りのバランスを調整
陽介さんが思いついたのはチーズケーキの上に特製のブルーベリーソースをトッピングすることでした
婦木農場自家製のレアチーズケーキいよいよお披露目です!
(女性)甘くないからおいしい
(次男)生クリームとか使ってないんですよ里芋をその代わりに使って…
兄弟で力を合わせて作ったオリジナルスイーツ
果たしてお客さんたちの反応は?
その後次々と注文が入りレアチーズケーキは見事完売
息子たちが頑張る姿をじっと見守っていた婦木さんの思いは?
本当にうれしそう
チーズをアレンジした弟・陽介さんも…
こうして今年最後のまるカフェも無事終了
兄の夢を実現したチーズと弟のスイーツ
初めてのコラボでまた結束力を強めた婦木さん家族
それぞれの夢のツヅキは?
牛の…草を刈って餌やって乳搾ってっていうとこからなんですけど
頼もしい息子たちに支えられながらまだまだ現役で突っ走る婦木さん
今後の目標は?
やっぱ今私が十代続いてこれからもずーっと続けていこうっていうことの中で考えると自分ところの家族っていうのはそのものがどんなふうにできてるんだとかどういう思いをみんな持ってるんだとか色んなものが全部分かってる人たちですよねそういう家族で色んなものを出していけるっていうのは一番強みがあるところかなというふうには思っています丹波は豆が盛んですのでマメにコツコツとやってもうたらいいなと思っています
農家暮らしが体験できるまるカフェは春までお休み!
しかし婦木農場の畑は年中無休で皆さんのもとにおいしい野菜を届けます
2015/12/12(土) 11:00〜11:30
ABCテレビ1
LIFE〜夢のカタチ〜[字]/「丹波の里山 農業に魅せられた家族」語り佐々木蔵之介

人生はいろんな夢でできている…夢追う人の輝く瞬間を描きます。今回は「丹波の里山 農業に魅せられた家族▽新鮮野菜で絶品スイーツ」です。

詳細情報
◇番組内容
丹波市で10代続く農家「婦木農場」。農業の面白さを伝えるために新しい取り組みをしています。自宅を改装してカフェを展開してみたり、まだ言葉も無い頃から「産地直送」にこだわってみたり。これまで作って来なかったチーズ作りに挑戦する姿を追いかけます。
◇ナレーション
佐々木蔵之介
◇おしらせ
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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