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高浜 県議会が再稼働に同意
関西電力が再稼働を目指す高浜原子力発電所3号機と4号機について県議会は17日、「安全性は国と県によって厳正に審査・確認されており、住民の安全と安心を確保し我が国のエネルギー安全保障などを確立するため、再稼働する必要がある」として再稼働に同意する決議をしました。
西川知事は県議会の決議などを踏まえて、同意の判断をすることになり、再稼働に向けた手続きは最終局面を迎えました。
高浜原発3号機と4号機は、ことし2月、国に新しい規制基準に合格し、12月3日には地元・高浜町の野瀬町長が再稼働に同意することを表明し、西川知事と県議会の判断に注目が集まっています。
こうしたなか県議会は、定例会最終日となる、17日の本会議で、自民党の議員から「再稼働する必要がある」との決議案が提出されました。
この中では「原発の安全性は国と県によって厳正に審査、確認されており、住民の安全と安心を確保し、我が国のエネルギー安全保障、経済の好循環などを確立していく必要がある」としています。
その上で「原子力政策について国が一元的に責任を果たすことが大前提で国と事業者が一体となって取り組む必要がある」として国に対して、原子力の重要性・必要性について国民理解が得られるよう取り組むことや、原発の安全性を高める努力をすること、事故に備えて国と関係自治体が連携を強化して対策をとること、さらに原発から出る使用済み核燃料についての対策を強化することの4点を求めています。
一方、民主党の議員からは「事故に備えた広域避難計画などに不備が指摘されており、現時点では判断できない」とする決議案が出されましたが否決されました。
議員からは、このほか「再稼働を心配する県民と向き合い、国ではなく知事自身が再稼働について語る説明会を開くべきだ」といった意見が出されましたが、採決の結果、自民党の議員が提案した決議案が賛成多数で可決されました。
決議のあと、仲倉典克議長は報道陣の取材に応じ、「議会では政府関係者を招いて説明を受けるなどあらゆる角度から原発の安全性を検証し、丁寧に議論を重ねてきた」と述べました。
その上で「今回の決議の内容を県議会として責任を持って監視・検証をしていきたい」と述べ、引き続き、県議会として原発の安全性について確認していく考えを示しました。
県議会の決議を受けて、西川知事は記者団の取材に応じ、「十分に議論をされて再稼働を進めて行くという方針を議会として出されたということで、これを受けて県の専門委員会の最終的な意見や国の意志の確認など残っている課題を考えて判断していきたい」と述べました。
そして、近く、安倍総理大臣を議長とする国の原子力防災会議が開かれる見通しであることを踏まえて「福井県はすでに再稼働に同意している川内原発や伊方原発と異なって再稼働だけではなく、廃炉や40年を超える原発の運転延長中間貯蔵施設、もんじゅなどすべての問題に関係するので、政府がこの問題にどう取り組んでいくのか考えを示すことが大事だ」と述べ、原子力全体の政府としての対応を確認した上で最終的に判断をしていく考えを示しました。
12月17日 20時05分